「デザイナーの副業をしたいけれど、どんなスキルがあればいい?」「Figmaを使えれば副業ができる?」副業に興味があり、このように考えている人もいるのではないでしょうか。Figmaは、デザイナーの副業で強みになるツールです。この記事では、Figmaの概要と副業事情、副業案件の実例を紹介します。案件選びのポイントやFigmaを使って副業で稼ぐスキルも解説するので、Figmaを使った副業に興味がある人はぜひ参考にしてください。▼SOKUDANのFigmaのフリーランス・副業案件一覧▼関連記事:Webデザイナーの副業の現実とは?「やめとけ」と言われる理由Figmaとは?Figmaは、誰もが使えることを目的に開発されたデザインツールです。幅広い用途で使用でき、特にUIデザインやフレームワークを作成する機能に優れています。ここでは、Figmaを使うメリットと、デザインツールとしてのFigmaの現状と将来性を解説します。Figmaを使うメリットFigmaは直感的に操作ができ、デザイナーに限らず誰にとっても使いやすいデザインツールです。簡単に操作できること以外にも、Figmaを使うメリットはたくさんあります。無料で利用できるネット環境があればどこでもどのデバイスでも利用できる効率的にUIデザインを作成する機能が豊富であるプロトタイプ機能で動作確認ができる複数人で同時編集ができるインスペクトとコードの取得ができるブラウザで使えるため、デバイスにソフトをインストールする必要はありません。そのため、いつでも、どこでも、誰とでも作業ができます。また、個人で使用する場合は無料プランで十分な機能が使えるため、コストを抑えながら効率よくデザインを作成できます。▼関連記事:フリーランスデザイナーがFigmaを使う6つのメリット!年収や案件例、稼ぐためのスキルも紹介Figmaの現状と将来性FigmaはUIデザインのツールとして、トップクラスのシェアを誇っています。その要因として、UIデザインの作成機能に特化し、他のデザインツールと差別化できたことや、コロナ禍を経てリモートワークが普及する中で、クラウドベースのツールの需要が高まったことなどが挙げられます。また、Figmaとよく比較されるAdobeのUI/UXデザイン向けツール「Adobe XD」が2023年にサービス終了となったこともあり、Figmaは世界的に標準のデザインツールとしての地位を確立しました。日本では2022年に日本語版Figmaがリリースされ、日立製作所やLINEヤフー、パナソニックなどの大手企業も導入しています。デジタル化に伴ってWebコンテンツが増加する中、UIデザインの重要性は高まっており、今後もFigmaの活用や導入企業は増えていくでしょう。UIデザインの作成に長けたFigmaのスキルを持ったデザイナーの需要も、より高くなっていくと見込めます。Figmaの副業事情Figmaがどれくらい副業に役立つのか、デザイナーの副業をするといくらくらい稼げるのかなどは、具体的な数字を見るとイメージが湧きやすいでしょう。ここから、Fgmaの副業事情をデータで紹介していきます。Figmaの需要フリーランス・副業向けの案件マッチングサイト「SOKUDAN」に掲載されたデザイナー案件のうち、Figmaのスキルが必須条件である割合は8.9%です。必須の案件は約1割ですが、UI/UXのデザインスキルの需要が高いことを踏まえると、Figmaのスキルはクライアントから高く評価されるでしょう。また、今後の需要はさらに高まると見込めます。デザイナー職の副業案件の相場SOKUDANの調査では、フリーランスデザイナーの平均時給は3,517円です。副業の年収は、稼働時間によって大きく変わります。例えば、週2日8時間の副業をしたとすると、月収は約22万円、年収は約270万円になります。デザイナー職の副業案件の稼働日数デザイナー案件の稼働日数は、週2〜3日が64.4%を占めています。週3日以下が8割以上で、副業に向く案件は豊富にあると言えます。デザイナー職の副業案件のリモート率デザイナー案件の「リモート可」の割合は99.1%です。デザイナー職はリモートワークの導入率が高く、ほとんどの案件がリモートでできます。▼関連記事:フリーランスデザイナーの平均年収・時給レポートFigmaの副業案件の主な内容Figmaを使う副業案件は、Webサイトやアプリに携わるデザインの案件が多いです。主な副業案件の内容を紹介するので、求められる要素や自身の経験の活かし方の参考にしてください。UI/UXデザインWebサイトやアプリのUI/UXデザインは、Figmaの副業案件の代表的な仕事です。アイコンのサイズや色、導線などを調整し、見た目の美しさだけではなく、ユーザーの使いやすさまで配慮してデザインを作成します。ユーザーが心地よく、満足感を得られるデザインを提供することは、他のデザイナーとの競争を勝ち抜くために欠かせません。Figmaは、UI/UXの機能に特化して開発されているため、UI/UXデザインの案件ではFigmaのスキルが必須条件となっている場合も多いです。WebデザインWebデザイナーとしての募集も、Figmaの副業案件に多いです。Webデザインの案件では、前述したUI/UXデザインの要素が含まれるものも多く、WebデザインとUI/UXデザインは切り離せません。一般的にWebデザインは、目的に合わせたイメージを与えるWebページの見た目をデザインすることを指します。デザインコンセプトを設定し、企業やサービスのイメージに合わせたフォントや色を使いながら、Webサイトの見た目をデザインします。また、Webデザインを実際のWebサイトに実装する際には、コーディングが必要です。Figmaにはデザインを反映するコードを取得する機能があるため、Figmaで作成したWebデザインをスムーズに実際のWebサイトに反映できます。グラフィックデザイングラフィックデザインとは、イラストやアイコン、ロゴ、バナーなど、あらゆる画像を作成することです。Figmaの案件としてはメインではありませんが、一部グラフィックデザインの案件もあります。また、Webデザイン案件の業務内容に、Webサイトで使用するグラフィックの作成が含まれていることも多いです。Figmaは印刷物のデザイン作成にはあまり向かないため、IllustratorやPhotoshopなどのデザイン関連ツールを同時に使用することが求められます。講師・インストラクターFigmaのスキルを活かした、デザインの講師・インストラクターの案件もあります。Webデザイナーの需要が増えていることや、スキマ時間に在宅で仕事ができることなど、さまざまな要因でWebデザインを学びたい人は増えています。Figmaは、UI/UXデザインやWebデザインをする際の標準ツールと言っていいほど必須のスキルです。そのため、Figmaのスキルを持ち、初心者にもわかりやすく説明できる人材が求められています。Figmaを使ったデザイナーの副業案件の実例SOKUDANに掲載された、Figmaが必須スキルとなっている副業向けのデザイナー案件を紹介します。具体的な稼働時間や報酬など詳細も記載するので、案件選びの参考にしてください。【週16時間〜・土日OK】Webデザイナー業務内容・自社コーポレートサイトのリニューアル、デザイン・会社(自社)のリブランディング、ロゴ制作・営業資料骨子作成職種デザイナー必須条件・デザイナーとしての実務経験(3年以上)・Figma、Photoshop、illustrator、PowerPointの活用経験がある方・社内外メンバーと円滑にコミュニケーションできる方契約形態業務委託稼働時間週16時間〜(土日OK)勤務地フルリモート報酬時給:2,500〜5,000円ロゴ制作などグラフィックデザインの作成も含め、Webサイトのデザイン全般を行う案件です。土日の稼働も可能なので、平日に本業がある人も働きやすいでしょう。▼案件詳細:フルスタックなデジタルマーケティング支援企業のデザイナー【平日夜・土日OK】UI/UXデザイナー業務内容UI/UXの企画提案(Figmaによるデザイン)職種UI/UXデザイナー必須条件Figmaを使ったUI/UXデザインの実務経験(2年以上)契約形態業務委託稼働時間週3日〜(平日夜・土日OK)勤務地フルリモート報酬時給:3,000〜6,000円SaaS型KPIマネジメントシステムの新機能の企画立案と、インターフェースの改良を行う案件です。平日の夜も稼働が可能なので、スキマ時間を最大限に活かして働きたい方におすすめです。▼案件詳細:KPIマネジメントシステムのUI/UXデザイナー募集!【週4時間〜OK】Webディレクター・UIデザイナー業務内容・コーポレートサイトの情報設計およびUIデザイン・コンテンツ企画・SEOを考慮した文章の案作成・SEO分析職種・デザイナー・Webディレクター必須条件・デザイン会社または事業会社でのデザイン実務経験(3年以上)・デザイン会社または事業会社でのWebサイトのディレクション経験(3年以上)・SEO対策やABテスト等を行い、サイト流入やCVを向上させた実務経験・GA4を用いたアクセス解析の実務経験・UXデザインの基礎知識・Figmaの実務経験・社内外メンバーと円滑にコミュニケーションできる方契約形態業務委託稼働時間・週4時間〜(土日OK)・週2〜3日勤務地フルリモート報酬時給:3,000〜7,000円UIデザインに加えて、Webディレクションの業務も行うため、単価が高い案件です。週4時間から稼働できるので、1日2時間の週2日など短時間の勤務も可能です。▼案件詳細:コーポレートサイトのディレクション&デザイン【週1日〜OK】Webデザインのインストラクター業務内容・受講者へのデザイン・プログラミング指導・受講者へのフリーランスでの案件獲得のノウハウを指導職種・バックエンドエンジニア・フロントエンドエンジニア・デザイナー必須条件・システム開発またはWeb制作の実務経験・教育に対する強い関心のある方・HTML、CSSでのコーディング経験・フリーランスで案件を獲得した経験がある方・Adobe Photoshopでのデザイン経験・Figmaでのデザイン経験契約形態業務委託稼働時間週1日3時間〜勤務地フルリモート報酬時給:2,000〜3,000円オンラインのプログラミングスクールのインストラクター案件です。Web開発に適したFigmaでのデザイン経験を持った人材が求められています。週1日から稼働できるため、本業が忙しくても副業しやすいでしょう。▼案件詳細:フリーランスのWebデザイナー育成インストラクター募集!!Figmaの副業案件を選ぶポイント副業をする際には、どのような案件を受注するかが重要です。自分とミスマッチな案件を受注すると、継続が難しくなり、収入・スキルアップなど、副業するメリットが得られにくくなるでしょう。ここでは、Figmaの副業案件を選ぶときの判断材料となるポイントを紹介します。本業に支障が出ないか業務フローや仕事量などを確認し、本業に支障が出ない副業案件を選びましょう。本業の仕事時間の確保はもちろん、休息の時間も踏まえ、自分が副業にどれくらいの時間を使えるか把握しておくのがポイントです。デザイナー職はリモートワークが定着しているため、つい時間を忘れて作業をしてしまう人も多いでしょう。しかし、休みなく働いていると、体調不良やパフォーマンスの低下につながります。また、業務量は多くなくても、即日や翌日までの対応が頻繁に求められる案件は、キャパオーバーになる恐れがあります。面談時に業務のフローを確認しておくと安心です。自分のスキルや経験を活かせるかFigmaの経験以外に、デザイナーとしての自分のスキルや経験を活かせる案件を選びましょう。すでに自分の持っているスキルや経験を最大限に活かせる案件では、クライアントに満足してもらえ、より好条件で仕事ができる可能性が高まります。例えば、イラストや画像の作成経験が豊富なら、UI/UXデザインだけをする案件より、画像作成を含めたデザインができる人材を求めている案件を選ぶのがおすすめです。報酬と稼働のバランスが適切か稼働時間や難易度に対して、報酬が適切なのかも検討しましょう。似た仕事内容の案件をいくつか見ることで、どれくらいの報酬が相場なのか把握できます。相場に対して著しく低い報酬の案件は避け、適切な報酬の案件を選ぶことが大切です。相場に対してかなり高単価である場合は、なぜ高いのかを確認しておきます。例えば、高単価の案件を受注した後で「Webサイトのデザインだけをするつもりが、1人でプロジェクトを仕切らなければならなかった」とならないよう、注意しましょう。自分のポートフォリオを充実させられるかポートフォリオを充実させられるかも重要なポイントです。デザイナーは、ポートフォリオを使って案件を獲得します。そのため、経験を積み、ポートフォリオを充実させていけば、より副業で稼いでいけるでしょう。ポートフォリオを充実させる案件には、スキルアップにつながる案件や今後取り組んでいきたい分野の案件、規模の大きな案件などが挙げられます。今後のキャリアプランも踏まえて案件を選ぶのがポイントです。▼関連記事:Webデザイナーにポートフォリオは必須!制作のコツ・NG例を解説Figmaを使って副業で稼ぐためのスキルFigmaのスキルを使う副業案件で、より収入を増やしていくにはFigmaのスキルはもちろん、その他のスキルも必要です。ここでは、副業で稼ぐためにどのようなスキルがあると役立つのかを解説します。▼関連記事:Webデザイナーに必要なスキルを紹介!未経験から挑戦する際に知っておきたいことFigmaの基礎知識と活用スキルFigmaは初心者でも簡単にデザインができるツールです。副業案件でFigmaのスキルが必須となっている場合では、基礎知識はもちろん、プラグインやショートカットキーなどを利用してより効率的に活用するスキルが求められます。また、Figmaでは複数人で同時に作業ができます。そのため、分かりやすいレイヤー名やカラーラベルをつけ、他のメンバーと共同作業しやすいように工夫することも重要です。デザインスキルデザイナーの副業案件で稼ぐには、高いデザインスキルを持っていることが重要です。特にFigmaが必須となっている案件では、UI/UXデザインのスキルや経験が重視されます。使いやすさを意識したデザインを作成できると、ポートフォリオや経歴からアピールできると効果的でしょう。また、Figma以外のデザインツールのスキルも必要です。例えば、FigmaでWebサイトのデザインを作る際に、ボタンなどパーツのグラフィックはIllustratorやPhotoshopで作るケースもあります。複数のツールを使いこなせると、目的に合わせて最適な選択ができるため、効率よくクオリティの高い制作物を作成できます。コーディングスキルWebサイトにデザインを実装するには、コーディングが必要です。デザイナーがコーディングも行えれば、デザインを忠実に反映できます。また、コーダーやエンジニアがコーディングを行う場合でも、実装されることを前提としたデザインができるでしょう。また、エンジニアとのやり取りもスムーズに行えます。コーディングスキルがあることを面談でアピールできれば、より好条件で働けるかもしれません。コミュニケーションスキルFigmaは共同作業を目的としたツールであり、複数のデザイナーやエンジニアが同時に作業できます。そのため、Figmaの魅力を活かすには、他のメンバーとのスムーズなコミュニケーションも欠かせません。例えば、分かりやすく、相手との関係性に合わせた言葉遣いでのコメントや、デザインを見せながらのプレゼン、他の人からのフィードバックを正しく理解することなどが求められます。Figmaに関するよくある質問最後に、Figmaに関するよくある質問と回答を紹介します。Figma未経験でも副業に活かせる?Figmaが必須となっている案件では、Figmaの実務経験が必要のため、未経験でFigmaの副業案件を獲得することは難しいでしょう。また、多くのデザイナー案件ではFigmaの使用が求められるため、Figmaを扱えるようになったほうが、今後のキャリアの可能性や業務の幅が広がります。Figmaを使用したことがない状態であれば、スキルを学び、使いこなせるようになると、デザイン作成に役立てられるでしょう。Figmaのスキルを活かせるのはデザイナーだけ?Figmaは、主にUI/UXデザイナーやWebデザイナーにとって有益なツールです。しかし、デザイナー以外の職種でも活かすことができます。例えば、エンジニアがWebサイトを開発する際に、Figmaを使ってデザインを自分で作成したり、マーケターがSNS投稿用の画像をFigmaで作ったりする際に活用できます。副業する際の注意点は?副業する際には、以下の3点に注意しましょう。本業の雇い主に許可をとるスケジュールを管理する確定申告する本業とのバランスを考え、就業規則に違反しないように副業をすることが大事です。また、副業での所得が20万円を超えた場合には、確定申告をする必要があります。▼関連記事:副業所得が20万円を超えたら確定申告が必要!初めてでも分かる経費計上の仕方や手続きの流れガイドデザイナーの副業案件を探すなら「SOKUDAN」がおすすめ副業案件を探しているデザイナーには、フリーランス・副業向けの案件マッチングサイト「SOKUDAN」がおすすめです。SOKUDANには、UI/UXデザインやWebデザインなど、Figmaを活かせるデザイナーの副業案件が多数掲載されています。【SOKUDANの特徴】デザイナー職のリモート案件率98%案件の平均単価4,500円週1日〜稼働できる案件多数最短即日で面接可能平均単価は4,500円と高水準で、スキルを活かして高単価の副業案件の獲得が狙えます。また、スキルや稼働日数で検索が可能なので、本業と両立できる案件を探しやすいでしょう。SOKUDANは、無料で簡単に登録できます。ぜひ登録して活用してみてください。▼SOKUDANのFigmaのフリーランス・副業案件一覧▼SOKUDANのデザイナーのフリーランス・副業案件一覧まとめFigmaを活用する案件や企業は増えています。リモートでできる週2〜3日以下の案件も多いため、Figmaを活かしてデザイナーの副業をするのはおすすめです。Figmaの副業案件は、主にUI/UXデザインとWebデザインが多く、他にもグラフィックデザインやインストラクターの案件もあります。Figmaを使って副業で稼ぐには、Figmaのスキルに加えて、高いデザインスキルやコーディングスキル、コミュニケーションスキルがあると有利です。今回紹介した副業案件を選ぶポイントを参考に、Figmaを使ったデザイナーの副業を始めてみてください。