「カメラの文化をふたたび。」という事業ミッションを掲げ、プロのカメラマンからカメラ初心者まで幅広くサポートするカメラブ株式会社。今回SOKUDANを利用し、エンジニア採用に成功した背景や導入後の効果について、エンジニアリングマネージャーの飯田(いいだ)さんにお話を伺いました。 カメラやドローンなど撮影機材のレンタルサブスクを運営── まず、貴社の事業内容について教えてください。(飯田さん)弊社はカメラなどの撮影機材を扱うサブスクリプション型サービスを運営している会社として、2017年4月10日の“フォトの日”に設立しました。事業内容は大きく3つ。一つ目は、『GOOPASS』です。一眼レフやレンズ、GoProやドローンなどの撮影機材がレンタルできるサブスクリプションサービスですね。機材数は1,700以上と業界最大規模を誇り、月額で好きな機材を好きな期間借りることができます。他社にはない大きな特色は、さまざまな機材を試すことができること。一般的なレンタルサービスでは一定期間借りて返却して終わり――1つの機材を借りた分だけ支払うスタイルが多いですよね。一方GOOPASSは、月額でパスを契約します。機材のランクが1〜10まであり、例えばレベル2のパスを契約すると、ランク1〜2の機材から選んでレンタルすることができます。ランク内の機材であれば機材を何度も入れ替えられるので、使い勝手を確かめたいときや、色んな機材を試したい方にピッタリのサービスです。期間や機材を固定しない分、いろんなニーズに応えることができます。二つ目は、『TAKEOUT RENTAL』です。家電量販店のビックカメラさんと共同で運営しており、店頭で実物を見てお試しができるサービスですね。カメラなどの機材は実際に手にとって購入を決める方が多いと思いますが、店頭で見て商品が気に入っても「本当にこれ欲しいのかな、使いこなせるかな」と悩んじゃいますよね。そんな時に一旦テイクアウトして実際に使いながら吟味できるというのが、このサービスの特徴。気に入ればそのまま購入できるし、ちょっと違うと思ったら返却することが可能です。カメラや撮影機材は決して安いものではないので、特にこれからカメラを始めたいと思っている方にはTAKEOUT RENTALで試してみていただきたいですね。最後に、体験型サブスクの『GOOPASS GO』。これは、フォトグラファー、ビデオグラファーなどのクリエイターを支援するため、さまざまなおすすめ体験を提供しているサービスです。各種企業様とタイアップし、今注目を集めているワーケーション体験や安く機材を購入できるクーポン、クリエイティブスクールを特別価格で利用できるサービスを提供しています。まだ始まったばかりですが、少しずつサービスの領域を広げているフェーズですよ。その他、カメラ初心者がカメラをやってみたいと思った時につまづきやすいポイントを解消して、カメラにハマってもらうための動画サービスなども展開しています。こちらはゆくゆくは上級向けの動画も作成していきたいと考えていますが、まずはカメラにハマってもらうことに注力してる段階ですね。── プロのカメラマンからカメラを始めようとしている方まで、幅広くターゲットにされているのですね!3つの事業は、どのような組織体制で運営されているのですか?(飯田さん)アプリケーションの開発メンバーは10名くらいの組織で、3事業を分け隔てなく回しています。現在、正社員は私を含めて2名、業務委託が8〜9名ですね。その他インフラ周りに関わるメンバーは別におり、PMのメンバー5名と一緒に開発を進めています。私はエンジニアリングマネージャーとしてコンテンツ全体を見たり、プロダクト開発に携わっています。組織はサービスごとに縦割りにしていないので、担当を事業ごとに振り分けることはせず、横断的にその時その時で対応していくスタイルで進めています。これからどんどんサービスが大きくなっていく場合はそれぞれの事業に選任を配置する可能性も考えられますが、現時点では必要なところに必要な人員を配置して対応しています。 弊社のエンジニアは、言われたことだけやるという働き方はしていません。PMから要件や共有を受けて、一緒に議論をする場が結構ありますね。そのため、エンジニア自身がしっかり納得して、開発を進められています。■ 色んな採用ツールを使ってスカウト打つも、カジュアル面談にすら至らなかった── 今回、SOKUDANのサービスをご利用いただくにあたり、導入検討時にあった課題やお悩みなどがあればお聞かせください。(飯田さん)おそらく多くの会社が抱えている課題だと思うのですが、常にエンジニア採用に困っている状態です。正社員を増やしていきたいのですが、なかなか採用が進まないのが現状ですね。SOKUDANを使い始めた時期は、正社員は僕1人だけで(笑)。人事担当者もいなかったので、かなり苦労しましたね。色んな採用ツールを使ってスカウトを送ってみても、カジュアル面談にすら至らない。そんな状況が長く続きました。弊社が使用している技術スタックがモダンなものではないので、まずそこに興味を持ってもらえなかったり、求めている技術はお持ちだけどカメラに興味のない方だったり……事業内容がカメラや撮影機材に特化しているので、カメラや写真に興味ないけど技術はあるという方をどう引き込むかが課題のひとつではあるなぁと感じています。エンジニアの方って、その会社でできる技術面を見る方もいれば、どういう事業をやっているかに興味を持つ方もいるんですよね。どうやって両軸にアプローチしていくか悩んでいるところです。── エンジニア採用の苦労あるあるですね……。その状況を打開するために、取り組んでいることがあったら教えて下さい。(飯田さん)現在は人事採用担当のスタッフさんが入ってきてくれて、かなり状況はよくなりました。スカウトも数多く打てるようになり、だんだん返信が来るようになってカジュアル面談につながり始めています!人事の方が入る前は、コードを書くなど自分の業務の合間にスカウトを送って――と、二足の草鞋だったので、どうしても片手間になってしまったり追いきれないことがあったりして大変でした(笑)。── なんと全く違う領域のお仕事を飯田さんがひとりで同時にされていたのですね!それは相当なご苦労があったことと存じます。色んな採用ツールをつかっておられたとのことですが、SOKUDANを利用しようと思ったきっかけはあるのでしょうか?(飯田さん)弊社COOの美園からの紹介がきっかけです。正社員向けのサービスも利用していましたが、SOKUDANは業務委託が前提のサービスなのでマッチングまでのスピードが正社員向けとは大きく違ってとても早かったと思います。募集を開始してすぐに応募も何件かあって、短期間で4〜5名の方と面談できたのは大きな成果です。最終的に、現在もメンバーであるAさんにジョインしていただくことになりました。 ── 悩んでいたエンジニア採用がテンポ良く進んだということですね!SOKUDAN経由で採用されたAさんは、現在どのような業務をされていますか?(飯田さん)Aさんには弊社のメイン事情であるGOOPASSの機能改善を主にお願いしています。GOOPASSの機能の改善にリソースを割けずにいたのですが、そこを中心に特に優先度が高い部分に入っていただいています。Aさんは稼働時間が週に10時間程度と他の方に比べて短時間なこともあり、開発工数の長くない小型の改善要求のものをお願いするようにしています。弊社の仕事の進め方やルール等についてもちろん共有は必要ですが、Aさんは技術的な側面では全て説明しなくても自発的に解決してくれるのでとても助かっています。── Aさんを採用したポイントはどんなところですか?(飯田さん)Aさんもカメラ好きなんですよね。業務委託で入っていただいても、サービスに対して興味がある方がモチベーションにもつながると思うので、そこがまずマッチしました。業務面だと、業務委託でお願いする以上、こちらがフォローしなくても開発を進めてくれる即戦力となる方を希望していたのですが、AさんはPHPなどの経験を豊富にお持ちでそこも申し分なかったんですよ。■ 面談をしっかり重ね、入社後のミスマッチを防ぐ── SOKUDAN経由の候補者を選考された際に重視したことや、選考において工夫されたことがあればお聞かせください。(飯田さん)雇用形態に関わらず、自立して動いてくれる方にジョインしていただきたいと思っています。自発的に動いてくれるか、率先して提案してくれるか、これまでどういった経験をされているか、使用言語は一致しているかなど、そうしたところはかなり深堀りして細かく確認しています。 ほとんどの場合、カジュアル面談→一次面接というステップを踏んでいるのですが、カジュアル面談ではこちらからガッツリ聞くというよりは、候補者の方の希望する働き方などのヒアリングを大切にしています。そうした希望であれば弊社ではこういうことができますよ、といったアプローチをしていますね。一次面接では、弊社が求める役割をお伝えし、それを軸にすり合わせをしてお互いにミスマッチがないように心がけています。── 段階を踏んで、しっかりすり合わせされているのですね!安心してジョインしていただくためにも大切ですよね。業務委託の方がたくさん活躍されているカメラブさんですが、複業人材をうまく活用するために心がけていることはありますか?(飯田さん)弊社としては正社員も増やしたいと考えているので、業務委託の方にも「正社員前提でどうですか?」というアプローチは欠かさずしています。エンジニアで最初から正社員で入ってくださる方は本当に少ないですが、複業を通して相性を確認することが大切ではないでしょうか。またAさんのように夜型の方に対しては、稼働時間帯に関わらず週1くらいで現状や困りごとを聞く時間を設けてコミュニケーションを欠かさないよう心がけています。業務以外の雑談を交えた1on1も実施し、フラストレーションがたまらないようコミュニケーションは多めに取るように工夫していますね。普段のコミュニケーションはテキストメインですが、その場その場でGoogle Meetなどのオンラインツールを使っています。──最後にSOKUDANをご活用いただくにあたり、価値を感じているポイントや導入の利点があればお願いします。(飯田さん)SOKUDANのサポート担当の方と、チャットで定期的にサポートやご紹介をいただいています。SOKUDAN側から細やかに気にかけてくださるのは非常に心強いですね。過去こういう求人はどうだったなど、実績に基づいたアドバイスもいただけて助かっています。採用活動において1番のデメリットは、弊社と候補者どちらかでも、ジョインされた後に「思ってたのと違うなぁ」となること。SOKUDANのサポートによって、事前にそこを減らせるのはとても大きいです。今後も採用ノウハウの提供などはぜひお願いしたいです。【会社概要】会社名:カメラブ株式会社設立 : 2017年4月URL :https://camelove.co.jp/事業 :カメラのサブスク GOOPASS・体験のサブスク GOOPASS GO