「30代で未経験分野のフリーランスになるのは可能だろうか」「30代からでは遅すぎはしないだろうか」と、お悩みの方もいるのではないでしょうか。30代未経験でフリーランスになるのは可能です。しかし、それなりの準備と対策が必要で、無計画にフリーランスになるのはおすすめしません。この記事では、30代で未経験分野のフリーランスになる際に、考えておくべきことや現実的なステップ、案件獲得方法などを紹介します。30代未経験でフリーランスになれる?30代で未経験分野の職種でフリーランスになるのは、もちろん可能です。フリーランスの年代別人口を見ても30代は多いですし、30代から未経験分野の勉強をするのも決して遅くはないでしょう。しかし、未経験分野でいきなり独立するのは少々心もとないのではないでしょうか。転職にしても、未経験分野だとそれなりの対策が必要です。同じように、未経験の職種でフリーランスになるとしたら、計画と粘り強さが必要とされるでしょう。▼関連記事:未経験からでもフリーランスになれる!目指せる職種・仕事獲得方法を解説30代未経験でフリーランスになるために考えるべきこと30代で未経験分野のフリーランスになりたいなら、無計画で走り出すのは危険です。これから紹介する3つのことを考えておくことで、フリーランスになったときに生じる困難にも対応できるようになるでしょう。フリーランスになる目的を明確にする「今より時間や場所における自由度の高い生活がしたい」「大きく稼ぎたい」「旅をしながら働きたい」「家族との時間を増やしたい」など、フリーランスになる目的は人それぞれです。10人いたら10通りの答えがあり、それぞれ素晴らしい動機です。自分の正直な動機を自覚していると、スキルを身につける際に馬力が出ます。また、自由度の高い生活を実現するために、新たな案件を見つける努力もできるようになります。フリーランスになってから行き詰まった時にも、問題解決するためのモチベーションになるでしょう。半年〜1年程度生活できる貯金をする未経験分野でフリーランスになる場合は、はじめの頃は案件獲得に苦労するかもしれません。1つひとつの作業に時間がかかったり、単価がさほど高くない案件をこなす日々が続いたりすることもあるでしょう。そんな時のために、ある程度の貯金はしておくべきです。生活スタイルや価値観によって必要な貯金額は異なりますが、収入がなくても半年程度生活できるくらいの貯金をしておきましょう。貯金があることで、たとえ仕事がすぐに受注できなかったとしても、諦めずに営業をしたり、スキルを磨いたりと、行動を続けられるようになります。また、病気になって働けなくなった時に会社員のように後ろ盾がないフリーランスは、収入が途絶えてしまいます。そんな時にも貯金があれば、身体を元気にしてから考えようと、必要以上にネガティブにならずに済みます。▼関連記事:フリーランスは貯金が重要!独立前のお金準備や将来の資産形成について行動計画を立てるフリーランスになることに決めたら、行動計画を立てていきましょう。どんな職種でフリーランスになるか、そのために必要なスキルや習得にかかる時間はどのくらいかかるかなど、やるべきことやそれにかかるおおよその時間と費用を出します。目に見える形でやるべきことが分かると、行動に移しやすくなります。また、それによってモチベーションもアップするでしょう。30代未経験でフリーランスになる現実的なステップ次は、30代未経験でフリーランスになるための現実的なステップを紹介します。実際にどんなことをすべきかわかると、行動計画に落とし込めるでしょう。▼関連記事:フリーランスになるには?必要な手続きや仕事獲得の方法まで解説職種を決めるまずは、どんな職種でフリーランスになるかを決めましょう。自分が興味のある職種や、稼げる職種、リモートワークしやすい職種など、フリーランスになる目的を達成できる職種や仕事だと後悔しにくいでしょう。特にやりたい職種がない場合は、フリーランス案件が多いエンジニアなどのIT関連の職種を目指してみるのもよさそうです。また、自分の適性も考慮に入れ、苦手な作業ができるだけ少ない職種を選ぶのも、フリーランスとして長く活動し続けるために大切です。▼関連記事:【一覧】フリーランスの仕事21選!職種ごとの年収・必要なスキルも解説▼関連記事:【2024最新】案件数が増加したフリーランス職種ランキングスキルを身につける職種を決めたら、フリーランスとして活動するのに必要なスキルを身につけましょう。最近は、さまざまなスキルが習得できるオンライン学習が登場しています。自分のペースで学習を進められるサービスも多いので、会社員として働きながらでも休日や仕事終わりなどに進めていくことができます。自分の力では挫折してしまいそうな人は、対面学習ができるスクールの方が向いているかもしれません。自分に適した学び方で、挫折せずに続けられる方法を探しましょう。▼関連記事:フリーランスのスキルアップの方法!稼げるフリーランスになるコツとは副業案件を受注するある程度スキルが身についたら、副業案件に応募していきましょう。未経験分野だと案件獲得までに時間がかかるかもしれませんが、諦めずに仕事を探し続けましょう。案件の獲得方法は後述しますが、はじめは単価が低いとしてもクラウドソーシングなどからスタートして実績を増やしていくのが確実かもしれません。スクールで知り合った人やSNSを通して仕事の依頼をされる可能性もあるので、さまざまな方面から仕事を探してみるようにしましょう。▼関連記事:副業でスキルアップ!自分に合った副業の選び方や磨けるスキルを解説一定の収入を得られるようになったら独立する仕事の実績が積み重なってきて、一定の収入を得られるようになったら独立を考えましょう。人によって独立のタイミングは異なりますが、副業案件が増えてきて、会社員との両立が難しくなってきたタイミングで独立する人が多いように思います。▼関連記事:フリーランスとして独立するために必要な準備!会社員からの独立体験談も紹介30代未経験でフリーランス案件を獲得する方法フリーランスにしても会社員にしても、未経験分野で働く際に不安なことは、仕事が見つかるかどうかでしょう。フリーランスの場合は、案件獲得方法がいくつかあります。1つの方法で上手くいかなかったら、複数の方法を試してみてください。クラウドソーシングクラウドソーシングは、企業や個人がインターネット上で不特定多数の人に業務を発注するプラットフォームです。未経験者がもっともとっつきやすい方法と言えるでしょう。クラウドソーシングサイトに登録し、興味のある案件に応募したり、企業から案件の依頼が届いたりして仕事を受注します。案件の単価は低い傾向にありますが、数をこなしていけば実績となります。副業案件の最初の一歩として利用するのにおすすめです。▼関連記事:おすすめのクラウドソーシングを総まとめ!案件マッチングサイト案件マッチングサイトは、業務を依頼したい企業と、仕事をしたいフリーランスを結びつけるプラットフォームです。クラウドソーシングよりもスキルと経験が求められ、案件の単価も高くなる傾向にあります。一方で、中には未経験歓迎などの案件もあります。SOKUDANでは、「経験少なめOK案件」も募集されているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。▼関連記事:フリーランス向け案件マッチングサービスのおすすめ14選〜利用者の声もご紹介〜エージェントエージェントは、企業とフリーランスの間に立って、担当者が案件を紹介してくれるサービスです。フリーランス向けのエージェントは近年増加しており、エンジニアやデザイナーなどの1つの職種に特化したサービスも登場しています。自分の職種を取り扱っているエージェントには、とりあえず登録しておくとよいでしょう。経験とスキルが求められる傾向にあるので、未経験分野ではすぐに採用される可能性は低いかもしれません。しかし、希望条件を登録してメール配信設定をしておくと、定期的に新着案件などを送ってくれるサービスもあるので、応募したい案件が出てきたタイミングで連絡してみるとよいでしょう。▼関連記事:フリーランスにおすすめのエージェント21選!案件を獲得するための強い味方交流会やイベントフリーランス向けの交流会やイベントも多く開催されています。交流会やイベントで知り合った人が、ビジネスの相手になる可能性も多いにあります。直接仕事に結びつく縁がなくても、フリーランスの人と知り合えたり、業界の情報交換ができたりと、意外な収穫があるかもしれません。▼関連記事:フリーランスのコミュニティのおすすめ!人脈作りや案件獲得ができる!自分から直接企業に営業「この企業と仕事をしてみたいな」「こんなサービスに関わりたい」と思える企業があるなら、企業のホームページから直接コンタクトしてみるのもよいでしょう。自分がいいなと思った企業なら、熱量高く仕事に取り組めます。もし気になる企業があるなら、直接連絡してみましょう。▼関連記事:難易度別フリーランスの営業方法!安定して稼げるコツを徹底解説SNSX(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで、求人や案件の掲載をしている企業もあります。また、仕事やフリーランスになったことをSNS上で発信すると周りに認知してもらえるので、直接仕事の依頼がくる可能性もあります。LinkedInなどのビジネスに特化したSNSも、ビジネスネットワークを広げられたり、思わぬスカウトを受けたりするので、登録しておくとよいでしょう。30代未経験でフリーランスを目指しやすい仕事・職種ここでは30代でフリーランスになる際に、未経験でも目指しやすい仕事・職種を紹介します。まだどんな職種でフリーランスになるか決めていない人は、参考にしてみてください。WebライターWebライターは、Webメディアやブログのコラム記事など、インターネット上に掲載される文章の執筆を行う仕事です。未経験者でも目指しやすいのが特徴です。特に必要な資格や獲得すべきスキルはありませんが、読みやすい文章を書く能力や情報収集力は必要です。リモートワークで好きな時間に取り組める案件が多く、自由度の高い暮らしをしたい人にもぴったりです。はじめのうちは文字単価の低い仕事が多いかもしれませんが、参入自体はさほど難しくはないでしょう。▼関連記事:フリーランスのライターが語る!働き方のリアルや年収を上げるコツ▼SOKUDANのWebライターのフリーランス案件一覧WebデザイナーWebデザイナーは、Webサイトや広告、ポスターなどのデザインを作成する仕事です。デザインに使用するツールを扱うスキルやデザイン思考が必要とされますが、未経験でも比較的目指しやすい職種と言えるでしょう。Webライター同様、リモートワークで働けること人も多く、働く時間も自由な案件が多く見られます。未経験ならスキルを身につける必要があるので、まずはオンライン学習やスクール、独学などで必要なスキルを習得し、ポートフォリオを作成しましょう。▼関連記事:フリーランスのWebデザイナーになるには?独立後の年収や案件獲得方法もご紹介▼SOKUDANのWebデザイナーのフリーランス案件一覧エンジニアエンジニアは、Webサイト・アプリの構築や、システムの開発などを行う仕事です。スキル習得にある程度の時間を要するため、未経験から目指しやすいとするのは微妙なところです。しかし、エンジニア不足が叫ばれる昨今では、未経験からでもスキルを身につけられれば、仕事を獲得できるでしょう。エンジニアは、フリーランス案件が豊富なうえ、報酬も高い傾向にあります。リモートワークの案件も多いので、場所にとらわれずに働きたい人にも向いている職種でしょう。今後も需要があり、報酬も高い仕事でフリーランスになりたい人は、エンジニアを候補に入れてみてはいかがでしょう。▼関連記事:フリーランスエンジニアになるには?稼ぐコツや必要なスキルをメリットとともに解説▼SOKUDANのエンジニアのフリーランス案件一覧30代未経験者フリーランスが直面する現実と対策念願のフリーランスになれたものの、現実が厳しすぎて心が折れそうになることもあるかもしれません。そんな時は、適切な対策を講じることで乗り越えていきましょう。未経験分野でフリーランスになった場合に直面しやすい現実と、その対策を知ることで今後のフリーランス生活に役立ててください。▼関連記事:多くのフリーランスが後悔したこと8選!独立する前に準備すべきことを解説案件獲得が難航する→獲得できない期間も想定して行動する30代で未経験分野のフリーランス案件を獲得しようとする場合に、運良くすぐに受注できる人もいるかもしれませんが、難航する人も少なくないでしょう。案件を受注できないと収入がない状態なので、焦ったり落ち込んだりしてしまう可能性があります。すぐに案件を獲得できると思わず、案件を数本受注できるまでは独立せずに副業として活動するなど、案件を獲得できない期間もスケジュールに含めて行動するようにしましょう。報酬額が低い→実績を積み重ねる未経験分野で取り組む仕事は、これまでの実績や経験がないため報酬が低い可能性があります。報酬が低い日々が続くと、せっかくフリーランスになっても「こんなはずではなかったのに」「やっぱり会社員の方がいいのかもしれない」と思ってしまう人もいるでしょう。しかし、案件をこなすうちに、実績はついてきます。実績を積み重ねて、徐々に高単価案件に応募していきましょう。一度や二度ダメだったとしても、根気強く続けていくことが大切です。孤独を感じる→相談できる人やコミュニティを確保する会社で煩わしい人間関係に悩まされていた人は、フリーランスになった時に解放感を感じるかもしれません。しかし、1人で仕事をすることが多いフリーランスは、周りに気軽に相談する人がおらず、孤独感を覚える人も少なくありません。そのため、家族や友人などの相談できる人や、フリーランスのコミュニティを見つけるようにしましょう。イベントやオンラインサロン、コミュニティなどに参加したり、コワーキングスペースやシェアオフィスなどを利用したりして、周りに同じような環境の人がいる場所を利用してみるのもおすすめです。▼関連記事:フリーランスの孤独感を解消する方法7選!体験談・解決方法も紹介スキルアップが難しい→自分の最適な学習方法を見つける会社にいると、研修の機会が定期的に与えられたり、分からないことを教えてくれたりして、自然とスキルを習得する流れができています。しかし、フリーランスの場合は、仕事に追われている中でも学習時間を割いて、自らスキルアップに努めなくてはなりません。そのため、スキルアップを継続することを念頭にして、自分に合った学習方法を探してみましょう。お気に入りのカフェで必ず毎日1時間は学習に充てる、1人では勉強ができない人は、定期的に同じ職種の人と集まって学習の機会を設けるといった選択肢があるでしょう。まとめ長い目で見れば、30代はまだまだ若く、未経験分野のフリーランスになるのは、決して遅くありません。ただし、スキルや経験がほとんどない状態なので、フリーランスになるための準備をしっかりと行うことが重要です。案件獲得に苦労するかもしれませんが、昨今ではさまざまな案件獲得方法があります。時間がかかっても打席に立っていれば、チャンスは巡ってくるでしょう。フリーランスの現実はいいことばかりではないかもしれませんが、その都度対策を講じながら乗り越えていきましょう。