「フリーランスは、会社員と違って履歴書は必要ない」と思っていませんか?実は、フリーランスであっても、案件に応募する際や、エージェントサービスに登録する際などに履歴書の提出を求められるケースが多いです。この記事では、フリーランスの履歴書の書き方を解説します!専業フリーランスや開業届を出していない場合など、働き方別に書き方を解説するので、ぜひ参考にしてください。フリーランスの仕事は職歴にならない?そもそも、フリーランスの仕事は職歴にならない?と疑問を抱えている方もいるでしょう。結論からお伝えすると、フリーランスの仕事も、立派な職歴として認められます!フリーランスとして積み重ねてきた経験や実績は、企業にとっても価値のある情報です。例えば、プロジェクトの完遂、特定のスキルの習得、クライアントからの評価などは、履歴書・職向けれに記載することで効果的にアピールできます。フリーランスの多様な経験はしっかりと評価してもらえるので、自信を持って職歴として記載しましょう。また、具体的な職歴や携わった案件の内容などは、履歴書と一緒に提出を求められる職務経歴書に記載します。履歴書だけでなく、職務経歴書の書き方も確認しておきましょう。▼関連記事:【職種別】フリーランスの職務経歴書の書き方例フリーランスにおける履歴書の重要性会社員・正社員の転職活動などと比べて、フリーランスの履歴書は「そんなに重要ではない」と軽視する人も多くいます。しかし、履歴書はフリーランスにとっても、案件の合否を左右する重要な書類です!フリーランスを募集しているクライアントの多くが、応募者の経歴や実績を加味した上で、採用するかどうかを決めています。フリーランス・副業向けマッチングサイト「SOKUDAN」でも、履歴書の情報が不足していたために案件のマッチングが不成立、見送りになった事例が多くあります。これまで積み上げてきた経験やスキルが上手に伝わらないことで、案件が獲得できないのはフリーランスにとって大きな損失です。チャンスを逃さないためにも、履歴書を充実させて、より多くのチャンスを掴んでいきましょう。フリーランスが履歴書を必要とする場面ここでは、フリーランスが履歴書の提出を求められる場面を3つ紹介します。あらかじめ、どんな場面で履歴書が必要となるのかを把握して、履歴書の提出を求められたときにすぐ対応できるようにしておきましょう。クライアントから提出を求められたときクライアントがフリーランスのスキルや経歴を確認し、プロジェクトに適した人材かどうかを判断するために、履歴書の提出を求められる場合があります。特に、大規模なプロジェクトや長期契約の案件で、提出を求められる場合が多いです。具体的なスキルや経験や、過去の実績を記載することで、クライアントが実績を加味して採用を判断しやすくなります。エージェントサービスに登録するときフリーランス向けのエージェントサービスに登録する際にも、多くの場合で履歴書の提出が必要です。エージェントは、フリーランスの経歴やスキルを把握し、最適な案件をマッチングするために履歴書を参考資料として活用します。スキルや保有資格、過去の案件実績を詳細に記載した上で、エージェントとの面談で具体的な経験を伝えることで、自分に合った案件が見つかりやすくなります。▼関連記事:フリーランスにおすすめのエージェント21選!案件を獲得するための強い味方正社員・アルバイトに応募するときフリーランスから正社員に転職したり、兼業でアルバイトを始めたりする際にも、履歴書は欠かせません。企業は、フリーランス経験を評価した上で、経験を活かして働いてもらえるかを判断します。フリーランスとしての経験やスキルをアピールし、新しいキャリアを広げていくために、履歴書は重要な役割を果たします。しっかりとした履歴書を用意することで、採用のチャンスを広げることができるでしょう。▼関連記事:【体験談】フリーランスとアルバイトは兼業できる!メリット・デメリットを解説フリーランスが履歴書を書くときの項目ここでは、フリーランスが履歴書を書くときの項目を5つ紹介します。各項目の内容やポイントを把握して、自分の経歴や強みが伝わる履歴書を作成する参考にしてください。基本情報(名前・住所など)基本情報には、名前・住所・連絡先・メールアドレスなどを記載します。これらの情報は、クライアントやエージェントがあなたに連絡を取るために必要です。また、3ヶ月以内に撮影した証明写真も添付しましょう。3ヶ月以上前に撮影した写真を使用すると、現在と見た目が異なり、クライアントや企業側が違和感を覚える恐れがあるので注意してください。学歴・職歴学歴と職歴は、これまでのキャリアを示す重要な項目です。フリーランスとしての経歴を含め、具体的なプロジェクト名や期間、担当した業務内容を詳細に記載しましょう。これにより、どのような経験を積んできたかを明確に伝えることができます。資格資格は、専門知識やスキルを証明するものです。取得した資格を一覧にし、それぞれの資格名、取得日、発行機関などを記載します。特に、業務に関連する資格やスキルを強調することで、クライアントやエージェントに対してスキルをアピールできます。保有資格が多い場合は、重要なものや応募する案件で活かせる資格を優先して記載しましょう。▼関連記事:【職種別】フリーランスにおすすめの資格!資格より重要なスキルも解説志望動機志望動機は、なぜその案件や企業に応募したのかを説明する項目です。フリーランスとしての強みやこれまでの経験を踏まえ、具体的な理由を述べることが重要です。例えば、特定の分野での専門知識を活かしたい、過去に似たプロジェクトで成功を収めた経験があるなど、具体的なエピソードを交えると説得力が増します。志望動機が明確であればあるほど、クライアントやエージェントに対して意欲が伝わるので、こだわって書きましょう。自己PR自己PRは、自分の強みや魅力をアピールするための項目です。フリーランスとしての成功事例やスキル、特技などを具体例を交えて記載します。例えば、どのようなプロジェクトでどのような成果を上げたのか、クライアントからのフィードバックなどを記載して、自分の実績を伝えます。自己PRを通して、クライアントやエージェントに対して自分が適任であることをアピールしましょう。【働き方別】フリーランスの職歴の書き方フリーランスとしての働き方はさまざまです。自分の経験に合った職歴の書き方を知っておくと、履歴書作成がスムーズになります。ここでは、働き方別に職歴の書き方例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。専業フリーランスとして働いてた場合専業フリーランスとして働いていた場合は、その期間を1つの職歴としてまとめて記載します。会社名の欄には「フリーランスWebデザイナー」や「フリーランスWebマーケター」など、職種を記入の上、担当業務を記載しましょう。加えて、いつから働いているのか、いつ廃業予定なのかなど、期間を間違えずに書くようにしてください。【記入例:現在もフリーランスとして活動中の場合】令和2年5月~現在フリーランスWebデザイナーとして活動Webサイト制作、広告バナー制作などに従事【記入例:廃業予定の場合】令和3年4月~令和6年7月フリーランスWebマーケターとして活動SNSマーケティングに従事令和6年8月一身上の都合により、廃業予定開業届を出していなかった場合開業届を出していなくても、フリーランスとしての経験を適切に記載してアピールしましょう。会社名の欄には、「フリーランスWebライター」など、フリーランスとしての職種を記入してください。開業届を出していなかった場合も、いつから従事していたのか期間を明確に書くようにしましょう。【記入例:開業届を出していなかった場合】令和3年1月~現在フリーランスWebライターとして活動SEO記事執筆、商品レビュー作成などに従事クラウドソーシングを活用していた場合クラウドソーシングを通じて仕事をしていた場合も、フリーランスとしての職歴として記載できます。利用したクラウドソーシングサイト名を明記し、その後に職種や業務内容を具体的に記載しましょう。また、複数のクラウドソーシングサイトを利用していた場合は、メインで利用していたサイトを1〜2つピックアップして記載してください。【記入例:クラウドソーシングを活用していた場合】令和2年4月~令和4年8月クラウドソーシングサイト「〇〇」を通じて、フリーランス翻訳者として活動技術文書の翻訳、Webサイトの多言語化に従事家業の社員として働いていた場合家業の社員として働いていた経験は、通常の会社勤めと同様に記載します。親族経営の会社であることを明記する必要はありません。家業での経験を活かしてフリーランスになった場合は、これまでの経験がどのように現在の仕事に活かされているかを自己PRなどでアピールしましょう。【記入例:法人化されている場合】令和2年4月~令和4年12月株式会社〇〇にて勤務営業担当として、新規顧客の開拓・既存顧客のフォローなどに従事【記入例:家業が法人化されていない場合】令和2年4月~令和4年12月家業に従事家業の一員として、在庫管理・顧客対応など事務全般を担当フリーランスの実績を魅力的に伝えるための3ステップフリーランスの実績を履歴書で魅力的に伝えるには、具体的で印象に残る自己PRや志望動機を書くことがポイントです。ここでは、実績を効果的に伝えるための3つのステップを紹介します。自分の経験や成果を説得力のある形で伝えられるように準備しましょう。これまでの業務を振り返るまず、これまで携わってきた業務内容を振り返りましょう。担当したプロジェクトや案件を時系列で整理し、それぞれの業務で具体的に何を行ったのかを明確にします。例えば、Webデザイナーの場合は、「企業サイトのリニューアル」「ECサイトの新規構築」といったように携わった業務を振り返ります。また、クライアントの業種や規模、プロジェクトの期間などもあわせて確認していきましょう。実際にあげた成果を確認する次に、それぞれの業務で実際にどのような成果をあげたのかを確認します。クライアントからの評価や、プロジェクト完了後の反響などを思い出してみましょう。例えば、「サイトのコンバージョン率が1.5倍に向上」「ユーザビリティ改善により問い合わせ数が20%増加」など、具体的な成果を振り返りましょう。自分の貢献度が高かったポイントや、特に評価された点も合わせて思い出すと、より具体的な自己PRなどが書けるようになります。数字やデータで具体的に示す最後に、確認した成果を数字やデータを用いて具体的に示します。「約70%向上」「100件の受注を獲得」など、できる限り数字を用いるようにしましょう。また、「業界平均を〇〇%上回る実績」のように、比較対象を示すことで成果の価値がより明確になります。数字化が難しい成果の場合は、「クライアントから高評価を得て、追加案件を受注」など、具体的な評価や反応でも問題ありません。具体的な数値やエピソードを交えて、履歴書の説得力を向上させましょう。フリーランスが履歴書を書くときに気をつけるポイントフリーランスが履歴書を書くとき、一般的な履歴書作成のルールは守る必要があります。ここでは、特に注意すべき5つのポイントを紹介します。これから紹介するポイントを押さえて、より印象のよい履歴書を作成しましょう。3ヶ月以内に撮影した顔写真を使用する履歴書に使用する顔写真は、3ヶ月以内に撮影したものを選びましょう。最新の写真を使用することで、現在の自分の印象を正確に伝えることができます。写真は上半身、正面向き、背景は白やグレー、水色などシンプルな色が望ましいです。服装は、スーツなどフォーマルな服装が一般的です。笑顔で撮影すると、好印象を与えることができるでしょう。空白期間も正直に記載するフリーランスの場合は、案件と案件の間に空白期間が生じることがあります。この期間も正直に記載することが大切です。空白期間中にスキルアップのための学習や、次の仕事の準備をしていた場合は、「〇〇の資格取得のため勉強期間」など、スキルアップに励んでいたこともあわせて記載しましょう。「現在に至る」と「以上」の書き分けに気をつける自分の経歴を適切に伝えるために、「現在に至る」と「以上」の書き分けに気をつけましょう。それぞれの使い方は、次の通りです。現在に至る:現在も続けている仕事の場合に記載する以上:全ての経歴を書き終えたら、最後の段に記載する職歴を記載する際、「現在に至る」はその職歴が現在も継続中であることを示し、「以上」は職歴欄全体の終了を示します。これらをきちんと書き分けることで、現在の状況とこれまでの経歴が明確に伝わるので、書き間違えに気をつけましょう。修正液や修正テープは使わない履歴書を手書きで作成する場合は、修正液や修正テープの使用を避けましょう。書き間違えた場合は、新しい用紙に書き直すのが基本です。どうしても修正が必要な場合は、二重線で消して訂正印を押す方法もありますが、見栄えが良くないためおすすめしません。PCで履歴書を作成する場合は、間違えた箇所をきれいに修正できます。そのため、クライアントから手書きの指定がない限りは、PCで履歴書を作成することをおすすめします。ポートフォリオも用意するフリーランスの場合は、履歴書だけでなくポートフォリオも用意しておきましょう。ポートフォリオには、これまでの仕事の実績や成果物をまとめます。例えば、Webデザイナーであれば制作したサイトの画像やURL、ライターであれば執筆した記事のサンプルなどです。ポートフォリオを用意することで、自身のスキルや実績を視覚的に伝えられます。履歴書とあわせて提出することで、より具体的に自身の実績やスキルをアピールできるでしょう。▼関連記事:Webデザイナーにポートフォリオは必須!制作のコツ・NG例を解説SOKUDANで履歴書を手軽に作成しよう!「案件を探しつつ、履歴書を書くのは大変」「文章を書くのが苦手」という人も多いでしょう。イチから履歴書を作成するのが大変な場合は、フリーランス・副業向けマッチングサービス「SOKUDAN」が提供する、AIが履歴書作成を手伝ってくれるサービスの利用がおすすめです。本サービスは、SOKUDANの会員であれば無料で利用可能で、多くのフリーランスが活用しています。また、AIを利用しながら履歴書を書いたことで、内容が充実し、案件を獲得できるようになったフリーランスも多くいます。特に、フリーランスとして初めて履歴書を作成する方や、忙しくて履歴書を作成する時間がない方にはとても便利なサービスです。SOKUDANは無料で登録でき、平均時給4,500円以上の高単価案件が多数掲載されています。週1~稼働できる案件をはじめ、92%以上のリモート案件の中から、自分に合った案件が見つけられます。ぜひSOKUDANに会員登録して、AIでスムーズに履歴書を作りつつ、自分に合った案件を探してみてください。▼SOKUDANのフリーランス案件一覧▼SOKUDANの福利厚生サービス一覧まとめ履歴書は、フリーランスにとって、新しい案件を獲得したり、正社員に転向したりする際に必要な書類です。また、フリーランスとして働いてきた経験も、立派な職歴としてアピールできます。そのため、フリーランスの仕事で得た経験や実績を振り返り、クライアントや企業に自分の強みを伝えられるように準備しましょう。専業フリーランスとして働いてきた方もいれば、開業届を出さずに働いてきた方もいるように、働き方は人それぞれです。いずれにせよ、職歴として履歴書に記載できるので、自分の働き方や期間、どのような仕事に従事してきたか一目でわかるように記載することがポイントです。クライアントや企業側が読みやすく、理解しやすい履歴書を作り、新しい活躍の場を広げていきましょう。関連リンクこんな履歴書出してませんか?|面接官500人アンケート【面接官のホンネ】|クリエイト転職