生成AIツールの筆頭であるChatGPTは、文字だけでなく高品質な画像も簡単に生成することができます。最近では、自分が撮影した写真をジブリ風にしたり、ピクサー風にしたり、楽しい使い方が話題になっています。この記事では、2025年8月に新しくリリースされたChatGPT5での画像生成の方法を解説します。筆者おすすめの楽しみ方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。ChatGPT5を使って無料で画像生成ができる!2025年8月、ChatGPT5へとモデルが進化し、画像生成機能もアップデートされました。これまで以上に直感的に画像を作れるようになっただけでなく、生成後の編集や指示への対応力も強化されています。さらに、ChatGPT5は無料ユーザーでも利用可能で、画像生成もできます。またChatGPTを使ったことがない方は、以下の記事を参考に登録してみてください。▼関連記事:【PC・スマホ別】ChatGPTの始め方!AI初心者も使いこなせる丁寧解説ChatGPT5での画像生成の例さっそく、ChatGPT5を使って、画像を生成してみましょう。イメージを伝えて作成したい画像を生成するまずは、自分が作りたい画像のイメージを伝えて画像を生成してもらいましょう。この画像は、こんなプロンプトを入れました。よく晴れた日、桜並木の下を音楽を聴きながら散歩している少女のイラストを生成してください。ショートヘアにカチューシャをしていて、白いワンピースを着て、赤いポシェットをかけています。プロンプトに入れていないカチューシャの色や少女の表情などは、ChatGPTがいい感じに仕上げてくれます。細かく指示をすればそれだけイメージ通りの画像になりますが、イメージできていない部分はChatGPTに任せて、追加で修正の指示を入れることもできます。この画像は、先ほどのスレッドの続きに以下のプロンプトを入れました。その画像のまま、カチューシャは赤色にしてください。 少女の表情は、目を開いて微笑んでいるようにしてください。 ワンピースは半袖にしてください。ちゃんと元の画像のまま、指示した部分だけ編集されています。旅行の思い出を伝えて画像を生成する旅行の思い出を写真として収めるのもよいですが、イラストにするのもおすすめです。例えば、複数の場所の思い出を一つの画像にすることもできます。この画像のプロンプトはこちらです。旅行で複数の都市へ行きました。その思い出を1枚の絵にしたいです。 ローマでコロッセオを見ました。 次にスペインのサグラダファミリアに行きました。 最後にパリでエッフェル塔を見ました。 コーヒーを飲んだり、ジェラートを食べたりしました。少しイメージと違ったので、プロンプトを修正します。人物を消して、建物や食べ物を中心にしてもらいました。色味は抑えて、切り絵のようなシャープな印象に、と指示をしてできた画像です。写真を好きなテイストに編集するはじめに紹介しましたが、ChatGPTは写真をさまざまなテイストに編集することもできます。ピクサー風プロンプトは簡単で、写真とともに「この写真をピクサー風にして」と指示するだけです。ジブリ風これは、先ほどの写真をジブリ風にしてと指示したものです。他にも、漫画風油絵風水彩画風ピクセルアート風シンプルな線画写実風ポートレート風教材・図解用イラスト風などさまざまなテイストのプロンプトを入れて、お気に入りの1枚を作ってみてください。今回は写真を編集するように指示しましたが、〇〇風の画像をプロンプトのみで生成することも可能です。下記記事では、ビックリマンシール風に出力し、実際に貼ることができるシールとして作成する方法まで解説されているので、参考にしてみてください。スマホで簡単!ChatGPTアプリで作る懐かしのビックリマンシール風シール作成方法|BuzzAIMedia写真を編集して遊んでみる自分が撮影した写真も、プロンプト次第でいろんな編集ができます。太らせてみる写真とともに、「この女性をプラス10キロ太らせて」と指示をしました。10キロどころじゃなさそうですが、しっかり太りました(笑)一番上のボタンが閉まらないという小細工もしてくれています。子供の顔を想像してみる自分とパートナーの写真を入れて、将来の子供の顔を想像してもらうこともできます。似てるか似てないかはさておき、いろんな画像が生成できて面白いです。プロンプトに「自分の写真です」という旨を入れないと、プライバシーの観点から生成してくれないことがあります。ChatGPT5の画像生成の特徴ここでは、ChatGPT5の画像生成の特徴を、従来のモデルからの進化を踏まえて解説します。プロンプト解釈・推論力の向上ChatGPT5では、ユーザーが入力したプロンプトをそのまま忠実に反映するだけでなく、背景にある意図やニュアンスを読み取って補完する力が高まっています。例えば「優しい表情」と指示した場合、単に「微笑んでいる顔」を生成するにとどまらず、目元の柔らかさや体の仕草、全体の雰囲気まで加味した複数の解釈を自然に反映できます。これは、ユーザーが細かく書ききれなかった部分をAIが推論で補うという挙動であり、従来のように「不足部分を無視する」のではなく、より人間に近い“読解力”を持つようになったといえます。基本的な画像生成品質の底上げChatGPT5の画像生成は、ジャンルを問わず全体的な品質が底上げされたと指摘されています。人物・風景・静物といった対象において、構図の自然さや写実的なディテールが従来よりも安定し、完成度の高いビジュアルを得やすくなりました。これまでは人物の手や背景の遠近感に不自然さが出ることがありましたが、GPT5ではより自然なポーズやカメラワーク的な視点が実現しやすく、質感も立体感や素材感を伴って描写される傾向があります。同一キャラクターの再現性・部分編集/調整機能ChatGPT5の画像生成は、同じ人物やキャラクターを複数のシーンに登場させる際の一貫性が向上しています。従来はポーズやシチュエーションを変えると顔や髪型、服装の細部が変わってしまうことが多かったのに対し、GPT5では特徴を引き継いだまま描写できる精度が高まりました。先ほど、桜並木の下を音楽を聴きながら散歩している少女のイラストを生成しましたが、カチューシャの色など一部の変更の指示をしたところ、ちゃんとその部分だけ編集されていました。物語性のある作品やシリーズとしてのビジュアル制作にも活用しやすくなっています。シーンの継続・展開一枚の画像を起点に「次の場面」を描かせるといった連続性の表現が強化されました。例えば「この後キャラクターが歩き出す場面を描いて」と指示すれば、前の構図を踏まえて自然に展開をつなげられるようになっています。これによりストーリーテリングを伴うイラストや、コミック風の連作などに適した画像生成が実現できます。多様なテイストの画像を生成できるこれまでの画像生成AIは、絵や写真のようなビジュアルには強い一方で、画像内に自然な文字を描写することが苦手でした。特に日本語では文字が崩れたり、意味不明な形になったりすることが多く、広告バナーやポスターのように文字情報が重要なデザインには使いにくいという課題がありました。ChatGPT5ではこの弱点が改善されつつあり、アルファベットだけでなく日本語を含む多言語のテキストも、より正確かつ可読性の高い形で画像に組み込めるようになったと報告されています。ChatGPT5の画像生成の利用方法・料金・回数制限2025年8月にアップデートされたChatGPT5は、無料プランでも画像生成機能を使用することができます。ただし、無料プランには1日あたりの生成回数が3枚までという制限があります。一度利用上限に達すると、約24時間が経過しなければ利用制限が解除されません。そのため、たまに使う程度の人は無料プランでも十分対応可能かもしれませんが、毎日ChatGPTを使用する人は有料プランに登録する方がよりストレスなく画像生成ができます。項目無料プラン有料プラン(Plus プラン)月額料金無料約20ドル/月(約3,000円)利用方法ChatGPT アプリ/Webから利用可。基本機能に含まれるChatGPT アプリ/Webから利用可。高速応答や追加機能あり回数制限の例1日数枚まで(例:3枚/日という報告あり)3時間あたり最大50枚程度(制限は変動あり)生成品質標準画質に限定されることが多い高品質モデルや生成精度の高いバージョンを利用可能有料版には、Plus以外にもProや法人向けプランもあります。詳細は、ChatGPT公式サイトをご確認ください。▼参考:ChatGPT料金プロンプトのコツ!ChatGPT5でうまく画像生成する方法ここでは、ChatGPT5で画像生成を行う際に押さえておきたいプロンプトの作成ポイントを解説します。少し工夫するだけで出力される画像の質が大きく変わることを実感できるはずです。イメージを具体的に伝えるChatGPTでイメージ通りの画像を生成するには、「誰が」「どこで」「何をしているか」を具体的に伝えることが基本です。抽象的な表現や短すぎる指示では、AIが状況をうまく理解できず、意図しない画像になる可能性が高くなります。例えば「犬が遊んでいる」だけではなく、「芝生の公園で、ゴールデンレトリバーがフリスビーをキャッチしている」のように、登場人物や場所、行動を細かく指定すると、より正確に再現されます。ChatGPTはテキストの内容をもとに画像を構成するため、詳細情報があるかどうかが、完成度に大きく影響します。画像のスタイル・雰囲気・ジャンルを指定する画像のテーマやジャンル、全体的な雰囲気をあらかじめ指定しておくことで、イメージに近い結果が得られやすくなります。例えば、「ファンタジー風の森の中で魔法使いが呪文を唱えている」というように、ジャンル(ファンタジー)、シーン(森の中)、行動(呪文を唱えている)を明記すると、全体の方向性が定まりやすくなります。また、「柔らかく温かみのある雰囲気」「SF映画のような冷たいトーン」など、感覚的な要素も盛り込むことで、より自分のイメージに近づけられます。カラーやカメラアングルを指定する色やカメラアングル、構図などの視覚的な要素を具体的に記述することで、画像の完成度が一段と高くなります。「全体的に青と白を基調とした配色で」「逆光気味で、シルエットが目立つ構図にしてほしい」など、写真を撮るときの視点で考えると分かりやすいでしょう。また、「正面からのアングル」や「上空から見下ろす視点」などの指定も、画像の印象を大きく変えます。細かい表現ほど画像に個性が出やすく、より納得のいく結果につながります。参考画像を共有するより具体的な仕上がりを希望する場合は、参考画像を共有するのも効果的です。ChatGPTは、アップロードされた画像の内容をもとにテキストと組み合わせて判断できるため、プロンプトの補足として活用すると効果的です。「この画像のような夕焼けの色合いで」といった使い方ができ、言葉では伝えにくいトーンや細部も正確に再現されやすくなります。一例として、フリー素材をベースに、画像のテイストを変えるよう指示したものが以下です。上記の生成された画像は、参考画像と口の開け方や髪型が若干異なります。しかし、気になる場合はチャットで簡単に修正できるため、画像生成の工数を減らせます。なお、画像を利用して生成する場合は、著作権や肖像権の問題が発生する可能性がある点には注意が必要です。特に、公的な場での使用や商用展開を考える場合は、使用してよい画像かどうかを事前に確認しましょう。ChatGPT5で画像生成するメリット2025年8月のアップデートによって、ChatGPT5の画像生成機能は多くのユーザーから注目を集めています。ここからは、ChatGPT5の画像生成機能を活用することで、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。専門知識不要で誰でも気軽に画像を生成できるChatGPT-5の画像生成は、特別なスキルや知識がなくても、誰でもすぐに始められます。これまでは、画像生成のためにはDALL-EやMidjourneyなどを使う必要があり、人によってはハードルが高く感じる可能性がありました。しかし、テキストによる自然な会話形式で画像の作成・修正が可能になったため、初めてでも安心して使えます。ビジネスにも使える高品質な画像が作成できるChatGPT5では、写実的な写真風のスタイルから、イラスト、アニメ調、水彩画風まで、さまざまなテイストの画像を生成できます。また、クオリティが非常に高く、ビジネス用途にも十分対応できます。実際、SNS投稿用のアイコンやサムネイル画像、Webサイトのイメージ画像、プレゼン資料の挿絵など、幅広いシーンで活用されています。時間・コスト削減につながるChatGPT5を使えば、画像制作にかかる時間やコストを大幅に削減できます。通常、デザイナーに画像制作を依頼すると、納品まで数日〜数週間かかることもありますが、ChatGPT5なら数分程度で画像を生成できます。そのため、イベント告知のチラシに使う画像を急きょ用意しなければならないような急ぎの場面でも、即時に対応可能です。また、外注する場合と比べて制作コストを大幅に抑えられます。生成できる回数の制限はありますが、無料ユーザーでも画像生成が可能なため、予算が限られている中小企業や個人事業主にとっても大きなメリットとなります。商用利用できるChatGPTで作成した画像は、一定の条件を守れば商用利用が可能です。生成した画像の著作権や利用権は基本的にユーザーに帰属し、Webサイトや広告、グッズ、SNS投稿など、幅広いビジネス用途で活用できます。ただし、AIが生成した画像であっても、「〇〇(特定の有名キャラクター名)を描いて」というような、他者の著作権を侵害するようなプロンプトは避けなければなりません。また、暴力的・差別的・誤情報を含む画像の生成も禁止です。ChatGPTの画像生成機能を安心して活用するためにも、商用利用する際は、最新の利用規約を必ず確認しましょう。ChatGPT5で画像生成をするデメリット・注意点ここでは、ChatGPT5の画像生成を使う際に気をつけたいデメリットや注意点を解説します。便利だからといって安心しきってしまうと、知らずにルール違反をしていた…ということにもなりかねません。利用前に知っておきたいポイントをしっかり確認しておきましょう。著作権・肖像権侵害のリスクがあるAIによる画像生成には、著作権や肖像権に関するリスクもあるため、十分な注意が必要です。ChatGPTが生成する画像は、あくまでもユーザーのプロンプト(指示文)に基づいて作られたものであり、内容次第で法律に抵触してしまう可能性があります。例えば、有名キャラクターや実在の人物を再現しようとした場合は、著作権や肖像権を侵害する恐れがあります。著作権とは「創作された作品に対する権利」、肖像権とは「本人の写真や顔を無断で使用されない権利」のことであり、守らずに使用すると、法的リスクを負う可能性があります。特に商用利用を考えている場合は、AIで作った画像だからといって油断せず、自分のプロンプトが適切な内容か、また使用先が問題ないかを都度確認する姿勢が重要です。オリジナリティに欠けるAIが生成する画像は便利で見栄えも良い反面、どうしても「オリジナリティに欠ける」と感じることがあるでしょう。ChatGPTを含む画像生成AIは、これまで学習した膨大なデータをもとに新たな画像を作り出す仕組みです。そのため、完全にオリジナルの発想というよりは、「既存のものを組み合わせたような画像」が生成される傾向があります。特定のブランドイメージや独自の世界観を表現したい場合は、必要に応じて人の手で編集・調整を加えるなどの工夫が求められます。長文の日本語は文字化けする可能性があるChatGPTの画像生成では、長文の日本語プロンプトを使った場合、一部の情報が正しく読み取られず、文字化けや意図と異なる画像が生成されることがあります。これは、AIが長く複雑な日本語の文章を処理する際に、文脈をうまく理解できなかったり、文字情報が正しく反映されなかったりすることが原因です。特に、イラストやデザインの中に日本語テキストを含めたい場合、誤字や意味不明な文字列が表示されることもあります。このようなトラブルを避けるには、プロンプトをできるだけ短く、明確な表現にすることがポイントです。日本語テキストを画像内に正確に反映させたい場合は、画像生成後に画像編集ソフトでテキストを追加・修正するのが確実です。まとめ2025年8月のアップデートにより、ChatGPT5の画像生成機能は大幅に利便性が上がりました。特に、プロンプトの解釈や推論力が向上し、基本的な画像品質も底上げされています。著作権や肖像権などの法的なリスクにはもちろん注意が必要ですが、使い方を工夫すれば時間やコストを大きく削減して、アイデアを形にできます。ChatGPT5の画像生成機能を上手に取り入れ、創作や仕事の幅を広げてみてくださいね。