エンジニアにはさまざまな種類があり、仕事内容や求められるスキルも多岐に渡ります。エンジニアは稼げる仕事で将来性も明るいといわれることが多いですが、エンジニアの職種によって年収の相場は異なり、一概に将来性があるともいいきれません。この記事では、エンジニアの種類を網羅的にまとめ、仕事内容や年収、将来性について解説しました。これからエンジニアを目指す方やエンジニアという仕事の全体像が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。▼関連記事:フリーランスエンジニアになるには?必要なスキルやメリット・デメリット開発エンジニア(システムエンジニア)の仕事内容、年収、将来性エンジニアといえば「ITシステムを開発する仕事」というイメージが強いように、まずは開発エンジニア(システムエンジニア)の種類を解説します。システムエンジニア(SE)の仕事内容、年収、将来性システムエンジニア(SE)とは、ITシステムの企画・要件定義・設計・開発・テスト・リリース・運用・保守を行う職業です。企画・要件定義フェーズでは、システムの目的やターゲットユーザー、機能要件、非機能要件などを定義します。設計フェーズでは、システムの全体構成や各コンポーネントの詳細設計を行います。開発フェーズでは、設計に基づいてシステムを構築します。テストフェーズでは、システムに不具合がないかテストを行います。リリース・運用フェーズでは、システムをリリースし、運用・保守を行います。システムエンジニアの仕事は、プロジェクトごとにチームで進めることが一般的です。チームには、システムエンジニアの他にも、プログラマーやテストエンジニア、プロジェクトマネージャーなどが所属します。システムエンジニア(SE)の働き方システムエンジニアの仕事は、主に3つの働き方に分かれます。社内SE:企業の情報システム部に所属し、自社の課題をシステムで解決します。開発したシステムの運用・保守や、従業員からの問い合わせ対応も含まれます。自社開発:ソフトウェア製品を自社で開発し、顧客に販売・提供する仕事です。企画、設計、運用・保守が主な業務です。他社向け開発:受託開発と客先常駐の2つの形態があります。顧客企業からの依頼に従ってシステム開発を行います。システムエンジニア(SE)の年収求人ボックス給与ナビのデータによると、システムエンジニアの平均年収は約496万円です。ただし年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。会社員ではなく、フリーランスという働き方でエンジニアとして活躍する人も増えており、平均年収899万円というデータもあります。▼関連記事:【2024最新】フリーランスエンジニア6職種の平均年収・時給▼参考:システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ) システムエンジニア(SE)の将来性IT技術の進化に伴い、システムエンジニアの需要は今後も高まっていくと考えられます。例えば、AIやIoTなどの技術が普及していくことで、新しいシステムの開発や既存システムの改修・運用の需要が高まります。また、クラウドやビッグデータなどの技術も急速に普及しており、これらの技術を活用したシステムの開発や運用の需要も高まっています。そのため、システムエンジニアは、IT技術のトレンドを常に把握し、新しい技術を習得していくことが重要です。システムエンジニアのキャリアパスとしては、SEからプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーへのステップアップが一般的です。また、分野を変えたり、ITベンダーやコンサルティングファームへの転職も選択肢の一つです。必要なスキルとしては、プログラミングスキルはもちろん、課題設定・解決力、コミュニケーション能力・折衝力、マネジメントスキルなどが挙げられます。これらのスキルは、システムエンジニアとしてのキャリアを成功させるために重要です。アプリケーションエンジニアの仕事内容、年収、将来性アプリケーションエンジニアとは、ITシステムのアプリケーションの企画・要件定義・設計・開発・テスト・リリース・運用・保守を行う職業です。アプリケーションとは、ユーザーが直接利用するソフトウェアのことです。例えば、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、業務アプリケーションなどが含まれます。基本的な仕事の流れや業務内容はシステムエンジニアと変わりませんが、スマートフォンの普及やアプリを活用したサービスの広がりによって、さまざまな分野で活躍しています。アプリケーションエンジニアの仕事の事例例えば、ある企業が新しいWebアプリケーションを開発するとします。この場合、アプリケーションエンジニアは次のような仕事を担当します。顧客の要望をヒアリングし、アプリケーションの目的やターゲットユーザーを定義する競合他社のWebアプリケーションを調査し、機能要件や非機能要件を定義するアプリケーションの全体構成や各コンポーネントの詳細設計を行うアプリケーションを構築するアプリケーションに不具合がないかテストを行うアプリケーションをリリースし、運用・保守を行うアプリケーションエンジニアの年収求人ボックス給与ナビのデータによると、アプリケーションエンジニアの平均年収は約553万円です。年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。また最新の技術を用いたアプリの開発や、企画フェーズに携わるなど、重要なポジションにつくことで年収アップも見込めます。▼参考:アプリエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)アプリケーションエンジニアの将来性IT技術の進化に伴い、アプリケーションエンジニアの需要は今後も高まっていくと考えられます。企業内で利用する業務アプリケーションをはじめ、個人が利用する機会の多いサービスアプリやスマホアプリなど、さまざまなアプリがあります。アプリケーションエンジニアの仕事はなくらないものの、簡単にアプリが作れるノーコードツールも増えているため、より高度な分野で活躍が求められるかもしれません。プログラマーの仕事内容、年収、将来性プログラマーとは、コンピュータプログラムを開発する職業です。先に説明したシステムエンジニアやアプリケーションエンジニアの仕事内容にも被りますが、特に開発(構築・実装・製造ともいう)の部分を担うのがプログラマーの仕事です。さまざまなプログラミング言語を用いて、設計に基づいてプログラムを作成します。プログラマーの年収求人ボックス給与ナビのデータによると、プログラマーの平均年収は約338万円です。プログラマーの年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。プログラミング言語や活用するフレームワーク、技術などによっても年収はさまざまです。フリーランス・副業向けマッチングサービスを提供する「SOKUDAN」の独自調査のデータも参考にしてみてください。▼関連記事:2024年エンジニア言語の年収ランキング|フリーランス副業編 ▼関連記事:2024年|年収が高いフレームワークランキング(プログラミング) ▼参考:プログラマーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)プログラマーの将来性IT技術の進化に伴い、プログラマーの需要は今後もなくなることはないでしょう。しかし、AIの台頭により人間の代わりにプログラミングをするAIも登場しました。そのため、人間はAIを使いこなしたり、AIにできない高度な技術が扱えたりすることが求められるでしょう。▼関連記事:AIがプログラミングをやる時代!奪われるエンジニアの仕事や必要なスキル エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)の仕事内容、年収、将来性エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)とは、家電製品や車両など、機器の中に組み込まれるソフトウェアの企画・要件定義・設計・開発・テスト・リリース・運用・保守を行う職業です。エンベデッドシステムとは、コンピュータシステムの一種で、機器の中に組み込まれて、その機器の機能を実現するシステムのことです。例えば、冷蔵庫のタイマーや車のエンジン制御システムなどが、エンベデッドシステムです。エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)の年収大手転職サービスDODAのデータによると、エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)の平均年収は約501万円です。エンベデッドエンジニアの年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。特にIoTやAIの最新の技術を研究しているポジションや、積極的に人材への投資を行っている企業であれば年収アップも期待できるでしょう。▼参考:組み込みエンジニアとはどんな職種?仕事内容/給料/転職事情を解説【doda職種図鑑】エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)の将来性IoTやAIなどの技術の進展に伴い、エンベデッドシステムの需要は今後も高まっていくと考えられます。特にAIの分野は一般家庭の電化製品をはじめ、企業のシステムや医療、製造業、農業などさまざまな業界でも活用が広がっています。開発エンジニア(Webエンジニア)の仕事内容、年収、将来性ITシステムにもさまざまな種類がありますが、ここではWebシステムを開発するエンジニア(Webエンジニア)の種類を解説します。フロントエンドエンジニアの仕事内容、年収、将来性フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの画面(フロントエンド)の企画・要件定義・設計・開発・テスト・リリース・運用・保守を行う職業です。フロントエンドとは、WebサイトやWebアプリケーションの画面は、ユーザーが直接目にする部分です。そのため、フロントエンドエンジニアは、ユーザーの利便性や操作性を考慮した、使いやすい画面を設計・開発することが求められます。HTML/CSS/JavaScriptなどの言語を用いて開発を行うことが多いです。▼関連記事:フロントエンドエンジニアとは?技術の基礎から最前線の動向まで徹底解説フロントエンドエンジニアの年収求人ボックスのデータによると、フロントエンドエンジニアの平均年収は約599万円です。月給で換算すると50万円、初任給は24万円程度が相場のようで、派遣社員やアルバイト・パートでは平均時給がそれぞれ2,248円、1,201円となっています。また、フリーランスのマッチングサービス「SOKUDAN」が独自に行った調査では、フリーランスのフロントエンドエンジニアの平均年収は約867万円でした。平均時給は4,063円です。▼関連記事:フロントエンドエンジニアフリーランスの平均年収867万円!98%がリモート可!▼参考:フロントエンドエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)フロントエンドエンジニアの将来性WebサイトやWebアプリケーションの需要は、今後も高まっていくと考えられるため、フロントエンドエンジニアの需要も高まっていくでしょう。また、AIやIoTなどの技術の進展に伴い、WebサイトやWebアプリケーションの画面も複雑化・高度化していくことが予想されます。そのため、フロントエンドエンジニアには、より高度な技術やスキルが求められるようになるでしょう。バックエンドエンジニアの仕事内容、年収、将来性バックエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの裏側、つまりサーバーサイドのシステムの企画・要件定義・設計・開発・テスト・リリース・運用・保守を行う職業です。ユーザーが直接目にするフロントエンドとは異なり、バックエンドでは、データの保存や処理、セキュリティなど、システムの根幹となる部分を担います。Ruby、PHP、Python、Goなどの言語を用いて開発を行うことが多いです。▼関連記事:バックエンドエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパスを徹底解説バックエンドエンジニアの年収求人ボックスのデータによると、バックエンドエンジニアの平均月給は59.9万円で、年収に換算すると約720万円です。さらに、正社員で採用できないようなプロ人材は、フリーランスとして活躍している傾向にあります。フリーランスや副業のプロ人材のマッチングサービスを提供する「SOKUDAN」の調査では、フリーランスのバッエンドエンジニアの平均年収は900万円です。▼関連記事:バックエンドエンジニアのフリーランス平均年収900万!92%が年収600万円超!98%がリモート可▼参考:求人ボックス:バックエンドエンジニアの求人の給与バックエンドエンジニアの将来性WebサイトやWebアプリケーションの需要は今後も高まっていくと考えられます。またバックエンドエンジニアは、クラウド技術の知見があると活躍の幅が広がるでしょう。Amazon Web Services(AWS), Google Cloud Platform(GCP), Microsoft Azureなど、クラウドサービスを利用したシステムが、世の中に溢れています。バックエンドエンジニアは、主要なクラウドプロバイダのサービス内容や特性を理解し、クラウド上でのシステムの設計や、リソースの最適な配置を行う技術があるとよいでしょう。スマホアプリ(Android/iOS)エンジニアの仕事内容、年収、将来性スマホアプリ(Android/iOS)エンジニアは、スマートフォンやタブレット端末向けのアプリの企画・要件定義・設計・開発・テスト・リリース・運用・保守を行う職業です。iOSエンジニアは、SwiftやObjective-Cなどのプログラミング言語を用いて、開発します。Androidエンジニアは、JavaやKotlinといった特定の言語を用います。スマホアプリは、ユーザーの生活を便利にしたり、エンターテインメントを提供したりするために欠かせない存在です。詳しい仕事内容は、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。▼関連記事:Androidエンジニアとは?必要なスキルや年収・フリーランスの実態▼関連記事:iOSエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、リアルな年収も大公開スマホアプリ(Android/iOS)エンジニアの年収求人ボックスのデータによると、Androidエンジニアの平均年収は約359万円です。iOSエンジニアのデータは平均月給が27.7万円のため、年収に換算すると約336万円です。スマホアプリエンジニアの年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。フリーランスや副業のプロ人材のマッチングサービスを提供する「SOKUDAN」の調査では、フリーランスのiOS / Androidエンジニアの平均年収は943万円でした。▼関連記事:【2024最新】フリーランスエンジニア6職種の平均年収・時給 ▼参考:Androidエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)▼参考:求人ボックス:iOSエンジニアの求人の給与スマホアプリ(Android/iOS)エンジニアの将来性スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、スマホアプリの需要は今後も高まっていくと考えられます。AR/VR、ゲーム開発、セキュリティなど特定の分野に特化することで、より深い研究やトレンドの追求を楽しむこともできます。企業のデジタル化やIT推進が進むことや、一般にもスマホが普及しアプリの活用が広がっているため、エンジニアの活躍の場も広がるでしょう。インフラエンジニアの仕事内容、年収インフラとは、ITシステムを動かす基盤になる部分です。物理的に目に見えにくい部分ですが、システムの重要な部分にあたり、インフラエンジニアにもさまざまな種類があります。ネットワークエンジニアの仕事内容、年収ネットワークエンジニアは、コンピュータやデバイス間の通信を可能にするネットワークの設計、構築、運用、監視、トラブルシューティングをするエンジニアです。具体的には、企業や組織の要件に合わせて、最適なネットワーク構成を計画し実装します。ネットワークの速度や安定性を向上させるための調整を行ったり、不正アクセスやデータの漏洩を防ぐためのセキュリティ対策を実施したりします。ネットワークエンジニアに必要なスキルは、以下です。ネットワークの基本的な知識 (TCP/IP, ルーティング, スイッチングなど)ネットワーク機器の操作スキル (ルーターやスイッチの設定)セキュリティに関する知識トラブルシューティング能力ネットワークエンジニアの年収大手転職サービスDODAのデータによると、ネットワークエンジニアの平均年収は約448万円です。ネットワークエンジニアの年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。▼参考:ネットワークエンジニアとはどんな職種? 仕事内容/年収/転職事情を解説【doda職種図鑑】サーバーエンジニアの仕事内容、年収サーバーエンジニアは、システムの稼動に必要な情報やデータを提供するサーバーの設計、構築、運用、監視、トラブルシューティングをするエンジニアです。ネットワークエンジニアと同様に、企業やプロジェクトの要件に合わせて業務を行います。サーバーの設計、構築や設定を行い、動作を常に監視し、異常が発生した場合は迅速に対応します。サーバーへの不正アクセスや、データの漏洩を防ぐためのセキュリティ設定やアップデートを実施します。データの損失を防ぐための定期的なバックアップや、障害時のデータ復旧もサーバーエンジニアの役割です。サーバーエンジニアに必要なスキルは、以下です。サーバーハードウェアの基本的な知識サーバーOS(例: Linux, Windows Server)の操作スキルセキュリティに関する知識トラブルシューティング能力バックアップやディザスタリカバリ(災害復旧)に関する経験と知識サーバーエンジニアの年収大手転職サービスDODAのデータによると、サーバエンジニアの平均年収は約457万円です。サーバエンジニアの年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。▼参考:サーバーエンジニアとはどんな職種?仕事内容/給料/転職事情を解説【doda職種図鑑】データベースエンジニアの仕事内容、年収データベースエンジニアは、大量のデータを迅速かつ安全に処理できるように、データベースの設計、構築、運用、監視、トラブルシューティングをするエンジニアです。主な業務としては、データの構造や関係を定義し、効率的なデータベースを設計します。設計に基づいて、データベースシステムを実装・展開したり、 クエリの最適化やリソースの調整を行い、データベースの性能を最大化します。問題が発生した場合の対応や データベースへの不正アクセスやデータの漏洩を防ぐためのセキュリティ対策も重要なミッションです。データベースエンジニアに必要なスキルは、以下です。SQL言語やデータベース固有の言語の知識データモデリングと正規化の理解パフォーマンスチューニングの経験と知識データベースのバックアップ・リカバリに関する知識セキュリティに関する基本的な知識データベースエンジニアの年収大手転職サービスDODAのデータによると、データベースエンジニアの平均年収は約489万円です。データベースエンジニアの年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。▼参考:データベース/セキュリティエンジニアとはどんな職種?仕事内容/給料/転職事情を解説【doda職種図鑑】セキュリティエンジニアの仕事内容、年収セキュリティエンジニアは、企業や組織の情報セキュリティを確保するための専門家です。具体的には、セキュリティ対策を立案・実施することで、データ漏洩やサイバー攻撃などのリスクを低減します。脆弱性診断によって、システムやアプリケーションに存在するセキュリティホールを探し出します。セキュリティインシデントが発生した際には、迅速な対応と原因分析を行わなくてはいけません。また、組織の情報セキュリティ方針を定め、それに基づいた対策を実施したり、組織内のメンバーにセキュリティ意識を高めるための研修や教育を行うこともあります。セキュリティエンジニアに必要なスキルは、以下です。暗号技術、ネットワークセキュリティ、アプリケーションセキュリティなどの基本的な知識異常な通信やログを迅速に分析し、原因を特定する能力最新の情報を常にキャッチアップする姿勢チームワークとコミュニケーション能力セキュリティエンジニアの年収大手転職サービスDODAのデータによると、セキュリティエンジニアの平均年収は約489万円です。セキュリティエンジニアの年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。▼参考:データベース/セキュリティエンジニアとはどんな職種?仕事内容/給料/転職事情を解説【doda職種図鑑】クラウドエンジニアの仕事内容、年収クラウドエンジニアは、企業の要件に基づき、最適なクラウドインフラを設計し、実装します。 仮想マシンやデータベース、ストレージなどのクラウドリソースの監視、最適化、運用を行います。クラウド上のデータやアプリケーションのセキュリティを保護し、リスクを最小限に抑えたり、コストの最適化を行ったりします。クラウドエンジニアに必要なスキルは、以下です。クラウドサービス:AWS, Azure, GCPなどの主要なクラウドサービスの詳細な知識高可用性やスケーラビリティを考慮したシステムの設計スキルTerraformやAnsibleなどのツールを利用した自動化の経験クラウド環境特有のセキュリティリスクに対する深い理解と対策の能力クラウドエンジニアの年収求人ボックスのデータによると、クラウドエンジニアの平均年収は約450万円です。クラウドエンジニアの年収は、業界や企業、個人のスキルによってさまざまなので、一概に高い低いをいうことはできません。スキルを磨くことや大きなプロジェクトで重要なポジションにつくことで、年収を上げていくことは可能でしょう。▼参考:クラウドエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)上流工程を担当するエンジニアの仕事内容、年収ITシステムを開発する際、企画・要件定義・基本設計・詳細設計・開発・運用・保守という流れがあります。このうち、企画や要件定義部分を上流工程といい、上流工程を担当するエンジニアは高い専門性やスキルが求められます。ITコンサルタントの仕事内容、年収ITコンサルタントは、企業や組織のIT戦略や課題に応じてシステムの導入などを行います。ITコンサルタントは、企業や組織のIT課題を解決するために、以下の業務を行います。ヒアリング:企業や組織のIT課題や要望をヒアリングします。分析:ヒアリングした内容を分析し、IT戦略やシステムの設計・構築・運用・保守の方向性を検討します。提案:分析の結果を踏まえて、IT戦略やシステムの設計・構築・運用・保守の提案を行います。実行支援:提案に基づいて、IT戦略やシステムの設計・構築・運用・保守を実行します。ITコンサルタントの年収求人ボックスのデータによると、ITコンサルタントの平均年収は約647万円です。ITコンサルタントの年収は、業界や企業、個人のスキルによってさまざまなので、一概に高い低いをいうことはできません。スキルを磨くことや大きなプロジェクトで重要なポジションにつくことで、年収を上げていくことは可能でしょう。フリーランスや副業のプロ人材のマッチングサービスを提供する「SOKUDAN」の調査では、フリーランスのコンサルタントの平均年収は約981万円です。▼関連記事:フリーランスコンサルの平均年収・時給レポート▼参考:ITコンサルタントの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)プロジェクトマネージャーの仕事内容、年収プロジェクトマネージャー(PM)とは、主にIT系のプロジェクトにおいてチーム全体の計画を立てたり、人員のスケジュールを管理したりする役割です。納品物のクオリティ管理やクライアントへの交渉などのコミュニケーションも担当します。プロジェクトの計画:プロジェクトの目的やスケジュール、予算、人員、成果物などを定義します。プロジェクトの実行:プロジェクト計画に基づいて、プロジェクトを実行します。プロジェクトの管理:プロジェクトの進捗状況を管理し、問題が発生した場合は対応します。▼関連記事:フリーランスのプロジェクトマネージャーのメリットや年収、スキルを解説 プロジェクトマネージャーの年収求人ボックスのデータによると、プロジェクトマネージャーの平均年収は約645万円です。プロジェクトマネージャーの年収は、業界や企業、個人のスキルによってさまざまなので、一概に高い低いをいうことはできません。大規模のプロジェクトや事業に関わる重要なプロジェクトに関わることで経験を積み、スキルを磨くことが重要です。フリーランスや副業のプロ人材のマッチングサービスを提供する「SOKUDAN」の調査では、フリーランスのプロジェクトマネージャーの平均年収は約941万円です。▼関連記事:【平均年収941万円】フリーランスプロジェクトマネージャーの平均年収▼参考:プロジェクトマネージャーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)その他のエンジニアの仕事内容、年収これまで解説したエンジニア以外にも、エンジニア職種はまだまだ存在します。社内SEの仕事内容、年収社内SEは、企業や組織の内部で、ITシステムの設計・開発・運用・保守を行う職業です。企業や組織の業務を効率化・改善するために、以下の業務を行います。新規システムの提案・開発:企業や組織の業務課題を解決するための新規システムの提案・開発を行います。既存システムの改修・保守:既存システムの不具合を修正したり、機能追加や性能向上を行うための改修・保守を行います。社内ヘルプデスク:社員からのITに関する問い合わせやトラブル対応を行います。▼関連記事:フリーランスの社内SEへの転身は可能?必要なスキル・案件獲得方法を解説社内SEの年収求人ボックスのデータによると、社内SEの平均年収は約490万円です。勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なりますが、企業のDX推進やシステムのリプレイス、新規導入など重要なプロジェクトに関わることで経験やスキルを積むことができます。▼参考:社内SEの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)フルスタックエンジニアの仕事内容、年収フルスタックエンジニアとは、Webアプリケーションのフロントエンドからバックエンドまで、一貫して開発できるエンジニアのことです。フルスタックエンジニアには明確な定義がありません。しかし、複数の言語スキルや高度な技術を持ち合わせているため、さまざまなプロジェクトで柔軟に働くことができ、活躍の幅は広いでしょう。フルスタックエンジニアの年収フルスタックエンジニアは明確な定義がないだけに、平均年収を割り出すことは難しいです。エンジニアである以上、スキルの高さは年収に影響を与えるため、高いスキルや貴重価値のある経験を積むことで年収を上げることができるでしょう。上流工程やコンサルティング、マネジメントなど技術以外のスキルも磨くことで、キャリアの幅を広げることも可能です。データサイエンティストの仕事内容、年収データサイエンティストは、大量のデータから有用な情報を引き出すための方法を探求します。統計や数学的な手法を用いて、ビジネスや研究の成果につなげる洞察を提供します。データを分析するには、プログラミングの知識や特定のツールの使用経験が必要となります。データの持つさまざまなパターンや、関連性を解釈し、未来の予測や、異なる選択肢の比較などを行うために、データをもとにモデルを作成します。▼関連記事:データサイエンティストの仕事とは?年収やAIと共存していくキャリア展望データサイエンティストの年収求人ボックスのデータによると、データサイエンティストの平均年収は約647万円です。データサイエンティストの年収は、企業や個人のスキルによって幅が大きいですが、フリーランスとして活躍するデータサイエンティストも少なくありません。フリーランスや副業のプロ人材のマッチングサービスを提供する「SOKUDAN」の調査では、フリーランスのデータサイエンティストの平均年収は約991万円です。▼関連記事:【2024最新】フリーランスエンジニア6職種の平均年収・時給 ▼参考:データサイエンティストの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)機械学習エンジニアの仕事内容、年収機械学習エンジニアは、コンピューターが特定のタスクを人の介入なしに学ぶ方法を、開発・実装するエンジニアです。機械学習は、コンピューターに「学び方」を教えるための技術の一つです。これは、人が直接プログラムするのではなく、大量のデータから自動的に学び取ることを指します。一般的には、機械学習エンジニアは、データから学習して特定のタスク(予測、分類など)を実行するための数学的な構造やアルゴリズムであるモデルを「訓練」します。そのモデルが新しいデータに基づいて正確な予測や判断を行えるようにします。機械学習エンジニアが活躍する業界の幅は広く、医療や金融、天気の予測など、さまざまな場面で数学や統計学の知識が求められます。▼関連記事:機械学習エンジニアとは?注目のAI産業での仕事・年収・キャリアパスを解説機械学習エンジニアの年収機械学習エンジニアの年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。一般的な会社員の給与水準と同等の場合もあれば、スキル次第で年収1,000万円以上の機械学習エンジニアもいます。個人のスキルが報酬にダイレクトに反映されるフリーランスという働き方においては、平均年収が1,115万円というデータもあります。▼関連記事:【2024最新】フリーランスエンジニア6職種の平均年収・時給 セールスエンジニアの仕事内容、年収セールスエンジニアとは、IT製品やサービスの販売に携わるエンジニアです。セールスエンジニアの具体的な仕事内容は、以下の通りです。顧客のニーズをヒアリング:顧客のビジネス課題やIT環境を理解し、最適な製品・サービスを提案するために、顧客のニーズをヒアリングします。製品・サービスのデモンストレーションやトレーニングを行う:製品・サービスの機能や性能を顧客に理解してもらうために、デモンストレーションやトレーニングを行います。顧客の導入・運用を支援する:製品・サービスの導入や運用をスムーズに行うために、顧客を支援します。セールスエンジニアの年収求人ボックスのデータによると、セールスエンジニアの平均年収は約533万円です。エンジニアという分類ではありますが、営業職が強いポジションであればインセンティブで稼げるポジションも存在します。企業や業界、個人のスキルによって年収は変動するため、給与水準の高いポジションに転職したり、スキルを磨いていったりすることで、年収を上げていくことができるでしょう。品質管理エンジニア(テストエンジニア)の仕事内容、年収品質管理エンジニア(テストエンジニア)とは、ITシステムの品質を担保するために、テストを行う職業です。品質管理エンジニア(テストエンジニア)の具体的な仕事内容は、以下の通りです。テスト計画の作成:テストの目的や範囲、方法などを定めたテスト計画を作成します。テストケースの作成:テストを行うためのテストケースを作成します。テストの実行:テストケースに基づいて、実際にテストを行います。テスト結果の分析:テスト結果を分析し、不具合を特定します。テストレポートの作成:テスト結果をまとめたテストレポートを作成します。品質管理エンジニア(テストエンジニア)の年収品質管理エンジニア(テストエンジニア)の年収は、勤める企業の規模や業界、スキル、経験によって異なります。一般的なエンジニアより給与が低い場合が多く、経験の浅いエンジニアでも参画できる案件があるためです。ただし、システム開発において最終フェーズの重要なポジションでもあるため、システムのクオリティ担保に貢献できれば報酬も獲得できるでしょう。テストだけでなく、プロジェクト全体の管理をしたり、品質管理部門のマネジメントなど重要なポジションを獲得することで年収を上げることが可能です。プロンプトエンジニア近年、AI分野の注目や市場が拡大していくなか、プロンプトエンジニアという職業も注目を集めています。プロンプトエンジニアとは、AIや機械学習モデルに指示や問いを与える際の「プロンプト」と呼ばれる文を設計・最適化する専門家です。近年のChatGPTや他のAIツールの進化に伴い、正確で効果的なレスポンスを得るためのプロンプト設計が重要となっています。AIツールに要望を入力した際に、必ずしも求めていた出力が得られるとは限りません。プロンプトエンジニアは、AIの出力を理解し、ユーザーのニーズに合わせた返答を引き出す能力を持ち合わせています。プロンプトエンジニアの仕事は、AI技術の普及に伴ってニーズが高まっており、技術の進歩とともにその役割も進化しています。▼関連記事:プロンプトエンジニアとは?AI領域で人気職種の仕事内容や年収を解説【Q&A】ITエンジニアに関するよくある質問年収が高いエンジニアは?年収が高いエンジニアの種類としては、プロジェクトマネージャー、セキュリティエンジニア、データベースエンジニアなどが挙げられます。これらは高度な専門知識やスキルが必要とされ、それに応じて年収も高くなる傾向にあります。また、フルスタックエンジニアやデータサイエンティストや機械学習エンジニアも、多様なスキルを持つことから高い年収を得られる可能性があります。エンジニアに必要なスキルは?エンジニアに必要なスキルは、主に以下の3つです。プログラミングスキルプログラミングスキルは、エンジニアとして仕事をする上で最も重要なスキルです。プログラミング言語の知識やスキルを身につける必要があります。ITスキルITスキルは、プログラミングスキル以外にも、OSやネットワーク、セキュリティなどのITに関する知識やスキルが求められます。コミュニケーションスキルコミュニケーションスキルは、チームで仕事を進めていく上で重要なスキルです。円滑なコミュニケーションを行うためのスキルを身につける必要があります。エンジニアに適性がある性格は?エンジニアに適性がある性格は、主に以下の3つです。論理的思考力論理的思考力は、プログラミングやシステムの設計・開発を行う上で必要なスキルです。問題を論理的に解決するための思考力が必要となります。問題解決力問題解決力は、プログラミングやシステムの開発において、問題が発生した場合に必要なスキルです。問題を的確に把握し、解決するためのスキルが必要となります。向上心向上心は、エンジニアとしてスキルや知識を高めていくために必要なスキルです。常に新しい技術や知識を学ぶための向上心が必要となります。また、新しい技術や知識を迅速に吸収し、適応できる柔軟性も重要です。チームワークを大切にし、コミュニケーション能力がある人も、エンジニアとしての適性が高いといえるでしょう。まとめエンジニアにはさまざまな種類があり、仕事内容や年収、将来性は職種によって大きな違いがあります。一概にどのエンジニアがよい悪いというものはなく、自分の適性やキャリアプランによって仕事を選ぶことが重要です。IT業界やエンジニアの全体像を知ることで、改めて自分の立場を見つめ直し、今後の人生プランに役立ててみてください。会社員エンジニアという働き方もあれば、副業でパラレルワークをすることやフリーランスとして独立することも選択肢の一つでしょう。▼関連記事:フリーランスになるには?必要な手続きや仕事獲得の方法まで解説