フリーランスの人口は、ここ数年でかなり増加しています。自由なワークスタイルが実現するフリーランスに憧れるけれど、「20代でもフリーランスになれるのだろうか」「フリーランスになりたいけれど、経験が浅い20代だと不安」と思っている方もいるのではないでしょうか。この記事では、20代でフリーランスになるメリット・デメリットや必要なことを解説します。20代でフリーランスになるかどうかを判断・決断する際の参考にしてください。20代フリーランスの割合・年収は?まずは、20代のフリーランスの割合と年収をチェックしてみましょう。20代でもフリーランスで活動している人がいることを知ることで、フリーランスに踏み出す一歩につながるでしょう。20代フリーランスの割合▼出典:フリーランス白書2024フリーランス協会が発表した「フリーランス白書2024」によると、20代のフリーランスの割合は、フリーランス全体の約1割です。割合としては少ないため、他の年代に比べると20代でフリーランスになる人はさほど多くないでしょう。一方で、フリーランス10人中1人は20代と考えると、一定数存在するとも考えられます。フリーランス1年目の年収▼出典:フリーランス1年目のときの平均年収は◯◯万円!フリーランス初年度の収入事情を調査フリーランス名鑑が20〜60代のフリーランスに行った調査によると、フリーランス1年目の収入が200万円以下の人が82%です。続いて300万円台が12%、400万円台が5%と続きます。つまり、20代をはじめ、フリーランス1年目から大きく稼ぐのは、一握りの人と言えるかもしれません。▼関連記事:【2024最新】フリーランス・副業の平均年収ランキング(職種別)20代でフリーランスになるパターン20代でフリーランスになる場合には、いくつかのパターンがあります。選択肢が複数あると知っておくことで、フリーランスになる最適なタイミングを探っていけるでしょう。新卒でフリーランスになる大学卒業後は企業に就職する流れがマジョリティですが、独立への思いが強い人や、会社員の働き方に魅力を感じない人など、フリーランスや起業を志す人も増えています。年齢は関係なしにスキルがあれば採用される案件もあるので、学生時代から個人事業主として働き、そのまま仕事を続ける選択肢もあるでしょう。▼関連記事:新卒でフリーランスになるのはおすすめ?成功するために必要なステップや秘訣を解説▼関連記事:大学生もフリーランスになれる!おすすめの職種6選を紹介本業の分野・職種でフリーランスになる会社員として経験を積み、その分野でフリーランスになるパターンは、一番多いかもしれません。会社員として仕事をしているうちに、雇われて仕事をするのではなく個人で仕事をしたいと思うようになり、そのままフリーランスになるという自然な流れです。会社員時代に身につけたスキルと経験があるため、案件獲得も他のパターンと比べるとスムーズに進むでしょう。未経験の分野・職種でフリーランスになる本業とは異なる、未経験分野でフリーランスになる人もいるでしょう。未経験の分野でも、20代でスタートするなら決して遅くはありません。しかし、経験がなくスキルも身についていない状態のため、まずは必要なスキルを身につけるために勉強する、副業からスタートして実績を積むなど、工夫が必要でしょう。最初は案件獲得に苦労するかもしれませんが、安定して受注できるようになればフリーランス1本でもやっていけるようになるでしょう。副業の分野・職種でフリーランスになる副業としてスタートした分野で、フリーランスになるパターンもあるでしょう。フリーランスになりたいけれどいきなりなるのは少々不安な人は、副業からスタートするのがおすすめです。もともとスキルがあれば、副業からスタートしても案件受注は十分可能ですし、未経験の職種だとしても工夫次第で案件を獲得できます。フリーランスになる最初のステップとして、まずは副業から始めてみるのもよいのではないでしょうか。▼関連記事:副業でスキルアップ!自分に合った副業の選び方や磨けるスキルを解説20代でフリーランスになるメリット20代のフリーランスの割合は他の年代よりも少ないですが、20代だからこそのメリットもあります。20代でフリーランスになるかどうか迷っている人は、20代でフリーランスになるメリットをチェックして今後の決断に役立ててください。失敗してもリカバリーがききやすい若ければ若いほど、失敗したとしても挽回しやすいでしょう。いくつになっても失敗を挽回できますが、年齢が上がるにつれてお金や健康面などで失敗できないと思ってしまう人も多く、思い切った挑戦にためらうようになります。一方、20代なら多少の失敗も人生経験としてとらえて、次に活かせるのです。体力面や記憶力などが他の年代より有利健康によほど気を使っている人でない限り、年齢による体力や記憶力の衰えには抗えません。個人差はありますが、20代は人生のうちでも体力や気力がもっとも充実した年代であると言えます。フリーランスになるために、勉強をしたり営業をしたり、さまざまな仕事をこなすことを考えたら、他の年代よりも体力のある20代が有利ではないでしょうか。20代の平均年収よりも大きく稼げる可能性があるフリーランスは、収入が安定しにくい点を難点だと思う人もいます。しかし、収入が一定でないということは、大きく稼げる可能性も秘めているとも言えます。特定分野の職業以外は、20代の給与は基本的に横ばいです。その中で、フリーランスなら自分次第で20代の平均年収よりも多く稼ぐことも可能です。責任がある仕事を経験できる会社では昇進しないと任されないような仕事も、フリーランスなら任せてもらえたり、受注できたりする可能性があります。会社で昇進するには、自分自身の能力はもちろん、上司からの支持やポジションに空きがあるかなど、さまざまな要因がそろわないと叶いません。フリーランスの場合は、若くても案件に見合ったスキルと経験さえあれば、責任ある仕事を任せてもらえます。会社でいつ昇進できるのか待っているよりも、責任あるポジションに自分から応募できるフリーランスの方が、キャリアのチャンスを掴みやすいと言えるかもしれません。20代でフリーランスになるデメリットメリットがあれば、デメリットもあるのが世の常です。20代でフリーランスになるデメリットをきちんと知ることで、それでもやりたいかどうかを改めて考えるきっかけになるでしょう。案件探しに苦労するフリーランスの案件は、ポテンシャルよりもスキルと経験を求められるのが一般的です。20代でもスキルと経験がある人はいますが、他の年代と比べるとどちらも少ない傾向にあるため、案件探しに苦労するかもしれません。コツコツと実績を作りながら、エージェントやマッチングサイトに登録したり、人脈構築などに励んだりしながら、地道に案件を探していく粘り強さも必要になってくるでしょう。スキルや知識が伸びにくい会社だと、分からないことがあれば教えてくれる人がいたり、自分の意志とは関係なく仕事を振られて、止むを得ずやらなければならないことで自分のスキルや経験の幅が広がったりします。フリーランスはこのような経験が得にくいので、スキルや知識が伸びにくい人もいるかもしれません。そのため、自分でスキルや知識を獲得していく工夫が必要でしょう。キャリアプランを練る必要があるこの先どんなキャリアを築いていきたいのかが、今の時点で描けている人もいれば、そうでない人もいます。会社員の場合は、段階的にできることが増えたり、周りの上司や同僚を見たりすることで、どんなキャリアを築きたいのか見えてくるものです。一方、フリーランスは、自分に何か足りないのか、どうなりたいかを常に考え、必要なものを身につける行動が必要です。20代フリーランスで成功するために必要なこと20代で活躍するフリーランスは、どのような特徴があるのでしょうか。20代でフリーランスになる際には、以下のようなことを心に留めておくとフリーランス生活に役立つでしょう。学ぶ姿勢20代に限らずフリーランス全般に言えることかもしれませんが、学ぶ姿勢は非常に重要です。20代ですでに一定のスキルや経験を持ち合わせている人もいますが、案件をこなしながら身につけていく人も多いでしょう。1つひとつの仕事が実績として今後役立っていくため、その時々で得られる学びの機会は積極的に経験していきたいものです。そのためにも、自分にできそうなことには積極的に手を挙げたり、自身のスキル向上のため勉強する時間を設けたりするなど、学びを意識した行動を心がけましょう。▼関連記事:フリーランスのスキルアップの方法!稼げるフリーランスになるコツとは人脈作りフリーランスの仕事の獲得方法はさまざまある中で、人脈を介した案件は決定までが早く、紹介者による信頼があるので不安要素も少なくて済みます。仕事が途切れないフリーランスは、自分から営業しなくても声がかかり、仕事を得ていることが多いです。仕事より人脈構築を優先させる必要はありませんが、時間があるときに交流の場に顔を出してみたり、SNSなどで自分の業界に近い人とつながったりするなど、負担にならない程度に行動しておくとよいでしょう。▼関連記事:フリーランスこそ人脈が大切!人脈作りのコツ・案件獲得方法を解説ある程度の貯金フリーランスは収入が変動する可能性があるため、ある程度の貯金はあったほうがよいでしょう。貯金があれば、収入が低い時も無駄に気分を落ち込ませることなくやるべきことに集中できます。特に、未経験職種でこれからフリーランスになる時は、案件獲得に時間がかかると思って動いた方が賢明です。また、貯金は、案件をこなすうちに新しいスキルを身につけたいと思った時の勉強代や、想定外の病気になって仕事ができなくなった時のためにも重要です。できれば、3〜6ヶ月は収入がなくても生活できるくらいの貯金をしておきましょう。▼関連記事:フリーランスは貯金が重要!独立前のお金準備や将来の資産形成について相談できる環境会社員の場合は、悩みがあれば同僚に相談したり、同じように会社勤めしている友人などに愚痴ったりと、相談できる環境や発散方法が身近にあります。一方で、フリーランスの中には、共感やアドバイスをくれる人が周りにいないという悩みを持つ人も少なくありません。一見重大な悩みに思えても、周りに相談してみると意外と簡単に解決することもあります。1人で抱え込みがちなフリーランスは、意識的に相談できる環境作りを行うようにするとよいでしょう。20代で転職するかフリーランスになるかで迷ったら?20代だと、次のキャリアとして、転職するかフリーランスになるかで迷っている人もいるのではないでしょうか。なかなか決められない人は、転職とフリーランスのメリット・デメリットを比較してみましょう。メリットデメリット転職・収入が安定している・福利厚生や社会保障が整っている・研修が充実している・人間関係を選べない・給与の大幅アップは見込めない・時間の融通がききにくいフリーランス・自由な働き方やライフスタイルを実現できる・大きく稼げる可能性がある・収入が安定しない・十分な社会保障が受けられない両者のメリットとデメリットを比較しつつ、自分が求めるものに優先順位をつけて判断するのもよいでしょう。例えば、自由度の高い生活、自分のやりたい仕事、安定した暮らし、社会的に守られた立場など、自分が重視する項目を挙げ、順位をつけていきます。上位に自由度の高い生活が来るならフリーランスに、安定した暮らしが上位に来るなら転職を選ぶという具合です。自分が最も重視するものを基準に選んだ方が、後で後悔する可能性は低くなるでしょう。▼関連記事:独立と転職どちらか迷ったときの3つの判断基準!副業からスタートするメリットも解説やってみたいならフリーランスになってみる!副業からスタートするのもアリ「フリーランスになりたいけれど、20代でフリーランスになるのは早いかもしれない」と悩んでいる人もいるかもしれません。もし迷って決められないのなら、まずは副業からスタートしてみるのがおすすめです。20代は、30〜40代に比べると仕事に関する経験値は浅いかもしれませんが、それを上回る体力や熱量があるはずです。迷っているうちに年を重ねて、フリーランスになりたい気持ちが萎えてしまったり、あの時に決断していればよかったと後悔したりするのはもったいないです。「〇年以内にフリーランスになる」と決め、副業フリーランスとして少しずつ動き始めるとよいでしょう。▼関連記事:副業フリーランスのメリットや注意点を解説!案件も紹介フリーランス・副業案件ならSOKDUANをチェック仕事を紹介してくれそうな人脈もないし、どのように案件を探したらいいのか分からない人は、フリーランス・副業向けの案件マッチングサイト「SOKUDAN」をチェックしてみてください。SOKUDANでは、土日OKや経験少なめOKなど、条件ごとに案件を検索できるので、20代で経験が少ない人も安心して利用できます。日々案件が更新されていくので、現時点でよさそうな案件がなくても将来的に出てくる可能性もあります。まずは登録してみて、定期的に自分に合いそうな案件がないかをチェックしてみてください。▼フリーランス・副業の案件・求人を探すならSOKUDAN▼SOKUDANの副業歓迎の案件一覧▼SOKUDANの土日OKの案件一覧▼SOKUDANの経験少なめOK案件一覧まとめ20代のフリーランスは、割合で見ると他の年代よりも少ないのが現状です。一方、新卒でフリーランスになる人や、20代のうちにフリーランスになる人もいます。20代でフリーランスになる場合は、体力や記憶力に恵まれている、同年代の会社員より大きく稼げる可能性もあるなどのメリットもあれば、案件探しに苦労しがちなどのデメリットもあります。どうしても決められない人は、自分のキャリアの判断基準を明確にし、改めて自分に問いかけてみてください。まずは副業から始めてみるのもよいでしょう。