LinkedIn(リンクトイン)は、世界中で多くの人が利用しているビジネス特化型のSNSです。日本でも近年、利用者が増えており、活用次第でビジネスチャンスの獲得や人脈作りに役立ちます。フリーランスにとっても、利用するメリットが大きいツールです。この記事では、LinkedInでできることや登録方法、活用のコツなどを解説します。LinkedInが向いている人の特徴や、スキルを活かした案件獲得の方法も紹介するので、参考にしてください。LinkedIn(リンクトイン)とは?LinkedIn(リンクトイン)は、世界最大のビジネス特化型SNSです。2003年に正式に公開されて以降、世界200ヶ国以上で利用され、ユーザー数は10億人以上にのぼります。採用・転職や案件獲得、ビジネス情報の収集などに活用でき、世界的にビジネスコミュニケーションの主要ツールとして定着しています。LinkedInは、無料のBasicアカウントに登録すると基本機能が使えます。また、有料のPremiumプランは目的別に以下の6種類あります。プラン目的Premium Career内定獲得とキャリアアップPremium Business事業拡大Sales Navigator見込み顧客の獲得Recruiter Lite人材発掘と採用Premium会社ページ会社ページへの集客LinkedInラーニングスキル向上とスキル学習他のSNSとの違いLinkedInはビジネス専用のSNSであるため、他の主要SNSとは特徴が異なります。目的やユーザー層などの違いは以下の通りです。目的主なユーザー層LinkedInビジネスの人脈構築25歳以上のビジネスパーソンX(旧Twitter)リアルタイムでの情報共有10〜30代の幅広い層Instagram写真やビデオの共有10〜20代の若年層Facebook実名でのユーザー交流30〜50代の比較的高い年齢層LinkedInは、XやInstagramなどのプライベート用のSNSとは異なり、キャリア構築や業界関連の人脈作りを利用目的としたユーザーが多い点が大きな特徴です。日本での状況日本でのLinkedInのユーザー数は、300万人(2022年時点)を突破しています。ほかのSNSと比べると、日本での認知度はまだ低くユーザー数も少ない状況です。一方で、2017年以降に日本向けのローカライズが進んでおり、それ以降の日本のユーザー数は伸び続けています。日本の副業・フリーランス人口や、ジョブ型雇用を採用する企業の増加に伴い、LinkedInのユーザー数は今後も増えていくと期待できます。LinkedInの機能・できることLinkedInは、他のSNSにはないビジネスに特化した機能が豊富です。続いて、LinkedInにどのような機能があり、何ができるのかを紹介します。プロフィールの作成LinkedInでは、公開用のプロフィールを作成できます。一般的なSNSと異なり、学歴や職歴、資格、スキルなどのビジネス情報を掲載できます。プロフィールは名刺代わりとなるため、具体的にどんなことをしているのかを記載し、自分に興味を持ってもらえるような工夫が大切です。魅力的なプロフィールを作成することで、ビジネスパーソンたちとの人脈形成につながります。「つながり」の構築LinkedIn上で、ほかのユーザーとつながることを「つながり」と呼びます。リクエストが送られてきて承認するか、自分がリクエストを送って承認されると、つながりの状態になります。つながりになると、お互いの投稿がタイムラインに表示されるようになります。また、DMを送りあえるようになり、相手と直接コミュニケーションを取れます。つながりではなく一方的にフォローをした場合は、直接の交流はできず、相手の投稿がタイムラインに流れてくるようになります。推薦文の掲載LinkedInでは、ほかのユーザーからの推薦文を自分のページに掲載できます。推薦文を掲載することによって、プロフィールの信頼性が高まります。推薦文を書かれた場合は、メッセージで通知がくるため、承諾することで公開されます。推薦文を書くことができるのは、つながりのメンバーです。つながりに推薦文のリクエストを送信して依頼したり、自分もつながりの推薦文を書けたりします。グループへの参加LinkedInにはグループ機能があります。参加申請をして管理者から承認されると、グループに参加できます。関心のあるトピックのグループに参加することによって、同じ興味を持つユーザーと交流ができます。グループの投稿や閲覧、コメントはグループの参加メンバーに限られており、同じ業界のビジネスパーソンや見込み客との関係構築につながります。求人への応募LinkedInには求人が掲載されており、応募することができます。「Easy応募」というボタンが表示されている場合は、LinkedInから直接応募できます。「Easy応募」の代わりに「応募する」ボタンが表示されている場合は、当該企業のWebサイトや採用ボードに転送され、そこから応募することになります。LinkedInから直接応募する際には、履歴書のアップロードをし、求人への応募情報を入力します。一度入力した内容を保存して、次回以降の求人応募に再利用することも可能です。コンテンツの共有LinkedInのサイト上部にあるシェアボックスから、以下のような内容のコンテンツを投稿・共有できます。短文ブログ記事画像や動画イベントアンケート人材募集また、ほかの人の投稿を再投稿することも可能です。再投稿する際にコメントを追加することで、投稿に対する自分の意見を自分のつながりへ表明できます。共有したコンテンツの公開範囲は、「全てのユーザー」「つながりのみ」「グループ」の3つから選択できます。オンライン学習LinkedInは、LinkedInラーニングというオンライン学習コンテンツを提供しています。LinkedInラーニングには有料コンテンツと無料コンテンツがあり、有料のPremiumプランならどのプランに入っていても、16,000件以上の学習コースが学び放題となります。ビジネスノウハウや、プログラミングの講座が多く、キャリアアップに役立てられるでしょう。つながりのない相手へのメッセージ送付Premiumプラン限定で、つながりのない相手にメッセージを送付できるInMailという機能があります。InMailは、見込み顧客への営業、セミナー・イベントの告知、仕事のオファーなどに活用できます。プランによってInMailを送付可能な回数が異なるため、使用目的に合わせたプランを選択することが大事です。また、つながりのないメンバーからInMailで仕事のオファーが送られてくることもあるでしょう。オファーメールを求めていない場合は、Premiumプランであれば、InMailを受け取らない設定にできます。LinkedInの利用方法LinkedInを使い始める前には、まず会員登録しプロフィールを入力する必要があります。ここでは、会員登録からプロフィール登録までの流れを分かりやすく説明します。Basicプランの登録は無料で行えるので、ぜひ利用してみてください。会員登録まずは、会員登録画面にメールアドレスとパスワードを入力し、登録を行います。「同意して登録」を押すと、氏名の入力画面に移動します。次に、居住地域を登録します。最後に、職業に関する基本情報を入力します。ここまで入力すると、メールアドレスに認証コードが届きます。LinkedInの認証画面にコードを入力して、会員登録の完了です。プロフィール登録登録すると、ホーム画面が見れるようになります。画面左側に表示されている自身のプロフィールをクリックするか、上部のメニューバーの「あなた」という項目からプロフィールを表示・変更できます。下の画像が、LinkedInのプロフィールページです。LinkedInの利用を開始する前に、基本情報となる以下の項目を設定しておくとよいでしょう。プロフィール写真自己紹介文学歴ポジションサービスキャリアブレイクスキルほかにも、資格や受賞歴、ボランティア活動、推薦などを追加することが可能です。LinkedInを利用するメリットLinkedInには、情報収集や人脈構築など、多くの利用メリットがあります。ここでは、個人で登録した場合の主なメリットを紹介します。ビジネス業界の最新情報を収集できるLinkedInでは、企業やビジネスパーソンをフォローするか、つながりの状態になることで、ビジネスの最新情報がタイムラインに流れてくるようになります。タイムラインをチェックしているだけで、最新の業界ニュースやプレスリリース、イベント情報などを知ることができます。他のSNSとは違い、タイムラインにはビジネス情報だけが流れてくるため、効率よく情報収集ができるでしょう。業界の主要な企業をフォローしておくのがおすすめです。人脈を増やせるLinkedInは、人脈作りで使用され、知らない人とつながって連絡を取り合うことに抵抗がない人も多いです。面識がなくても、同業者や気になるビジネスパーソンにリクエストを送り、承認してもらってつながることで人脈を作れます。また、グループに参加することでも、同じトピックに関心を持つ人脈を増やせます。人脈を広げておくことによって、仕事の紹介や転職のチャンスが広がります。求職活動に使えるフリーランスとして案件が欲しい場合や、転職先を探している場合に、LinkedInに掲載されている求人への応募ができます。また、LinkedInは企業の採用担当者が登録しています。自分から応募するのではなくオファーのメッセージがくることもあるでしょう。スキルを証明できるほかのメンバーからスキル承認を受けることで、自身のスキルを証明できます。自分のスキルは、プロフィール欄で表示可能です。また、LinkedInラーニングを利用している場合は、コースを終了すると修了証をプロフィールに追加できるようになります。信頼性のあるスキルを登録することで、ビジネスパーソンとしての価値を向上させることにつながるでしょう。キャリアアップに役立つLinkedInには、キャリアアップをサポートするツールや特徴が豊富にあります。例えば、linkedInラーニングでキャリアに役立つ情報を学んだり、企業からのオファーを受ける機会が増えたりできます。また、有益な情報を発信することで、業界内での認知度や評価を高められます。LinkedInを利用するコツLinkedInは、ビジネスチャンスを広げたり人脈を形成したりと、さまざまな使い方ができます。ここでは、LinkedInを利用してキャリアアップを成功させるためのコツを紹介します。使う目的を定めるLinkedInは、ただ登録するだけではなく、どう使うかが重要です。まずは、使う目的を明確にして、目的に合った使い方をしましょう。例えば、営業活動を目的とする場合では、クライアントや見込み顧客となるアカウントを探し、コンタクトを取るのがよいでしょう。セルフブランディングを目的とする場合は、注目度の高い話題に関する記事を書くなど情報発信を行うと効果的です。ビジネスに適したプロフィール写真にするLinkedInのプロフィール写真は、印象や信頼度に大きく影響します。ビジネスパーソンとしての信頼を得るためには、ビジネスに適した写真を設定しておきましょう。服装は仕事着で、オフィスや白い壁などのすっきりとした背景、しっかりと顔が写っている写真がおすすめです。ピースサインをしたり、友人と写ったりと、私生活の一場面だと思われる写真は相応しくありません。英語と日本語でプロフィールを記載するLinkedInは、海外ユーザーや海外の企業アカウントが多いのが特徴です。日本語だけではなく、英語でもプロフィール文を記載しておくことで、英語圏のユーザーとつながれます。日本人同士のつながりだけでは手に入らないビジネス情報が得られたり、外資系企業への転職に有利になったりといったメリットが考えられます。頻繁に情報を更新するLinkedInのプロフィールが何年も前の状態だと、活動していないと思われてしまいます。プロフィールは常に最新の状態にしておき、頻繁に投稿を行っていると、他ユーザーとの交流が生まれやすくなるでしょう。また、特に投稿を行っていると活発な印象になります。仕事のことや、業界ニュースに関する自分の考えなど、ビジネスに関連したことならなんでも構わないので、情報を発信することが大事です。スキル欄を目立たせるビジネスにおいて、スキルは重要視される部分です。LinkedInのプロフィールにはスキルを必ず登録しましょう。5つ以上のスキルを登録していると、コンタクトが伸びやすいというデータもあります。しかし、複数のスキルを登録している場合は、下に書かれているスキルが埋もれてしまいます。セールスポイントとなるスキルが上にくるよう並べ替えを行うこともポイントです。求職中であることを明示する求職中である場合は、「Open to Work」機能を使い、仕事を探していると明示しましょう。つながりのメンバーに自分が求職中であると認識してもらうことによって、仕事を紹介してもらえることもあるかもしれません。また、企業の採用担当者からオファーが届くこともあるでしょう。求職中には、興味のある職種や希望勤務地なども登録し、仕事の紹介を受けやすい状態にしておくと、人材を探しているリクルーターのリサーチに該当しやすくなります。LinkedInの利用が向いている人の特徴LinkedInは、日本ではまだ定着しきっていないビジネス特化型のSNSです。そのため、登録するか迷っている人もいるでしょう。ここでは、LinkedInが向いている人の特徴を紹介します。当てはまっている人は、ぜひ利用してみてください。海外との人脈を作りたい人LinkedInは海外ユーザーが多いSNSです。そのため、特に海外との人脈を作りたい人は使うメリットが大きいでしょう。LinkedInを通じて、海外企業や外資系企業からのオファーにつながる、またはフリーランスとして海外からの案件を獲得する可能性があります。オフラインでは出会えない海外のビジネスパーソンの意見がリアルタイムで閲覧できるため、海外マーケティングを行いたい人にも役立ちます。転職を考えている人採用活動にLinkedInを取り入れている日本企業は増えているため、転職を考えている人に役立ちます。自分からLinkedInに掲載されている求人に応募することはもちろん、条件のよいオファーが届くこともあるかもしれません。つながりから転職先の紹介がある可能性もあります。フリーランスで活躍したい人フリーランスで活動したい人は、LinkedInを利用するメリットは大きいでしょう。フリーランスにとって、ビジネスの人脈作りは重要です。LinkedInを利用すれば、同業者の仲間と交流できたり、直接契約できるクライアントを見つけられたりするでしょう。また、フリーランスは企業に属していないため、自ら最新の業界情報を把握して、スキルを磨き続ける必要もあります。LinkedInでは、フリーランスに必要な交流や学習を簡単に行えます。LinkedInに関するよくある質問最後に、LinkedInに関するよくある質問に回答します。LinkedInの危険性は?LinkedInは実名で運用するSNSのため、炎上などの危険性は少ないです。しかし、詐欺行為に利用されることもあるため、怪しいアカウントからのコンタクトには注意しましょう。銀行の口座情報を教えたり、金銭の振り込みを行なったりしないことが大事です。LinkedInのユーザーが多い職種は?LinkedInで最もユーザー数が多い職種は「事業開発」です。事業開発は全ユーザーの18.6%を占めており、次に多い営業が約10%を占めています。そのほか、オペレーションや教育、エンジニアリング、IT・コンピュータと続きます。これらの職種に当てはまる人は、利用すると人脈が広がる可能性が高いでしょう。LinkedInのほかにフリーランスが仕事を獲得できるサービスは?フリーランスが仕事を獲得したい場合は、LinkedInのほかに以下のサービスを利用すると効果的です。クラウドソーシングサービスエージェントサービス案件マッチングサービスクラウドソーシングは、プラットフォームを介してクライアントとつながり、仕事の受注から納品までを行うサービスです。エージェントサービスは、エージェントからスキルや希望条件のヒアリングが行われたうえで、案件の紹介をしてくれます。案件マッチングサービスは、サイトに掲載されている案件の中からスキルや条件に合う案件に自ら応募します。ただし、登録したスキルに合う案件をサービス側が提案してくれたり、企業からオファーが届く機能があったりするサービスも多いです。これらのサービスを活用すれば、効率よくスキルや希望にマッチした案件を見つけることができるでしょう。▼関連記事:クラウドソーシングとは?副業や在宅ワークで稼ぐための始め方ガイド▼関連記事:フリーランスにおすすめのエージェント21選!案件を獲得するための強い味方▼関連記事:フリーランス向け案件マッチングサービスのおすすめ14選〜利用者の声もご紹介〜スキルを活かせる案件探しには「SOKUDAN」がおすすめ自分のスキルを活かせる案件を探したい人には、「SOKUDAN」がおすすめです。SOKUDANは、フリーランス・副業などの業務委託のプロ人材と企業を結びつけるマッチングサービスです。スキルや職種、稼働時間など細かく条件を絞って検索できるため、スキルを最大限に活かして好条件の案件を探せます。また、案件の平均時給は4,500円、平均単価は32.1万と、報酬が高い案件が多いのも特徴です。また、スカウトメールや案件紹介メールをチェックすることで、案件探しの手間を省けます。SOKUDANは無料で登録できるので、フリーランスや、副業を通してキャリアの幅を広げたい人は、ぜひ利用してみてください。▼SOKUDANのフリーランス・副業向け案件一覧▼SOKUDANのリモート案件一覧▼SOKUDANの経験少なめOK案件一覧▼SOKUDANの高単価案件一覧まとめLinkedInは、世界最大級のビジネス特化型SNSです。日本ではまだ浸透していないサービスですが、今後もユーザー数は伸び、転職やフリーランスの活動、事業の運営においての重要度を増していくと期待できます。採用にLinkedInを取り入れている日本企業も増えているため、転職を考えている人は登録しておくと役立つでしょう。また、海外の人脈を作りたい人や、国内外を問わずビジネスパーソンとの人脈を作りたいフリーランスにもおすすめです。案件の獲得のためにLinkedInの利用を検討している人は、案件マッチングサイトのSOKUDANを活用すると、効率よく案件を探せます。LinkedInやそのほかの目的に合うサービスを使いこなして、ビジネスやキャリアアップを成功させましょう。