「フリーランスになりたいけれども、税金や経費、節税対策など分からないことが多くて不安」「時間管理や集客がうまくいかず、フリーランスを続けられるか心配」フリーランスを目指す方やフリーランスになったばかりの方は、このような悩みを抱えていないでしょうか?本を読んで勉強しようと思っても、フリーランス向けの本は膨大にあるためどの本を選べばいいか迷う人も多いでしょう。この記事では、「フリーランスのなり方や働き方」「お金回り(税金・経費・確定申告)」「スキルアップ」の3つにジャンルを分けて、おすすめの本を15冊紹介します。ぜひ自分に合う本を見つけてみてください。▼関連記事:経営初心者におすすめの本12選!ビジネス戦闘力が上がる書籍を厳選フリーランスになりたい人・初心者におすすめの本5選フリーランスを目指す方や、フリーランスになったばかりの方は、「自分は何が分かっていないのかが分からない」という状態の人は多いはずです。そのような状態で詳しく解説する本を手に取っても、理解するのが難しく挫折する可能性があります。ここでは、フリーランスの入門として知っておきたい「フリーランスの働き方」「開業の仕方」「お金の管理」などを幅広く解説した本を紹介します。初心者の方でも親しみやすく、丁寧に説明された本を5冊集めました。『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』高田ゲンキドイツのベルリン在住のイラストレーターである高田ゲンキ氏が手がけた本です。フリーランスの働き方の定義にはじまり、フリーランスとして働くメリットやデメリット、準備するべきことなど、フリーランスになる前に知っておきたい、考えておきたいポイントを解説しています。また、実際にフリーランスとして働くようになった際に必要となる、営業の仕方や仕事の進め方、確定申告なども段階を踏んで網羅的に学べます。フリーランスのなかでも、特にデザイナーやイラストレーターといったクリエイターに親和性の高い内容となっています。随所に漫画やイラストを交えながら解説されているので、初心者の方でも読みやすいでしょう。発売日2019年7月6日出版社ソーテック社本体価格1,518円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『未経験でも、はじめの一歩が踏み出せる!Web系フリーランス働き方超大全』デイトラエンジニアやWebマーケター、Webデザイナー、動画編集者、コーダー、Webライターといった、Web系のフリーランス職にフォーカスした本です。Web系職種の仕事内容や必要なスキル、仕事の受け方・流れ、相場などを職種ごとに徹底解説しています。実際にフリーランスとして働いている人へのインタビューや、フリーランスとして働く難しさや心構えなども盛り込まれており、チャレンジするか迷っている人の背中を押してくれる1冊になるでしょう。「フリーランスになりたいけれども、どのような仕事があるのか分からない」「仕事を幅広く見て検討したい」と考えている方におすすめの本です。発売日2022年10月4日出版社KADOKAWA本体価格1,650円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『フリーランス大全』井戸美枝フリーランスの始め方から、経営や節税対策、老後資金の貯め方まで、フリーランスのお金にまつわることを百科事典のように幅広く解説した本です。序盤では、フリーランスの働き方をはじめ、フリーランスのメリット・デメリットやリスク、ライフプラン、教育訓練制度など、フリーランスとして活動するうえで知っておきたい内容が解説されています。中盤以降は、収支管理や社会保障制度、確定申告といった基本的な内容のほか、仕事の生産性アップのコツや営業ノウハウ、取引先との交渉、取引先とトラブルが起きたときの解決法、さらには老後の備え方まで幅広い内容を網羅しています。フリーランスとして働くうえで、長く参考になる1冊といえるでしょう。発売日2023年12月11日出版社エクスナレッジ本体価格1,760円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『最新版 開業から1年目までの個人事業・フリーランスの始め方と手続き・税金』望月重樹フリーランスとしていざ独立しようと思っても、開業の手続きや経理処理、確定申告、インボイス対応など、実際の仕事以外に着手しなければならないことは山盛りです。この本では、開業1年目の人をターゲットに、開業のために行う届け出や資金・経営計画の作り方をはじめ、契約書や請求書の作り方、会計帳簿のつけ方、決算手続き、青色申告決算書の作成方法までを解説しています。それぞれのやり方はもちろんのこと、やらなければならない理由にも丁寧に触れています。最終章では、1年目の結果を踏まえて経営分析を行う方法を説明し、開業2年目以降に生かせる内容となっています。開業前から駆け出しまでの事業イメージをつかみやすいでしょう。発売日2022年12月16日出版社日本実業出版社本体価格1,870円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『個人事業主1年目の強化書』天田幸宏個人事業主・フリーランス1年目の方をターゲットにした1冊です。一般社団法人ひとり起業ファーム協会代表理事などを務める著者が、3,000人以上ものひとり起業家を取材してきた経験をベースに作成した「独立1年目にやっておくべきこと100リスト」を書籍化したものです。独立するために必要な準備や、人脈を作るために会社を退職する前に行いたいことをはじめ、仕事が途切れない集客やビジネスモデルの構築、スキルアップ、モチベーションを保つ方法など、長くフリーランスとして働くために押さえておきたいポイントを解説しています。「フリーランスになった(またはなりたい)けれども、仕事が途切れないか不安」という方は、ぜひ一読してはいかがでしょうか。発売日2021年9月29日出版社日本実業出版社本体価格1,650円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天フリーランスの税金・経費・確定申告に関するおすすめの本7選続いては、多くのフリーランスが悩む、「税金」「経費」「確定申告」といったお金回りに着目した本を7冊紹介します。会社に所属していると、仕事のスキルは身についても、お金回りは会社に任せっきりで何もわからない…という方は多いかもしれませんね。節税によって、年間何十万円ものお金が浮くこともあります。ぜひここで紹介する本を参考にして、節税対策に取り組んでみてくださいね。▼関連記事:フリーランス・個人事業主の税金の種類!確定申告や納税方法を徹底解説▼関連記事:フリーランスの気になる経費事情!経費計上する時の注意点やQ&Aも▼関連記事:確定申告はフリーランスに必須!やり方や必要書類と経費管理のコツ『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』大河内薫・若林杏樹「そもそも税金について分からない」「確定申告って何をするの?」など、お金に関する基礎の基礎が分からない方に向けて、税金の基礎から節税のポイントや落とし穴まで、漫画形式で分かりやすく解説されている1冊です。「お金回りのことが全くわからない」というフリーランスの方から長く支持されています。発売日2018年11月8日出版社サンクチュアリ出版本体価格1,540円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『何も知らなくても大丈夫!フリーランスの税金と経費と確定申告』渡辺義則フリーランスの確定申告や節税に詳しい税理士が、漫画で丁寧に解説している1冊です。確定申告は白色申告と青色申告でどちらがいいのか、経費の対象となるものの見分け方、社会保険などもしっかり解説しています。漫画や会話形式で説明されているため、難しい用語も気軽に読み進められます。コラムも充実しているので、内容もしっかり深堀りできるでしょう。また、終盤には、会計ソフトの入力方法も記載された「巻末ドリル 3日間で終わらせる確定申告」がついています。初めて確定申告をする方も、すぐに生かせる内容となっています。発売日2021年12月27日出版社ソシム本体価格1,430円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『はじめての人のためのフリーランス節税事典』横山光昭「節税はよく耳にするし気になるけれども、節税対策をすることでどれくらい変わるのか具体的なイメージがつかない」という人にピッタリな本です。お金回りに関する基礎知識を説明したうえで、節税を意識する前と意識した後で、どれくらい節税できるかをグラフを使って視覚的に解説しています。さらに、節税によって残ったお金の上手な育て方も提示しています。フリーランスとして働いていると、目の前の仕事や事務処理をこなすことに手一杯になったり、収入の波に目が行ったりしがちです。この本を読んで、長い目でお金について考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。発売日2021年5月8日出版社アスコム本体価格1,540円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『まんがですっきりわかる フリーランスのためのインボイスと消費税』服部英樹2023年10月からインボイス制度がスタートし、多くのフリーランスの方が消費税との関わりについて悩んでいるのではないでしょうか。この本では、消費税の仕組みやインボイス制度がどのような制度なのかといった基礎知識から丁寧に解説しています。そのほかにも、免税事業者を続ける判断基準や、課税事業者になる際に消費税の納税額を抑える方法など、一歩踏み込んだ内容にも分かりやすく説明しています。平たい言葉で漫画を使いながら税金の知識を解説しているため、とても分かりやすいと評判の1冊です。発売日2023年4月20日出版社技術評論社本体価格1,430円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『個人事業主の事務処理がぜんぶ自分でできる本』北川知明契約書や請求書の作成・管理をはじめ、売上管理や会計処理、確定申告など、フリーランスが対応しなければならない事務処理は多岐にわたります。この本では、書類のファイリングの仕方から、日常的な業務や年に1回行う業務、人を雇う際に必要なことまで、事務処理の知識を場面ごとに詳しく解説しています。それぞれの事務処理の冒頭に、どのような業界や業態の方に必要なものなのか記載されているので、ピンポイントに拾って参考にできるのもうれしいですね。発売日2023年9月26日出版社ソシム本体価格1,760円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『自分ですらすらできる確定申告の書き方』渡辺義則確定申告の書き方を徹底的に解説した、長年人気の定番書籍です。新しい制度に対応した新版が毎年発行されており、インボイス制度にも対応しています。制度の変更ポイントを解説しているほか、確定申告の書類をどのような流れで書くとよいかが一目でわかる図解や、申告書の試し書きができる下書き用シートもついています。確定申告の書類作成の際に必要となる領収書や契約書まで、実物を挙げて書き方を丁寧に解説しているため、初めて確定申告を行う方でも迷わずに申告書を作成できるでしょう。最新版は毎年秋ごろ発売されるので、ぜひチェックしてみてくださいね。発売日2023年10月27日出版社KADOKAWA本体価格1,518円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『もう悩まない!退職金の作り方』峯英之フリーランスの方だけでなく、副業している方から1人社長まで幅広いビジネスパーソンを対象に、退職金(老後資金)について丁寧に説明した1冊です。会社員が在籍期間や業績に応じて退職時にもらえる手当はもちろん、フリーランスの方も対象となる退職金に似た制度も複数紹介しています。また、老後に必要となる金額のシミュレーションや、事業形態に合わせた退職金計画なども学べます。キャラクターと著者による会話形式も交えながら説明しているため、読み進めやすいと好評を得ています。発売日2023年12月14日出版社Independently published(個人出版)本体価格1,298円(税込)販売ページAmazonフリーランスのスキルアップにおすすめの本3選最後に、フリーランスとして活躍し続けるために身につけたいスキルを解説した本3冊を紹介します。主に、「集客」や「時間管理」にフォーカスした本を集めました。フリーランスは日々の仕事に追われるなどして、仕事の管理やスキルアップがなかなか難しい側面もあります。スキルアップできないと、フリーランスとしての年数を積み重ねても収入アップが難しく、将来的に金銭面の不安が生じる可能性も否定できません。ぜひ以下に紹介する本を参考に、長くフリーランスとして活躍できるスキルを身につけましょう。▼関連記事:フリーランスのスキルアップの方法!稼げるフリーランスになるコツとは『NEWフリーランスの稼ぎ方』山口拓朗フリーランスの多くは、成果物の完成に対して報酬を受け取る「請負契約」を結んでいるため、業務を終えると仕事はなくなり、収入に大きな波が生じます。この本では、フリーランスとして活躍し続けるためには、企業からの発注を待つ「受け身の姿勢」でい続けることに警鐘を鳴らしています。そして、自らをブランディングして、サービスを提供する側に回る重要性を解説しています。そのために着手したいポイントとして、「請負仕事で地固めをする」「高く売れるサービスをつくる」「SNSの活用」などを挙げています。請負の仕事に忙殺されて将来が不安なフリーランスの方はもちろん、フリーランスに興味があるものの、踏ん切りがつかない方にもおすすめの1冊です。発売日2020年11月13日出版社明日香出版社本体価格1,650円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『人の倍稼ぐフリーランス46の心得』上阪徹著者は、累計40万部のベストセラー『プロ論。』(徳間書店)の著者であり、人気ブックライターの上阪徹氏です。この本では、仕事を受けるうえで意識するべきポイントをはじめ、作業効率を挙げるコツや料金設定や付加価値のつけ方など、幅広い観点からの心構えが46点紹介されています。実は、若くして転職した会社がわずか3ヶ月で倒産して始まったという、上阪氏のフリーランス人生。意気込んで独立したわけでもないにもかかわらず、長年仕事が途切れず引っ張りだこ状態だそうです。フリーランスとして活躍していくための気構えを学べ、背中を押してくれる1冊になるのではないでしょうか。発売日2021年6月8日出版社草思社本体価格1,650円(税込)販売ページ出版社Amazon楽天『「見える化」したら成果が出る!フリーランサーのための時間管理術』中野琴子自宅で仕事をしているフリーランスの方を対象に、時間管理方法を解説した1冊です。フリーランスは仕事時間が自由なため、時間の管理が煩雑になりがちです。プライベートとの区切りをつけにくく、「時間はとってあるはずなのに、仕事が全然進まない」と悩んでいる人も多いでしょう。この本では、タスクの捉え方や、時間の算出方法などをやさしく解説しています。実際に読者が自分の時間を見直せるワークシートもついているので、読了後は実生活に落とし込みやすいでしょう。発売日2024年4月10日出版社-(Kindleのみ)本体価格250円(税込)販売ページAmazon自分に合った本の選び方と読み方とは自分が求める内容に十分フォーカスしていない本や、内容が難しすぎる(または易しすぎる)本を選んでしまうと、知識を仕事に生かすことが困難です。ここでは、自分に合った本はどう探すべきか、また買った本はどのように読むことで落とし込めるかを解説します。試し読みをする気になる本を見つけたら、まずはインターネット上で試し読みをしてみましょう。目次や冒頭数ページを読み、著者の表現に抵抗がなく、内容をスムーズに理解できるか、また難易度のレベルが自分に合っているかを確認します。難易度が高いと挫折する可能性があります。反対に漫画でわかりやすく解説している本などは、人によっては内容が浅く感じる場合もあります。知りたい内容・テーマを明確にする自分が知りたい内容やテーマに、十分比重を置いて解説されているかの確認も重要です。フリーランスを目指している方や駆け出しフリーランスの方は、幅広い情報を網羅して解説している本を選ぶことで、知らなかった情報を得られるきっかけとなるでしょう。反対に基本的な知識が備わっている場合は、ある程度テーマを絞り、内容を深掘りした本を選ぶことで、新しい情報を獲得しやすく、満足感が得られるでしょう。繰り返し読む本の内容を自分のものにするためには、すべての内容を一度で完璧に理解しようとしないことが重要です。一度で完璧に理解しようとすると、内容を解釈するのに時間がかかり、途中で離脱しやすくなります。重要だと感じた箇所や、理解が難しかった箇所には付箋を貼るなどして、何度も繰り返し読んで理解を深めましょう。同じジャンルの本を複数読む特定のテーマの本を1冊読み終わったら、同じテーマで別の本も買って読んでみるとよいでしょう。同じテーマの本を読むことで視野が広がり、より知識が深まりやすくなります。まとめフリーランスを目指す方やフリーランスとして働いている方向けに、おすすめの本15冊を紹介しました。本を活用することで幅広く、かつ深く知識を身につけられます。本から得た知識は長くフリーランスとして活躍できる武器にもなるでしょう。なかなかゆっくり本を読む時間がない方は、オーディオブックを活用して、「ながら読書」する方法もおすすめです。少しずつ本に触れ、自分の武器となる視野や知識の幅を広げてはいかがでしょうか。