フリーランスとして、LP制作案件を獲得することは可能です。案件を獲得するためには、一定のWebデザインスキルや実務経験、ポートフォリオの準備などが必要になります。この記事では、フリーランスとしてLP制作を獲得するために必要なスキルを解説します!案件の相場や、案件の獲得方法も紹介するので、これからLP制作案件を獲得したい人はぜひ参考にしてください。【基礎知識】LP(ランディングページ)とは?LP(ランディングページ)とは、広告をクリックした後に表示される縦長のWebページです。通称 LP(エルピー)とも呼ばれています。LPの最大の目的は、Webページに訪れた人の行動を促して結果を出すことです。Webページ上で、商品やサービスの特徴、限定特典などを伝えて、商品の購入や資料申し込みなどにつなげるために、多くの企業が導入しています。LPの仕上がりが商品やサービスの売上を左右すると言っても過言ではないため、「売れるLP」を作れるWebデザイナーはどの業界でも需要が高いです。LP制作の5ステップここでは、1つのLPが完成するまでの流れを5ステップに分けて解説します。LPが完成するまでの流れを理解し、仕事のイメージを掴んでいきましょう。①ターゲット分析とゴール設定LP制作では、はじめにターゲットとなる顧客イメージを明確にして、商品購入やサービスへの会員登録などのゴールを設定します。商品やサービスに合わせたターゲットとゴールを設定することで、コンバージョン(成約)が生まれるLPが作れるようになります。確実に成果を上げるために、ターゲットの悩みの深掘りや、現在の流行りのデザインなどをリサーチして、LPの方向性を決める材料をそろえます。②コンセプト・ワイヤーフレーム設計次に、LPのコンセプトを設定し、ワイヤーフレーム(LPの設計図)を作成してページの構成を決定します。LPは基本的に次の3部構成で作られています。ファーストビュー:キャッチコピー・メインビジュアルボディ:商品説明・ベネフィットの訴求・口コミ・実績クロージング:よくある質問への回答・申し込みフォームLPのコンセプトに沿って、ユーザーの目を引き興味をかき立てるファーストビュー、商品・サービスの魅力がしっかりちと伝わるボディ、そしてユーザーの背中を後押し、コンバージョンにつなげるクロージングを構成することがポイントです。③デザイン制作ワイヤーフレームをベースに、LP全体のデザイン制作を行います。ここでは、ターゲットにあったカラーや、ブランドイメージからずれないフォントやアイコンを選ぶことがポイントです。ターゲットとブランドイメージそれぞれにあうデザインを作ることが、LPの滞在時間を伸ばして、コンバージョン率を上げることに直結します。④コーディングと実装デザインが完成したら、次はLPを構築するコーディングと実装の作業に入ります。この段階で使用する主なプログラミング言語は、次の3つです。HTML:LPの設計を行うCSS:LP内の文字サイズやカラーを設定するJavaScript:LPにアニメーションなどをつけるそれぞれの言語を用いて、これまで作成してきたワイヤーフレームやデザインを反映させたLPを完成させます。⑤テストと公開・改善LPが完成したら、公開前にテストを行います。見栄えに問題はないか、ページがスムーズに表示されるかなど、問題がないかを確認して必要に応じて修正する大事な段階です。主に確認するポイントは、次の通りです。ページを上下させた時に崩れないか読み込み速度が遅くないか設定したリンクが正しく機能しているか申し込みフォームは正しく動作するかこれらを確認し、不具合があった場合はすぐに修正し、LPを完成させます。フリーランスのLP制作案件の相場ここでは、フリーランスのLP制作案件の相場を紹介します。フリーランス向けの案件マッチングサイト「SOKUDAN」が調査したフリーランスのWebデザイン案件の平均時給・年収は、次の通りです。平均時給:3,517円平均年収:709万円ちなみに、厚生労働省が運営するjobtagでは、Webデザイナーの平均年収は509.3万円と発表されています。フリーランスとして、LP制作をはじめとした、Webデザイン関連の仕事に携わることで、平均以上の収入が見込めることが分かります。▼関連記事:フリーランスデザイナーの平均年収・時給レポートフリーランス向けLP制作の案件例次に、フリーランス・副業向けマッチングサイト「SOKUDAN」で掲載された、フリーランス向けLP制作の案件例を紹介します。実際に募集されている案件を確認し、業務内容や単価の相場を把握していきましょう。学習に関する団体のLP制作業務内容生涯学習に関するLP制作応募条件・HP/LP制作、Webデザインの経験のある方・ Webマーケティングの実務経験がある方リモート可否リモート可能稼働時間自由報酬30,000円学習団体向けの新しいLPを制作する案件です。既存サイトの情報を活用して、地域社会における生涯学習の推進活動を効果的に伝えるLPの構築が求められます。HPやLP制作、Webデザインの経験やWebマーケティングの実務経験を活かして、クライアントがイメージするLPを制作するスキルが必要です。特に、該当地域の知識や生涯学習に関する知識を活かして、全国どこからでも仕事ができるのが魅力でしょう。▼案件詳細:学習に関する団体のLPを作っていただける方を募集します!マーケティングに関するLP制作業務内容マーケティングに関するLP制作応募条件いずれかの経験があること・LP・バナー制作のデザイン経験・LP・バナー制作のディレクション経験・広告代理店、IT系企業でのプランナー or ディレクター経験リモート可否一部出社、リモート可能稼働時間週20時間〜報酬時給3,000〜4,000円マーケティングを基軸とした事業展開を行う企業で、クリエイティブディレクションを担当する案件です。顧客のマーケティング課題を解決するためのヒアリングから広告のディレクション、LPの進行管理など幅広い業務を経験できます。リモート勤務をしつつ、必要に応じて出社する機会もあるので、対面でのコミュニケーションを通じてチームとの親交を深めながら、柔軟な働き方を実現ができます。▼案件詳細:【フルリモ@週2.5日〜】SNS広告・LP制作のクリエイティブディレクター募集!LP制作に関するディレクション業務業務内容LPやバナーなどの広告制作物におけるディレクション業務応募条件いずれかの経験があること・LP・バナー制作のデザイン経験・LP・バナー制作のディレクション経験・広告代理店、IT系企業でのプランナー or ディレクター経験リモート可否一部出社、リモート可能稼働時間週20時間〜報酬時給3,000〜4,000円印刷会社にて、LPやバナーなどの広告制作物におけるディレクター業務を担当する案件です。クライアントへの企画提案や制作会社への依頼、社内でのディレクション業務、さらにWeb広告の拡販活動まで幅広く担当します。主に大手メーカーを担当しながら経験を積めるため、キャリアアップを目指す方には最適な環境でしょう。▼案件詳細:【一部リモ可】Web広告制作ディレクター(LP・バナーなど)!フリーランスがLP制作案件を獲得するために必要なスキルここからは、フリーランスがLP制作案件を獲得するために必要なスキルを6つ紹介します。必要なスキルを身につけて、LP制作案件獲得を目指すヒントにしてください。▼関連記事:Webデザイナーに必要なスキルを紹介!未経験から挑戦する際に知っておきたいことコーディングスキル(HTML・CSS・JavaScriptなど)LP制作では、デザインを忠実に再現するためのコーディングスキルが欠かせません。まずは、LP制作で欠かせないHTML・CSS・JavaScript3つの言語を使いこなせるように目指しましょう。HTMLとCSSでデザインを作成し、JavaScriptでアニメーションなどの動きをつけることで、ユーザーが見やすく、興味を引くLPを作る基礎力が身につきます。▼関連記事:HTMLでフリーランスへ!HTML/CSSエンジニア(Webコーダー)の単価や案件獲得▼関連記事:CSSでフリーランスへ!HTML/CSSエンジニア(Webコーダー)の単価や案件獲得▼関連記事:JavaScriptでフリーランスエンジニアへ!単価や案件獲得方法レスポンシブデザインスキル多くの人がスマートフォンやPCからアクセスするため、画面サイズに応じて見やすく表示される「レスポンシブデザイン」に対応することが求められます。どの端末からでも見やすく表示されるLPを作ることで、ユーザーの滞在率やコンバージョン率(成約率)を上げることができます。特に現代では、スマートフォンやタブレットに特化した「モバイルファースト」が重視されています。常に最新のトレンドを押さえ、ターゲットや市場にあったデザインに対応できるようにしましょう。UI/UXデザインスキルLPの目的は、商品の購入や資料請求などの特定の行動を促進することです。そのため、ユーザーが使いやすく、必要な情報をスムーズに得られるUI/UXデザインのスキルも必要です。UI(ユーザーインターフェース):直感的に使いやすいサイト設計UX(ユーザーエクスペリエンス):ユーザーが快適に情報を得られる導線づくりLPのデザインや説明文がよくても、最後まで読んでもらえるための工夫や配慮がないと成果にはつながりません。UI/UXデザインは、LPで達成したい結果を出すためにとても重要な要素です。▼関連記事:フリーランスのUI/UXデザイナー成功の道!案件獲得方法や単価・年収を解説Photoshop・Illustrator・Figmaなどのツールを扱うスキルLPのファーストビュー用の画像やアイコン、テキストのデザインなどを行うときに使用する、Photoshop・Illustrator・Figmaなどのツールを使いこなせることも必要不可欠です。それぞれのツールは、次のような場面で使用されます。Photoshop:ファーストビュー用の画像の作成Illustrator:LP内のアイコンやイラストの作成Figma:ワイヤーフレームやUIデザインの作成また、今後最新のツールが出てきた際には、すぐに対応できるようにすることでデザインや仕事の幅を広げられます。▼関連記事:Photoshopでフリーランスへ!単価や案件獲得方法▼関連記事:Illustratorでフリーランスへ!単価や案件獲得方法ヒアリングスキルクライアントのニーズやイメージを正確に把握するために、ヒアリングスキルはとても重要です。LP制作に取り掛かる前のミーティングでクライアントが求める具体的なイメージを引き出し、プロジェクトの目標やターゲットを明確にすることで、目的を達成できるLP制作ができるようになります。ヒアリングを徹底しないと、ターゲットやゴールが曖昧になってしまい、クライアントが求めるLPの制作が難しくなってしまいます。また、クライアントへのヒアリングは、フリーランスとしての信頼関係を築くことにもつながる大事なスキルであることを覚えておきましょう。ディレクションスキルLP制作を成功させるためには、プロジェクト全体をまとめるディレクションスキルが必要です。LP制作には、デザイナーやコーダー、ライターなどの多くの人が携わることもあるため、全体を統括しながら、スケジュールを管理するスキルが必要となります。まずは、デザインやコーディングを担当するデザイナーとしてLP制作に携わり、経験を積んでから、Webディレクターを目指すとよいでしょう。ディレクション業務に携われるようになると、報酬アップも期待できます。▼関連記事:フリーランスのWebディレクターになるには?気になる年収や案件の獲得方法を紹介!フリーランスがLP制作に必要なスキルを身につける方法ここからは、LP制作に必要なスキルを身につける方法を4つ紹介します。それぞれの方法を確認して、自分にあった形でスキルを身につけていきましょう。Webデザイナー向けのスクールに通ういち早く確実にデザインスキルを身につけて、LP制作案件を獲得したい場合は、Webデザイナー向けのスクールに通うのがおすすめです。基礎から実践的な技術、最新ツールの使い方などを講師から直接指導してもらえます。特に、フリーランス向けのスクールでは、案件獲得に必要なポートフォリオ作成の指導や、案件の紹介を行っている場合が多いので、卒業してすぐに案件を獲得しやすいでしょう。▼関連記事:おすすめWebデザインスクール10選|フリーランス・副業向け動画・書籍で勉強する自分のペースで学びたい人には、動画や書籍でスキルを身につけるのがおすすめです。Webデザインスキルについて解説するYouTube動画や、初心者向けの専門書籍を活用することで、仕事や家事の合間に学習できます。ただし、動画や書籍で勉強する場合は、使用する動画・教材選びに気をつけましょう。古い動画や書籍の場合、現在のLP制作では学んだスキルを活かせない恐れがあります。フリーランス向けコミュニティで勉強するフリーランス向けのコミュニティで、Webデザインに関する知識・スキルの勉強会が開催されている場合もあります。実際にフリーランスのWebデザイナーとして活躍している方から、直接教えてもらえたり、オンライン講座で指導してもらえたりするケースも多いです。また、フリーランス向けのコミュニティに参加することで、人脈が広がるので、困った時に相談したり、仕事の依頼を受けたりするチャンスを得られるのもメリットです。▼関連記事:フリーランスのコミュニティのおすすめ!人脈作りや案件獲得ができる!正社員・アルバイトとして経験を積む「将来を見越して実務経験を積みたい」「まだフリーランスとしての経験値が浅い」という場合は、正社員やアルバイトとしてWeb制作会社に勤めるのも1つの手段です。会社員として働くことで、安定した収入を得ながらスキルを身につけられます。特に研修制度が充実している企業であれば、確実にスキルアップを目指しやすいでしょう。また、企業の基盤や実績があるからこそ、大手企業の案件を担当して、貴重な実績を積むチャンスも得られます。一定のスキルを身につけて、経験を積んでから独立を目指すことで、フリーランスとしてすぐにLP制作の案件を獲得できるチャンスを得やすくなります。フリーランスがLP制作案件を獲得する方法スキルを身につけたら、いよいよフリーランスとしてLP制作の案件獲得を目指しましょう。ここでは、LP制作案件を獲得するための方法を3つ紹介します。▼関連記事:フリーランスのWebデザイナーの仕事の取り方!案件選びや継続のコツフリーランス向けマッチングサイトを利用する数ある案件の中から、自分にあった案件を探したい場合は、フリーランス向けのマッチングサイトを活用しましょう。マッチングサイトでは、自分のスキルや単価、稼働日数など希望の条件を絞って検索できるので、自分の条件にあう案件を見つけやすいです。また、金銭トラブルを防止するために、クライアントが先に報酬をシステム側に入金する仮払い機能や、相談窓口が設けられていることもあるため、安心して利用できます。▼関連記事:フリーランス向けマッチングサービスのおすすめ8選〜利用者の声も紹介〜▼関連記事:フリーランスデザイナーにおすすめの案件サイト11選!高単価案件獲得のコツも解説知人やクライアントから紹介してもらう知人やこれまでお世話になったクライアントから、案件を紹介してもらう方法もあります。すでに信頼関係を築いている人からの紹介案件は、交渉や案件成立までがスムーズに進みやすいです。フリーランス協会が発表した「フリーランス白書2024」では、1,242人のうち765人が知人の紹介で案件を獲得したという調査結果が出ています。▼関連記事:フリーランスこそ人脈が大切!人脈作りのコツ・案件獲得方法を解説SNS・ホームページで集客するSNSや自分のホームページを活用して、自分と相性のよいクライアントの目に留まるように集客活動を行うのもおすすめです。InstagramやX(旧Twitter)でオリジナルデザインを投稿したり、自分のホームページにポートフォリオや実績を掲載したりして集客します。SNSやホームページを通じての集客は、自分のデザインを求めている人からの問い合わせを得られるのが大きなメリットです。前向きに検討している方からの問い合わせなので、成約率を上げやすく、また自分の得意なデザイン・ジャンルで仕事がしやすくなります。フリーランスがLP制作案件を獲得するにはポートフォリオが必須!フリーランスのWebデザイナーとして、LP制作案件を獲得するためには、ポートフォリオが必須です!ポートフォリオは、クライアントに自分のスキルや経験を示す大切な資料であり、案件受注の決め手となります。未経験の場合でも、サンプルページを作り、「このようなデザインができます」とアピールできるように準備しましょう。ポートフォリオの作り方や事例は、関連記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。▼関連記事:Webデザイナーにポートフォリオは必須!制作のコツ・NG例を解説フリーランス向けのLP制作案件を探すなら「SOKUDAN」がおすすめ!フリーランス向けのLP制作案件を探すのにおすすめなマッチングサイトが「SOKUDAN」です。SOKUDANでは、LP制作経験者から、はじめてLP制作案件に携わりたいフリーランスまで、幅広い方に対応した案件を掲載しています。【SOKUDANの魅力】デザイナー案件のリモート率99.1%週1日〜稼働できる案件多数掲載案件の平均時給4,500円SOKUDANに掲載されているデザイナー案件の内99.1%がリモート可能案件です。週1日から稼働できる案件もあるので、場所を選ばず自分のペースで働きやすいです。さらに、掲載案件の平均時給は4,500円と高単価なので、短時間で確実に収入アップを目指せます。LP制作の経験が少ない方も応募できる「経験少なめOK」の案件もあるので、初めてのLP制作案件探しにもぴったりです。SOKUDANは無料で利用できるので、ぜひ登録してみてください。▼SOKUDANのフリーランス・副業案件一覧▼SOKUDANのデザイナー案件一覧▼SOKUDANのリモート案件一覧▼SOKUDANの経験少なめOK案件一覧▼SOKUDANの高単価案件一覧まとめLP制作は、企業の商品の購買率やサービスの成約率を上げることに携わる仕事です。クライアントにヒアリングを行い、イメージやターゲットを共有した上で、成果が上がるLPを制作することが求められます。Webデザインに関するスキルはもちろん、ヒアリングスキルやディレクションスキルも大切です。一定の経験や幅広い知識が必要となりますが、未経験からでもスキルを身につければ案件獲得を目指せます。スクールへの通学や動画・書籍での勉強など、自分にあう形でスキルを身につけて、ぜひフリーランスとしてLP制作案件の獲得を目指してください。