フリーランスのWebデザイナーの仕事の取り方は無限にありますが、メリットデメリットがあります。これからフリーランスのWebデザイナーとして活躍したいと思っている方に向けて、仕事の取り方を7つ厳選して紹介します。フリーランスのWebデザイナーが成功するためのヒントやポイントも解説しています。これからのフリーランスWebデザイナーとしてのキャリアアップに活かしてみてください。▼関連記事:フリーランスデザイナーになるには?独立後の年収や仕事探しの方法もご紹介フリーランスのWebデザイナーの仕事の取り方フリーランスのWebデザイナーが案件を獲得する方法と、それぞれの方法のメリット・デメリットと合わせて紹介していきます。現在の自分の稼動の状況やスキル、経験に応じて、仕事を取れるようにしていきましょう。クラウドソーシングを利用するフリーランスのWebデザイナーは、クラウドソーシングサイトを利用して仕事を獲得することもできます。そもそも、クラウドソーシングサービスとは、Crowd(群衆)と Sourcing(業務委託)を意味し、企業や個人がインターネット上で不特定多数の個人に仕事を発注する仕組みです。一方で受注者は、自分のスキルや希望条件に合った仕事を探すことができます。インターネット上でマッチングして、やりとりができるプラットフォームになっているので、時間や場所に縛られることなく、仕事をすることが可能です。クラウドソーシングサイトに掲載されている案件は、上述したマッチングサービスやエージェントサービスに掲載されている案件よりも、求められるスキルレベルが幅広いです。フリーランスになりたてのWebデザイナーや副業で始めたばかりの初心者などに特におすすめです。▼関連記事:2025年版!おすすめのクラウドソーシングサイトを総まとめ!クラウドソーシングを利用するメリットクラウドソーシングでは、圧倒的に案件数が多い点がメリットです。求められるスキルレベルも様々で、Webデザイナーとしての経験が浅くても、チャレンジ案件として仕事を獲得できる可能性があります。クラウドソーシングを利用するデメリットサービスの利用者自体が多く、1つの案件に応募する人数が多くなるため、案件獲得までの競争率が高い点があります。また、掲載されている案件の質も様々なので、一緒に働くことになる企業やクライアントが信頼できるかどうかは自分自身で見極める必要が出てきます。マッチングのシステムを提供している点は、案件サイトやエージェントと変わらないので、手数料がかかる点もデメリットでしょう。フリーランスのマッチングサービスを利用する次に、フリーランスのWebデザイナーと企業をマッチングする「フリーランスマッチングサービス」を利用するのがおすすめです。フリーランスの人口が増えて、新たな働き方が広がる中で、企業の案件とフリーランスを結びつけるサービスも増えています。▼関連記事:フリーランス向けマッチングサービスのおすすめ14選〜利用者の声も紹介〜フリーランスのマッチングサービスを利用するメリットマッチングサービスのメリットは、スキルや条件などで絞り込むことで、効率よく案件を探すことができる点です。フリーランスの即戦力人材を求めている企業の案件が掲載されており、案件へ応募してから仕事を始めるまでの期間が短いのも特徴です。フリーランスのマッチングサービスを利用するデメリットマッチングサービスは、Webデザイナーとして一定以上のスキルが求められるため、経験の少ないWebデザイナー案件は少ないです。また、次で紹介するエージェントサービスのように担当者のサポートはないので、自分で報酬の交渉や稼動の管理を行う必要があります。フリーランスのエージェントを利用するフリーランス向けのエージェントサービスを利用するのもよいでしょう。エージェントサービスでは、企業とフリーランサーの間に入って案件の紹介や契約業務などを代行してくれる「コンシェルジュ」のような担当者がつきます。フリーランスのエージェントを利用するメリットエージェントサービスのメリットは、エージェントの担当者が自分のスキルや希望条件を把握した上で案件を紹介してくれる点です。担当者は企業側の要件も把握しているので、マッチングしやすいといえます。面談での報酬の交渉や契約書などの手続き、稼動後のサポートも充実しています。フリーランスのエージェントを利用するデメリットエージェントを利用するデメリットは、フリーランスへの報酬からエージェントへの手数料が引かれている点です。直接契約するより、入る報酬は少なくなっています。また、エージェントの担当に当たり外れがある点や、自分で案件を選ぶというよりも紹介された案件の中から選ぶパターンが多く、キャリアの選択肢が狭まることも考えられます。Webデザイナーにおすすめのエージェントは「レバテッククリエイター」です。「レバテッククリエイター」は、Web・ゲーム業界に特化した、クリエイター専門フリーランスエージェントです。カウンセラーや案件参画中の担当者のサポートが手厚く、高単価案件を継続的に受けられる可能性が高いでしょう。SNSやコミュニティ経由で案件を獲得する最近では、X(旧Twitter)やLinkedin、FacebookなどのSNS上で、デザインに関する役立つ情報を発信して仕事につなげているフリーランスのWebデザイナーも増えています。また、フリーランスのWebデザイナー向けコミュニティに参加することで、企業のマーケティング担当者と知り合えたり、ポートフォリオをみてもらう機会を作ることができます。SNSやコミュニティ経由で案件を獲得するメリットSNSやコミュティを活用するメリットは、クライアントと直接の契約になるので、手数料がかからない点です。SNSでは、個人の人柄が伝わりやすく、人としての相性も図ることができます。コミュニティでは、将来のクライアントとなりうる人と直接やりとりができたり、会うことができるので、互いに信頼関係を築いた上で仕事につなげることができるでしょう。SNSやコミュニティ経由で案件を獲得するデメリットデメリットは、Webデザイナーとしての実績が乏しく、初めての案件を獲得するまでに苦労するかもしれません。ポートフォリオを用意したり、デザイナーとしての自己ブランディングを徹底するなどの工夫が必要です。また、業務外でSNS投稿をしたり、コミュニティ活動に参加する必要があるため、それらに時間が割かれる可能性があります。知人やビジネスパートナーから紹介してもらうフリーランスのWebデザイナーが仕事を得る機会として多いのが、人脈を活かした「紹介」です。前職のつながりやスモールビジネスを行う知人などから、仕事を得るのがおすすめです。最初のうちは、規模や予算の小さなデザインの仕事だとしても、少しずつ経験やスキルを増やしていくことで次の仕事につながります。知人やビジネスパートナーから紹介してもらうメリット知り合いであれば安心感もありますし、自分のスキルを知ってもらえていれば仕事におけるミスマッチも少ない点がメリットです。直接の契約になるので、手数料もかかりません。知人やビジネスパートナーから紹介してもらうデメリット報酬や案件に対して何か不満があったり、問題があったりしたときに、知り合いやビジネスパートナーがゆえ、正直な気持ちを伝えづらい可能性があります。自分とクライアントとの関係性だけでなく、紹介元との関係性も気にしながら仕事を行う必要があります。自ら営業活動をして案件を受注するWebデザイナーが集まるイベントに参加したり、ビジネスSNSからアプローチしたりするなどして、自ら営業するのもよいでしょう。先で紹介したようにSNSやコミュニティでWebデザイナーを探している人がいれば、積極的にアピールしましょう。求人媒体などでWebデザイナーを募集している企業を探し、アプローチすることも一つの方法です。自ら営業活動をして案件を受注するメリット自分の好きなサービスや商品のデザインの企業に営業をかければ、希望の仕事を獲得できることがメリットの一つです。ゆくゆくはデザインの事業を法人として持ちたい、という方は営業活動の練習にもなります。自ら営業活動をして案件を受注するデメリット自分から進んで人に話しかけたり、SNSに投稿したりするのが苦手な人には積極性が求められるため苦しいかもしれません。案件を獲得した後も、自分で報酬の交渉などが必要になってくる点もデメリットの1つです。Webデザイナーのスクール経由で紹介してもらうWebデザイナー養成スクールの中には、就職支援やWebデザイン案件の斡旋も行っているスクールが多いです。スクールに通って、Webデザインの基礎を一通り身につけたら、スクールが紹介してくれる信頼のおける企業や発注元から仕事を得るのもおすすめです。Webデザイナーのスクール経由で紹介してもらうメリット信頼性の高い企業やクライアントから仕事を得ることができるため、安心して案件に取り組むことができます。報酬の未払いやスケジュールの変更など、何か心配なことがあった場合もスクールに相談しながら進めることができるのでフリーランスにとっても安心です。Webデザイナーのスクール経由で紹介してもらうデメリット未経験からWebデザイナーを養成するスクールの場合、紹介してもらえるWebデザイン案件の単価が低い可能性があります。まずは実績作りと思って、取り組む必要がありそうです。また、Webデザイナーを目指すスクールの同期同士で案件を取り合う形となるため、競争率も高く、案件獲得のためにはスクールでの学習にプラスして自主制作を行うなどの努力が必要になってくるでしょう。Webデザイナーが仕事を取るための事前準備早速、Webデザインの仕事を獲得しよう!と思っている方、Webデザイナーがフリーランスとして仕事を獲得するにあたり、事前に準備しておいた方がいいことがいくつかあります。準備しておけば、案件獲得がスムーズになり、稼動が始まってもトラブルなく安心して仕事ができる可能性が高まります。自分のスキルや強みを明確にするWebデザイナーとして、今の自分にどのようなスキルがあるかを客観的に振り返るのはおすすめです。他のデザイナーと差別化できそうなポイントを考えてみたり、どのようなWebデザイン案件なら受注できるか、自分が今後活躍したいと考えている領域はどこか、などを棚卸ししてみるのがよいでしょう。自分の強みを言語化することができれば、仕事を取って行く上で、効果的なアピールが可能になり採用確率も上がります。ポートフォリオサイトを作るWebデザイナーとしてフリーランス活動をしようとするときに、自身のデザインの実績や、デザインセンスをアピールするためのポートフォリオが必要です。ポートフォリオはWebデザイナーの顔となる部分なので、丁寧に作成することが重要です。採用につながるポートフォリオの作り方やコツ、参考にすべきポートフォリオサイトを知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。▼関連記事:Webデザイナーにポートフォリオは必須!制作のコツ・NG例を解説フリーランスと会社員の違いを理解する会社員として働いていたWebデザイナーは、フリーランスになるにあたって準備しておかないといけないことがいくつかあります。まずは、年金や社会保険などの行政手続きや確定申告。フリーランスは会社員ではないので、自分でそういった手続きを行う必要があります。また、働き方においても業務委託契約を結んだり、報酬の受け取り方が会社員とは違ったりします。働き方が会社員の時よりも自由になる一方で、責任や自分で管理しなくてはいけないことも増えるので、事前に会社員との違いを知っておくと安心でしょう。▼関連記事:フリーランスと会社員の違いに驚愕!独立前に知っておくべき違いを解説仕事のキャパシティを確保する今、自分がWebデザイナーとしてどのくらい稼動できるのか、どのくらいのレベルの案件をこなせるのかといったキャパシティを確認しましょう。忙しい時期に案件を受け過ぎてしまって、納期に間に合わないなんて事態は絶対にNGです。クライアントに迷惑をかけたりすることがないように、稼動の調整やスケジュールの管理は事前に行っておきましょう。スキル面においても、レベルの高い案件にチャレンジすることは悪いことではありませんが、フリーランスはお金をもらって仕事をするプロのWebデザイナーです。クライアントに満足してもらえるスキルがあることを担保した上で、案件に応募するようにしましょう。Webデザイナーの案件選びのポイントWebデザイナーが案件を選ぶ際、いくつか確認した方がいいポイントがあります。初めてフリーランスとして仕事を始める際の参考になるのでみていきましょう。必須スキルと歓迎スキルを満たしているか自分の持っているWebデザインのスキルが案件の必須要件を満たしているかを確認しましょう。歓迎要件は必ずしも満たしている必要はありませんが、採用後に活躍できる可能性が高まります。例えば、UI/UXのスキルを必要とする案件に、UI/UXデザイナーとしての経験がない状態で応募しても採用される可能性は低いです。採用後のミスマッチをなくすためにも、クライアントの期待することに自分が応えられるスキルがあるか、考えて応募しましょう。稼動時間や求めるスキルに対して報酬が適切か想定される稼働時間や求められているスキルに対して、報酬が適切か、相場からかけ離れていないか、といった点も重要です。時給換算したら悲惨な金額だった.......同じような案件と報酬が大きく違う.......ということもあり得ます。契約を交わし、案件が走り出した後にそういった部分に齟齬が発生しないように、事前に確認しておきましょう。契約形態や契約期間は希望にあっているかフリーランスのWebデザイナーとして働く場合、契約形態や契約期間を確認し、書面で残すようにしましょう。契約形態には準委任契約・請負契約などの種類が存在します。・準委任契約とは?クライアントから一定の制約や指示のもとに独立して作業を行う契約形態です。仕事の範囲や報酬、納期、著作権の取り扱いなどをフリーランスとクライアントの間で取り決めます。・請負契約とは?特定の業務やプロジェクトをフリーランサーが請け負う契約形態です。請負契約では、具体的な成果物やサービスの提供が契約内容として規定され、その成果物を納期までに提供することが求められます。「準委任契約」との違いとして「請負契約」では、契約に基づいて独自に業務を遂行するため、クライアントから直接的な監督や指導を受けることは少ないです。報酬形態についても、月額で固定の金額を報酬として受け取るパターンや時給で換算されるパターンなどさまざまです。契約期間については、長期継続案件か単発の案件かなどの要件を確認しましょう。案件元の企業は信頼できるかクラウドソーシングなどの仕事探しサービスは便利ですが、掲載されている案件の企業や依頼主の個人が信頼できるかは判断が必要です。中には、詐欺案件や怪しい企業も存在するので注意が必要でしょう。営業や紹介で直接契約する際も、契約を結ぶ前に案件元が信頼を置けるクライアントかどうかを調べるなどして、リスク回避を行いましょう。安定して仕事を獲得し続けるWebデザイナーの特徴フリーランスとして初めての仕事を獲得した後は、いかにそのクライアントから信頼を勝ち取り、継続して仕事を依頼してもらえるかを考えなくてはいけません。安定して仕事を獲得し続けられるWebデザイナーには特徴があるので、それらを真似することであなたもきっと、依頼の絶えない人気Webデザイナーになれるでしょう。自分の強みや期待以上のパフォーマンスを発揮できるクライアントから伝えられた要望を満たすだけでなく「こんなにできるのか!」「期待以上によいデザインが上がってきた!」という感動につながるアウトプットを行うことが大切です。そういった1つ1つの仕事の丁寧さが、クライアントからの「継続してお願いしたい!」という気持ちにつながります。自分の強みをうまく表現できれば、クライアントからの信頼を得ることができるでしょう。ソフトスキルが高いWebデザインのスキルが高いデザイナーは、Webデザイナーの人材市場にいくらでも存在します。そんな競争率が高い中で、安定して仕事を獲得し続けるには、人間としてのソフトスキルを磨く必要があります。ソフトスキルとは具体的に、相手を思いやりながら仕事ができる頼まれたこと以上のことを先回りして考えられる気持ちのいいコミュニケーションができる一緒に仕事をしていて楽しいなどの人間味の部分を指します。一朝一夕で身につくことではないので、日々クライアントの気持ちを考えながら工夫して仕事をしていくのがよいでしょう。レスが早く仕事が丁寧フリーランスのWebデザイナーは、場所や時間にとらわれずに働くことができる一方で、企業側としては状況を把握できないことがデメリットでもあります。クライアントから連絡があった場合には、なるべく早く返事をしたり、案件の進捗を共有したりすることで、安心してもらえたり信頼を得ることができるでしょう。「お疲れ様です。」「いつもご依頼ありがとうございます。」など、礼儀正しく謙虚な姿勢でコミュニケーションをとり、一つ一つの仕事を丁寧に納品しましょう。納期を死守する当たり前ですが、Webデザイナーは納期を守る必要があります。クライアントは制作過程を見ている訳ではないので「クオリティの高い成果物はきちんと納品されている」ことが評価になります。自分でスケジュールや体調を管理して、納期が遅れることでクライアントの信頼を失わないないように心がけましょう。常に複数案件を確保しているフリーランスのWebデザイナーはいつ案件が途絶えるかわからないため、複数の案件を常に抱えている方が安心でしょう。1つの案件が終わっても、他の案件に参画していれば収入面でも安心して仕事に取り組むことができます。仕事のスケジュールが落ち着いているタイミングで、フリーランスの仕事マッチングサービスをチェックするなどして、常に自分が活躍できそうな案件を探すのがおすすめです。フリーランスマインドがあるフリーランスのWebデザイナーは、企業に所属して働く会社員Webデザイナーとは違うマインドを切り替える必要があります。例えば、自分で全責任を負うプロ意識や、自ら仕事を楽しむ心やクライアントとよい関係を築こうとする前向きな姿勢が必要です。スケジュール管理や仕事のオンオフも自分で工夫して行う必要があるので、自己管理能力は必須でしょう。一方で、自分で働く時間や場所を選ぶことができるので、そういった自由さを楽しみながら仕事ができるWebデザイナーはフリーランスとしても活躍することが可能です。まとめフリーランスのWebデザイナーがどのように案件を獲得するのか、また継続して仕事を依頼されるために必要なことなどを解説してきました。Webデザイナーは、デザインのセンスやデザインツールを使いこなすハードスキルが必須ですが、それ以上にクライアントとの信頼関係を築くための工夫や社会人としての常識的な部分も大切になってきます。フリーランスの仕事マッチングサービスやクラウドソーシングサービスなどをうまく活用して、依頼の絶えない人気Webデザイナーへの道を駆け登ってください。