フリーランスで営業職の案件を獲得するには、案件マッチングサイトがおすすめです。ただし、営業スタイルや契約形態、自分の得意領域などに合わせて案件獲得サービスを選びましょう。この記事では、フリーランスの営業におすすめの案件マッチングサイトや、営業代行におすすめの代理店募集サイトを紹介します。営業案件を獲得するコツやフリーランスの営業職の注意点も解説しているので、参考にしてみてください。▼関連記事:営業フリーランスの働き方とは?年収や成功のポイントも解説フリーランスの営業のパターンフリーランスの営業には、月額固定型(準社員型・常駐型)と成果報酬型(代理店型・営業代行型)の2パターンの種類があります。メリット・デメリットを踏まえて、自分に合った働き方を選びましょう。月額固定型(準社員型・常駐型)月額固定型の営業は、企業に常駐またはリモートでチームの一員として参画し、営業活動全般を担う働き方です。具体的には、新規顧客の開拓、既存顧客のフォロー、提案書の作成、商談対応など、幅広い業務を担当します。基本的に社員とほぼ同じ役割を果たすことが求められるため、業務の進め方や裁量は企業の方針に大きく左右されるのが特徴です。<契約形態>業務委託契約(準委任契約が多い)稼働日数や時間を取り決めるケースが多い<報酬形態>月額固定報酬(例:月40万円〜70万円)稼働日数に応じて調整される場合もある<メリット>安定した収入を得やすい営業案件の獲得活動を自分で行わなくてもよい社内リソースを活用できるため成果を出しやすい<デメリット>時間の拘束が強く、自由度が低い成果に関わらず報酬固定なので、成果を出してもリターンが少ないほぼ「準社員」に近く、フリーランスの柔軟さが薄れる成果報酬型(代理店型・営業代行型)成果報酬型の営業は、特定の商材やサービスを代理で扱い、新規顧客の獲得や成約を中心に活動する働き方です。具体的には、顧客紹介や成約といった成果に応じて報酬が支払われ、自身の成果が収入に直結します。業務範囲は案件によって異なり、提案やクロージングのみに関わる場合もあれば、リード獲得から成約まで一貫して担当するケースもあります。<契約形態>業務委託契約(請負型が多い)成果(成約件数・売上)に応じて支払いが発生する契約が一般的<報酬形態>成果報酬(例:成約1件あたり5万円、売上の10〜20%など)月額固定+成果報酬のハイブリッド型もある<メリット>成果次第で高収入を狙える自分の営業力を試せる、成功体験がダイレクトに収入に反映される複数社の案件を並行でき、柔軟な働き方が可能<デメリット>成果が出なければ報酬ゼロのリスクがある商材や市場環境に依存しやすい顧客開拓の工数が多く、時間効率が悪くなる場合があるフリーランスの営業におすすめの案件マッチングサイトフリーランスの営業におすすめのマッチングサイトには、高単価が狙えるものや営業職に特化したもの、リモート案件が多いものなどさまざまな種類があります。特に、月額固定型の案件が多いので、自分のスタイルに合った案件をチェックしてみてください。SOKUDAN(ソクダン)フリーランスとして営業案件を探している方には、SOKUDANの利用がおすすめです。SOKUDANは、即戦力フリーランス・副業人材と企業を直接つなぐマッチングサービスで、営業職向けの案件も豊富に掲載されています。特徴的なのは、案件の92%がリモート案件で稼働日数は週1日から可能な案件がある点です。複数の案件を掛け持ちしたい方にはピッタリでしょう。また、SOKUDANでは翌週から稼働できる即日性の高い案件もあるため、スピーディーに収入を得たい営業フリーランスにとっては心強いサービスです。ゆくゆく正社員登用を視野に入れた案件も存在するため、将来的なキャリアの選択肢も広がります。▼関連記事:【利用者が調査】SOKUDAN(ソクダン)の評判・口コミを徹底分析!kakutoku(カクトク)kakutokuは、日本最大級の営業支援・営業代行プラットフォームです。大きな特徴は、営業領域に特化していること。法人営業、新規開拓、インサイドセールスなど、営業職種ごとに案件が整理されているため、自分の得意分野に合った案件を効率よく探せます。また、企業側も「営業に強い人材」を求めているため、マッチングの精度が高いのも魅力です。さらに、月額固定報酬型や成果報酬型など多様な契約形態が用意されているため、自分のスタイルに合った報酬体系を選択できる点もフリーランスにとって安心材料となるでしょう。Workship(ワークシップ)Workshipも、営業職のフリーランスにおすすめできるマッチングサービスの1つです。エンジニアやデザイナー案件が多い印象を持たれがちですが、近年は、営業・マーケティング系の案件も増えており、ビジネスサイド人材の活躍の場が広がっています。案件にはスタートアップや新規事業の立ち上げに関わるものもあり、スピード感のある環境で営業スキルを発揮できる機会が揃っています。さらに、マッチング前に企業のカルチャーや働き方を丁寧に確認できる仕組みを提供しており、自分に合った環境で安心して案件に参画できる点も魅力です。▼関連記事:【利用者が調査】Workship(ワークシップ)の評判・口コミを徹底分析!Wantedly(ウォンテッドリー)Wantedlyは、企業と個人をつなぐビジネスSNS型のプラットフォームで、フリーランス営業職が案件を探す際にも活用できます。単なる求人媒体ではなく、企業の「想い」や「ビジョン」に共感できる人材を募るスタイルが特徴で、企業文化やプロジェクトの背景が詳しく掲載されているため、ミスマッチを減らしやすいのが魅力です。ただし、Wantedlyの案件は「共感採用」を前提としているため、報酬条件が明示されていないケースも多いのが注意点です。案件を進める際には、企業と直接コミュニケーションを取りながら報酬や契約条件を確認する必要があります。複業クラウド複業クラウドは、副業・複業人材と企業をつなぐマッチングサービスで、特徴的なのは、企業とフリーランスが直接契約を結べる点です。エージェントを介さないため中間マージンがなく、報酬の透明性が高いのが大きなメリットです。案件は「週1日〜」「リモート可」など柔軟な働き方に対応しているものが多く、本業を持ちながら営業スキルを副業で活かしたい人や、パラレルキャリアを築きたいフリーランスに最適です。特に、スタートアップや中小企業の「営業組織立ち上げ」「新規事業の営業推進」といった成長フェーズ特有の案件が豊富に揃っています。Anycrew(エニィクルー)Anycrewは、営業をはじめとするビジネス系の業務委託案件を数多く取り扱うマッチングプラットフォームです。特徴的なのは、単なる案件掲載にとどまらず、スカウト機能やSNS連携によって企業と人材が出会う仕組みが整っている点です。プロフィールを充実させることで企業から声がかかるチャンスがあり、自分で案件を探すだけでなく「見つけてもらえる」可能性が広がります。また、案件の中には営業支援だけでなく、事業責任者や経営幹部候補といったポジションも含まれており、キャリアアップを目指す人にとっても挑戦の機会があります。セルチョクセルチョクは、営業代行・営業支援に特化したマッチングプラットフォームで、営業フリーランスにとって非常に実用的なサービスです。営業の仕事を探している方なら、企業と“チョクでやり取りできる”点が最大の強みで、応募後の面談/単価交渉/契約/報酬受領まで仲介者を挟まず直接進められるため、報酬の透明性が高く、中間マージンに悩むことが少ないとされています。成果報酬型案件も扱っており、実績次第で報酬を上げやすい構成のものもあります。加えて、プロ会員制度があり、一定の実績やスキルを持つ営業フリーランスであれば、この制度を利用することで案件の紹介機会や条件が良くなる可能性があります。Saleshub(セールスハブ)Saleshubは、営業フリーランスや副業ワーカーが「自分の人脈」や「営業力」を活かして稼ぎたい人に特におすすめのマッチングプラットフォームです。顧客候補の紹介やアポイントの設定を行うだけで報酬が得られる案件があり、さらにアポイントから商談・成約へつながれば追加報酬がもらえるケースもあります。登録料は無料で、まずはサポーターとして会員登録することからスタートできるため、敷居も高くありません。一方で、報酬や契約形態は案件によって大きく異なるので、応募前に「アポイント取得の条件」「商談参加の有無」「成約報酬の比率」「支払サイト」などを細かく確認することが重要です。営業代行におすすめの案件サイト・代理店募集サイトフリーランスの営業代行として案件を探す場合は、代理店を募集しているサイトがおすすめです。代理店募集ドットコム代理店募集ドットコムは、営業代行として活動したいフリーランスにおすすめの代理店募集プラットフォームです。業界最大級の代理店募集案件が集まっており、ITサービスや通信、教育、ヘルスケアなど幅広いジャンルの商材を扱う企業と出会うことができます。固定報酬制の案件マッチングサイトと違い、成果を出せば出すほど報酬が増えるのが大きな魅力といえます。紹介型・販売代理型・取次型など、代理店制度の形態も多様で、自分の営業スタイルに合った案件を選べる点も強みです。side bizz(サイドビズ)Side Bizzは、営業代行や代理店として成果報酬型で稼ぎたいフリーランス、あるいは副業で営業代行を始めたい人におすすめのプラットフォームです。案件は商材や成果形態が多様で、「ノルマなし」「副業可」「固定報酬あり」のものから、フルコミッション型(完全成果報酬)代理店案件まで幅広く掲載されています。報酬は固定+成果報酬の混合型から完全成果報酬型まで案件次第で変動しますが、「1万円〜10万円未満」の案件が多数であるため、まずは小さめな代理店案件から成果を積んでいくのが現実的です。URUMAP(ウルマップ)URUMAPは、「成果を出したい企業」と「営業でしっかり稼ぎたい人」を繋ぐビジネスマッチングサービスです。商材のジャンルは通信系・電気ガス・キャッシュレス決済など、生活インフラ〜BtoC〜BtoBまで幅が広いため、自分の得意分野や人脈を活かせる製品・サービスを見つけやすいでしょう。また、営業代行を始める際の準備支援も整っています。提案資料の提供、商材研修、案件管理サポートなど、営業活動をスムーズに始め、効率を上げて成果を出すための補助があり、いきなり全てを自分で用意する必要がないのがメリットです。カケハシカケハシは、営業代行や代理店として活動したいフリーランスに加え、フランチャイズ加盟を検討する人にも対応している、数少ない代理店募集専門サイトです。そのため「副業レベルで取り組める代理店契約」から「本業としてスケールを狙えるフランチャイズ加盟」まで、幅広い選択肢を比較検討できるのが最大の特徴でしょう。ただし、フランチャイズ案件は初期費用やロイヤリティが発生するケースも多いため、条件や契約内容を慎重に確認する必要があります。一方で、安定したビジネスモデルやブランド力を活かして長期的に収益を伸ばしたい人には有力な選択肢となるでしょう。SharesMarket(シェアーズマーケット)SharesMarketは、独特の強みを持つマッチングプラットフォームです。案件を探す際、「商品カテゴリ」「報酬タイプ」「紹介形態」「支払タイミング」「エリア」などの条件で非常に細かくフィルタリングできる検索機能が整っており、「アポイント取得のみ」「資料請求・問い合わせ型」「見積もり申し込み型」など、成果の形態に応じて案件を選べるのが大きな特徴です。また、報酬の設定の幅も下限10,000円から上は100万円を超える案件まであり、規模・商材・成果内容に応じて、小さな副業案件から大きな代理店案件まで柔軟に選択可能です。フリーランスの営業案件を獲得するコツフリーランスの営業として収入を挙げていくには、案件獲得が重要な鍵を握ります。ここでは、営業の案件のコツを紹介します。自分の営業スタイルと得意領域を明確にするフリーランス営業が案件を獲得するには、新規開拓、ルート営業、インサイドセールス、クロージングなど、どのフェーズで力を発揮できるのかを把握しましょう。これにより受ける案件の方向性が定まり、ミスマッチを防げます。さらに得意領域を明確に伝えることで、クライアントも「この人には新規開拓を任せられる」「クロージングを任せられる」と判断しやすくなり、案件獲得につながりやすくなります。実績を「数字」でアピールするフリーランス営業の成果報酬型であれば「◯年で新規契約◯件」「年間売上◯億円に貢献」といった形で、成果を具体的に示すと説得力が増します。月額固定型の場合でも「アポ獲得率◯%」「契約率◯%」など、プロセスを数値化して伝えることが重要です。営業は成果が数字に直結する職種だからこそ、定量的な自己PRはクライアントに刺さりやすく、案件獲得の大きな後押しになるでしょう。案件獲得チャネルを使い分ける月額固定型(準社員型・常駐型)の案件を狙う場合は、SOKUDANやkakutoku、Workshipといったフリーランス案件マッチングサービスを活用するのが効果的です。一方、成果報酬型(代理店型・営業代行型)を希望する場合は、代理店募集ドットコムやside bizzなどの代理店募集サイトをチェックしましょう。また、展示会や交流会で直接つながりを作る方法、さらにはSNSや既存の人脈を活かす方法も有効です。このようにチャネルを使い分けることで、自分の得意領域に合った案件をより確実に獲得できます。フリーランスの営業職の注意点フリーランスの営業職で仕事をしていくには、さまざまな注意点があります。一歩間違えると収入に影響が出るだけでなく、新規案件の獲得が難しくなる可能性もあります。契約内容を曖昧にしないフリーランス営業として活動する際の大きな注意点は、「契約内容を曖昧にしない」ことです。特に「成果の定義」「報酬の支払い条件」「交通費や経費の負担範囲」といった点を曖昧にしたまま進めてしまうと、成果の認識のずれや支払いトラブルにつながりやすくなります。営業活動は成果と報酬が直結する分野だからこそ、契約書で業務範囲や条件を明確に記載しておくことが不可欠です。成果報酬型は収入ゼロのリスクが大きいフリーランス営業で成果報酬型の場合、契約が1件も取れなければ報酬は0円となり、会社員のような固定給の保証はありません。そのため、安定した収入を求める人には不向きな働き方といえます。フリーランス営業は、成果を出せば高収入が狙える一方で、常に結果を出し続ける覚悟が求められる点を理解しておくことが重要です。1案件に依存をしない特定の1社や1つの商材に収入源を絞ってしまうと、契約が終了した際に一気に収入がゼロになるリスクがあります。安定したフリーランス活動を続けるには、常に複数の案件を並行して持ち、リスクを分散させることが不可欠です。収入の柱をいくつか確保しておくことで、契約終了や市場環境の変化にも柔軟に対応でき、長期的に安定した働き方につながるでしょう。▼関連記事:フリーランスは複数案件を掛け持ちすべき?注意点や案件獲得方法を解説信用を失う行為をしない営業はまさに信用商売であり、短期的な成果を狙って強引にクロージングしたり、クライアントの情報を不適切に持ち出したりすれば、一瞬で取引停止となり、業界内で悪評が広まるリスクがあります。一度失った信用を取り戻すのは難しく、次の案件獲得にも大きな影響を与えかねません。そのため、目先の利益よりも長期的な信頼を重視し、誠実な対応を続ける姿勢がフリーランス営業として成功するための必須条件です。まとめ営業職のフリーランスとして案件を獲得するなら、案件マッチングサイトがおすすめです。ただし、自分の営業スタイルや強みのある商材、希望する働き方、報酬によって、おすすめの案件獲得サービスは異なります。自分に合った案件を獲得するために、自分に合った案件獲得サービスを選びましょう。フリーランスの営業として活躍するには、契約内容の確認やリスク分散などを徹底しましょう。ぜひ、信頼や実績をコツコツ積み上げていってください。