フリーランスとして働いていくためには、仕事のスキルを磨くだけでなく、柔軟な考え方を持ち、自分でメンタルの管理をしていくことも大切です。個人で働くうえで役立つマインドや先人の経験を学ぶには、自己啓発本が有効です。しかし、いざ自己啓発本を読もうと思っても、どの本を選べばいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。本記事では、フリーランスにおすすめの自己啓発本9選を紹介します!フリーランスを目指す人から、すでに活躍している人まで役立つ書籍を厳選したので、自分らしく働くためのヒントを見つけるために、ぜひ参考にしてください。フリーランスにおすすめの自己啓発本9選フリーランスにおすすめの自己啓発本の特徴は、次の3つです。周りに左右されずに働くマインドを学べる本継続して結果を出す姿勢を学べる本長期的な人生・キャリア選択を考えられる本フリーランスは、自分自身が商品であり、会社に属さないからこそ、自律し行動し続ける必要があります。そのため、周りの意見や考えに左右されず、常に前に進み続けるスタンスを学べる自己啓発本を読むのがおすすめです。ここでは、これらの知識やマインドを学べる自己啓発本を9冊紹介します。嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健)▼引用:Amazon『嫌われる勇気』は、哲学者アルフレッド・アドラーの心理学をもとに、「他人の評価に左右されず、自分らしく生きる方法」を解説した本です。青年と哲学者の対話形式で、アドラー心理学の核心である「課題の分離」「共同体感覚」「自己受容」を分かりやすく解説しています。また、フリーランスとして働く人にとって、他人の期待ではなく、自分の信念に基づいて行動することの重要性を学べる1冊です。クライアントの要望に振り回されたり、競争の激しい環境で自信をなくしたりするフリーランスにとって、ブレない軸を持つためのヒントが得られるでしょう。発売日2013年12月13日出版社ダイヤモンド社価格1,650円販売ページ出版社Amazon楽天多動力(堀江貴文)▼引用:Amazon実業家・堀江貴文氏が提唱する「多動力」は、1つのことに固執せず、複数の分野を同時進行していく力です。本書では、現代のビジネスシーンにおいて、1つの仕事に縛られず、興味のあることにどんどん挑戦するべきという考えが語られています。複数の案件を同時にこなしたり、自分で新しいスキルを身につけたりするフリーランスにとって、多動力は不可欠なスキルといえるでしょう。これからフリーランスを目指す人や、フリーランスになったものの伸び悩みを感じている人に、行動する活力を与えてくれる1冊です。発売日2017年5月27日出版社幻冬舎価格1,540円販売ページ出版社Amazon楽天反応しない練習(草薙龍瞬)▼引用:Amazon『反応しない練習』は、他人の言葉や出来事にいちいち振り回されてしまうという悩みを持つ人に向けて、仏教の思考法を分かりやすく解説した本です。フリーランスとして働いていると、クライアントの反応やSNSの評価、収入の浮き沈みに心が揺さぶられることも多いでしょう。本書では、そもそも反応する必要のないことに、いちいちエネルギーを使わないという考え方を学べます。「感情のコントロールがうまくできない」「もっと冷静に判断したい」と感じている人にとって、心をラクにするヒントが詰まった1冊でしょう。発売日2015年7月31日出版社KADOKAWA/中経出版価格1,430円販売ページ出版社Amazon楽天LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)▼引用:Amazon『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』は、フリーランスとして長く活躍するために、キャリアの選択肢を広げたい人におすすめの1冊です。本書では、従来の「学ぶ→働く→引退する」というライフプランが崩れつつあることを前提に、「学び直し」「複数の収入源」「柔軟なキャリア構築」の重要性を伝えています。特に、変化に対応しながら安定したキャリアを築くための視点を得られる内容になっています。「フリーランスとしてこの先も働き続けられるか?」と不安を感じる人にとって、長期的なライフプランを考える参考になるでしょう。発売日2016年10月21日出版社東洋経済新報社価格1,980円販売ページ出版社Amazon楽天やり抜く力 GRIT(グリット)人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける(アンジェラ・ダックワース)▼引用:Amazon『やり抜く力 GRIT(グリット)人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』は、心理学者のアンジェラ・ダックワース氏が、成功に必要なのは才能ではなく、粘り強く努力を続ける力=GRIT(グリット)であることを科学的に証明した1冊です。スポーツ選手やビジネスリーダーなど、成功者の共通点を研究し、どんな分野でも成功するにはやり抜く力が鍵になると説いています。フリーランスとして仕事を続けていくうえで、「モチベーションが続かない」「すぐに結果が出ないと不安になる」と感じることは多いはずです。自分自身が商材であるフリーランスにとって、成果が出るまで粘り強く頑張る力を養うヒントが得られる1冊となっています。発売日2016年9月9日出版社ダイヤモンド社価格1,760円販売ページ出版社Amazon楽天エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする(グレッグ・マキューン)▼引用:Amazon『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』は、経営コンサルタントのグレッグ・マキューン氏が、本当に大切なことだけに集中することで、最大の成果を生み出す方法を解説した1冊です。「時間が足りない」「やることが多すぎる」と感じている人に向けて、不要なタスクを手放し、本当に価値のあることに集中する思考法を紹介しています。フリーランスは、自分で仕事のペースを決められる反面、タスクが増えすぎることも少なくありません。「やるべきことが多すぎて、何から手をつければいいか分からない」「仕事を請け負いすぎてパンクしそう」と悩んでいる人にこそ、ぜひ読んでみてほしい1冊です。発売日2014年11月19日出版社かんき出版価格1,760円販売ページ出版社Amazon楽天死ぬこと以外かすり傷(箕輪厚介)▼引用:Amazon『死ぬこと以外かすり傷』は、編集者であり起業家の箕輪厚介氏が、自身の経験をもとに常識を打ち破り、自分の道を切り開く方法を語る1冊です。タイトル通り、失敗を恐れずに挑戦し続けるマインドを持つことの重要性が強く伝わってきます。本書では、世間のルールや固定観念にとらわれずに、新しいことに挑戦するための考え方や行動指針を紹介しています。特に、フリーランスにとって、自分の名前・存在をしてもらうことや、手を動かすことの大切さなど、実践的な学びが多く含まれています。発売日2018年8月28日出版社マガジンハウス価格1,540円販売ページ出版社Amazon楽天夢をかなえるゾウ(水野敬也)▼引用:Amazon『夢をかなえるゾウ』は、自己成長をテーマにしたストーリー仕立ての自己啓発本です。お調子者のインドの神様・ガネーシャが、主人公に人生を変えるための課題を次々と与えていくストーリーです。本書では、「靴を磨く」「トイレ掃除をする」など、小さなことの積み重ねが人生を変えることを教えてくれます。シリーズは、合計5冊出ており、1→2→3→4→0の発売順で読むのがおすすめです。順番に読むことで、物語の流れやガネーシャの教えをより深く理解できます。フリーランスとして着実に成果を出していくための習慣を学べる1冊なので、ぜひ手に取ってみてください。発売日2021年4月8日出版社文響社価格1,595円販売ページ出版社Amazon楽天Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法(ロルフ・ドベリ)▼引用:Amazon世界的ベストセラー『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』は、物事を論理的に考え、よりよい判断を下すための思考法をまとめた1冊です。心理学や行動経済学をベースに、人が無意識に陥りがちな思考のクセを具体例とともに解説しています。さらに、「余計な情報に振り回されない」「短期的な感情に流されず、長期的な視点で決断する」など、賢く生きるための知恵を紹介しています。特に、フリーランスのように自己判断が求められる働き方をする人にとって、思考の整理術や決断力を鍛えるヒントが詰まっています。発売日2019年4月1日出版社サンマーク出版価格2,090円販売ページ出版社Amazon楽天フリーランスが自己啓発本を読むメリットフリーランスは、個人で働くからこそ、自発的に新しい知識や知見を得るように行動することが大切です。続いては、フリーランスが自己啓発本を読む4つのメリットを解説します。自己啓発本を読むことが、心身ともに健やかに働くことにつながる具体的な理由を見ていきましょう。自分らしい働き方を見つけるきっかけになるフリーランスは自由な働き方ができる一方で、「自分はどう働くべきか?」「このままでいいのか?」と迷うことも多いでしょう。自己啓発本を読むことで、他人の価値観に振り回されることなく、自分が本当に求める働き方を見つけるヒントを得られます。「どんな仕事をして、どんな生き方をしたいのか?」を改めて考える機会になり、フリーランスとしての方向性をより明確にできるでしょう。メンタルを整えられるフリーランスは、組織に属さず、1人で仕事を進める場面が多いため、ときには精神的に不安定になりやすい側面があります。そのため、自己啓発本を通じて、ストレスの対処法やポジティブな思考法を学ぶことで、安定した気持ちを保ちやすくなります。「思い通りにいかないときにどう乗り越えるか」「自分のモチベーションをどう維持するか」などの方法・知識を得ることで、気持ちの切り替えがしやすくなります。挑戦する勇気をもらえるフリーランスは、新しいスキルを学んだり、未経験の分野に挑戦したりしながらキャリアを築いていくことが求められます。しかし、「本当にできるのか?」「失敗したらどうしよう」と不安を感じ、行動に移せない場面もあるでしょう。自己啓発本には、挑戦を後押ししてくれるエピソードや考え方が詰まっています。読んだ後に「まずはやってみよう!」と前向きな気持ちになれるのも、フリーランスが自己啓発本を読む大きなメリットです。自由な働き方を持続させるコツを学べるフリーランスは、収入の波や仕事の継続に不安を感じることもあります。自己啓発本を通じて、仕事の進め方や時間管理、モチベーション維持のコツを学ぶことで、安定した働き方を実現しやすくなるでしょう。また、「自分の強みをどう活かすか」「継続的に仕事を得るにはどうすればいいか」などの視点を持つことも大切です。加えて、自分と他のフリーランスと比較しない、挑戦する気持ちの持ち方など、メンタル面のケアも学ぶと、フリーランスとして長く働きやすくなるでしょう。【Q&A】フリーランスが自己啓発本を読むときのよくある質問最後に、フリーランスが自己啓発本を読むときのよくある5つの質問に回答します。自己啓発本以外にどんな本を読むべきか、購入した自己啓発本は経費になるのかなどについて回答するので、ぜひ参考にしてください。自己啓発本以外にもフリーランスが読んでおいた方がよい本は?フリーランスが自己啓発本以外に読むべき本は、次のジャンルです。フリーランスの働き方を学べる本税金・経費・確定申告に関する本スキルアップ方法を学べる本フリーランスは、個人で働くからこそ、会社員との違いを理解したうえで、働き方を確立する必要があります。また、経理全般の知識を身につけて、正しく確定申告する準備も不可欠です。加えて、収入アップしたり、仕事の幅を広げたりしていくために、自分に合ったスキルアップ方法を学んでおくとよいでしょう。▼関連記事:フリーランスにおすすめの本15選!開業届から税金・集客まで自己啓発本とビジネス本の違いは?自己啓発本とビジネス本は似ているように感じますが、次の違いがあります。自己啓発本:マインドや生き方など「自己成長」にフォーカスした本ビジネス本:ビジネスに関する知識をまとめた本自己啓発本は、経営者や成功者の生き方・マインドを学ぶことで、考え方や行動を変えるきっかけを得られるのが特徴です。一方、ビジネス本は、特定のスキルやノウハウを習得し、仕事に活かすことを目的としています。フリーランスは、自己啓発本とビジネス書をバランスよく読み、仕事で必要な知識と、個人で働いていくためのマインドを磨くとよいでしょう。自己啓発本は経費になる?自己啓発本は、「新聞図書費」として経費計上できます。ただし、経費として計上するには、業務に関連する書籍であることが前提です。フリーランスの働き方やスキル向上に役立つ内容であれば認められますが、仕事に関係のない一般書や娯楽目的の本は対象外となるため、注意しましょう。▼関連記事:フリーランスの気になる経費事情!経費計上する時の注意点やQ&Aもそもそも本を読むのが苦手な場合はどうすればいい?本を読むことが苦手な場合は、次の方法を取り入れてみましょう。オーディオブックで本の内容を聴く漫画版を読む気になる見出しだけ読む自己啓発本の内容を朗読してくれるオーディオブックや、イラストが入り分かりやすい漫画版を活用して、本を読むハードルを下げるとよいでしょう。また、自己啓発本は必ずしも全てを読む必要はありません。本を読むことに慣れていない場合は、まずは目次を見て気になる部分だけ読むのもおすすめです。自己啓発本を読むときのコツ・ポイントは?自己啓発本は、読んで終わりではなく、読んで得た知識・考え方を実践していくことが大切です。そのため、自己啓発本を読むときは、次のポイントを意識しましょう。読む前:「何を学びたいのか」を明確にする読んでいるとき:重要なポイントをメモする読了後:アウトプット・実践を意識するはじめに、自己啓発本を通して何を学びたいのか明確にすると、自分に合った本を選びやすくなります。読んでいるときは、自分にとって学びになったポイントをメモし、読了後に日常生活の中に取り入れたり、SNSで学んだことを発信したりしながらアウトプットすることが大切です。▼関連記事:自己啓発本の効果的な読み方!学んだことをすぐに実践できるステップを紹介フリーランスになるにはどうしたらいい?フリーランスになるためには、どの職種にチャレンジするか決めて、スキルを身につけていくことが第一歩です。これまでの経験やスキルを整理して、仕事の方向性や学ぶべきスキルを整理します。フリーランスとして活躍できるスキルを身につけたら、仕事を受注して、経験を積んでいくことが必要です。フリーランスとして生計を立てるためには、まずは副業で実績を積みながら、仕事の流れやクライアントとのやりとりに慣れていくとよいでしょう。また、開業届の提出やインボイス制度の確認など、税務関係の手続きも忘れずに行ってくださいね。▼関連記事:未経験からでもフリーランスになれる!目指せる職種・仕事獲得方法を解説▼関連記事:フリーランスになるには?必要な手続きや案件獲得の方法まで解説まとめ自己啓発本を活用することで、フリーランスとしての働き方を見直したり、新たな挑戦への一歩を踏み出したりするきっかけを得られます。学んだ考え方や習慣は、長く安定して活躍するための大きな武器になるでしょう。また、業務に関連する書籍であれば経費計上することも可能です。フリーランスに必要なマインドやスキルを学びながら、自分らしい働き方をどんどん確立させていきましょう。