30代は、20代の頃とは異なり、仕事で責任のある立場に就いたり、ライフスタイルが変わったりと、さまざまな転機を迎える時期です。キャリアアップを目指したり、家族との時間を大切にしたり、自分の価値観を見直したりと、選択肢が広がる一方で、「今のままでいいのか?」と迷うことも増えるのではないでしょうか。そんなときに役立つのが「自己啓発本」です。自己啓発本を読むことで、仕事や人間関係、人生の選択に役立つ考え方を学んだり、視野を広げたりすることができます。本記事では、30代が成長し続けるためにおすすめの自己啓発本13選を紹介します。自分に合った1冊を見つけ、これからの人生をよりよいものにしていくヒントにしてくださいね。【まずはこの1冊】30代になったら読んでおきたいおすすめの自己啓発本はじめに、「自己啓発本を読もう」と思ったときに読んで間違いない、30代におすすめの自己啓発本を5冊紹介します。20代での経験を活かして、30代をよりよいものにしていくヒントを得られるでしょう。30代にしておきたい17のこと(本田健)▼引用:Amazon30代は、人生を大きく変えられる最後の10年ともいわれる時期です。『30代にしておきたい17のこと』では、30代のうちに考えておきたい「人生をよりよくする17のテーマ」を紹介しています。仕事やお金、人間関係、価値観など、30代特有の悩みを深掘りし、20代とは違う視点の重要性を説いています。結婚や転職、独立、親との関係など、人生の大きな決断に向き合うヒントが詰まった1冊です。30代になって、このままでいいのか?と感じている人や、これからの生き方を見つめ直したいと思っている人は、ぜひ手にとってみてくださいね。発売日2010年9月10日出版社大和書房価格770円販売ページ出版社Amazon楽天30代を無駄に生きるな(永松茂久)▼引用:Amazon『30代を無駄に生きるな』は、「人生の9割が決まる」と呼ばれる30代に、どのように行動し、何を意識して過ごすべきかを指南する1冊です。本書の中には、「20代までの自分を後悔する必要はない」「読書の習慣を身につける」など、これからの人生を充実させるための考え方が紹介されています。また、30代こそ起業や副業のチャンスであることにも触れられているため、30代をどう生きるかを深く考えるきっかけになるでしょう。シンプルで分かりやすい文章で書かれているため、自己啓発本が苦手な人でも読みやすい1冊です。30代を後悔なく過ごしたい人は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。発売日2019年11月21日出版社きずな出版価格1,650円販売ページ出版社Amazon楽天嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健)▼引用:Amazonアドラー心理学をベースにした『嫌われる勇気』は、他人の評価を気にせず、自分の人生を生きるというテーマを、青年と哲人の対話形式で分かりやすく解説しています。30代になると、責任の増加や人間関係の広がりで、悩む場面が増えます。本書では、「課題の分離」という考え方をはじめ、他人の期待に縛られず、自分の価値観を大切にして生きる方法を学べます。また、「トラウマは存在しない」「すべての悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの独自の視点を通して、自分はどう生きたいのか?を考えるヒントを得られるでしょう。発売日2013年12月13日出版社ダイヤモンド社価格1,650円販売ページ出版社Amazon楽天LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)▼引用:Amazon『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』は、平均寿命が100年に近づく時代をどう生き抜くかをテーマにした1冊です。従来の「教育→仕事→引退」という3ステージの人生設計が崩れつつある中で、これからの社会に合った新しい働き方・生き方のモデルを提案しています。終身雇用や定年退職の概念が変わる今、会社に依存せずに生きるヒントが得られます。「このままの働き方でいいのか?」「将来も安心して暮らせるのか?」と考えることが増える時期だからこそ、人生設計を再構築するための指針として読んでおきたい1冊です。発売日2016年10月21日出版社東洋経済新報社価格1,980円販売ページ出版社Amazon楽天夢をかなえるゾウ(水野敬也)▼引用:Amazon『夢をかなえるゾウ』は、楽しみながら成功の習慣を学べる物語形式の自己啓発本です。物語は、変わりたいと思いながらも行動に移せない主人公のもとに、関西弁を話すゾウの神様・ガネーシャが現れるところから始まります。ガネーシャは主人公に「靴を磨く」「募金をする」など、一見地味な課題を与えながら、成功するための習慣を教えていきます。主人公の成長を通じて、行動を変えることの大切さを楽しみながら学べるのが本書のおすすめポイントです。さらに、シリーズ化されており、続編ではより実践的な内容が深掘りされています。「自己啓発本は気になるけれど、堅苦しいものは苦手」「楽しみながら学びたい」と考えている人におすすめの1冊です。発売日2021年4月8日出版社文響社価格1,595円販売ページ出版社Amazon楽天【キャリア・人生編】30代が働き方を考えるための自己啓発本30代になると、キャリアの方向性や働き方を改めて見直す機会が増えてきます。20代の頃とは異なり、ある程度の経験を積んだからこそ「このままでいいのか?」「今後のキャリアをどうするべきか?」といった悩みを抱えることも少なくありません。ここでは、そんな30代におすすめの自己啓発本を紹介します。働き方やキャリアに対する視点を広げ、今後の選択肢を増やすヒントが詰まった1冊を見つけてみてください。仕事は楽しいかね?(デイル・ドーテン)▼引用:Amazon『仕事は楽しいかね?』は、キャリアに悩む主人公が、偶然出会った老人との対話を通じて、試し続けることの大切さを学んでいく物語形式の自己啓発本です。目標を立てて計画通りに進むよりも、変化を受け入れながら試し続けることが成功につながるというメッセージが本書のポイントとなっています。失敗を恐れず柔軟に挑戦することで、新しい可能性を見つけられることを具体例とともに解説しています。「今の働き方に疑問を感じる」「もっと自分らしくキャリアを築きたい」と考えている人に、視野を広げるヒントを与えてくれる1冊です。発売日2001年12月1日出版社きこ書房価格1,430円販売ページAmazon楽天やり抜く力 GRIT(グリット)人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける(アンジェラ・ダックワース)▼引用:Amazon『やり抜く力 GRIT(グリット)人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』は、成功の鍵は才能ではなく「やり抜く力(GRIT)」であると説く1冊です。著者のアンジェラ・ダックワース氏は心理学者であり、ビジネスリーダーやアスリート、教育分野の成功者たちを研究し、その共通点を本書で明らかにしています。本書では、粘り強さや成長思考がどのように成果を生み出すのかを、科学的な視点から解説しています。さらに、努力を継続するための具体的な習慣や、目標を設定し、達成するための考え方も紹介されています。「挑戦を続ける力を身につけたい」「目標を持っても続かない」と悩んでいる人は、ぜひ一度手に取ってみてください。発売日2016年9月9日出版社ダイヤモンド社価格1,760円販売ページ出版社Amazon楽天エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する(グレッグ・マキューン)▼引用:Amazon『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』は、頑張れば頑張るほど成果が出ると考えがちな人にこそ読んで欲しい1冊です。人はときに、頑張ること自体を目的にしてしまい、成果を出すための効果的な方法を見落としがちです。本書では、より少ない努力で、より大きな成果を生み出すための思考法を解説しています。さらに、タスクの優先順位のつけ方や、シンプルに進めるコツ、負担を減らして成果を出すマインドセットも学べます。「努力しているのに報われない」「もっと余裕を持って仕事や生活を充実させたい」と感じている人にとって、新たな視点を与えてくれる1冊でしょう。発売日2021年12月8日出版社かんき出版価格1,760円販売ページ出版社Amazon楽天自分の小さな「箱」から脱出する方法(アービンジャー・インスティチュート)▼引用:Amazon『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は、人間関係のトラブルを引き起こす「思い込み(箱)」に気づき、よりよい関係を築くための方法を学べる自己啓発本です。家庭や職場での人間関係をスムーズにし、チームワークを向上させるためのヒントが詰まっています。仕事をしていると「なぜあの人はいつも問題を起こすのか?」「なぜ自分ばかりが我慢しなければならないのか?」と感じる場面もあるでしょう。しかし、本書では、問題の根本は自分の見方にあるかもしれないと捉え直し、人をモノのように扱う「箱の中の状態」から抜け出すための考え方を解説しています。特に、チームマネジメントやリーダーシップに関わる人にとっては、チームメンバーとの関係を見直すきっかけとなる1冊としておすすめです。発売日2006年10月1日出版社大和書房価格1,760円販売ページ出版社Amazon楽天【人間関係・メンタル編】30代が対人スキルを磨くための自己啓発本30代に入ると、責任のあるポジションについたり、親として新しい一面を持つようになったりするなど、人間関係に悩んだり、ストレスを抱えたりすることが増えます。そこで、ここでは30代が対人スキルを磨く際に役立つ自己啓発本を4冊紹介します。人を動かす 文庫改訂版(デール・カーネギー)▼引用:Amazon『人を動かす 文庫改訂版』は、人間関係を円滑にし、相手に良い影響を与えるための原則をまとめた1冊です。「人を動かす三原則」「人を説得する十二原則」「幸福な家庭をつくる七原則」など、人との接し方やコミュニケーションのコツが紹介されています。例えば、「批判や非難を避け、相手に誠実な関心を持つ」「相手に重要感を抱かせる」「人を変えたければ、まず自分が変わる」などの考え方は、仕事や家庭、友人関係など、あらゆる場面で役立ちます。時代を超えて読み継がれているベストセラー作品なので、人間関係をよりよくしたい人や、相手の心を動かすコミュニケーションを学びたい人におすすめです。発売日2023年9月4日出版社創元社価格2,200円販売ページ出版社Amazon楽天反応しない練習(草薙龍瞬)▼引用:Amazon『反応しない練習』は、感情に振り回されず、冷静に物事を判断できるようになるためのヒントが詰まった1冊です。本書では、仏教の教えをもとに、無駄な反応を減らすことで、悩みから解放されるという考え方を分かりやすく解説しています。そもそもなぜ悩みが生まれるのか、どんなときに反応すべきかを見極める基準、反応しそうになったときの対処法も紹介しています。原始仏典をもとにしたシンプルな考え方ですが、現代社会にも応用しやすい内容になっています。職場や人間関係でストレスを感じやすい人や、SNSやインターネットの情報に振り回されがちな人にとって、気持ちをラクにするヒントが得られるでしょう。発売日2015年7月31日出版社KADOKAWA/中経出版価格1,430円販売ページ出版社Amazon楽天幸せになる勇気(岸見一郎・古賀史健)▼引用:Amazon『幸せになる勇気』は、ベストセラー『嫌われる勇気』の続編で、アドラー心理学をより深く理解し、実生活で実践するための考え方を学べる1冊です。青年と哲人の対話が繰り広げられ、「どうすれば本当に幸せになれるのか?」というテーマを掘り下げていきます。特に、アドラー心理学における「愛」や「共同体感覚」についての考察が詳しく書かれており、「幸せとは何か?」を考えるきっかけを与えてくれる内容になっています。自分らしく生きるために、他人の評価に左右されない強さを持ちたいと考えている人にぴったりの1冊です。発売日2016年2月26日出版社ダイヤモンド社価格1,650円販売ページ出版社Amazon楽天人生の9割は40代で決まる(和田秀樹)▼引用:Amazon『人生の9割は40代で決まる』は、40代の生き方が、その後の人生を大きく左右することをテーマにした1冊です。精神科医である著者が、仕事・人間関係・お金の面から、40代をどう生きるべきかを解説しています。40代は、キャリアや家庭の状況が固まりつつあり、大きな転換期を迎える時期です。本書では、30代までの人間関係の築き方と40代の違いにも触れられています。40代になって後悔しないために、今のうちにするべきことを理解できるため、30代のうちに読んで、よりよい40代を迎える準備を整えておきましょう。発売日2011年11月9日出版社中経出版価格1,430円販売ページ出版社Amazon楽天30代の人が自己啓発本を読むべき理由「自己啓発本を読んだ方がいいとは思うけど、つい後回しにしてしまう」という人もいるでしょう。しかし、30代の今こそ自己啓発本を読むことで、今後の人生をよりよくしていくためのヒントを得られます。ここでは、30代の人が自己啓発本を読むべき4つの理由を紹介します。今後のキャリアを考えるため自己啓発本を読み、さまざまな経営者や歴代の偉人の考え方などに触れることで、今後のキャリアを考えるヒントを得られます。30代は、仕事だけでなく、結婚や出産など、さまざまなライフイベントが重なる時期です。20代で築いたキャリアや人間関係を土台にしながら、次のステップをどう進むかを考えることが求められます。このような変化がたくさんある30代のうちに自己啓発本を読むことで、新しい視点を得たり、選択肢を広げたりしやすくなるでしょう。人間関係を円滑にするため自己啓発本の中には、『人を動かす』や『反応しない練習』など、人間関係について触れられた本が多数あります。これらの自己啓発本を読むことで、上司と部下との関係や、家庭でのパートナーショップなど、さまざまな場面での人間関係を円滑にするための知識を得られます。また、30代は、20代で培った経験を活かして仕事で昇進を目指したり、ママ友など子育てにおける新しい人間関係を築いたりするなど、人間関係がより複雑化しやすい時期です。だからこそ、自己啓発本を通して、人間関係を円満にする知識や考え方を得ておいて損はありません。成長をし続けるため20代では新しい経験を積むことが中心になりやすいですが、30代ではこれまでの経験をどう活かすかが成長のポイントになります。自己啓発本を読むことで、新たな視点を得ながら、これまでの学びをさらに深めたり、経験を活かして新しいチャレンジをしたりするための知識やマインドを学べるでしょう。「自分はこのままでいいのか?」と感じたときこそ、自己啓発本を読んで、自分を成長させるヒントを探してみてください。30代のうちに人生の方向性を見直すため30代で積んだ経験や築いた人脈は、40代・50代以降の人生を大きく左右するといっても過言ではありません。だからこそ、この時期に自己啓発本を読むことで、これからの10年・20年をどう過ごすかを考えるきっかけになります。自己啓発本を活用して、仕事やプライベートの優先順位を見直したり、今後の目標を整理したりしながら、より充実した人生を歩むための方向性を考えてみましょう。【Q&A】30代が自己啓発本を読む際のよくある質問最後に、30代が自己啓発本を読む際によくある3つの質問に回答します。30代だからこその自己啓発本の選び方や、仕事や子育てが忙しい世代が本を読み切るための方法などをお答えするので、ぜひ参考にしてください。30代に合う自己啓発本の選び方は?30代が自己啓発本を選ぶときは、次のポイントを意識しましょう。すぐに実践できる内容か環境の変化に対応する考え方や知識が得られるか30代は仕事や家庭で忙しくなるため、限られた時間を有効に使いつつ、生活に取り込むことが大切です。そのため、忙しくてもすぐに実践できる内容が書かれているかは1つのポイントです。また、30代は、転職・独立・結婚・家庭・昇進など、人生の大きな変化がある時期です。変化を受け入れ、柔軟に対応する思考法を学べる本を選ぶのがおすすめです。自己啓発本を選ぶ際は、同年代や同じ職種の人の口コミを参考にすると、自分に合った1冊を見つけやすくなります。仕事や子育てが忙しくて自己啓発本を読む時間がない場合のコツは?仕事や子育てが忙しく、じっくり自己啓発本を読む時間がない人には、次の読書法がおすすめです。オーディオブックを聞く漫画版を読む気になる見出しだけ読む例えば、通勤時間や家事の合間に自己啓発本を朗読したオーディオブックを聴いたり、手軽に読みやすい自己啓発本の漫画版を読んだりするとよいでしょう。また、全部読もうとせずに、気になる見出しだけ読んで、自分に必要な知識やヒントを得るのもおすすめです。途中で読むのをやめたくなったらどうすればいい?自己啓発本は、無理に最後まで読む必要はありません。読んでいて興味が持てないと感じたら、他の本に切り替える、または気になる見出しだけ読むのも1つの方法です。また、今はピンとこない内容でも、数年後に読み返すと、経験を経て腑に落ちることがあります。自己啓発本は、そのときの自分に合った部分だけを吸収するのでも十分価値があります。まとめ30代は、仕事や家庭の状況が大きく変わり、今後のキャリアや生き方を考える上で重要な時期です。自己啓発本を読むことで、新しい視点を得たり、人生の選択肢を広げたりするきっかけになります。忙しい毎日の中でじっくり本を読むのが難しい場合でも、オーディオブックや漫画版を活用しながら、自分のペースで読むのがおすすめです。これからの人生をより充実させるために、気になる1冊を見つけて、まずは気軽に読んでみましょう。