Goは、Googleが開発したプログラミング言語です。2012年にリリースされて以降、世界的に大小さまざまなWebサービスの開発に使用されています。需要の高さから、Goの経験があるエンジニアを求める副業案件も豊富です。この記事では、副業でGoを使うメリットや報酬の相場、副業案件の種類と実例を紹介します。さらに、高単価のGoの副業案件を獲得するコツも解説するので、Goの副業で稼ぎたい方はぜひ参考にしてください。▼関連記事:Goでフリーランスエンジニアへ!単価や案件獲得方法▼SOKUDANのGoのフリーランス・副業案件一覧副業でGoを使うメリットGoは、数ある言語の中でも人気が高く、副業案件が豊富です。ここでは、副業でGoを使用する具体的なメリットを紹介します。構文がシンプルGoは、プログラミングを効率化する目的で、コードのシンプルさを追求して作られました。C言語やJavaと構文が似ていますが、より簡潔で無駄がないため、他言語と比べて初心者でも習得しやすいのが特徴です。特に、C言語やJavaを使用しているエンジニアは短期間で習得できるでしょう。シンプルな構文で、コードを書いた本人以外のエンジニアも理解しやすいため、チーム開発におけるコミュニケーションがスムーズになり、開発のスピードアップにつながります。高速処理ができるGoは、記述したコードを一括で機械語に変換するコンパイル言語であるため、1行ずつの変換が必要なインタプリタ言語と比較して非常に高速です。また、同じコンパイル言語でも、C#やJavaはプログラムを実行する際、機械語に変換する前に中間語に変換する必要があります。Goはそのプロセスが不要です。他の言語に比べて効率的な開発が可能で、スムーズに表示されるWebサービスの開発に適しています。メモリを安全に管理できるGoは、メモリの安全性も考慮されて開発されています。自動メモリ管理(ガベージコレクション)を備えており、エンジニアがメモリの確保と解放を手動で行う必要がありません。そのため、メモリリーク(メモリの空き容量が徐々に減っていくエラー)や、不正アクセスのリスクが大幅に軽減され、安全で安定したプログラムの作成ができます。特に、サーバーサイドの開発や大規模なシステムにおいて、安定性の高いプログラムを作成します。メモリ管理にかかる工数が少ないのも魅力です。並行処理と並行処理ができるGoは、「goroutine(ゴルーチン)」という機能によって、並行処理と並列処理を簡単にできます。並行処理とは、1つのコアで複数のプロセスを順不同で行うことです。一方、並列処理は、複数のプロセッサやコアを使い、同時に複数のタスクを実行することを意味します。Goを使用すると、チャットアプリやゲームサーバーなどのリアルタイム処理や大量のデータを扱う開発にも強くなります。Goはプログラミング言語の報酬ランキング1位フリーランス・副業向けの案件マッチングサイト「SOKUDAN」の調査では、プログラミング言語の年収ランキングで、Goエンジニアが1位でした。Goエンジニアの平均年収は1,362万円、平均時給は6,755円となっており、他言語と比べて高い水準の報酬が得られることが分かります。また、Goの案件はエンジニア職種の案件数の6.2%を占めています。JavaScriptやPHPは、長年開発で使われてきた言語で人気が高い中で、Goは比較的新しい言語として人気があります。Goは今後もさらに案件数が増えていくと見込めます。▼関連記事:【2024年】Goエンジニア平均年収、案件数|フリーランス副業調査Goの案件は8割以上がフルリモートGoの案件は、84.2%がフルリモート可能で、2024年1月の調査時点でリモート不可の案件はありませんでした。また、Goの案件の稼働日数は、週2〜3日が52.6%を占めており、副業しやすいと言えるでしょう。▼関連記事:【2024年】Goエンジニア平均年収、案件数|フリーランス副業調査Goの副業案件の内容は?Goは効率的な開発を目的とした言語なので、幅広い分野の開発案件で採用されています。以下にGoの副業案件の主な内容を紹介するので、副業する際の参考にしてください。Webサービス開発WebアプリのAPI開発、既存システムのパフォーマンス改善、新機能の実装など、Goを用いる幅広いWebサービスの開発案件があります。Goは、WindowsやMacOSなどの環境を選ばず動作する点や、並行処理を簡単に実装できる点から、信頼度が高いです。YouTubeやグルナビなど、大規模なWebサービスでもGoが使われています。ドローン・IoTの開発Goは、軽量で高速に動作するため、ドローンやIoTの開発分野でも注目されています。例えば、GoのフレームワークのGobotを使用すると、ドローンやロボット、小型コンピュータを制御する機能が実装できます。Goを使用するドローンやIoT開発の業務内容には、ドローンのフライト制御やセンサーデータの収集、IoTシステムのバックエンド構築などがあります。PaaS開発Goは、PaaS(Platform as a Service)開発でも採用されることが多いです。PaaSとは、クラウドにあるプラットフォームを利用できるサービスです。PaaSを利用すると、ソフトウェアの開発環境を構築せずともシステム開発や運用を行えます。Goは、クラウドベースの開発において、軽量でパフォーマンスの高いアプリの構築が可能です。また、Googleが開発しているため、Google CloudなどのPaaSソリューションと親和性が高い点も評価されています。GoのPaaS開発の副業案件は、単価が高い場合が多いです。Goを使ったクラウドインフラの構築や運用、自動化ツールの開発などのスキルが求められます。プログラミング講師Goは、学びやすく人気のある言語です。また、企業がシステム開発に新しい言語を採用する際に選ばれやすく、自社エンジニアにGoを学ばせたいと考える企業も多いです。そのため、Goエンジニアのプログラミング講師や、企業研修の副業案件も増えています。オンラインスクール型のプログラミングスクールが増えているので、自宅にいながら講師の副業を行えるでしょう。【実例】Goの副業案件を紹介ここでは、SOKUDANに掲載されているGoの副業案件を紹介します。どのような業務をするのか、どの範囲を担当するのかなど、具体的なイメージを掴んでください。SOKUDANには他にもGoの副業案件があるので、ぜひあなたにぴったりの副業案件を探してみてください。▼SOKUDANのGoのフリーランス・副業案件一覧ブロックチェーンのシステム開発業務内容・システムの機能改善(DevOps)・システムへのパッチリリース、バージョンアップ作業の計画や実施・システム不具合の調査、対応負荷テスト、リグレッションテストの計画・実施・CI/CD環境の構築、機能拡充、運用、改善・システム環境、システムモニタリング環境の改善職種・インフラエンジニア・機械学習エンジニア・バックエンドエンジニア稼働時間週2日〜報酬時給:3,500〜6,000円必須条件・Go言語を使用したサーバーサイドアプリケーションの開発経験(1年以上)・KubernetesやDockerを使用したコンテナの開発経験と実務知識・バックエンドエンジニアでの開発経験(3年以上)・並行/非同期処理プログラミングに関する知識・社内外メンバーと円滑にコミュニケーションできる方契約形態業務委託勤務地フルリモートGoを活用した、暗号資産・ブロックチェーンに関わるシステム開発を行う案件です。Goの経験とバックエンドエンジニアとしての開発経験が必須条件となっており、高いスキルが求められています。時給が3,500〜6,000円に設定されており、経験次第では5,000円以上の高い報酬が得られるでしょう。また、週2日から勤務可能なので、副業に向いていると言えます。▼案件詳細:【フルリモ】暗号資産/ブロックチェーンシステム開発PJTでGoエンジニア募集!字幕関連サービスの開発業務内容・特定形式のファイル変換を行うサーバサイドサービスの開発・REST APIの設計と開発、顧客ごとのAPIキー管理、課金のためのAPIカウント数の計測・APIエンドポイントの設計と実装・レートリミット機能の実装(1分間に最大10回のAPIリクエスト)・字幕関連のライブラリを用いた変換処理の開発職種バックエンドエンジニア稼働時間週16h〜報酬月額:100,000〜400,000円必須条件・Goの経験が1年以上ある方・チャレンジ精神や学習意欲に優れた方契約形態業務委託勤務地フルリモート特定の配信プラットフォーム向けの字幕関連サービスの開発の案件です。動画や画像領域のAI技術に強いエンジニアとともに仕事ができます。Goの経験に加え、チャレンジ精神や学習意欲も必須条件になっています。副業であっても、主体的に働くことが求められています。▼案件詳細:【Go言語】字幕関連サービスの開発エンジニアを募集!Goの副業で稼ぐために必要なスキルGoの副業で稼ぐためには、日頃から知識を深めたり、本業で経験を積んだりして自らレベルアップしていくことが重要です。特にライブラリやフレームワークの知識は、開発案件に必須のスキルと言えます。ここでは、具体的にGoの副業で求められるスキルを紹介します。Goのライブラリの知識Goの開発を効率化するライブラリは、目的や機能によって主に以下のカテゴリに分かれています。Webフレームワークデータベース操作(ORM)テストツールCLIツールファイル操作依存性注入フレームワークとテストツールは他の項目で取り上げるので、ここではそれ以外のおすすめのライブラリを紹介します。GROM:データベース操作(ORM)Goのデータベース操作を簡単に行うためのライブラリです。データベースとのやり取りをシンプルにしつつ、命令文の実行やトランザクション管理など、複雑な操作もサポートします。Cobra:CLI(コマンドラインインターフェイス)アプリ開発コマンドラインツールを簡単に作成するためのライブラリです。CLIツールの開発に必要な機能が揃っているため、開発者は実装に集中できます。GitやDockerなどのCLIツールでも採用されており、コマンドの管理がしやすいCLIアプリを作成できます。Afero:ファイル操作ライブラリデータをファイルシステムに抽象化して操作するライブラリです。さまざまなファイルシステムを統一したAPIで扱えるのが特徴です。通常のファイルシステムだけでなく、メモリ上の仮想ファイルシステムも扱えるため、実際のディスクを使用せずにファイル操作ができます。テスト環境でも高速かつ安全なファイル操作が可能です。そのため、ファイルシステムを多用するアプリ開発やテストの効率化を求めるプロジェクトでは、Aferoがよく活躍します。Wire:依存性注(DIコンテナ)Googleが開発したGo言語向けの依存性注入ライブラリです。プログラムに依存性があると、要素を変更する際に、依存関係にあるプログラムも変更しなくてはなりません。手動での依存関係の管理が複雑になる大規模なプロジェクトにおいて、Wireを使うと簡単に依存関係の解決ができます。Goのフレームワークの知識Webサービスの開発では、フレームワークの活用は必須です。Goには複数のフレームワークがあり、特に人気の高いフレームワークを紹介します。Gin軽量かつ高速なWebフレームワークです。シンプルなAPIを持ち、パフォーマンスに優れています。エラー処理やミドルウェアの機能が充実しているのも特徴で、大規模なWebサービスの開発やマイクロサービス開発でよく使用されています。Echo高機能かつミニマルなWebフレームワークです。バージョン管理やセッション管理など、豊富な機能を備えているのが特徴です。API開発や大規模なWebサービス開発でよく使用されています。RevelGo言語向けのフルスタックのWebフレームワークです。設定不要でプロジェクトをすぐに開始できるのが特徴で、コードをリアルタイムでプレビューできるようにします。他にもルーティングやリクエスト処理、セッション管理などの開発に必要な機能を標準で備えているのが魅力です。Revelを使用することで、開発の生産性を高めながら、パフォーマンスの高いWebアプリを構築できます。クラウドやインフラ関連の知識Goの副業では、Goを使ってクラウドインフラを管理するスキルが求められます。Dockerを使ったアプリのコンテナ化や、Kubernetesでのマイクロサービス管理の経験は、クラウドネイティブな副業案件で高く評価されるでしょう。テスト機能の知識Goには、自動テストやベンチマークテストの仕組みが備わっています。これらの仕組みを使い、チーム全員が理解できるように、テスト項目が分かりやすいコードを書くスキルが求められます。また、適切なテストツールを選択することも重要です。例えば、外部ライブラリのTestifyを使用すると、Goの標準的なテスト機能を拡張してくれます。セキュリティの知識GOを用いるWebサービスやAPI開発では、データの保護や不正アクセスの防止が重要となります。例えば、OAuth 2.0、JWT(JSON Web Token)を使ったユーザー認証やセキュリティ実装の経験や、脆弱性に対するセキュリティ対策を施したコードの実装スキルが求められます。Goエンジニアとして高単価の副業案件を獲得するコツより高単価のGoの副業案件を獲得したいなら、戦略的に案件探しを行いましょう。ここでは、Goの副業で稼ぐコツを紹介するので、参考にしてください。クラウドネイティブ案件を狙うGoのクラウドネイティブ開発は、高単価の案件が多い分野です。GOは、コンテナの運用管理と自動化を行うKubernetesや、コンテナ技術を利用して仮想環境を構築できるDocker、独立して機能する複数のサービスでソフトウェアを構築するマイクロサービス開発でよく使われています。そのため、これらの技術に精通することで、クラウドネイティブ関連のプロジェクトに参入しやすくなるでしょう。特に、インフラ自動化やPaaS開発では、Goの豊富な知識が必要です。これらの開発スキルをアピールできれば、高単価の案件を獲得できる可能性が高まります。開発スピードを上げるGoは、シンプルな構文と高いパフォーマンスにより、短期間での開発が可能です。副業で高単価案件を狙うためには、Goの特性をフルに活用して、スピーディーかつ効率的に機能を実装できるスキルをアピールしていきましょう。例えば、テスト自動化やCI/CDの導入、並行処理、Goのフレームワークなどを活用することによって、短納期のプロジェクトにも対応できるようになります。高品質なコードを早く納品できれば、クライアントからの信頼を得られ、より単価の高い案件につなげられるでしょう。Goの副業によくある質問最後に、Goの副業に関するよくある質問に回答します。Goの実績がなくても副業ができる?Goの副業をするには、基本的にGoの経験が必要です。本業でGoの実務経験を積んだ上で、副業に挑戦しましょう。Goはシンプルな言語ではありますが、比較的新しい言語であるため、Javaなど歴史の長い言語と比べると参考サイトが少ない傾向があります。フレームワークや関連ツールなどを使いこなし、実務レベルのスキルを身につけるには、独学だと難易度が高いでしょう。Goの副業案件の探し方は?Goの副業案件を探す際には、以下の手段があります。クラウドソーシング案件マッチングサイトエージェントサービス直接営業特に、副業案件を取り扱っているマッチングサイトやエージェントサービスには、好条件の副業案件が揃っています。エンジニア職に特化したサービスを利用するのもおすすめです。▼関連記事:フリーランスエンジニア向け案件サイト10選!案件獲得のコツも紹介▼関連記事:フリーランスエージェントおすすめ11選!エンジニア案件に特化したサポートも紹介Goの他に副業におすすめの言語は?副業案件が多い言語は、Java Script、PHP、Pythonです。特に、Goと同じくバックエンド開発でよく採用されるPHPとPythonは、学習の難易度が低いため、Goとあわせて扱えると仕事の幅が広がるでしょう。▼関連記事:2024年|求人数が多い「プログラミング言語」ランキングGoの副業をする際の注意点は?副業による年間所得が20万円以上となる場合には、確定申告が必要となります。所得とは、売上から経費を引いた額を指します。また、本業に支障がでないようスケジュール管理をすることも大切です。▼関連記事:副業所得が20万円を超えたら確定申告が必要!初めてでも分かる経費計上の仕方や手続きの流れガイドGoの副業案件を探すならSOKUDANがおすすめGoの副業案件を探す際におすすめなのが、フリーランス・副業向けの案件マッチングサイト「SOKUDAN」です。【SOKUDANの特徴】エンジニア向けの案件多数副業歓迎の案件多数検索機能で言語や稼働を細かく設定できる平均時給4,500円リモート案件率92%週1日〜稼働できる案件多数SOKUDANには、Goをはじめとするエンジニア向けの案件が豊富にあります。スキルや経験に合わせて案件を探せるため、自分に合った案件を見つけやすいです。会員登録をしておけば、案件ページから簡単に副業案件への応募が可能です。会員登録は無料でできるため、Goの副業案件を探す場合はご活用ください。▼SOKUDANのGoのフリーランス・副業案件一覧▼SOKUDANのエンジニア案件一覧まとめGoはシンプルな構文を持ち、効率的でスピーディな開発が可能な言語です。フリーランス・副業の言語年収ランキングでは1位となっており、Goのスキルを活かして副業をすればしっかりと稼いでいけるでしょう。Goの副業案件には、Webサービスやドローン、IoT、SaaSの開発や、プログラミング講師などがあります。クラウドネイティブの案件は、特に高単価である傾向があるため、より稼ぎたい場合には本業で経験を積むことをおすすめします。SOKUDANにはGoをはじめとするエンジニアの副業案件が多数あります。自身のスキルを活用できる案件探しに、ぜひご利用ください。