「ユースタイルラボラトリー株式会社」は「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」をミッションに掲げ、訪問介護を軸に複数の事業を展開しています。同社は今回新規事業の企画支援・提案ができる人材を業務委託ではじめて募集、SOKUDANの活用により、応募が来てから3週間で事業企画の即戦力人材の採用を実現しました。そこで今回は、業務委託で事業企画を募集しようと決めた経緯や、SOKUDANを導入した理由、他社の複業人材プラットフォームと比べて感じた違いなどを、採用企画担当の加藤 礼菜さんに伺いました。── ユースタイルラボラトリー株式会社の事業内容について教えてください。(加藤さん)弊社は2012年に代表取締役の大畑が創業、訪問介護サービスを軸に事業を展開しています。主な事業は、障がいのある方や高齢の方などを対象に24時間/365日介助が必要な人をサポートする重度訪問介護事業です。弊社の重度訪問介護事業は「土屋訪問介護事業所」ブランドとしてを全国に拠点を展開、各エリアに所属するスタッフが利用者様の直接ご自宅に伺い、入浴、食事など生活の支えになる介助を行っています。また、今年度より介護事業所の経営・運営を支援するサービズ「カイビズ」の提供を開始しました。介護事業所の採用・営業活動支援から事業所運営に必要な研修や加算の取得基準を満たすための支援サービス、介護の業務フローのDX化を推進するソリューションサービスになります。── 貴社の組織体制と、加藤さんが担当している役回りを教えてください。(加藤さん)現在は2,200人ほどの従業員がおり、全国の介護事業部のメンバーの他、本社と福岡オフィスには事業企画、エンジニア、私の所属するコーポレートスタッフなどがいます。私は採用企画担当として、ハイクラス人材や、UXデザイナーなどIT系人材の採用業務を行っています。新規事業企画の即戦力人材を、はじめて業務委託で募集することに── 貴社が抱えていた人的課題を教えてください。(加藤さん)冒頭に話した「カイビズ」などのシード期の事業を成長させるにあたり、社内の人的リソースが足りなくなったのが背景にあります。当時カイビズを運営するソリューション事業部では、SaaSのプロダクト開発に加え、関連するBPO/RPOサービスリリース、それに加えインサイドセールス・フィールドセールスの仕組化、マーケティング活動によりリードの獲得と同時進行で実施する業務が多く、既存メンバーだけでは人が足りず、なかなかスピード感を持って実施・検証がスムーズに実行できていませんでした。そこで、カイビズの事業企画やオンライン/オフライン両チャネルでのリードジェネレーションをリードできる即戦力人材を一人採用しようと、求人募集をはじめました。しかし新規事業という性質上求人票に詳細を書けないため、募集を見た方には「何をするのかよくわからない」と思われたことでしょう。正社員での応募は、ほぼ集まりませんでした。── そこで、事業企画ができる人材を業務委託で募集しようと考えたのですか?(加藤さん)そうなんです。実は、弊社で事業企画のポジションを業務委託で募集するのははじめての試みでした。今までに、デジタルマーケティングやUXデザイナー等のように業務の範囲がはっきりとした職種で複業人材を採用した経験はあります。しかし、ゼロイチフェーズで事業を立ち上げられる力があって、かつ流動的なミッションにも順応できる複業人材が見つかるかは、正直なところ未知数でした。試しに他社の複業人材マッチングプラットフォームにも問い合わせてみたところ、「単純作業や、短期のスポット業務のような依頼でないとマッチングは難しい」と言われてしまって……。どうしようと悩んでいたところ、出会ったのがSOKUDANでした。SOKUDANのスクリーニングによって採用業務の負担削減。応募から3週間のスピード採用を実現── 今回、SOKUDANを活用しようと決めた理由は何だったのでしょうか。(加藤さん)CS担当の方にこちらの要望を伝えたら、「SOKUDANには、新規事業企画の経験がある人材もいます。うまくマッチングできるよう求人原稿の書き方やスクリーニングはサポートするので、ぜひ導入してみませんか?」と、背中を押されたことが決め手になりました。── 実際にSOKUDANを活用してみて、良かった点はありますか?(加藤さん)他社のプラットフォームなかなかいないような、事業の立ち上げ経験のある人材が予想以上に多くて驚きました。今回採用させていただいた方は、過去にSaaS事業の立ち上げやプロダクトオーナーを担っていた経験があって、まさに求めていた人材でした。応募が来てから内定まで3週間と、スピーディーに採用が決まって良かったです。もうひとつ、本当に助けられたのがSOKUDANのサポートです。CS担当の方にすぐ求人原稿のたたき台を作っていただけたので、導入から1週間後には人材の募集を始められました。他社には導入から募集開始まで2週間以上かかったところもあったので、対応が早くてありがたかったです。応募が来てからのスクリーニングに関しても、細やかなフォローをしてくださいました。たとえば、応募者に求人の条件を満たしているかを直接メッセージしてくれたり、条件から外れている人、重複して応募している人がわかりやすいようメモを残してくれたり。おかげさまで書類選考にかかる工数を大幅に削減でき、本当に感謝しています。人材採用で重視しているのは「ゼロイチを経験してきたか」── お役に立てて良かったです。SOKUDANで採用された方の働きぶりはいかがですか。(加藤さん)現在は、事業部長とマーケターと二人三脚で業務にあたってもらっています。新規事業の企画、立ち上げという不確実な要素が多い中、前職での経験を活かして積極的に仕事を前に進めてくれています。こちらが投げかける課題に対して、「じゃあやってみましょう」といった検証のアクションが早いですね。介護業界の専門知識も自らキャッチアップしてくれているので、助かっています。── さっそく即戦力として大活躍されていますね!今回の採用フローと、人材の採用にあたって重視されている点を教えてください。(加藤さん)SOKUDANを含めた求人媒体やエージェント選びと、書類選考における最低限のスクリーニングは私が担当しました。その後、面談に進む人選は事業部長が行って、事業部長とマーケターとで2回面談をしました。本社の人材採用で特に重視していることは、「ゼロイチで事業をおこした経験がある」もしくは「1を10にスケールさせた経験があるか」です。その事業が成功しようが失敗しようが、結果はどちらでも良くて。なぜ成功、あるいは失敗したか、ご自身はどう動いたのか、といったような分析がきちんとできているかを、面談では見させていただいてます。介護業界の知見や経験は重視していません。実際に本社にいるメンバーの前職は不動産、保険、広告代理店など多様な業界です。むしろ業界に縛られず、色々なバックグラウンドを持つ人たちが集まったほうが、柔軟な発想で物事を進めやすいと思っています。複業人材なら「まずはやってみよう」スタンスで仕事をお願いできる── 複業人材とコミュニケーションをするうえで、意識していることはありますか?(加藤さん)雇用形態の違いで特別に何かを意識することはなくて、正社員、業務委託に関わらず、同じ仲間としてフラットにコミュニケーションが取れていると思っています。雇用形態もそうですし、部署の垣根もないですね。この前、私がとあるSNSの効果的な使い方を「わかる人いますか?」と本社のメンバーに呼びかけたら、以前広告代理店に勤めていた他部署の同僚が親切に教えてくれました。このような経験からも、雇用形態や役割にとらわれず、お互いに協力し合える風潮があると感じています。── 社内全体に、雇用形態や役割の違いを意識することなく自然とコミュニケーションを取れる雰囲気があるのですね。加藤さんが思う、複業人材を活用するメリットは何ですか?(加藤さん)複業人材は、正社員を雇用するのと比べて「まずはやってみませんか?」といったスタンスで採用しやすいのがメリットだと思います。お互い合意が得られれば、すぐに業務を依頼できるのも良いですね。今回SOKUDANで採用した方も、そのような流れでスムーズに仕事をお願いすることができました。また、今回採用した方には、こちらが依頼する仕事内容や業務量に合わせて動いてもらっているため、稼働時間が週によってバラバラです。これがもし正社員で雇用をしていたら、週5日働いてもらうための業務をきちんと割り振らなければいけませんでした。事業の状況に応じてフレキシブルに稼働してもらう体制を整えやすいのも、複業人材を活用するメリットだと感じています。── 今後採用していきたいと考える人材の方針を教えてください。(加藤さん)弊社は創業から12年目に入ったとはいえ、まだまだ事業成長していきたいフェーズにあります。一人ひとりに与えられる裁量が大きいので、正社員、業務委託に関わらず積極的に業務を進めていきたい方や、自走していきたいエネルギーのある方に来ていただきたいですね。採用側としても、時間の許す限り色々な方とお話できる機会を設けられればと思っています。ミッションに向かって介護業界における課題を解決していきたい── ユースタイルラボラトリー株式会社の事業の特徴について、もう少し詳しくお伺いできますか。(加藤さん)介護に関連する複数の事業を立ち上げているスタイルが、弊社の強みであり、他社とは少し違ったスタイルだと捉えています。たとえば弊社では、冒頭紹介した事業以外にも、介護職の求人事業の一環として、専門求人サイト「ユースタイルキャリア」や、事業所とヘルパーをつなぐ人材マッチングサービス「近所ワークス」などを運営しています。その他にも、介護資格の取得を後押しする教育事業「ユースタイルカレッジ」や、介護事業所のフランチャイズ事業も展開しています。小さなデイサービスの運営から始まった弊社ですが、代表の大畑が「ビジネスの柱は1本ではなく、どんどん立てて支える」という構想を持っているからこそ、ここまで成長できたのだと思っています。 ── ビジネスの柱のひとつに、新規事業「カイビズ」も含まれているのですね。カイビズは、どのような課題感から生まれたシステムなのでしょうか?(加藤さん)色々ありますが、ひとつ挙げると「介護事業者が担当する介護報酬請求作業を効率化して、現場の業務負担を減らしたい」といった思いがあります。介護事業者は、国や各自治体へ介護報酬を請求するのですが、自治体によってフォームが違ったり、提出方法もメール、FAXなど統一されていなかったりします。そういった煩雑な業務をシステム内で完結させることで、事務作業の改善をはかるのがひとつの狙いです。実際に、自社の介護事業所やフランチャイズでもカイビズを使ってもらっていて、自社スタッフがユーザーとなって良い部分、使いづらい部分を定期的にフィードバックしてくれます。その声をもとに、機能のブラッシュアップや拡張を進めていき、より多くの介護事業者様に利用してもらえるよう動いています。── カイビズがより多くの介護事業所に広まって、働く人の悩みを解決できるシステムに発展することを願います。最後に、貴社の今後の展望を教えてください。(加藤さん)引き続き、弊社が掲げているミッション「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」に向かって前進していきたいです。実は昨年、私たちコーポレートメンバーで企業理念をリブランディングしたのですが、ミッションは前とほぼ変えないでおくことになって。「やっぱり私たちが実現したいのはこれなんだ」と、再認識することができました。ミッションを大切にしながら、更なる事業成長を遂げられるよう従業員一丸となって取り組んでいきます。【会社概要】会社名:ユースタイルラボラトリー株式会社設立:2012年2月URL:https://eustylelab.co.jp/事業:介護事業・介護事業者向けDX推進サービスなど