テレワークをするうえで、デスクは重要なツールです。特に在宅勤務やフリーランスで毎日家で働いている人にとっては、デスクを利用する時間が自ずと長くなるため、仕事の生産性や自身の健康面を考えても、自分に合ったデスクを使うのが大切です。この記事では、テレワークで快適なデスクを使うメリットや、デスクの特徴と選び方、予算別におすすめのデスクを紹介します。デスク環境を見直そうと思っている人は、ぜひ参考にしてください。テレワークで快適なデスクを使うメリット適切な高さと広さのデスクは、身体的な負担を軽減し、集中力を高め、生産性向上に貢献します。まずは、テレワークで快適なデスクを使うメリットを紹介します。仕事の効率がアップする長時間作業をしていると、身体に負担がかかりますが、適切な姿勢で作業できるデスクなら、肩や首、腰への負担を最小限に抑えられ、疲労感の軽減につながります。集中力が途切れる要因の1つである身体的な不快感を減らせるため、より長く仕事に集中し続けられるようになるでしょう。健康維持につながるデスクワークによって健康を損なう人は少なくありません。適切なデスクを利用すると、正しい姿勢で働けるため、健康維持につながります。例えば、猫背を防ぎ、首や肩、腰への負担を減らすことで、慢性的な痛みの予防になります。また、適切な作業距離を保てるため、目の疲れを軽減し、視力低下の防止にもつながります。モチベーションがアップする自分にとって使いやすく、心地よいと感じるデスク環境は、仕事に取り組む意欲を向上させるでしょう。例えば、お気に入りのデザインや素材のデスクを選ぶことで、仕事スペースへの愛着が湧き、自然と仕事に向かう気持ちが高まります。必要なものがすぐに手の届く場所にあり、作業スペースが常に整っていれば、仕事が取りかかる際に億劫になるのを防いでくれるでしょう。いざという時に困らない急な来客があった時に、整然と片付いたおしゃれなデスクがあれば、プロフェッショナルな印象を与え、相手に安心感を持ってもらえます。また、オンライン会議中にカメラに映り込むデスクが整理されてセンスのよいデスクなら、相手に好印象を与え、スムーズなコミュニケーションにつながるでしょう。テレワーク用のデスクの種類と特徴テレワーク用のデスクには、用途や作業スタイルに合わせてさまざまな種類があります。それぞれのメリット・デメリットや向き不向きを理解し、自分にぴったりのデスクを見つけましょう。シンプルデスク▼引用:Amazonシンプルデスクは、デザインがすっきりしており、どんな部屋にも合わせやすいのが特徴です。ミニマルなデザインや落ち着いた色合いが多く、どんなテイストの部屋にも溶け込みやすいでしょう。必要最低限の機能に絞られているため、無駄がなく、デスク周りをすっきりと保てます。比較的価格も抑えられたものが多いため、予算を抑えたい人は選択肢に入りやすいでしょう。一方で、収納スペースや配線処理機能などが備わっていないものが多いです。必要な場合は収納家具を用意したり、配線を目立たないように工夫したりする必要があります。長時間作業における身体への負担を考慮した設計になっていない可能性もあるため、必要に応じてモニター台などを購入して、作業環境をカスタマイズする必要があるかもしれません。シンプルデスクは、デザインにこだわりがなく、必要最低限の機能で十分な人や、どんな部屋にもなじむデスクを探している人、そしてコストを抑えたい人におすすめです。L字型デスク▼引用:AmazonL字型デスクは、アルファベットの「L」のような形状をしたデスクです。広い作業スペースが魅力で、複数のモニターを設置したり、書類や資料を広げたり、タブレットやノートPCを同時に置いたりと、複数のタスクを並行して行えます。手を伸ばせば必要なものがすぐに届く範囲に配置できるため、作業中の無駄な動きを減らし、スムーズに作業ができるのもメリットの1つと言えるでしょう。しかし、L字型デスクはその形状ゆえに、設置にはある程度のスペースが必要となり、面積が小さい部屋だと、圧迫感を感じる可能性があります。ある程度のスペースが確保でき、広い作業スペースを必要とする人や、複数のタスクを同時に効率的に行いたい人にとってはベストな選択肢となるでしょう。デスクトップPC用デスク▼引用:AmazonデスクトップPC用デスクは、デスクトップPCの利用に特化した設計がされたデスクです。PC周りを整理しやすく設計されており、スライダー付きのキーボード用スペースが設けられているものが多いです。本やプリンターなどを置けるスペースがあるものも多く、収納面も優れています。モニターの高さを調整できるモニター台が一体になっている製品もあり、より快適な作業環境を追求できるでしょう。特筆すべきデメリットが見つからないデスクトップPC用デスクですが、強いて言うなら、ノートPCをメインに使う人は少々不便に感じられるかもしれません。カスタマイズ次第ですが、モニターとノートPCを両方置くには幅が狭く感じたり、ノートPCだけで利用するとキーボードスペースが不要に感じたりする可能性があります。デスクトップPCをメインに使用する人や、収納スペースがほしい人には最適なデスクと言えるでしょう。昇降デスク▼引用:Amazon昇降デスクは、天板の高さを電動または手動で調整できる機能を持つデスクです。座りっぱなしによる健康リスクを軽減できるため、健康志向の高い人から支持されています。レバー操作や手回しで高さを調整でき、その日の体調や気分、作業内容に合わせて、姿勢を変えながら作業できます。腰痛や肩こりの予防、血行促進、集中力維持などが期待できます。昇降デスクは、健康維持に関心がある人はもちろん、作業中に気分転換を取り入れたい人にもぴったりです。ソファ・座椅子向けデスク▼引用:Amazonソファ・座椅子向けデスクは、ソファや座椅子に座ったまま作業できるデスクです。折りたたみ式やキャスター付きのものが多く見られ、使わないときはコンパクトに畳んでおけるため、省スペースで収納できます。天板部分には、ノートPCやタブレット、飲み物などを置くのに十分な広さが確保されています。しかし、姿勢が崩れやすく、腰や首に負担がかかる可能性があるため、長時間の作業には向きません。メインのデスクと併用して使うのがよいでしょう。ソファやベッドなどで、リラックスしながら作業したい時にぴったりなデスクです。テレワーク用のデスク選びのポイントデスク選びは、テレワークの質を大きく左右します。デスク選びに迷った時は、以下の観点を参考にしてみてください。サイズまずは設置場所に適したサイズかどうかを確認しましょう。せっかくデスクを購入しても、サイズが合わないと、想定していた場所に設置できない場合もあります。そして、作業をするにあたって必要な広さがあるかどうかもチェックしましょう。パターン別に推奨サイズを解説します。【ノートPCの場合】幅:80〜100cm程度奥行き:50〜60cm程度ノートPCだけで作業する場合は、比較的コンパクトなデスクで十分快適に過ごせるでしょう。大きすぎるデスクは必要ありませんが、資料を広げながら作業をする必要がある、大きめサイズのノートPCを使っているなど、作業スペースに余裕が必要な場合は、用途に応じた大きさのデスクを選びましょう。【デスクトップPCの場合】幅:120〜140cm程度奥行き:60〜70cm程度デスクトップPCの場合は、PC本体やキーボードなどの設置スペースも考慮する必要があるため、ある程度の広さが必要です。上記の幅・奥行きがあれば、ディスプレイと目の距離を適切に保ちながら、周辺機器を置くスペースも確保できるでしょう。【モニターを置く場合】幅:100〜120cm程度奥行き:60〜70cm程度モニターを使いながら作業する人もいるでしょう。モニターのサイズや個数によって、必要なデスクの広さは異なりますが、上記の幅・奥行きがあると安心です。高さデスクの高さが自分に合っているかどうかも、見ておきたいポイントです。デスクが高すぎると肩が上がってきてしまい、低すぎると猫背になりやすくなります。どちらも長時間とる姿勢としては好ましくありません。椅子に座った時に、腕が自然な角度でデスクに置いてあるキーボードやマウスを操作でき、肩や首への負担が少ない高さだと、身体も疲れにくいです。デスクの一般的な高さは70cmで、身長が165〜170cm前後の人に合った高さに作られています。それよりも身長が高かったり低かったりする場合は、自分に合った高さのデスクを探すか、高さを調節できる上下昇降デスクや、高さ調整できるモニター、台座を置くなどの工夫が必要です。予算テレワーク用のデスクの予算としては、大きく分けると、1万円以下、1万〜5万円、5万円以上の3種類のレンジに分けられるでしょう。自分の理想を追求していくと、値段が高いものしか選択肢に入らなくなってしまうので、どのくらいの予算をかけられるかを最初に決めておき、予算内で選べるようにするとよいでしょう。組み立てやすさ通販で購入する場合は、大半が組み立て式のため、組み立てやすさも考慮しましょう。DIYが得意でない限り、組み立ての工数があまりに多いものや、説明書が外国語のみで書かれているもの、ドライバーなどの必要な工具が付いていないものなどは避け、できるだけ組み立てが簡単なものを選びましょう。安定感デスクに安定感がないと、作業に集中しにくいです。デスクの脚の形状をチェックし、しっかりと安定感も見ておきましょう。天板の中央付近に1本の太い脚が付いているT字脚、天板の左右にL字型の脚が付いているL字脚などの形状がありますが、一番安定しているのは4本脚のデスクです。また、組み立て式のデスクの場合は、自分で組み立てる際にネジの取り付けが甘いと、ぐらつきの原因になります。説明書をよく読み、各パーツを確実に固定するようにしましょう。機能性必要な場合は、機能性にも着目しましょう。配線穴やコードホールがあると、PCやモニター周りの煩雑なケーブルが整理できます。収納がほしい場合は、引き出しやラック付きのデスクを選ぶと、使い勝手がよいでしょう。クランプ式のモニターを使用する人は、取り付けが簡単かどうかもチェックしておきましょう。評判ベストな決断をして購入したと思っても、実際に使ってみると思わぬところに落とし穴がある場合もあります。そのため、事前に商品レビューなどで、実際に使用した人の意見を参考にするのもおすすめです。レビューを見る時は、よい意見と悪い意見の両方を参考にして、総合的に判断することが大切です。レビュー投稿後に商品が改善されたケースもあるため、投稿時期も考慮しましょう。デザイン統一感のある部屋に住んでいたり、部屋にこだわりがあったりする人は、デスクだけ浮いてしまわないよう、色や素材感、形状がインテリアに合っているかを確認しておきましょう。耐久性デスクは毎日使うため、すぐに不具合が出るようなものでなく、なるべく耐久性の高いものを選びましょう。天板は、メラミン化粧板や強化ガラス、無垢材など、比較的耐久性が高い素材がおすすめです。フレームは、木製よりもスチール製の方が長持ちします。また、実績のあるメーカーや、保証期間のある製品を選ぶと、安心して使用できる可能性が高いでしょう。【予算別】テレワークにおすすめのデスクここでは、価格帯別にテレワークにおすすめのデスクを紹介します。1万円以下でも、人気のL字型や折りたたみ式、収納力のあるタイプなど、さまざまな選択肢があります。1万〜5万円台では、ニトリやIKEA、オカムラまで、デザインと機能性を兼ね備えたデスクが多数あり、6万円以上となるとより快適な作業環境を追求できる高機能なモデルが選択肢に入ってきます。1万円以下のおすすめデスクアイリスオーヤマ デスク L型 LDK-1311▼引用:アイリスプラザアイリスオーヤマのL字型デスクは、ゆとりある天板で、ゆったりと作業できます。中央内部の脚がないので、足元が広々として、左右のスペースに自由に移動できるのもポイントです。天板には傷や汚れに強いメラミン樹脂が使われており、汚れても水拭きでさっとふけてお手入れが簡単です。価格も1万円以下とお手頃です。SAIJI ベッドデスク▼引用:AmazonSAIJIのベッドデスクは、ベッドやソファの上でも快適に作業できるデスクです。高さと角度を調節できるのが特徴で、シーンに合わせて快適な高さ・角度に設定できます。折り畳み式なので、脚を折りたためばコンパクトに収納可能です。1台あると、どこでも作業ができて便利でしょう。DEWEL パソコンデスク▼引用:AmazonDEWELのパソコンデスクは、ちょうどよいサイズ感で、機能面が充実しているのが魅力のデスクです。天板の下にキーボードやマウスが収納できるスペースが設けられており、デスクトップPCにも使いやすい設計になっています。モニターアームやデスクライトなどのクランプ機器を取り付けるスペースもあり、モニターを使用する場合も便利です。横についているラックも収納に活用できます。1万〜5万円台のおすすめデスクニトリ デスクセット▼引用:ニトリニトリのデスクセットは、コンパクトながら、天板の広さや収納を含む機能を持ち合わせています。飽きがこないスタイリッシュでシンプルなデザインのため、インテリアの邪魔になりません。天板下も広々としており、ワゴンやチェストなどを置くのに最適です。配線やコードをスッキリ通せる切り欠きがついており、脚部は丈夫なスチール製です。脚裏には、ガタつきを抑えるアジャスターがついているのも嬉しいポイントでしょう。IKEA トロッテン▼引用:IKEAIKEAのトロッテンは、クランクハンドルを回すだけで、デスクの高さを70〜120cmの間で簡単に調節できる昇降式デスクです。立ちでも座りでも最適なポジションで作業できるので便利です。また、立ったり座ったりして体を動かせるので、気分転換になって仕事もはかどります。オカムラ パラベルシリーズ 8TPD0A-MHQ3▼引用:オカムラオカムラのパラベルシリーズは、自宅でのはたらき心地を追求したシンプルな機能と、インテリアに馴染むナチュラルなデザインが特徴です。配線受けが設けられており、乱雑になりがちな配線もシンプルにまとまります。角が丸みのある作りになっており、万が一ぶつけた場合も安心です。シンプルだからこそ、カスタマイズにも向いており、後で周辺機器を買い足す際も柔軟に対応できます。6万円以上のおすすめデスクFlexiSpot 電動昇降式デスク E7 Pro▼引用:FlexiSpotFlexiSpotの電動昇降式デスクは、ベストバイ・オブ・ザ・イヤーを取得したこともある、電動で高さ調整ができるデスクです。シンプルなデザインのコントローラーが付いており、簡単な操作で上・下昇降できます。乱雑になりがちなケーブル配線は、見えにくい位置にあるトレーに収納可能で、スッキリとしたデスク周りが実現します。好みのデザインの天板を選べるなど、インテリアに合わせられるのもポイントです。Bauhutte 電動スーパーゲーミングデスク BHD-1400FA▼引用:BauhutteBauhutteの電動スーパーゲーミングデスクは、ゲームを快適にできるように設計されたゲーミングデスクですが、ビジネス用途にも適しています。身長や気分に合わせて、ボタン1つで高さ調節ができ、好みの高さを4パターンまで記憶できるメモリー機能が搭載されています。横幅140cm×奥行き70cmのため、広々とした作業スペースが確保でき、重たいデバイスを乗せてもたわみにくい仕様になっています。テレワークを快適にするデスク周りのアイテムデスク本体だけでなく、周辺アイテムをうまく活用すると、より快適に仕事ができます。テレワークする際に役立つ、デスク周りのアイテムをチェックしていきましょう。モニターアームモニターアームは、ディスプレイの位置を自由に調整できるアイテムです。高さ、角度、奥行きを自分の適度な位置に調整できるので、目や首、肩への負担を軽減できます。取り付け方法は、クランプ式をはじめ、ネジ固定式、壁面取付けタイプ、スタンドタイプなどがあります。自分の作業環境に合った取り付け方法を選びましょう。クッション長時間椅子に座っていると、腰や下半身に痺れや痛みが生じる可能性があります。そんな時はクッションを利用してみましょう。低反発ウレタンや高反発ウレタン、ジェルなど、さまざまな素材のクッションがあります。どれも体圧を分散し、1点に集中する負担を軽減してくれます。また、座るだけで骨盤矯正ができるものや、正しい姿勢をサポートしてくれるものもあるので、長時間の座り姿勢で体の歪みが気になる人のサポートにもなるでしょう。デスクオーガナイザーデスクオーガナイザーとは、スマホやペン、メモ帳など、デスク周りの小物を収納できる便利なアイテムです。デスクの上が整理整頓され、作業時のスペースを確保できます。スッキリとしたデスクは、集中しやすい環境を作り出してくれます。キーボード使いやすいキーボードは、体の負担を軽減し、作業効率の向上にもつながります。ノートPCを利用している人も、キーボードを導入してみると、予想以上に使いやすいと感じるかもしれません。手が自然な位置に置けるよう、外付けのキーボードを設置すると、手元や肩の負担が軽減するでしょう。打鍵感などもキーボードごとに異なるので、自分が心地よいと感じるものを選ぶと、作業のしやすさにもつながります。PCスタンドPCスタンドを活用し、ノートPCに高さを出したり、角度をつけたりすることで、快適な姿勢で作業できるようになります。また、ノートPCをデスクに直接置いて作業をすると、熱がこもりやすく、PC本体に負担をかけます。PCスタンドを使うと底を浮かせられるので、熱がこもりにくくなります。PCのパフォーマンス維持にも一役買ってくれるアイテムといえるでしょう。バランスボールデスクワークは椅子に座っている時間が長くなるため、血行が悪くなるばかりでなく、運動不足にもなりやすいのが悩みどころです。そのため、バランスボールを椅子代わりに使ってみるのもおすすめです。不安定なボールの上でバランスを取ろうとするため、自然と体幹が鍛えられ、姿勢を整える効果も期待できます。また、座っているだけでも軽い運動になるため、血行促進効果も期待できるでしょう。まとめテレワークをするうえで、デスクは仕事の効率を上げ、健康やモチベーションアップのためにも欠かせない存在です。ぜひ自分の理想のテレワーク環境を構築し、より充実した働き方を手に入れてください。