フリーランスのコンサルタントが案件を獲得するには、案件マッチングサイトがおすすめです。単に案件が掲載されているだけのサービスもありますが、人脈を強化できるビジネスマッチングアプリや、手厚いサポートが受けられるエージェントなどもあります。この記事では、フリーコンサルの案件獲得方法や、おすすめの案件マッチングサイトを紹介します。自分に合った案件獲得戦略も参考にしてみてください。フリーコンサルの案件獲得方法フリーコンサルの案件獲得方法は、大きく3つあります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分に合った方法で案件を獲得しましょう。案件マッチングサイト:直接契約可能案件マッチングサイトは、プラットフォームを通じて企業とフリーランスが直接つながり、案件に応募・契約できる仕組みです。報酬や契約条件を企業と直接交渉できる点が特徴です。<ビジネスモデル>サイト運営会社が、契約成立時に手数料(例:5〜15%程度)を差し引くケースが多いです。直接契約型では、マージンが少なく報酬が比較的高くなる傾向があります。<メリット>直接契約により高単価案件を狙いやすい企業と直接コミュニケーションを取れるため、条件交渉の自由度が高い継続的な直契約につながる可能性がある<デメリット>案件探しや契約交渉、請求・支払い管理を全て自分で行う必要があるサポートが少ないため、契約トラブルや未払いリスクへの自己対応が求められるビジネスマッチングアプリ:決済者へ直接営業ビジネスマッチングアプリは、経営者や事業責任者と直接つながり、案件獲得につなげられるSNS型のサービスです。営業活動に近く、自らアプローチを仕掛けることができます。<ビジネスモデル>アプリ運営会社が、利用料(月額課金や成功報酬)を設定しています。基本は出会いの場を提供するマッチング型のモデルです。<メリット>決裁権者と直接つながれるため、意思決定が早い自分の営業力次第で高単価・大規模案件にアクセス可能人脈形成や次のビジネスチャンスにつながることも多い<デメリット>自分で営業をかける必要があるため、営業スキルが必須案件化までに時間や労力がかかる場合がある成果は不安定で、安定収入につながりにくいフリーランス向けエージェント:手厚いサポートフリーランス向けエージェントは、フリーランスと企業の間に入り、案件紹介・契約・支払い管理までを代行してくれるサービスです。専任の担当者がつき、希望条件に合う案件をマッチングしてくれます。<ビジネスモデル>エージェントが企業から直接契約を取り、フリーランスに再委託します。企業から受け取る報酬の一部(マージン15〜30%程度)を差し引いて支払うモデルです。<メリット>営業や契約管理を代行してくれるため、案件獲得がスムーズ案件情報や市場動向を得られるため、効率的に活動できる収入保証制度や社会保険・税務サポート、福利厚生サービスなどが受けられる<デメリット>マージンが差し引かれるため、直接契約よりも単価が下がりやすい案件選択の自由度が低く、紹介案件に依存するリスクがある担当エージェントの質に左右される部分が大きいフリーコンサルにおすすめの案件マッチングサイトまずは、フリーコンサルにおすすめの案件マッチングサイトを紹介します。登録の際は、自分に合った案件が掲載されているか確認しましょう。SOKUADN(ソクダン)SOKUDANは、フリーランスのコンサルタントが「スピード感を持って案件に参画したい」ときに特におすすめできるマッチングサービスです。最大の特徴は、その名の通り“即日でのマッチング”を可能にしている点で、最短で翌日から案件に参画できるスピード感は他サービスにはない強みです。SOKUDANは、週1日〜3日の案件が半分以上を占めているうえ、リモート案件は94%です。複数の案件を掛け持ちしたい方や本業の傍らスキマ時間を活用したい方におすすめです。▼関連記事:フリーランスコンサルの平均年収・時給レポート▼関連記事:【利用者が調査】SOKUDAN(ソクダン)の評判・口コミを徹底分析!才コネクト才コネクトは、「コストを抑えて報酬還元率を上げる仕組み」「直契約を推奨」など、コンサルタントとして働くうえでの利益率を重視したマッチングプラットフォームです。エージェントの様に毎月手数料が発生するのではなく、初回契約のみで継続契約時には手数料が一切発生しません。フリーランスコンサルタントは、企業と直接契約で高単価案件を長期で続けやすい仕組みになっています。また、才コネクトには独占案件・非公開案件が多いという特徴があります。他プラットフォームには掲載されにくいルート案件や、運営会社のオーバーサイパートナーズ自身のネットワークを通じた案件など、希少性の高いプロジェクトが流れてくる傾向が強いでしょう。コンサルデータバンクコンサルデータバンクは、フリーランスや副業コンサルタント向けに設計されたマッチングプラットフォームで、特に仲介手数料ゼロでクライアントと直接契約可能という強みがあります。案件の形態も幅広く、「1時間のスポット案件」から「長期プロジェクト案件」まで扱っており、利用者は自身の稼働スタイルに合う案件を選べます。また、コンサルデータバンクには、ナレッジシェア機能やSNS的コミュニティ機能(登録者間の交流、トークン制度など)が備わっており、単に案件を探すだけでなく、情報収集や他コンサルタントとの接点を持てる点も特徴的です。クラウドリンクスクラウドリンクスは、クラウドワークスが運営するハイクラス副業/業務委託マッチングプラットフォームで、高スキル層に特化した案件が豊富です。案件獲得や契約時点で中間マージンを差し引かれないため、報酬を丸ごと受け取りやすい仕組みも魅力ポイントです。ただし、クラウドリンクスはスキル・実務経験を重視する案件が多いため、経験が浅い人には好条件案件の紹介が難しい可能性があります。▼関連記事:【利用者が調査】クラウドリンクスの評判・口コミを徹底分析!複業クラウド複業クラウドは、複業・業務委託特化のマッチングプラットフォームです。企業と個人が“直接契約”する仕組みで、ワーカー側(フリーランス)は利用無料かつ報酬はマージン差し引きなしで受け取ることができます。複業クラウドは、戦略・新規事業・業務改善・DX/PMOといった上流テーマの募集に加え、副業・低稼働が前提の案件が豊富です。また、派生サービスの「複業クラウド for Public」を通じて自治体案件も開拓されており、民間だけでなく公的領域の政策・地域課題プロジェクトに関わる機会も得やすくなっています。フリーコンサルにおすすめのビジネスマッチングアプリフリーランスのコンサルタントは、経営者や事業責任者と直接接点を持つことも重要です。ここでは、人脈から案件獲得するためのビジネスマッチングアプリを紹介します。BizOn!(ビズオン)BizOn!は、経営者・役員・個人事業主・フリーランス(副業含む)に限定した審査制のビジネスマッチングアプリで、人脈を広げて案件獲得や事業提携を目指す人におすすめです。使い方はシンプルで、毎日12時にアプリ側がマッチしそうな経営者・事業者5名を紹介してくれ、その中から「興味あり」を選ぶだけでマッチング成立へと進みます。両者が「興味あり」と応じた場合にのみ、チャット機能で直接連絡できるようになります。マッチングだけでなくオンライン交流会を毎月開催しており、実際にコミュニケーションを深める場が設けられている点も特徴です。1回当たり150名前後の経営者・フリーランスが参加しており、そこで出会った人から業務委託を受注したという事例も報告されています。Linkedin(リンクトイン)Linkedinは、職務経歴・実績・スキルといったプロフェッショナル情報を詳細に載せられる、ビジネスSNSです。業界知見の発信、専門領域でのポジショニング、紹介経路の構築、コラボ提案など、能動的な営業・関係構築チャネルとして使えます。LinkedInをうまく使うと、国内外の経営者・意思決定者とつながる機会が得られ、特にグローバル展開や海外クライアントを視野に入れているコンサルタントには強みになります。自分の専門性や成果を文章・投稿・コメントで発信することで、「この人に相談したい」「この領域に詳しそうだ」といった興味を引くことができるでしょう。▼関連記事:LinkedIn(リンクトイン)とは?できることやメリット、活用のコツを解説yenta(イエンタ)yentaは、ビジネスパーソン同士の“出会い”を生み出すことを目的としたビジネスマッチングアプリで、日常的には関わりづらい異業種・異領域のプロフェッショナルと接点を持てる点が大きな魅力です。完全審査制を採用しており、プロフィール/経歴情報の入力や審査通過が必須です。毎日正午にAI(推薦アルゴリズム)によってあなたとマッチしそうな10人のプロフィールが提示され、それを「興味あり/興味なし」で仕分けし、相互に「興味あり」の反応があればマッチングが成立します。ビザスクビザスクは、業界・職種を問わず“その道のプロ”としての知見を生かすためのマッチングプラットフォームで、特に、スポットコンサル(時間単位インタビューやアンケート回答)の利用が中心です。登録時に自分の経歴・専門分野・実績を入力してプロフィールを整えると、その情報をもとに案件の紹介が届いたり、クライアント側から指名依頼を受けたりする仕組みになっています。ただし、主力案件が“スポット型知見提供”であるため、高稼働・高責任の長期プロジェクトを求める人には物足りない可能性があります。▼関連記事:【利用者が調査】ビザスクの評判・口コミを徹底分析!Ready Crew(レディクル)Ready Crewは、BtoB企業同士をつなぐビジネスマッチングサービスで、双方が求める外注先・パートナー企業を、要件・相性を踏まえて紹介してくれます。基本的に「法人と法人のBtoBマッチング」を前提に設計されたサービスですが、個人事業主(フリーランス)も応募できるケースがあります。完全無料で利用できるため、近いうちに法人成りを考えているフリーランスコンサルタントの方は、登録をおすすめします。フリーコンサルにおすすめのエージェントフリーランス向けのエージェントサービスのなかで、コンサル案件に特化したエージェントを紹介します。この記事では5つ紹介していますが、より多くから選びたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。▼関連記事:高単価案件が豊富!フリーコンサルにおすすめのエージェント16選PRSONA(ペルソナ)PERSONAは、フリーコンサルタント向け案件紹介ハブサービスで、10社以上のエージェントと連携しており、それらのエージェント保有案件も含めて紹介してもらえます。マッチングサイトやエージェントは複数登録して間口を広げる人が多いですが、PRSONAに登録するだけで、10社以上のエージェントに登録していることと同じ状態です。報酬水準も高めで、月額100万円〜250万円クラスの案件かつ稼働率の高い60%〜100%の案件が中心です。「高単価/上流テーマ案件に取り組みたい」「ファーム出身で実績を持っている」フリーランスコンサルタントにおすすめのサービスです。THE CONSUL(ザコンサル)THE CONSULは、フリーランスコンサルタントに対して質の高い案件紹介とサポートを提供するエージェントで、特に「現役コンサルタントによるマッチング精度」「高単価案件の確保力」が強みです。THE CONSULの担当者は現役コンサルタントなので、経歴やキャリア志向、スキルに沿った最適な案件を紹介してくれるでしょう。また、直請け案件の比率が業界No.1であり、高単価・高還元率な案件が多いです。Free Consultant.jpFreeConsultant.jpは、フリーランスのプロフェッショナル人材、特にコンサルタント層を対象としたエージェントです。エージェントなので、担当者が案件を紹介してくれますが、案件マッチングサイトのように、自分で案件を探して応募することもできます。案件のジャンルも幅広く、IT戦略・PM/PMO、システム設計・導入、BPR/業務改善、SAP/ERP、マーケティング、Web・DX系支援などが豊富に扱われています。High Performer Consultant(ハイパフォコンサル)High Performer Consultantは、INTLOOP株式会社が運営する、フリーランスコンサルタント専門の案件紹介エージェントです。長年の運営実績と豊富な案件ソースを武器に、特に高単価・直請け案件を重視するコンサルタントに対し価値を提供しています。案件の60%以上が月額120万円以上で、80%以上がリモート案件です。高単価案件を目指している方や、複数案件を掛け持ちしたい方におすすめです。コンサルキャリアナビコンサルキャリアナビは、フリーコンサルタントおよび副業コンサルタント向けの案件紹介エージェントです。戦略・業務・ITといったコンサル領域を幅広くカバーしつつ、柔軟な働き方にも対応する案件を扱っている点が特徴です。他サイト・他エージェントには出てこないような独自ルート案件を保有しており、150〜200万円以上クラスの案件も保有しています。稼働率が低め(週1日〜・40〜60%稼働など)な案件や、リモート勤務が可能な案件が豊富なので、副業で活動したい人にもピッタリです。フリーコンサルが案件マッチングサイトで案件を獲得する戦略ここからは、自分の経験値やタイプによって、どのサービスを使ったらいいのか、案件獲得戦略を解説します。自分に合ったサービスを活用して、案件を獲得していきましょう。コンサル経験浅め・フリーランス初心者タイプ<特徴>戦略やPMOとしての経験はまだ数年程度で、フリーランス歴も浅い。契約や単価交渉、営業活動に十分慣れていないため、案件獲得の安定性に不安を抱えやすい。<必要なこと>最も必要なのは安定した案件紹介と契約・単価交渉に関するサポート。営業活動の負担を減らし、安心してプロジェクトに集中できる環境。<おすすめの案件獲得方法>まずは、フリーコンサル向けエージェントを活用することが効果的です。案件紹介に加えて、契約書や単価交渉もエージェントが代行してくれるため、独立初期でもスムーズに案件に参画できます。一方で、エージェント経由だけでは案件数や条件に限界が出る可能性もあります。その場合は、案件マッチングサイトやビジネスマッチングアプリを併用し、直接営業にも挑戦することがおすすめです。クライアントと直接やり取りする経験を積むことで、営業力や交渉力が育ち、今後のキャリア形成にもつながります。特定領域の専門家タイプ<特徴>DX、M&A、IT戦略など、特定分野において専門性が強く、過去に実績や成果を出している。知見の深さから、クライアントに対して即戦力として高い付加価値を提供できるタイプ。<必要なこと>これまで培った専門性を活かして、高単価の案件を安定的に獲得すること。自分の強みを正しく評価してくれるクライアントと直接的なつながり。<おすすめの案件獲得方法>まずは、直接契約が可能な案件マッチングサイトやビジネスマッチングアプリを活用して、自ら営業活動を行うことがおすすめです。専門性をアピールしやすいプロフィール設計や情報発信を行うことで、クライアントからの信頼を獲得しやすくなります。ただし、直接契約の案件はタイミングや需要によって見つけづらいこともあります。その場合には、フリーコンサル向けエージェントに相談し、非公開案件や独自ルート案件を紹介してもらうことも有効です。大手ファーム出身・実績豊富タイプ<特徴>戦略コンサルティングファームやBig4など、大手ファーム出身で、大規模プロジェクトの実績を多数持つタイプ。組織的なプロジェクトマネジメントやCxO直下での業務推進に慣れており、高度なスキルセットと信頼性を兼ね備えている。<必要なこと>これまで培ったキャリアを最大限に活かした、単価の高い直案件やCxO直下の案件の獲得。個人としてのブランド力を確立しつつ、より影響力の大きいプロジェクトで価値を発揮すること。<おすすめの案件獲得方法>ビジネスマッチングアプリや人脈を活用した直営業による案件獲得も有効ですが、規模の大きい案件やCxO直下案件に関しては、フリーコンサル向けエージェントを利用することがおすすめです。エージェントは、大企業や経営層に直結したプロジェクトを独自に保有しているケースが多く、紹介を通じてより条件の良い案件にアクセスできます。また、契約交渉や参画後のフォローアップもサポートしてもらえるため、高単価案件でも安心して取り組むことが可能です。人脈・営業力に強いタイプ<特徴>過去のクライアントや同業者とのつながりが豊富で、人脈を活かした情報収集や案件紹介の機会に恵まれている。さらに、自ら積極的に営業を仕掛けて案件を獲得できる行動力を持ち、フリーランスとして独立しても自走力が高いタイプ。<必要なこと>エージェントに頼らず、マージンを抑えた直請け案件を中心として案件獲得。自分の人脈や営業力を武器に、条件交渉を含めて自由度の高い働き方の実現。<おすすめの案件獲得方法>人脈・営業力に強いタイプは、ビジネスマッチングアプリやSNS(LinkedIn など)を積極的に活用する方法がおすすめです。これらのツールを通じて経営層や意思決定者と直接つながることで、仲介マージンを挟まない高単価案件にアクセスできます。また、投稿や情報発信を行うことで「この分野に強い専門家」として認知されやすくなり、人脈がさらに広がる好循環が期待できます。安定志向・長期案件希望タイプ<特徴>収入の安定を第一に考え、短期案件を次々と渡り歩くよりも、腰を据えて取り組める長期プロジェクトを望むタイプ。生活基盤を安定させたい、キャリアの空白期間を作りたくないといった志向が強い。<必要なこと>フリーランス特有の案件切れリスクを避け、安定して稼働できる環境を確保すること。一定期間以上の契約を継続でき、かつ収入が安定すること。<おすすめの案件獲得方法>安定志向・長期案件希望タイプは、フリーコンサル向けエージェントをメインに活用する方法がおすすめです。エージェントは大手企業やSIer、官公庁プロジェクトなど、長期での稼働を前提とした案件を豊富に扱っています。また、契約更新の交渉や条件調整をエージェントがサポートしてくれるため、長期的に安心して参画し続けられる体制が整っています。さらに、エージェントによっては案件参画後のフォローアップを行い、継続参画や新規案件へのスムーズな移行を支援してくれるケースもあります。まとめフリーランスのコンサルタントが案件を獲得するには、自分に合ったサービスを活用することが重要です。この記事で紹介した案件マッチングサイトやビジネスマッチングアプリ、フリーランスエージェントは、ほんの一部にすぎません。まずは、気になるサービスに登録してみて、自分でも新たなサービスを開拓してみてください。そうすれば、希望する案件や求めていたクライアントなど素敵な出会いがあるでしょう。