フリーランスエンジニアになるのに、年齢制限はあるのでしょうか?結論として、フリーランスエンジニアになるのに、年齢は関係ありません!ただし、独立しやすい年齢や各年代ごとに必要とされるスキルなどが変わってくるので、年代ごとに強みや弱みを紹介していきます。これから独立を考えているエンジニアの方に向けて「フリーランスとして働くことのリスク」も説明していくので、参考にしてみてください。▼関連記事:フリーランスエンジニアになるには?必要なスキルやメリット・デメリットフリーランスエンジニアは何歳でもなれる!フリーランスエンジニアにチャレンジするのに、年齢は関係ありません!エンジニアのスキルがあれば、いくつになっても仕事が可能なのが、エンジニア職のよいところです。また、フリーランスには「定年」という概念がないので、何歳でも活躍できる可能性があります。一方で、フリーランスエンジニアが応募する案件の中には、年齢制限があるものや、年齢に対する期待値が決まっているものがあります。そういった条件をクリアできるように、エンジニアスキルをしっかりと身につけた状態で独立するのがよいでしょう。【年代別】フリーランスエンジニアになる時の注意点フリーランスのエンジニアになるにあたって、年代ごとに注意すべき点がいくつかあります。会社員のエンジニアの働き方や報酬、老後の過ごし方とは変わってくる可能性があります。フリーランスエンジニアを目指している人は、悲惨な末路を辿らないように、こちらの記事も参考にしてみてください。▼関連記事:フリーランスエンジニアの末路や回避方法を赤裸々解説20代でフリーランスエンジニアになる場合20代でフリーランスエンジニアになる場合は「自分の強みとなるスキルは何か」を明確にしていることが重要です。フリーランスの世界では、若くて優秀なエンジニアは山ほどいます。その中で、特定の開発スキルや技術に関する知見、ニッチな分野での経験など、差別化できるポイントが必要です。20代で貯金が少ない方は、注意が必要です。フリーランスエンジニアとして、案件を獲得できたとしても、実績の少なさから単価が安くなる可能性があります。収入が少なくても、生活に困らない程度の貯蓄が必要です。フリーランスエンジニアは個人で仕事をするため、クライアントとの折衝やコミュニケーションは避けては通れません。これまで下流工程でガリガリ開発だけをしていた方は、コミュニケーションスキルが求められる点に注意してください。30代でフリーランスエンジニアになる場合30代になると、マネジメント経験を問われることが多いです。エンジニアとしての経験やスキルだけでなく、チームをまとめた経験や、組織にとってメリットがある点をアピールする必要があります。20代からフリーランス経験がある30代と、30代でフリーランスになった方では、仕事のスピード感に差があることがあります。複数の案件を効率よく回すことや、クライアントの要望に迅速に対応する姿勢など、会社での仕事の仕方とのギャップがある点には注意しましょう。また、30代で家庭があり子供がいる方や、これから結婚もしたいという方は、パートナーの理解も必要です。収入の不安定さ、社会的信用が下がる点は、覚悟しておきましょう。40代でフリーランスエンジニアになる場合40代になると、経験や人脈なども貯まってきている場合が多く、フリーランスエンジニアとしてクライアントへ貢献できる要素が十分にあるでしょう。一方で、20代の時よりも健康や生活習慣に気をつける必要が出てきます。フリーランスエンジニアになった後も、定期的に健康診断などを受けるようにしましょう。また、40代というベテランエンジニアゆえ、クライアントによっては「指示を出しづらい。」と気を遣わせてしまうこともあるようです。フリーランスは、個人のスキルが重視される世界で、経験年数や年齢による上下関係はありません。普段から相手に寄り添ったコミュニケーションを取るようにして、円滑に業務が進むように工夫しましょう。▼関連記事:40代でフリーランスになるには?考えるべきポイントやおすすめの仕事を紹介50代でフリーランスエンジニアになる場合50代になると、企業としてもフリーランスの採用に慎重になる可能性があります。その理由として、若い組織であれば社風に馴染めるか、という点があります。経験が豊富な場合、顧問や外部CTOのようなポジションも想定されますが、企業の求める要件も高くなるので、マッチングが難しくなる傾向にあります。また、50代で退職する場合、会社員として多くの給与をもらっていたり、定年まで勤めた方が退職金が手厚かったりします。本当に50代のタイミングでフリーランスになることが最適なのか、慎重に判断しましょう。60代でフリーランスエンジニアになる場合60代になると、フリーランスエンジニアは年齢的に受注できる求人が少なくなります。フリーランスの案件に、年齢制限が設けられているものは少ないものの、若くバイタリティのある優秀なエンジニアが多いためです。また、最新の技術のキャッチアップは、若いエンジニアの方が長けていると考えられる傾向にあります。エンジニアの仕事を人生の生きがいとして、続けたいという気持ちは素晴らしいですが、現役時代と同様の働き方も難しくなります。老後の生活資金が目的であっても、年金にプラスして、あくまで「副業」として取り組むと、肉体や精神的負担が少なくて済むでしょう。健康第一で、無理のない働き方を模索してみてください。実際にフリーランスエンジニアとして活躍している年齢は?内閣官房日本経済再生総合事務局が発表した「フリーランス実態調査結果(令和2年)」によると、フリーランスとして活躍している層は、40歳以上が70%を占めています。会社員として経験やスキルを蓄えた後に、独立してフリーランスとして働く人が多いようです。40代になると、エンジニアとしてのスキルはもちろんのこと、人脈やマネジメントスキルも備わっていると判断されるので、案件も獲得しやすく、フリーランスエンジニアとして活躍の場が広がるでしょう。一方で、20代・30代のフリーランスエンジニアにもメリットがあります。若いので体力があり、新しいスキルを学んだり最新のツールを取り入れるスピードが早く、組織に馴染む柔軟性もあります。会社員エンジニアとして一定の経験を積んだ後は、フリーランスエンジニアとして独立するのも一つの手かもしれません。▼関連記事:フリーランスになるには?必要な手続きや仕事獲得の方法まで解説 【年代別】フリーランスエンジニアに求められるスキルでは、フリーランスエンジニアとして独立する際に求められるスキルとは、年代ごとにどのように異なるのでしょうか? 自分の現在の年齢とスキルに照らし合わせてみてみてください。20代のフリーランスエンジニアの場合20代のフリーランスエンジニアが最も重視される点は「開発力」と「柔軟性」です。20代の若手にはしっかり手を動かして開発できるスキルが求められます。また、エンジニアとしての経験が浅かったとしても、業務への意欲や仕事を学ぶ姿勢など、柔軟なマインドセットを持っていることが重要でしょう。伸び代のある20代はクライアントからの期待も大きく、これから一緒に頑張っていきたいと思ってもらうことが大事です。30代のフリーランスエンジニアの場合30代のフリーランスエンジニアの場合「即戦力となるエンジニアスキル」が必要になってきます。フリーランスのエンジニアに外注したいという企業は、人手不足や特定の技術知見のあるプロ人材を求めています。フリーランス案件の必須要件はもちろん、歓迎要件まで満たせるエンジニアであることを意識してください。また、チームをまとめるマネジメントスキルもあると、より一層よいでしょう。フリーランスエンジニアは、周囲を巻き込んで、プロジェクトを推進していくことが求められます。社内のスキルの蓄積や若手社員へのアドバイスなども、期待されている場合があります。40代のフリーランスエンジニアの場合40代のフリーランスエンジニアの場合、人脈やマネジメントスキルなど、エンジニアスキル以外の付加価値を求められる場合が多いです。特にクライアントのサービスと親和性の高いサービスに関わったことがあるか、最新の技術知見があるか、などです。社会人として20年近く働いてきた中で、他の人にはない強みが必要です。体力的に有利な20代〜30代のフリーランスエンジニアよりも、優れた総合的なフリーランスエンジニアとしての魅力が求められるでしょう。50代のフリーランスエンジニアの場合50代のフリーランスエンジニアの場合、40代フリーランスエンジニア以上の経験値の高さを期待されるでしょう。総合的なエンジニアスキルの他に、今まで培ってきた経験からトラブル時の対応などを任される可能性があります。また、新規サービスの企画や経営目線でのアドバイスを求められることもあります。現場目線での仕事レベルではなく、クライアントのビジネスの視点から活躍できる人材であるとよいでしょう。60代のフリーランスエンジニアの場合60代のフリーランスエンジニアに求められるスキルは、40代〜50代と大きく変わりません。長年のエンジニア経験の中で磨かれた自身のスキルや、さまざまな状況での最適な対応力が期待される点でしょう。年齢を重ねていく上で体力やバイタリティ、柔軟性、スピード感など若手に劣る点が増えてきます。そのような、衰えを感じるスキルは、意識して強化しましょう。フリーランスエンジニアが年齢を重ねる上でのリスクフリーランスエンジニアは年齢が上がるにつれて、いくつか懸念すべき点が出てきます。フリーランスエンジニアになる前に、起こりうるリスクについてみていきましょう。年齢制限で案件の数が減る50代になると、フリーランスエンジニアの案件を獲得するのは難しくなってきます。キャリアのあるエンジニアであればあるほど、報酬単価も上がるため、クライアントは採用に慎重になります。予算のないクライアントは、多少経験の浅くても安価な若いフリーランスエンジニアを雇い、成長に期待する方がよいと考える場合もあるでしょう。体調面で不調を起こしやすいフリーランスエンジニアにとって、健康管理は非常に重要です。いくらやる気があったとしても加齢には逆らえません。フリーランスは、有給休暇や傷病手当はありません。体調不良で納期に影響が出たり、クライアントに迷惑がかからないように注意が必要です。最新の技術や情報に追いつくのに苦労する可能性がある20代〜30代の若いフリーランスエンジニアは、情報をキャッチするアンテナが敏感で、新しいスキルの習得や、組織への順応スピードも早い傾向にあります。逆に、年齢が上がってくる、新しい技術や情報に追いつくのに苦労するようになる可能性があるでしょう。会社員に戻りにくくなるフリーランス期間が長かったり、年齢が高いと正社員での転職の難易度が上がる場合があります。また、フリーランスエンジニアから会社員に戻る際に、廃業届や青色申告取りやめ届出書の提出を行う必要があったりと手間がかかるでしょう。婚期を逃す可能性があるフリーランスエンジニアは年齢が上がるにつれて、結婚できる確率が下がっていくことが懸念されます。一般的にフリーランスエンジニアは、出会いの機会も少なく、コミュニティなどに積極的に参加するとよいでしょう。社会的信用の低いフリーランスという職業であることから、会社員と比べると結婚に当たって、考慮する点が多いかもしれません。フリーランスエンジニアが活躍する上で重要なポイントフリーランスエンジニアとして活躍するために、重要なポイントもみていきましょう。▼関連記事:フリーランスエンジニア職種別の平均年収・時給レポートフリーランスになるのは早い方がよいエンジニアとしての経験が豊富な方は、早めにフリーランスになって、自分のスキルや適性を試すのもよいでしょう。エンジニア経験の浅い方は、エンジニアとしてある一定のスキルを身につけることが優先です。自分で副業案件をとって、フリーランスエンジニアになる準備をしてみるのがよいでしょう。フリーランスエンジニアとして限界を感じることがあれば、会社員に戻る選択肢もあります。正社員として雇われるにも、年齢の壁があるのが現実です。どんな場合でも、行動に移すのは早いに越したことはありません。年齢よりもスキルや経験が重視されるフリーランスエンジニアに年齢は関係ありません。年代ごとに強みや弱みはありますが、エンジニアスキルさえあれば、人材市場で需要が高いエンジニアが職に困ることは少ないでしょう。そのためには、エンジニアに関する情報や知識を常にアップデートして、クライアントから求められるスキルを身につける必要があります。常にリスクヘッジをしながら案件を回すひとつのクライアントや案件に依存することがないように、複数案件を確保しておきましょう。そして、クライアントと良好な関係を保つことも重要です。フリーランスエンジニアとして年齢を重ねていくにつれて、エンジニアスキルと同時に人脈が役立つ瞬間が増えてきます。また、スキルの幅を広げるためにエンジニアのコミュニティに参加したり、エンジニアリングに関する講習を受けるなどの自己学習も必要です。個人としての価値を磨く個人事業主やフリーランスは、自分自身が商品です。「この人に頼みたい!」とクライアントから選んでもらうために、自分ならではの強みを磨く必要があります。エンジニアスキルはもちろんのこと、人としての信頼度やコミュニケーション能力、時間や案件に対する柔軟性など、総合的な評価が高いことが、選ばれるフリーランスエンジニアの条件です。まとめフリーランスエンジニアになるのに年齢制限はありません。定年という概念がないフリーランスは、いくつになっても働くことができるので、魅力的な働き方です。一方で、フリーランスエンジニアは年代ごとに気をつける点があったり、逆に強みとなるようなそれぞれの年代の特徴があります。それぞれの年齢の特徴を活かして、働きやすいエンジニアライフを見つけてみてください。