AIやデジタル技術の進化で、ITスキルやデータ分析の知識を持つ人材の需要が高まっています。AIに代替される仕事も一定数あるといわれており、不安を抱く人も多いかもしれません。そのような中で、国は新しいスキルを身につける「リスキリング」を推進しています。この記事では、無料やオンラインで学べるおすすめのリスキリング講座を厳選して紹介します。【無料】おすすめのリスキリング講座・スクール一覧公的機関や企業が提供する無料の講座を活用すれば、費用をかけずにリスキリングを行えます。デジタル技術やデータ活用など、実務に役立つ内容を学べる講座も充実しているため、目的に合った講座を選ぶことで効果的に学習を進められるでしょう。ここでは、費用をかけずに学べる講座を厳選して紹介します。マナビDXマナビDXは、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が提供するデジタル人材育成プラットフォームです。デジタルスキル標準(DSS)への対応を経産省・IPAが審査し、合格した講座のみが掲載されており、信頼性の高い点が特徴です。ChatGPTの基本的な使い方や、Pythonの基本文法、データサイエンティスト養成講座、AIのビジネス実践コースなど、初心者向けから経験者向けまで幅広い講座があります。動画形式の講義やテキスト教材が用意されているため、初心者でも安心して学べます。一部有料の講座もありますが、受講費用の補助が受けられる講座もあります。データサイエンス・オンライン講座データサイエンス・オンライン講座は、統計局が提供するデータ活用スキルを学べるリスキリングプログラムです。データ分析の基礎から応用まで学べ、ビジネスの意思決定やマーケティング戦略に役立つ内容が揃います。「社会人のためのデータサイエンス入門」「社会人のためのデータサイエンス演習」「誰でも使える統計オープンデータ」の3種類の講座が用意されています。入門の講座では社会人がデータサイエンスを学ぶべき理由や、統計学の基礎から学べ、演習の講座ではビジネスシーンに活用できる予測や評価などを学べます。無料で質の高いデータサイエンス教育を受けられるため、統計に苦手意識がある人にもおすすめです。東京リカレントナビ東京リカレントナビは、東京都が提供するリスキリング講座のプラットフォームです。AIやプログラミングといった最先端技術だけでなく、語学や社会福祉、医療分野、カルチャーなど、幅広い分野の講座が揃います。上智大学や法政大学、東京科学大学など、東京都内の大学や専門学校と連携し、質の高い教育プログラムを紹介しています。全国からオンラインで受講できる講座も多く、キャリアチェンジやスキルアップを目指す人にとって貴重な学習機会となります。日本リスキリングコンソーシアム日本リスキリングコンソーシアムは、Googleが主導するリスキリング支援プログラムです。AIやデータアナリティクス、マーケティングといったデジタルスキルを中心に1,500以上のプログラムを学べます。「はじめてのAI」「Google アナリティクス アカデミー」などのGoogleが提供する講座はもちろん、アドビ株式会社の「Adobe Illustrator ことはじめオンライン講座」や、株式会社クラウドワークスの「みんなのカレッジ モーションクリエイターコース」など、大手企業が提供する講座も揃います。希望者には、就職支援サイトや、スタートアップの採用情報なども提供されているため、特にIT業界への転職を考えている人にとっておすすめです。JMOOCJMOOCは、日本最大級のオンライン大学講座のプラットフォームです。東京大学や慶応義塾大学、早稲田大学をはじめ、多くの大学が提供する講座を無料で受講できます。工学や自然科学を中心に、経済やDX、アート、人文学など、分野は多岐にわたり、社会人のリスキリングに最適です。大学教授や専門家による講義を受けられるため、信頼性の高い知識を得られるでしょう。また、多くの講座が10分程度の短い単位で構成されているため、忙しい社会人でもスキマ時間に効率的に学習できます。UTokyo OpenCourseWareUTokyo OpenCourseWareは、東京大学が提供する無料のオンライン講座プラットフォームです。東京大学の講義資料や動画が1,400本以上公開されており、社会人でも気軽に最先端の知識に触れられます。文学部や教育学部、法学部、経済学部、工学部、医学部などの幅広い分野の講義が展開されており、学問的な視点から学び直したい人におすすめです。学位取得はできませんが、基礎知識から専門的な内容まで無料で受けられます。gaccogaccoは、株式会社ドコモgaccoが運営するオンライン学習プラットフォームです。大学レベルの本格的な講義から、ビジネススキル、趣味、教養まで、多様な分野の講座を無料で提供しており、通勤中などの隙間時間を活用してリスキリングに取り組めます。データサイエンスや統計学、AI、DXなどの先端技術をはじめ、ビジネススキルや経営、マーケティングなどの実務に直結するスキル、SDGs、歴史、心理学など、多様な分野の講座が展開されています。短期間で学べるコースも豊富で、忙しい社会人も効率よく学べるでしょう。一部の講座では、条件を満たすことで修了証が発行されるため、学習のモチベーションにもつながります。【オンライン】おすすめのリスキリング講座・スクール一覧オンライン講座なら、通学の必要がなく、好きなタイミングで学習を進められます。まとまった時間を確保するのが難しい場合でも、柔軟に学習計画を立てられるため、仕事と両立しながらリスキリングに取り組めるでしょう。ここでは、オンラインで時間や場所を選ばずに学べるおすすめのリスキリング講座を紹介します。UdemyUdemyは、世界最大級のオンライン教育プラットフォームです。世界中の専門家が講師を務める約25万もの講座があり、ビジネススキルからプログラミング、デザイン、マーケティングまで、幅広い分野とレベルの学習に対応しています。一度購入すると無期限で視聴できるため、好きなタイミングで学習できるのが特徴です。PythonやExcel、動画編集など、実務で役立つスキルを習得できる講座も多く、実践的な学びを求める社会人に向いています。セール期間中には大幅な割引が適用されるため、コストを抑えてスキルアップできるでしょう。SchooSchooは、リアルタイムで講師や他の受講生とやり取りしながら学べるオンライン学習サービスです。8,500本以上の動画コンテンツが提供され、ビジネス基礎力やリベラルアーツ、デザイン力、デジタルリテラシーなどの業務に直結する内容から、フィットネスや教養、自己啓発まで幅広い分野をカバーしています。生放送の講座では、チャット機能を使って質問できたり、他の受講生の意見を聞けたりします。録画された過去の授業も視聴できるため、忙しい社会人でも自分のペースでリスキリングを進められます。無料の講座も多く、気軽に始められるのも魅力です。DMM WEBCAMPDMM WEBCAMPは、未経験からエンジニアを目指す人向けのオンラインプログラミングスクールです。プランは4週間から16週間までの4種類あり、Web開発やアプリ開発に必要なスキルを実践的に学べる多様なカリキュラムが用意されています。現役エンジニアによるメンタリングや、質問対応時間内での無制限の質問が可能です。また、転職サポートが充実しており、キャリアアドバイザーから履歴書の添削や面接対策などの転職支援を受けられます。転職成功率も高く、IT業界でのキャリアチェンジを目指す人にとって心強いサービスといえます。AidemyAidemyは、AIやデータ分析に特化したオンライン学習プラットフォームです。Pythonを使った機械学習やディープラーニングなど、最先端の技術を学べます。実際の業務に近い演習を通じて、実践的なスキルを身につけられるのが特徴です。質問サポートも充実しているほか、プログラミングの環境構築は一切不要で学習を開始できるため、未経験者でも安心して学べるでしょう。WEBMARKSWEBMARKSは、SEOに特化したWebマーケティングスクールです。3ヶ月間の短期集中講座もあり、Web業界でのキャリアアップを目指す人や、副業としてマーケティングスキルを活かしたい人に適しています。実務に即したカリキュラムとなっているため、学習後すぐにスキルを発揮できるでしょう。また、案件獲得のサポートもあるため、フリーランスとして活躍したい人にとってもおすすめです。リスキリング講座・スクールで活用できる補助金・支援制度リスキリングにかかる費用負担を軽減するために、厚生労働省をはじめ、公的機関は補助金や支援制度を提供しています。その中でも代表的なのが、厚生労働省の「教育訓練給付制度」と、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です。教育訓練給付制度厚生労働省が提供する教育訓練給付制度は、スキルアップのために受講する講座の費用を一部補助する制度です。雇用保険に一定期間加入していることが条件となりますが、職種を問わず幅広い人が活用できるのが特徴です。目的や習得スキルのレベルに応じて、以下の3つのタイプがあります。一般教育訓練一般教育訓練は、ITパスポートや介護事務など、比較的幅広い分野の教育プログラムが対象となります。支給額は受講費用の20%(上限10万円)です。専門実践教育訓練専門実践教育訓練は、高度な専門技術や資格の習得を目指す人向けの制度です。看護士や理学療法士、社会福祉士、キャリアコンサルタントなどの専門資格を取得するための講座が含まれます。支給額は受講費用の50%(年間上限40万円、最大3年間で120万円)で、さらに資格取得後に雇用された場合は、追加で20%の支給を受けられる可能性があります。特定一般教育訓練特定一般教育訓練は、一般教育訓練と専門実践教育訓練の中間に位置する制度で、特にキャリアアップに直結する分野の講座が対象です。大型自動車第一種・第二種免許や介護職員初任者研修、看護師特定行為研修などに必要なスキルを学ぶための講座が多く含まれます。支給額は受講費用の40%(上限20万円)です。リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業経済産業省のリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、転職やキャリアアップを目的とする人を対象にした支援制度です。受講費用として最大56万円が支給され、リスキリング講座の受講だけでなく、キャリア相談や転職支援も含まれるのが特徴です。特に、デジタル技術や成長産業に関わるスキル習得を目指す人に適しており、転職活動にも活用できます。リスキリング講座・スクールの選び方学びたい分野や目指すスキルによって適した講座やスクールは異なるため、自分の目的に合ったものを選ぶことが重要です。費用や学習期間、カリキュラムの内容など、選ぶ際のポイントを押さえておくと、効率的にスキルを習得できます。ここでは、リスキリング講座・スクールを選ぶ際の基準を解説します。学習の目的を明確にするリスキリングを成功させるためには、学習の目的を明確にすることが重要です。「どのようなスキルを習得し、どのようなキャリアを目指すのか」を考えることで、自分に合った講座やスクールを選びやすくなります。例えば、ITエンジニアとしてのキャリアを目指す場合は、プログラミングやデータ分析を学べる講座が適しています。一方で、マーケティング職に転職したい場合は、SEOやデジタル広告に関する講座がよいでしょう。目的を明確にすることで、最適な学習プランを立てやすくなります。講座の形式を選ぶリスキリング講座・スクールにはさまざまな形式があり、自分のライフスタイルや学習習慣に合ったものを選ぶことが重要です。オンラインオンラインは、動画の生放送やオンデマンド配信などを活用して学べるスタイルです。インターネット環境があれば、場所を問わずに受講できるため、仕事や家庭の都合に合わせて学習を進められます。通学費や教材費などのコストを抑えられるほか、講座を繰り返し視聴できるなどのメリットもあります。通学通学は、実際にスクールや研修施設に通いながら学ぶスタイルです。講師や受講生と直接コミュニケーションを取りながら学べるため、疑問点をすぐに解決しやすいのが特徴です。一緒に学ぶ仲間ができるため、情報共有が可能でモチベーションを維持しやすいのも魅力でしょう。ハイブリッドハイブリッドは、オンラインと通学を組み合わせたタイプのスタイルです。基礎的な論理学習はオンラインで行い、実践的なグループワークは通学して行うなど、内容によって使い分けられます。オンライン学習型特有の柔軟に学習スケジュールを立てられる点と、通学型特有の直接フィードバックをもらえるメリットを最大限活用できるため、効率よく学習を進められるでしょう。講師の実績や教材の質を確認する講師の経歴や指導実績、提供される教材の内容を事前に確認することも大切です。講師の実績を確認する際は、以下のポイントを押さえましょう。講師が保有する資格や専門分野での経験年数過去の受講者からのフィードバックやアンケート結果業界内での評価や受賞歴、表彰回数大手企業や有名企業での研修実績出版した本や記事の内容、評判また、教材が最新の情報に基づいているかどうかも重要なポイントです。教材がどれだけの内容を網羅しているか、また最新の情報を含んでいるかを確認します。特に、実践的な例やケーススタディが含まれているとよいでしょう。受講前に教材のサンプルを確認できる講座を選ぶと安心です。受講後のサポート体制を確認する学習を終えた後、実際に習得したスキルを活用できる環境などが整っていると、学んだ知識を実践に生かしやすくなります。特に、履歴書の添削や面接対策などの転職サポートを受けられる講座や、オンラインコミュニティで継続的に情報交換ができ、学んだスキルを活かし続けられる講座がおすすめです。リスキリングが注目されている理由近年、企業が自社の社員を対象としたリスキリングに取り組んだり、国や自治体がリスキリングの支援を強化したりと、学び直しがより身近なものになりつつあります。ここでは、リスキリングが注目されるようになった背景を紹介します。デジタル技術の急速な進化企業のデジタル化が進む中で、AIやデータ分析、プログラミングなどのスキルが求められる場面が増えています。例えば、金融業界では、金融とテクノロジーを掛け合わせた「フィンテック」が発展し、従来の銀行業務が大きく変わりつつあります。また、小売業ではデータ分析を活用したマーケティングが不可欠になり、データサイエンティストの需要が高まっています。このように、業界全体で求められるスキルが変化しているため、リスキリングで新しいスキルを身につける必要があります。働き方・労働市場の変化働き方の多様化によって、従来の終身雇用や年功序列型のキャリアパスが崩れつつあり、1つの会社で同じ仕事を続けることが当たり前ではなくなりました。近年は、副業やフリーランスといった新しい働き方も増え、個人が自分の市場価値を高める必要性が生じています。また、特にIT分野では成長が著しく、新しい知識を習得しなければキャリアアップが難しくなっています。少子化で労働人口が減少している中、企業も即戦力となる人材を求めています。そのため、リスキリングでスキルをアップデートし続ける必要があります。SOKUDANはリスキリングのサポートが充実リスキリングを行う際は、講座やスクールで学ぶだけでなく実践の場を得ることも重要です。学習したスキルを活かす機会がなければ、せっかくの知識も十分に活用できません。そんなときに活用できるのが「SOKUDAN」です。SOKUDANは、フリーランス・副業人材と企業を結びつけるマッチングサービスです。エンジニアやマーケティング、クリエイティブなどのIT系職種に強みを持ち、週1日からリモートで稼働できる案件が豊富です。また、取り扱い案件の平均時給4,500円と、高単価な案件も揃っています。さらに、SOKUDANは登録者向けの福利厚生サービス「SOKUDAN PLUS+」を展開しています。SOKUDAN PLUS+では、健康・ヘルスケアやライフスタイルをサポートするサービスのほか、スキルアップサポートとして、Webマーケティングや英会話、エンジニア、クリエイター養成講座など多様な受講特典を用意しています。リスキリングを単なる勉強に終わらせず、実践に活かしたい人は、SOKUDANの活用も検討してみてはいかがでしょうか。▼SOKUDANのフリーランス・副業案件一覧▼SOKUDANの副業歓迎の案件一覧▼SOKUDANのリモートワークの案件一覧▼SOKUDANの経験少なめOK案件一覧まとめ仕事の幅を広げ、新しいキャリアに挑戦するためには、リスキリングを行うことが重要です。特に、デジタル技術の進化によって、これまで必要とされなかったスキルが求められるようになっています。リスキリングは、これからの時代に対応するための大切な自己投資といえるでしょう。リスキリングには、無料で受講できる講座や、オンラインで手軽に受講できるサービスも充実しています。また、国の補助金制度を活用すれば、お得に受講できます。学び直しを始めるのに、遅すぎるということはありません。新しいスキルを身につけることで、現在の仕事に役立てるだけでなく、転職や独立の可能性も広がります。まずは、興味のある分野の講座を調べ、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。