ChatGPTが資料作成に役立つのをご存じでしょうか?ChatGPTを使うと、効率的に資料を作成できます。会社のプレゼン資料や説明資料を作るのが、いつも面倒だと感じているという人は、ChatGPTを資料作成に役立ててみませんか。この記事では、ChatGPTを使った資料作成方法や注意点を紹介します。ChatGPTで資料作成!初心者が知るべき基本ChatGPTが話題になっているのは知っているものの、実際にどんなことができるかは知らない人も多いかもしれません。まずはChatGPTに関する基本情報をおさらいしましょう。そもそもChatGPTとは?ChatGPT(Chat Generative Pre-trained Transformer)は、OpenAI社が開発した対話型AIチャットサービスです。人間と会話しているかのように自然な会話を楽しめるのが特徴です。ChatGPTは、会話はもちろん、情報収集や学習、クリエイティブな作業にも使用できます。会話機能は、悩み相談やちょっとした質問、そしてカスタマーサポートのような仕事にも活用できます。あらゆる分野の知識を備えており、翻訳機能としても使えるので、学習のサポートツールにもぴったりです。また、文章作成やコーディングなどのクリエイティブな作業にも使用できます。ChatGPTで資料作成するメリットChatGPTを使った資料作成には、主に次のような利点があります。時間短縮プレゼン資料を作る際には、必要な情報を集め、その情報をわかりやすくまとめて、見やすく配置するといった作業が発生します。ChatGPTを使うと、これらの作業を請け負ってくれるため、時間短縮につながります。新しい視点をもらえるChatGPTは、構成の提案やフィードバックなども行ってくれるため、自分ではなかなか考えつかなかった視点からアドバイスをくれることがあります。新しい観点から資料を作成してみたい時は、ChatGPTに手助けしてもらうのもよいかもしれません。グラフ作成や数値の計算も簡単にできるプレゼン資料に数字やデータを入れたい時は、計算やグラフ作成が必要です。ChatGPTなら、これらの作業を代わりに行ってくれます。計算やグラフ作成を面倒に感じている人は、ChatGPTを使うことで煩わしさを解消できるでしょう。ChatGPTで資料作成する4ステップ今回は、パワーポイントを使った資料を作成していきます。ChatGPTとMicrosoft Officeのアプリケーションを使用できる環境なら、誰でも資料作成できるので、一緒にチェックしていきましょう。①ChatGPTに作成内容のプロンプトを入力まずは、ChatGPTに資料作成のためのプロンプトを入力しましょう。今回は、浅草寺を紹介するパワーポイント資料を作成してもらうよう指示を出しました。▼プロンプト「浅草寺を説明するパワーポイントの資料を作成するVBAコードを書いてください。スライドは5枚に収めてください」すると、ChatGPTが上記のような回答を送ってきてくれます。VBAとは「Visual Basic for Applications」の略で、パワーポイントなどのMicrosoft Officeのアプリケーション機能を拡張できるプログラミング言語です。このVBAをChatGPTで作成してもらうことで、パワーポイントを使った資料が作成できます。②パワーポイントのVBA設定をするVBAの設定は、使用するパソコンがMacなのかWindowsなのかによって若干異なります。今回はMacを使用した場合の設定を行っていきます。「ツール」メニューから「マクロ」→「ビジュアルベーシックエディター」を選択します。③コードを貼り付ける次に、「挿入」タブから「標準モジュール」を選ぶとタブが開くので、ChatGPTが作成したVBAコードをそのままペーストしましょう。再生ボタンをクリックすると、パワーポイントのスライドにChatGPTが書いたコード内容が反映されます。④内容を確認し、デザイン調整スライドに内容が反映されたら、デザインや内容で気になる点を調整して完成です。デザインは、最初のプロンプトで細かく設定しなかった場合はシンプルな仕上がりです。パワーポイント上で自分でデザインを整えたり、さらにChatGPTにレイアウトの提案を質問してみたりするのもよいでしょう。また、ChatGPTの回答が誤っている場合もあるので、内容はしっかりと確認しましょう。ChatGPTを用いて資料作成する時の注意点ChatGPTを資料作成に用いる時は、いくつかの注意点があります。気をつけないと情報漏洩などの深刻な事態に発展する可能性もあるので、必ず確認しましょう。個人情報や機密情報を入力しない資料作成をする際に、個人情報や機密情報が必要な場合もあるかもしれません。しかし、ChatGPTにそれらの情報を入力するのはやめましょう。ChatGPTは、入力されたデータを学習データとして使用する場合があります。そのため、うっかり機密情報をChatGPTに入力してしまうと、情報漏洩につながる可能性があります。ChatGPTにプロンプトを入力する際には、個人情報などが入っていないか確認してから指示を送るようにしましょう。▼関連記事:ChatGPTの情報漏洩対策5選!トラブルを未然に防ぐ対策方法も解説曖昧な質問は避けて具体的な指示をするChatGPTを使う際には、できるだけ具体的に質問や指示を出しましょう。曖昧な質問を投げると、質問の意図を誤って認識して、期待していた内容とは異なる回答を返してくることがあります。例を挙げる、主語を省略しないなど、具体的でわかりやすい入力を心がけてください。また、1文が長くなると分かりにくくなるので、質問文が長いならいくつかに分けて入力するようにしましょう。出力情報は必ず確認するChatGPTの性能は高度ですが、信頼しきってはいけません。出力された情報は、必ず確認してください。誤った情報が出力されたのにそのまま資料作成などに使うと、重大な問題に発展したり、信頼を損なったりする可能性があります。プロンプトを入力する際はもちろん、ChatGPTが出力した情報も古い情報や誤情報を含んでいないかをきちんとチェックするようにしましょう。著作権に抵触しないようにする著作権への理解も必要です。ChatGPTの回答によって得られた情報や、ChatGPTが生成したテキストの著作権は、質問をしたユーザーに帰属します。そのため、ChatGPTから得た情報を資料作成などに使用しても、それ自体は著作権侵害にならないでしょう。しかし、ChatGPTは質問者に対してインターネット上にある情報を集めてから、適切と判断した情報を回答として提示します。その中には、情報源に著作権があるものが含まれていることもあります。その場合に、情報に手を加えずにそのまま使ってしまうと著作権に抵触する可能性があるので、注意が必要です。まとめChatGPTは、スライドを使ったプレゼン資料の作成にも役立ちます。作り方はそこまで難しくありませんが、情報が誤っている場合もあるので、出力情報は必ず確認が必要です。また、個人情報や機密情報は入力は避け、ChatGPTが理解しやすいよう指示を出すなど、注意点を留意しながら使いましょう。▼関連記事:超便利!ChatGPTで業務効率化できるスゴワザ11選を大公開