フリーランスの働き方は、リスクが大きい......自分の好きな場所で、自由なスケジュールで働くことができるフリーランスの生活は魅力的である一方、リスクに対する不安も大きいでしょう。フリーランスとしての生活は、予期せぬリスクと不安を抱えることも少なくありません。安定した収入や保険はなく、仕事が見つかるかも自分次第です。それ以外にもフリーランスに関する不安は多岐にわたります。この記事では、フリーランスの立場から見た3つの主要なリスクと、実際にフリーランスが抱える不安について探ってみます。リスクや不安に備えることで、フリーランスにチャレンジすることができるでしょう。▼関連記事:フリーランスになるには?必要な手続きや仕事獲得の方法まで解説フリーランスの3大リスクとは?フリーランスは働く時間や場所を問わずに、自分のスキルで稼いでいくことができる自由で魅力的な働き方ですが、そんなフリーランスにはリスクも存在します。政府も注目しているという、フリーランスが背負いやすい以下の3つのリスクについて解説していきます。事業継続のリスクフリーランスには、事業が継続できなくなるリスクが大きいです。事業といっても法人化していないため、個人事業の範囲ですが、生計を立てることが難しくなる場面は少なくないでしょう。フリーランスはクライアントとなる企業から仕事を請け負う形で案件に参画し、収入を得ます。そのため、クライアント企業から契約を打ち切られたり、そもそも案件を獲得できなかったりすると、フリーランスとしての事業を継続できなくなってしまいます。また、フリーランスは正社員のような雇用契約ではなく、業務委託契約などで期間が定められた働き方をします。立場上クライアントから長時間労働や低単価での稼働を求められても、断るのが難しい状況が発生しやすいです。業務上のリスクフリーランスは、業務を行ううえでさまざまなリスクを抱えています。クライアントに納品する成果物のクオリティや、納品スケジュールなどを全て自分で管理する必要があります。契約書などの手続きも自分で行うため、事前に双方の認識を合わせておかないと、支払いのトラブルに発展するケースもあります。また、賃金未払いやハラスメントなどの問題が起きたときに、自分自身で対処する必要がある点もリスクの1つです。生活リスクフリーランスには、有給休暇や傷病手当、出産手当などの福利厚生がありません。体を壊したときや、妊娠・出産・介護などのライフイベントに備えて、自分自身で保険などに加入しておく必要があります。社会保険料や国民年金の自己負担率も高く、将来的な年金も会社員より少ないため、将来に備えた人生計画をしておくことも重要です。実際にフリーランスが日々不安に感じていることフリーランスの方々が実際に感じるリアルな不安を解説していきます。これからフリーランスを目指す方は、フリーランスのリアルな不安を参考にして、自身のキャリアについて考えるきっかけにしてみるとよいでしょう。いつ案件が終了するか分からないフリーランスは、いつ案件が終了するか読めないことは、不安要素の一つです。継続案件で安定した収入を得ていても、実際にそれがいつまで続くかはクライアント次第です。クライアントとフリーランスが結ぶ契約書上では「3ヶ月更新」や「双方からの申し出がない限り自動更新」となっている場合もありますが、業務パフォーマンスやクライアントの予算次第で契約が打ち切られることも往々にしてあります。収入や稼働スケジュールの目処が立ちにくいという点で、フリーランスは不自由な思いをするでしょう。収入が下がったり、途絶えたりするかもしれない会社員の場合、大きな問題を起こしたり、会社の業績が極端に下がったりしない限り、減給されることは少ないでしょう。しかし、フリーランスの場合は突然案件がなくなったり、依頼される業務の量が減ったりすることで、収入が減る可能性があります。フリーランスは失業保険の対象ではないため、案件が途絶えて収入がなくなった場合にも自身の貯蓄などで生活する必要があります。収入の不安定さは覚悟しておく必要があるでしょう。自分の市場価値が分からないフリーランスは案件ごとに異なるクライアントや、人間関係の中で仕事をすることが多いため、自分の市場価値を正確に見極めることが難しいことがあります。クライアントや一緒に働くフリーランスは同僚や上司ではないため、自身のスキルに対してフィードバックや助言をしてくれるわけではありません。フリーランスは、自身を客観視できる能力を持つ必要があり、適切な価格設定やサービス提供を行うことが重要です。また、業界のトレンドや市場の動向を常に把握しておくことも、自己の市場価値を向上させる手段の1つといえます。結婚できるか、子育てができるかフリーランス人口は増加傾向にあり、自由な働き方を目指す人は一定数存在しますが、企業に所属して働く会社員という働き方がまだまだ一般的です。フリーランスは、働き方や生き方などの価値観が合う人との出会いが少なかったり、自身のスキルで生きていくことのできる自立した者同士である可能性が高いです。そのため、そもそもパートナーの必要性を感じられなかったり、自身の生き方や働き方を周囲に理解してもらうことが難しい場合もあります。産休育休などの福利厚生もなく、自分で収入と休みを確保する必要があるため、子育てなどにおいても不安を感じる場合があります。保育園が見つからなければ、出産後に仕事に復帰することも難しく、ライフイベントに応じたさまざまな問題があります。いつまでこのキャリアで仕事を続けるかフリーランスは、自分次第で案件やクライアントを変えられるため、キャリアパスも自由です。定年も決まっていないので何歳まで働くかも自分で設定することが可能です。つまり、自分自身でキャリアを作っていく必要があり、人生計画は全て自己責任ということです。「自由=責任」ともいえるフリーランスの生活は、誰かからの助言を必要としたり、自分で物事を判断するのが苦手な人にとってはかなりハードルが高いでしょう。会社員になろうと思ったときになれるのかフリーランスは、クライアントや案件次第で非常に自由な生活を送れます。仕事をする時間や場所が決まっておらず、自分の理想的な生き方ができることも多いです。一方で、新しい人脈やスキルの獲得、収入の安定など、さまざまな理由から、また会社員に戻りたい、もしくは会社員として働いてみたい、と思うこともあるかもしれません。そのときに、会社員として就職できるかどうかという問題があります。スキル的な部分でもそうですし、今まで自由な働き方をしていた分、就業時間や勤務場所が決まっていることを窮屈に感じるかもしれません。フリーランスになったら二度と会社員にはなれない、というわけではありませんが、自分の適性や目指すライフスタイルに合わせて選択することが重要です。老後の資金は足りるのか「老後2,000万円問題」が叫ばれてしばらく経ちますが、老後の資金の確保はフリーランスにとっては非常に重要です。将来支給される年金額が会社員よりもフリーランスは少ないためです。自身で貯金をしたり保険に入っておくなどの備えが必要があるでしょう。会社員よりも住宅ローンなどが組みづらいといわれるフリーランスは、老後の住処を確保しておくことも重要です。今は健康で順調に収入を得ることができているかもしれませんが、老後のことを考えて計画的にフリーランス生活を送っていきましょう。フリーランスのリスクや不安の解決策フリーランスが感じるリスクやリアルな不安を紹介してきましたが、その不安を払拭できる解決策も一緒にご紹介します。目の前の案件に全力で取り組む案件が途切れないか、そもそも案件がなかなか獲得できない、など収入につながる部分で不安を感じるフリーランスも多いと思います。すでに案件を抱えているフリーランスは、クライアントの期待に応えることに集中しましょう。クライアントとの信頼関係を築くことは、安定した収入を確保することにも繋がります。今行っている仕事が将来的な案件の幅を広げることや、案件獲得の確率を高めることにも繋がるでしょう。複数の案件を確保し、常に案件を探しておく案件が途切れる不安や収入が安定しないことによる不安は、案件を常時複数持っておくことで解決可能です。実際に多くのフリーランスが、複数の案件を掛け持ちしながら働いています。週3日稼働のリモート案件を1つと、週2日出社の案件を1つ、といった具合に負荷の違う案件を組み合わせるのがおすすめです。1つの案件が終了したとしても、その他に収入源があればフリーランスの気持ちも安定するでしょう。こちらの記事では、フリーランスが複数の案件を掛け持ちする際の注意点などを解説しています。▼関連記事:フリーランスは複数案件を掛け持ちすべき?注意点や案件獲得方法を解説情報収集や人脈を増やす活動をするフリーランスは働く仲間やクライアントを選べる反面、関わるメンバーが固定化してきてしまったり、居心地の良い環境にい続けてしまったりすることがあります。情報収集や新しい人脈を作るために、コミュニティや交流会へ参加してみるのもいいでしょう。人と話したり、フリーランス同士でポートフォリオを見せ合ったりする中で、自身のスキルを客観視するよい機会にもなります。フリーランスとしてSNSで発信するのもおすすめです。SNS経由で自分の活動を発信したり、ブランディングすることで、案件の依頼をもらうフリーランスもいます。人生計画を立て、定期的に見直すフリーランスのリスクは「自由さ」です。自由なことは一見素晴らしいことにも思えますが、自分を律し、計画的に収入やキャリアプラン、老後の資金などを考えていく必要があります。フリーランスには上司や同僚は存在せず、キャリア面談などもありません。自分で人生の夢・やりたいこと・数年単位での目標・それに必要なお金などを見直していくようにしましょう。フリーランス仲間と情報交換をしたり、フリーランス歴の長い方に相談したりするとよいでしょう。お金に関する問題は、ファイナンシャルプランナーやライフプランナーに相談するのも選択肢の一つです。健康管理を徹底するフリーランスにとって最も重要ともいえる健康には、十分に注意しましょう。有給休暇や傷病手当がないフリーランスにとって、体は資本です。案件を請け負いすぎて労働時間が長時間になったり、ストレスを受けてしまったりして体を壊してしまうと案件が中断されてしまいます。その結果、クライアントにも迷惑がかかり、収入も途絶えてしまい悪循環にはまってしまいます。健康を保てるように、適度な運動を取り入れたり、健康的な食生活を心がけるなど、健康管理を徹底していきましょう。▼関連記事:フリーランスこそ健康診断を受けるべき3つの理由!受診時のポイントも解説フリーランスの案件探しはSOKUDANでこのようにフリーランスにはさまざまなリスクがあります。しかし、安定して案件を獲得しフリーランスとしての実績を増やしていくことができれば、スキル面でも収入面でも安定したフリーランス生活を送っていくことは可能です。フリーランスにとって重要な案件探しは、案件マッチングサービス「SOKUDAN(ソクダン)」がおすすめです。SOKUDANは、フリーランス・副業など業務委託のプロ人材と企業を結びつけるマッチングサービスです。SOKUDANでは、リモート案件や高単価案件などフリーランスの希望にあった案件を多様に扱っています。定期的に案件紹介のメールが配信されるので、忙しいフリーランスの人も簡単に情報収集ができるのもよいでしょう。また、登録者は「SOKUDAN PLUS」というフリーランス向けの福利厚生サービスが利用できます。フリーランスが抱える不安を払拭してくれる、便利でお得なサービスが紹介されています。こちらの記事では、その他にもフリーランス向けマッチングサービスのおすすめ8選を紹介しています。▼関連記事:フリーランス向け案件マッチングサービスのおすすめ8選〜利用者の声もご紹介〜まとめフリーランスとして働くことには、さまざまなリスクが存在します。会社員だったら感じることのなかった不安定さや自己管理の必要性など、フリーランスならではのマイナスポイントもあるかもしれません。一方で、フリーランスを目指す人は、自分の達成したい目標や理想とする生活、働き方があり、それを求めてフリーランスになろうと思っているはず。スキルと健康とやる気があれば、安定したフリーランス生活を送ることは現実的にそんなに難しいことではありません。こちらの記事で紹介した、リスクの回避方法・解決方法を取り入れながら、フリーランスとしての道を踏み出してみてください。▼関連記事:フリーランスは楽しすぎる!リアルな実例やデメリットも徹底解説