フリーランスにとってポートフォリオは、経歴やスキルをアピールするために欠かせません。ポートフォリオを充実させることで、質の高い案件の獲得につながります。この記事では、ポートフォリオの重要性やポートフォリオ作りのポイントを解説します。おすすめのポートフォリオ作成サービスも紹介するので、魅力的なポートフォリオ作りに役立ててください。▼関連記事:Webデザイナーにポートフォリオは必須!制作のコツ・NG例を解説ポートフォリオとは?フリーランスがクリエイティブな分野で取り扱う「ポートフォリオ」とは、自分の実績やスキルを伝える作品集のことです。そもそもポートフォリオは、書類ケースを指す言葉です。金融業界では金融商品のラインナップ、教育業界では成績の記録を意味します。この記事では、クリエイティブな分野におけるポートフォリオについて解説していきます。フリーランスが案件に応募する場合には、ポートフォリオをもとに実力や作風を判断されます。応募時にポートフォリオの提出が求められることが多い職種は以下です。デザイナーイラストレーターエンジニア動画クリエイターゲームクリエイターカメラマン編集者・ライターフリーランスにとってポートフォリオが重要な理由フリーランスにとって、ポートフォリオは案件が獲得できるかを左右する大切なものです。ここでは、ポートフォリオの重要性と役割を説明します。自分のスキルと経歴をアピールできる履歴書や職務経歴書だけでは、クライアントに自分の具体的なスキルレベルを判断してもらうのが難しいしょう。ポートフォリオは、フリーランスとしてこれまでどのような仕事をしてきたのかを一覧で見せられます。成果物を見てもらうことにより、作風やスキルレベルを目に見える形でアピールできます。特にデザイナーやイラストレーターは、技術だけではなくクライアントの求めるテイストと合うかどうかも選考のポイントとなるので、ポートフォリオが重要となります。ポートフォリオの提出が必須条件の案件もある応募の際にポートフォリオの提出が必須の案件も多く、ポートフォリオがないと仕事の幅が狭くなってしまいます。例えば、フリーランス・副業向けの案件マッチングサイトSOKUDANで掲載されている以下の案件は、ポートフォリオの提出が必須となっています。【Webデザイナー】業務内容Webサイトのデザイン・ディレクション必須条件・Webデザイナー、もしくはグラフィックデザイナーとしての実務経験3年以上・Adobe XDまたはFigmaの実務経験・UIデザインまたはアプリデザイン経験・ポートフォリオを提出できる方報酬月給:331,200円〜368,000円稼働・週5日(週4も相談可能)・フルリモート▼案件詳細:Webデザイナー/フルリモート/制作会社/D【UI/UXデザイナー】業務内容スマホアプリのUI/UXデザイン必須条件・スマホアプリのUI/UXデザイン経験5年以上・スマホアプリの構造・情報設計およびプロトタイプ作成業務の経験・ポートフォリオを提出できる方・Figma、Photoshop、Illustrator、Sketchなどを使用したUIデザイン業務・デザイン意図をデザイナー以外の職種に説明するスキル・Human Interface Guidelines、Material Designの理解報酬単価:〜65万円(140〜180時間)稼働・週5日・フルリモート▼案件詳細:【フルリ/UIUXデザイナー】スマホアプリ経験者募集!!/ポートフォリオ必須ポートフォリオがない場合は、上記のような案件に応募するにはポートフォリオの作成から始めなくてはなりません。事前にポートフォリオを作っておくことで、魅力的な案件にすぐに応募でき、機会損失を防げます。クライアントとの意思疎通がしやすいポートフォリオを提出することで、採用の面談時にクライアントとスムーズに意思疎通できます。例えば、ポートフォリオを見てもらいながら自分の経歴を説明すると、どの範囲でどのように関わったかや、どのようなスキルを発揮したかを伝えやすいです。また、クライアントからも具体的で深い質問をしてもらえるでしょう。特にエンジニア職は、ポートフォリオが必須ではない案件も多いため、ポートフォリオを提出すると他の応募者との差別化ができるメリットもあります。仕事の意欲や人となりも含めて伝えられるので、クライアントとのコミュニケーションが取りやすくなるはずです。仕事のオファーにつながることがあるポートフォリオをWebページやSNSで公開していると、仕事のオファーにつながることがあります。案件のマッチングサイトにポートフォリオを登録し、興味を持ってくれたクライアントから連絡が来る場合もあるでしょう。クライアントからオファーが来るようになれば、営業活動にリソースを割かなくてよくなり、本業に集中できるようになります。さらに、自身が運営するWebページやSNSにクライアントから直接オファーがある場合は、間に入る会社へのマージンが発生しないため、高い単価で受注できる可能性も高いです。フリーランスがポートフォリオに載せる内容ポートフォリオには過不足なく、フリーランスとして必要な情報を載せましょう。基本的には、以下の内容を掲載します。プロフィールポートフォリオの導入部分には、自分がどんな人物かが分かる、簡潔なプロフィールを載せましょう。具体的には主に以下の内容を記載します。顔写真・イラスト氏名生年月日学歴職歴自己PR信頼を得るためには、顔写真を載せるのが効果的です。顔写真の掲載に抵抗がある場合は、イラストやオリジナルのアイコンを載せるのもよいでしょう。プロフィールに書く情報は、基本的に履歴書の内容と同じで構いません。ただし、ポートフォリオは自由度が高いため、レイアウトや色使いなども工夫をして、作品を見せる前から自分に興味を持ってもらえるようにしましょう。自己PRには、仕事で意識していることや、得意ジャンルなどを書きます。学歴や職歴は、経歴だけを記載すればよいので、プロフィール部分が長くならないように気をつけてください。制作物・実績自分が関わった制作物や実績を掲載します。デザイナーであれば自分が手がけたデザインの画像を、エンジニアであれば制作したWebサイトの画像などを載せます。制作物はバリエーションを見せつつ、確認する側の負担にならないよう10〜20に収めるのがおすすめです。スキル・業務内容具体的な使用ツールやスキルレベル、対応できる業務内容を記載します。例えば、デザイナーの場合は、使用可能なデザインソフトと使用歴、ディレクション業務の可否などを記載しましょう。エンジニアの場合は、使用可能な言語やツール、使用歴などを記載します。料金と連絡先クライアントの予算と、自分が希望する報酬が一致しなければミスマッチとなるため、料金の目安を載せておくとよいでしょう。また、制作物を見て興味を持ってくれた人がコンタクトを取れるよう、問い合わせ先も掲載しておきます。フリーランスがポートフォリオを作るときのポイントフリーランスが魅力的なポートフォリオを作るために意識したいポイントを紹介します。自分自身の実力がしっかりと伝わるポートフォリオを作って、案件獲得に役立ててください。プロジェクトの関わり方を載せる制作物を載せる際には、プロジェクト内容と自分が関わった範囲を明確にしましょう。エンジニアでチームでWebサイト開発を行った場合は、どの部分を担当したのかを明記します。例えば、Webデザイナー兼エンジニアの平尾誠さんのポートフォリオサイトは、制作物ごとにプロジェクトでの役割と行ったことが簡潔に説明されています。▼参考:Makoto Hirano制作物ごとに簡潔な説明をつける制作物をただ並べるのではなく、工夫した点や使用したソフトやツールなど、スキルのアピールになる簡潔な説明をつけましょう。どのようにして制作物を作ったのかが伝われば、クライアントにより自分と一緒に仕事をするイメージを持ってもらえるはずです。例えば、バックエンドエンジニアのHodaさんのポートフォリオは、並んでいる制作物の画像をクリックすると説明が表示されるようになっています。▼参考:Hoda Engineering Laboratory制作物を作る過程で学んだことや使用した言語、今後どう活用していくかの展望などが簡潔にまとめられており、参考になるでしょう。情報過多にならないようにするフリーランスにとって、実績が多いことはアピールになりますが、ポートフォリオにすべてを載せると、特に見てほしい制作物が埋もれてしまいます。内容が近い制作物は省き、自分の持ち味が活かされている制作物を厳選して載せましょう。直近の制作物やスキルを最大限にアピールできるもの、規模が大きいプロジェクトなど、何かしらアピールできる要素があるものをピックアップするのがおすすめです。制作物の説明は短くまとめ、クライアントへは面談の際に口頭で補足しましょう。細かく説明をしないとよく伝わらない場合は、制作物の説明をするブログサイトに遷移する仕組みにするとよいです。クライアントから掲載許可をとる制作物をポートフォリオに載せる場合は、必ずクライアントに掲載許可をとりましょう。企業に著作権のある制作物は、実績として公開することが禁止されている場合もあります。無許可でポートフォリオに掲載してしまうと、秘密保持契約に違反する可能性もあるので注意が必要です。定期的に更新するポートフォリオは、定期的に更新することが大事です。掲載している制作物が古いものばかりだと、あまり活動していない印象を与えます。直近の制作物を追加し、フリーランスとして活躍していることをアピールしましょう。仕事を続けていると、スキルレベルも上がっていくはずです。そのため、新しいことに取り組んだらスキルも更新しましょう。プロフィール文や古い作品の説明文も、より魅力的に見せるように、随時ブラッシュアップしていく必要があります。フリーランスにおすすめのポートフォリオ作成サービス6選ポートフォリオ作成サービスを利用すると、デザイン性の高いポートフォリオが簡単に作成できます。ここでは、フリーランスにおすすめのポートフォリオ作成サービスを紹介します。自分の職種で活用しやすいサービスを選んでみてください。forrioforrioは、クリエイター向けのポートフォリオ作成サービスです。PSDやPDF、AI、TIFFのデータをそのままアップできるので、手間をかけずに作品を登録できます。URLを入力すればサムネイルを自動で取得できるため、見た目が簡素になりがちなライターのポートフォリオ作りに活用するのも効果的です。華やかなページになり、他のライターと差をつけられるでしょう。同様の理由で、Webサイト開発をメインに行うエンジニアにもおすすめです。ショップ機能とリクエスト機能を搭載しており、案件の獲得にも役立ちます。無料でも十分に使えますが、有料のforrioPROに登録すると、アクセス解析などの充実した機能を利用できます。ペライチペライチは、専門知識がなくても簡単にWebサイトを作成できるサービスです。ポートフォリオ向けのテンプレートも複数用意されていて、自分の職種に合ったフォーマットを選べます。単なる作品集のページではなく、納期や料金、お客さんの声を掲載する欄もフォーマットに含まれているので、集客効果のあるポートフォリオが作成できるのが魅力でしょう。SNSとの連携のしやすさから、積極的に情報発信を行いたい人におすすめです。クリエイターに限らず、幅広い職種の営業活動で活用できます。portfolioboxportfolioboxは、写真や映像を見せることに特化したポートフォリオ作成サービスです。洗練されたデザインのテンプレートが豊富で、個性のある印象的なポートフォリオを作れます。カメラマンや映像クリエイター、イラストレーターなど、写真や画像で自分の仕事のレベルを伝える必要のあるクリエイターにおすすめです。有料プランのみですが、ポートフォリオが必須の業界で、他のフリーランスやクリエイターと差をつけたい場合に使うと効果的でしょう。strinkinglystrinkinglyは、数分で手軽にWebサイトを作成できるサービスです。無料プランの充実度では、strinkinglyの右に出るサービスはないと言っても過言ではありません。無料プランで使えるテンプレートでも動的なページを作成できます。また、アクセス解析機能やEC機能も利用できるので、集客にポートフォリオをフル活用したいフリーランスにぴったりです。ジンドゥージンドゥーは、Webページを簡単に作成できるサービスです。「AIビルダー」と「クリエイター」の2つの方法から作り方を選びます。AIビルダーは、Web制作の知識がなくてもナビに従って操作していくだけでデザイン性の高いページをすぐに作れます。クリエイターは、HTMLやCSSを編集でき、好みのレイアウトでページを作れます。用途やWeb制作のスキルに合わせて、どちらを選ぶかを決めましょう。ジンドゥーはドイツ生まれのサービスながら、日本語にもしっかり対応しています。困ったときには日本人スタッフによる日本語でのサポートが受けられるので安心です。WordPressWordPressは、Webサイトを作成できる代表的なCMSです。ポートフォリオの作成に活用する人も多いです。ドメインの取得やサーバーの契約など、ポートフォリオを作成する前に手続きや設定が発生するため、初心者にはハードルが高く感じるかもしれません。しかし、職種によってはWordPressが使えること自体がアピールポイントとなることもあるでしょう。フリーランスのポートフォリオに関するよくある質問最後に、フリーランスがポートフォリオを作る際によくある質問に回答します。実績がない場合は何を載せたらいい?実績がない場合は、自主制作した作品を載せましょう。仕事を受注したことがなくても、自分のスキルや作風を伝えるためにポートフォリオは用意しておくべきです。ポートフォリオ作成後に仕事を獲得するにはどうしたらいい?フリーランス向けの案件獲得サービスを利用するのがおすすめです。例えば、以下のサービスが役立ちます。クラウドソーシング案件マッチングサイトエージェントサービスまた、ポートフォリオを企業に送付して直接営業を行ったり、SNSでポートフォリオを公開して情報発信したりすると、案件獲得のチャンスが広がるでしょう。▼関連記事:フリーランス向け案件マッチングサービスのおすすめ14選〜利用者の声もご紹介〜ポートフォリオを作成したら「SOKUDAN」で案件を探そう自分のスキルを活かせる案件を探すには、フリーランス・副業向けの案件マッチングサイト「SOKUDAN」がおすすめです。【SOKUDANの主な特徴】週1日~稼働OKの案件多数リモート案件率92%初心者から上級者向けの案件まで幅広く保有平均時給4,500円SOKUDANには、エンジニアやデザイナー、クリエイティブ系の職種の案件が豊富に掲載されています。稼働や報酬、スキルを細かく設定して検索できるため、条件に合う案件が見つけやすいのが魅力です。高いスキルを持つ「プロ人材」と企業を結ぶことをコンセプトとしていて、高単価の案件も多く、在宅でもしっかりと稼ぐことができます。フリーランスとして活躍していきたい方は、ぜひSOKUDANをご利用ください。▼SOKUDANのフリーランス・副業案件一覧▼SOKUDANのリモート案件一覧▼SOKUDANの経験少なめOK案件一覧▼SOKUDANの高単価案件一覧まとめフリーランスにとってポートフォリオは、クライアントに自らのスキルや経歴を伝える重要なものです。プロフィールや制作物、スキル、連絡先などをまとめます。特にデザイナーの採用には、ポートフォリオの提出が必須となっている場合が多いので、案件を探す前に必ず用意しておきましょう。ポートフォリオ作成サービスを活用すると、Web制作の知識がなくても魅力的なポートフォリオを作成できるのでおすすめです。ポートフォリオを作成した後も、定期的にスキルや実績を更新し、常に最新の情報が掲載されている状態を保ちましょう。