フリーランスが仕事探しに活用するフリーランスエージェント。高単価の案件を紹介してくれたり、案件獲得後のサポートも手厚く便利かと思いきや、仲介手数料(マージン)を引かれることがあります。フリーランスからは金額や実態がよくわからない仲介手数料ですが、その相場は一体いくらくらいなのでしょうか?この記事では、フリーランスエージェントの手数料の裏事情や相場について解説していきます。高単価の案件を獲得したり、エージェントを上手に活用するためにメリットを理解しておきましょう。▼関連記事:フリーランスにおすすめのエージェント21選!案件を獲得するための強い味方 フリーランスエージェントの手数料(マージン)とは?そもそも「フリーランスエージェント」とは、フリーランスに仕事を発注したい企業(クライアント)と、仕事を請け負いたいフリーランスの仲介役を担う企業のことを指します。具体的には、フリーランスへの案件の紹介や契約時の仲介業務、案件参画後のアフターサポートなどをしてくれるサービスです。フリーランスエージェントのビジネスモデルとして、エージェントはフリーランスとクライアントの契約が成立した際に発生する「中間マージン(仲介手数料)」を利益としています。エージェントを介して案件が成立した場合、企業・エージェント・フリーランスの三者間での契約となります。流れとしては、企業からフリーランスエージェントに支払われる報酬から中間マージンがいくらか引かれて、残りがフリーランスの報酬となります。中間マージンは企業から見ると、フリーランスを紹介してもらう紹介料のようなもので、一方でフリーランスから見ると、仕事を紹介してもらうためのサービス利用料といえます。フリーランスエージェントの手数料(マージン)の形態フリーランスエージェントによって手数料(マージン)の設定は異なります。エージェントが複数のプランを提供している場合には、企業がどのような契約でエージェントサービスを利用するかで手数料も変わってきます。案件を紹介してもらうフリーランス側は、決められた報酬を受け取りますが、その際フリーランスエージェントがいくら手数料を引いているかは知らない場合が多いです。契約回数によって手数料が変わるフリーランスがフリーランスエージェントを利用して契約した回数によって仲介手数料が変わるケースがあります。(クライアントの企業は同じで契約更新する場合)例えば、最初の1回は契約金額の20%を手数料として、2〜5回目が15%、それ以降は10%などのパターンです。この場合、フリーランスの手取りは変わりませんが、クライアント企業がエージェントに支払う金額の負担が少なくなります。契約金額によって手数料が変わる案件の契約金額によって仲介手数料が変わるケースもあります。例えば、案件の単価が50万円までのものは手数料が20%、60万円以上の案件は15%、100万円以上の場合は10%などと、案件単価が高ければ高いほど、仲介手数料の割合も下がっていきます。この%は、フリーランスエージェント内で最低金額(%)が決まっている場合が多いです。手数料が一律の場合もある中には、手数料が一定のフリーランスエージェントもあります。 フリーランスの契約回数や案件の単価に関わらず、一定の手数料を中間マージンとしてフリーランスエージェントが得ます。直接契約にする場合は一括で支払う基本的に、フリーランスがエージェントから紹介してもらった案件は、三者間での契約でエージェントが関わっているので、契約期間中はずっと仲介手数料が発生します。しかし、企業がフリーランスと直接契約を希望する場合には、紹介手数料として企業がフリーランスエージェントに一括で手数料を支払い、あとはフリーランスと企業で自由に契約する、という場合もあります。フリーランスエージェントの手数料(マージン)の相場大半のフリーランスエージェントは、仲介手数料(中間マージン)を公開していません。そんな中でも、手数料を公開している一部のフリーランスエージェントを例にとって、仲介手数料の相場を解説していきます。一般的に仲介手数料の相場は「20%〜30%」とされています。しかし、手数料を公開しないフリーランスエージェントが一般的なため、ブラックボックス化しているのが現状です。フリーランスエージェントの手数料(マージン)比較手数料を公開しないフリーランスエージェントが多い中で、低い手数料率を誇るフリーランスエージェントは、それを売りとしてフリーランスからの期待に応えています。以下のフリーランスエージェントは手数料を公開しているのでみていきましょう。Midworks(ミッドワークス)「Midworks」は、フリーランスエンジニアに特化したエージェントサービスです。Midworksの仲介手数料は「10〜15%」と他のフリーランスエージェントと比べて低い手数料のフリーランスエージェントです。PE-BANK(ピーイーバンク)「PE-BANK」は、フリーランスエンジニア向けのエージェントで、手数料の低さを売りにしています。PE-BANKの仲介手数料は「8〜15%」と他社と比べてもかなり低い手数料率といえます。Lancers Agent「Lancers Agent」は、ランサーズ株式会社が運営するフリーランスエンジニア向けの案件紹介サービスです。「一律8〜12万円」がLancers Agentの手数料となっているようで、案件の単価に関わらず手数料が明示されている珍しいケースです。テクフリ「テクフリ」は、「エンジニアファースト」のポリシーに基づき、充実したサポートと高い還元率でフリーランスエンジニアのキャリア・年収アップを支援しているエージェントです。一般的なフリーランスエージェントの中間マージンが「20〜30%」といわれている中で、破格の「10%」を手数料としています。手数料(マージン)が発生しないフリーランス向けサービスフリーランスエージェントは、仲介手数料を利益として企業とフリーランスの橋渡しをするビジネスモデルとなっている一方で、フリーランス向けのサービスの中には、手数料が発生しないものもあります。フリーランスが仕事を探す際に気軽に使うことができる、手数料がかからないサービスをみていきましょう。SOKUDAN (ソクダン)「SOKUDAN (ソクダン)」は、フリーランス・副業など業務委託のプロ人材と企業を結びつけるマッチングサービスです。SOKUDANは企業と直接契約することができるプランがあるため、手数料(マージン)が発生しない場合が多いです。この場合は、企業からの報酬の全てをフリーランスが受け取ることができます。エンジニア、マーケター、営業、事業企画の職種がボリュームゾーンで、豊富な種類の案件があるのが特徴です。「即戦力のプロ人材」を求めている企業が多いので、レベルの高い案件や特定のスキルを発揮できるような、お宝案件にも巡りあえるでしょう。さらにSOKUDAN扱う案件のうち、92%以上がリモート勤務可能な案件となっています。平均時給は4,500円〜となっており、スキルのあるフリーランスが高単価案件を見つけるのに最適なサービスとなっています。▼関連記事:【利用者が調査】SOKUDANの評判・口コミを徹底分析!テックダイレクト「テックダイレクト」は、株式会社クラウドワークスが運営している、フリーランスエンジニア向けのサービスです。幅広い職種の案件を扱っている中で、特にエンジニアの案件数は5,000件以上と充実しているのが特徴です。テックダイレクトでは、企業と直接交渉できる「ダイレクトマッチングサービス」を利用できます。フリーランスが企業と直接交渉でき、報酬や稼働条件を相談して、自分の納得のいく条件で働くチャンスを得やすいです。▼関連記事:【利用者が調査】テックダイレクト(Tech Direct/コデアル)の評判・口コミを徹底分析!Workship(ワークシップ)「Workship」は株式会社GIGが運営する、フリーランスと企業をマッチングするための紹介サービスです。週に1日だけ、土日だけ、など短い稼働時間でも応募可能な案件が多く、柔軟な働き方が実現できます。案件の幅広さが特徴で、特にデジタル領域を中心に、デザイナー、エンジニア、マーケター、編集者、人事、広報などさまざまな職種の方に対応しています。Workshipは、マッチングサービスとエージェントサービスがありますが、マッチングサービスでは手数料(マージン)が発生しません。▼関連記事:【利用者が調査】Workshipの評判・口コミを徹底分析!複業クラウド「複業クラウド」は日本最大の複業マッチングプラットフォームです。大手企業からスタートアップ、自治体、 スポーツチームまでさまざまな業種のクライアントの案件を保有しています。フリーランスは企業と直接契約することができるので、手数料(マージン)が引かれることなく報酬を受け取れます。営業、マーケター、エンジニア、デザイナー、コーポレート、人事、広報PR、制作ライター、エグゼクティブコンサル、カスタマーサクセスサポート、PMの11職種をメイン職種としています。累計35,000件もの案件数を誇るので、あなたの気になる求人が見つかるでしょう。Anycrew(エニィクルー)「Anycrew」は、仕事での人脈をもとにしたフリーランス人材のマッチングサービスです。Facebookアカウントを用いて登録をするため、リアルの繋がりが仕事のマッチングに活かされる仕組みです。フリーランスと企業の直接契約となるため、手数料(マージン)は発生しません。フリーランスとしての受注実績がまだない人でも、人脈を生かして仕事を受注できるようになっています。発注者とのつながりが強い人を上位に表示してくれるシステムなので、信頼できるクライアントに出会える可能性が高いサービスです。フリーランスエージェントを利用するメリットフリーランスは案件マッチングサービスを利用したり、人脈を活用したりと、さまざまな仕事探しの方法があります。中でも、フリーランスが仕事を探す際にフリーランスエージェントを使うメリットをいくつか説明します。自分のスキルや希望に合った案件を紹介してくれる仕事を探しているフリーランスが、フリーランスエージェントに登録すると、まずは担当者との面談があることが多いです。希望の条件や自分のスキルを伝えることで、エージェントの担当者が自分に合った案件を紹介してくれます。自分で1から案件を探すよりも、効率的に案件探しができるので時間や工数の節約になっていいでしょう。非公開求人や優良企業の案件の取り扱いがあるフリーランスエージェントを利用して人材を確保しようとする企業は、予算が潤沢で、その分外部の人材にも人件費を割くことができる優良企業であることが多いです。フリーランスエージェントに登録しないと知ることのできないような非公開求人や、優良企業の案件を紹介してもらえるのも、フリーランスエージェントを活用するメリットの1つです。契約や報酬の手続きを代行してくれるフリーランスが、フリーランスエージェントを利用して案件を獲得すると、業務委託契約などの手続きをエージェントが代行して行ってくれます。また、単価の交渉や希望条件などの伝えにくいやりとりもエージェントに任せられるので、フリーランスは仕事に集中して取り組むことができます。トラブルサポートや福利厚生サービスを受けることができるフリーランスエージェントは、案件の紹介や契約手続きのサポートだけでなく、何かトラブルがあった際の相談窓口や福利厚生サービスを提供していることもあります。クライアントとトラブルになった際には、エージェントに仲裁に入ってもらうことができるので、フリーランスは安心です。また、会社員のような福利厚生がないフリーランスにとって、優待サービスが受けられるのも嬉しいポイントです。エージェントによっては、案件がなくなった場合の報酬保証や、損害賠償保険などがあります。まとめフリーランスエージェントは便利なサービスですが、ビジネスモデル上、手数料(マージン)が発生しています。企業と直接契約できれば報酬の全てを受け取れますが、エージェント経由では、手数料分の報酬が下がっていることになります。この記事を読んで、そのシステムや手数料の相場について理解できたと思います。手数料がかかる場合が多いですが、メリットも大きいのがフリーランスフリーランスエージェントです。他のフリーランスマッチングサービスも並行して活用しながら、自分に合った案件を獲得してみてください。▼関連記事:フリーランス向けマッチングサービスのおすすめ8選〜利用者の声も紹介〜