フリーランスの働き方に興味があるけど、広報の仕事の案件はあるのかな?広報担当者でフリーランスになると、どのくらい稼げるの?広報職でもフリーランスの案件はあり、自由な働き方や報酬アップを叶えることは可能です。この記事では、フリーランスで広報の仕事内容や案件の単価、案件獲得の方法を解説します。実際に広報の仕事でフリーランスとして活躍している人の事例も参考にしてみてください。▼SOKUDANのフリーランス・副業の広報案件一覧フリーランスで広報の仕事はできる企業イメージの構築とブランド価値の向上は、経営戦略において不可欠な要素であり、広報は重要な仕事です。一方、近年注目を集めているのが、従来の組織に属する働き方ではなく、自由と責任を両立できるフリーランスという選択肢です。これまで会社員の広報担当者として働く人が多かったですが、業務委託人材を活用したり、副業を解禁したりする企業も増えています。担当者レベルではなく、企業のプロモーション戦略まで考えることができるプロ人材も求められています。広報担当者の仕事内容広報担当者の主な仕事内容は、企業や組織のイメージ管理と情報発信です。企業の戦略的な目標達成をサポートするために、メディアや公衆との関係を構築、維持することに重点を置いています。具体的には以下のような業務があります。プレスリリースの作成と配信:新製品の発表やイベントの通知など、メディアに対して企業の重要な情報を効果的に伝えるメディアリレーションの管理:ジャーナリストとの関係を築き、育てることで、企業のニュースが適切に報道されるようにするソーシャルメディア戦略の実施:企業の公式SNSを通じて、ブランドのポジティブなイメージを構築し、顧客との直接的なコミュニケーションを図る危機管理:企業の評判に影響を与えかねないネガティブな情報が発生した場合の対応策を計画し、実行するフリーランスとして広報業務を行う場合、これらの業務を通してクライアントのニーズに合わせた価値を提供することが求められます。個々のプロジェクトやキャンペーンにおいて、戦略的な思考とクリエイティブなアプローチが成功の鍵となるでしょう。個人のスキルセットと市場の需要に応じて、PRコンサルタント、コピーライター、ソーシャルメディアマネージャーなど、さまざまな形でフリーランスとしてのキャリアを築くことができます。フリーランスと会社員の違いフリーランスと会社員には、雇用形態や働き方、収入や責任など、さまざまな違いがあります。フリーランスは、自ら事業を立ち上げ、クライアントと業務委託契約を結んで仕事を受注します。会社員は、企業と雇用契約を結び、労働力を提供する代わりに給与を得て働きます。そのため、フリーランスは勤務時間や場所、休暇などを自由に設定できますが、会社員は企業の規定に従い、勤務時間や場所、休暇が決まっています。収入においても、フリーランスは案件ごとに報酬を受け取り、収入は案件数や単価に左右されます。会社員であれば、基本給や賞与など、安定した収入を得られるでしょう。その他の違いに関しては、以下の記事を参考にしてみてください。▼関連記事:フリーランスと会社員の違いに驚愕!独立前に知っておくべき違いを解説広報職におけるフリーランスと会社員の違いさらに「広報職」におけるフリーランスと会社員の違いを深掘りしていきます。フリーランスは、クライアントごとに業務委託契約を結びますが、契約内容は双方で柔軟に決めることができるので、複数のクライアントと契約することができます。広報の業務にはリモートでできるものや、週2〜3日の案件も多いので、さまざまな業界・さまざまなクライアントで広報の仕事ができるでしょう。また報酬は、フリーランス個人のスキルや求められる業務によって決まるので、会社規定の給与水準ではありません。広報の案件では、時給契約の案件やある程度の依頼業務に対して月数万円という契約もあります。キャリアパスにおいても同様で、会社員のような決まったレールがあるわけではありません。クライアントに評価され、案件獲得できれば、広報職を超えてバックオフィス全般に関わるポジションも受託できるでしょう。▼関連記事:フリーランスが結ぶ業務委託契約とは?契約時のチェックポイントを解説広報担当者がフリーランスになるメリット広報担当者が会社員からフリーランスになることは、さまざまなメリットがあります。自分の人生の働き方を見直すポイントにしてみてください。好きな時間や場所で柔軟な働き方ができるフリーランスになると、自分のライフスタイルに合わせて仕事のスケジュールを調整できます。業務委託契約は、仕事をする時間や場所が指定されないことが多いので、スキマ時間を活用したり、複数の案件を掛け持ったりすることも可能です。仕事と私生活のバランスを取りやすくなり、子育てや介護など正社員では制約ができてしまう方にメリットとなるでしょう。キャリアの選択肢が広がる会社から与えられる仕事ではなく、自分で選んだ案件に取り組むことができるため、キャリアを自分の興味や専門性に合わせて形成していくことができます。広報として、自分の強みを生かした仕事を選び、専門性を高める機会も増えるでしょう。広報のスペシャリストを目指すこともできますし、管理部門のゼネラリストを目指すこともできます。全く違ったキャリアへ転換するときも、広報の本業を減らしながら副業としてチャレンジしやすいでしょう。広いネットワークが構築できるさまざまな業界のクライアントと仕事をすることで、幅広いネットワークを構築することが可能です。人脈が広がることでさらなる案件獲得につながったり、専門知識の共有や新たなアイデアの発見にも役立つでしょう。スキル次第で高い報酬が得られる案件やクライアントによっては、会社員に比べて高い報酬を得ることが可能です。会社員では会社の昇給・昇格の基準で給与が支給されるため、毎年大幅に年収アップすることは難しいこともあります。しかし、フリーランスでは案件や稼働時間で毎月の収入が変わります。自分の価値を正確に把握し、適切に価格設定することが高単価案件を獲得することもできるでしょう。▼関連記事:フリーランスの高単価はいくら?職種別の相場や注意点を解説広報担当者がフリーランスになるデメリットフリーランスの働き方には多くのメリットがありますが、一方で考慮すべきデメリットも存在します。フリーランスという働き方自体、向き不向きがあるので、独立する際には、以下のような課題に直面することがあります。▼関連記事:フリーランスに向いている人とは?自由な働き方に隠された注意点を解説収入が不安定になるフリーランスは、案件が途切れた場合には収入が不安定になるリスクがあります。安定した収入を確保するためには、クライアントの期待に応えることで継続した依頼をもらえる関係構築をすることが重要です。また、継続的にクライアントを開拓し、案件を確保する必要があります。▼関連記事:フリーランスの3大リスクと実際にフリーランスが感じている不安自己管理の負担が大きいフリーランスは会社員のように雇用が保証されていないので、すべてを自分自身で管理する必要があります。仕事のスケジュール調整から、税金や保険の手続き、営業活動まで、多岐にわたる業務を自分でこなさなければなりません。社会的な保証や信頼が少ないフリーランスは、企業に所属している場合には享受できる健康保険や雇用保険、退職金などの社会的な保証がないため、これらを自分で準備し、管理する必要があります。社会的な信用も少ないため、住宅ローンを組んだり、クレジットカードを発行したりする際も、制約があることが多いです。▼関連記事:フリーランス必見!社会保険の基礎と年収別の社会保険料一覧孤立感を感じやすいフリーランスは主に一人で働くため、職場のコミュニティや同僚との日常的な交流が少なくなります。これにより、仕事上の情報交換や精神的な支えを得ることが難しく孤立感を感じることもあるでしょう。。広報のフリーランスの案件の単価相場フリーランス・副業向けのマッチングサービス「SOKUDAN」のデータによると、フリーランスの広報の平均年収は674万円です。厚生労働省のデータでは、会社員の広報の平均年収は約442万円であるため、フリーランスの広報の方が、高い収入に期待できるでしょう。フリーランスの広報の平均時給は3,341円で、平均月収は56万円です。フリーランスバックオフィス職種別のなかでも、広報・IRの案件の単価は高い傾向にあります。高単価の案件を獲得したり、複数の案件を組み合わせたりすることで、高単価のフリーランスを目指すことができるでしょう。▼関連記事:フリーランスバックオフィス職の平均年収・時給レポート(広報・IR、人事、コーポレート)▼参考:厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況広報のフリーランス案件例広報でのフリーランスの案件例をみることで、実際の仕事内容や必要な要件などみていきましょう。環境課題に取り組む独立系研究機関で広報メンバーを募集!▼案件詳細弊社は地球温暖化を止める方法から人類の火星移住の実現まで一貫して研究を行う独立系研究機関です。気候変動を抑止して持続可能な社会を生み出す研究等を行い、わが国主導で地球人口全員の未来保障と太陽系規模での繁栄に寄与することを目的とし活動しております。今回は体制強化による増員の為、広報業務が得意なプロ人材を募集します。主体的に取り組んでいただける方からのご応募お待ちしております。▼業務内容<戦略広報として担当>・会社ホームページの編集、公開・ Google AnalyticsやYouTube Analytics、SNSのアナリティクス・SEO対策・プレスリリース等の情報発信・情報セキュリティ教育の実施・サイバー防衛・ウェブ上のデータの収集、分析▼必須条件・広報もしくは情報セキュリティ分野の経験がある方▼歓迎条件・情報処理安全確保支援士等、情報セキュリティ関連の資格を持っている方・オープンソース・インテリジェンスの経験がある方・防衛広報(危機管理)の経験・マーケティング戦略、消費者心理などの知識・HTML/CSSの基本的な知識・統計学に関する知識▼稼働・週5日(平日のみ) -1日4.5時間~稼働可 -フレックスタイム制(コアタイム:10:00~16:00)・基本出社 -リモートでの相談可 -出社時:東京都江東区▼報酬時給:2,500円~4,000円(税別)▼案件詳細:環境課題に取り組む独立系研究機関で広報メンバーを募集!フリーランスで広報の仕事をするために必要なスキル広報職でフリーランスとして活躍するためには、スキルが重要です。業務委託のプロ人材として企業に登用されるということは、高い市場価値や希少なスキルを備えている必要があるでしょう。PR戦略立案のスキル広報職において、組織のビジョンやミッション、目標に沿ったPR戦略を立案するスキルが求められます。どのメディアが効果的か分析したり、メッセージを届けたい対象(ターゲットオーディエンス)の特定や理解も重要です。ソーシャルメディアプラットフォーム(Facebook、Twitter、Instagramなど)の戦略も求められるスキルの一つです。メディアとの関係構築スキル報道機関やジャーナリストとの関係構築と維持は、広報職において重要です。自社をよく理解してもらい、適切な対応をしてもらうためには、この企業の広報活動に協力したいと思われなくてはいけません。ライティング・コンテンツマーケティングスキルプレスリリースやオウンドメディアのコンテンツ、ソーシャルメディアへの投稿など、さまざまなフォーマットで効果的に情報を発信する必要があります。ライティングスキルはもちろんのこと、コンテンツマーケティングのスキルも求められます。自社を魅力的にアピールするための文章や素材、動画なども広報のフリーランスに期待されるポイントでしょう。コミュニケーションスキルどんな仕事をする上でもコミュニケーションスキルは重要ですが、広報は企業の情報や魅力を適切かつ効果的に伝えなくてはいけません。そのうえで、社内外の関係者と円滑なコミュニケーションがもとめられます。また、情報を受け取る人々に誤解がないようなリスク管理も重要です、特にSNSでは、情報の拡散力が裏目に出て炎上することもあります。情報を届けたい対象との適切なコミュニケーションを心がけましょう。成功事例:広報担当者からフリーランスへ転身して成功した例実際にフリーランスで広報の仕事をして成功されている人の事例を紹介します。PRコンサルタント:豊富な経験で独立し、高収入を実現井澤梓さんは、会社員を経てフリーランスのライター・PRコンサルタントとして活躍しており、クライアントの提供するサービスを売る営業活動にも挑戦しています。フリーランスとしての悩みや働き方の自由度、バックオフィス業務の運営方法についても言及しており、フリーランスとして多方面での活動を展開しています。▼参考:経営ハッカー:ライター・PRコンサルタント 井澤梓さまざまな企業や地域でPR活動することの面白さSCALE座談会では、PR会社での経験を持ち、さまざまな理由からフリーランスへと転身した人々の生の声が語られています。事業会社で広報を経験したのちに、フリーランスになることで自分らしい働き方ができるようになった方、PR会社で培った力を外で活かし、さまざまな人と繋がりながら仕事をしたいと考え、フリーランスへの転身を決めた方もいらっしゃいます。また、地方自治体のPRを通じて地域の仕事の面白さを実感し、より自分軸でやりたいことを追求するために独立を選んだ方もいます。フリーランスになることで、ベンチャー企業やスタートアップの支援など、広範なPR活動に取り組むことも可能です。▼参考:SCALE座談会:フリーランスPRパーソンの“ホンネ”(前編)広報のフリーランス案件の獲得方法広報のフリーランス案件を獲得するには、さまざまな方法がありますが、自分に合った案件に効率的にアプローチすることが重要です。フリーランスのマッチングサービスを活用するフリーランスのマッチングサービスには、広報のできるプロ人材を求めている企業の案件が掲載されています。プラットフォーム型やエージェント型、クラウドソーシングなど、さまざまな種類があるため、自分のフリーランス活動に合うサービスを選びましょう。おすすめのフリーランス向けマッチングサービスは以下の記事を参考にしてみてください。▼関連記事:フリーランス向けマッチングサービスのおすすめ8選〜利用者の声も紹介〜▼関連記事:フリーランスにおすすめのエージェント21選!案件を獲得するための強い味方 知人や友人の紹介で広報の仕事をもらう個人のネットワークを活用することは、新たな案件を獲得する効果的な方法です。起業した友人や知人で広報活動に手が回っていないという話があれば、チャンスです!すでに良好な関係が築けている人から紹介してもらうことで、ミスマッチを減らすことにもつながるでしょう。ソーシャルメディアを活用するFacebook、Twitter、Instagramなどソーシャルメディア(SNS)を活用して、案件を獲得することもできます。特に広報の仕事は、SNSの活用やブランディング力が仕事にも活きるため、SNSを上手く活用していることは評価につながるでしょう。クライアントだけでなく、フリーランス仲間やビジネスパートナーを見つけることもできるため、案件探し以外の目的でも活用がおすすめです。広報に課題のある企業に営業活動をする直接企業にアプローチする営業活動も、フリーランス案件を獲得する有効な手段です。求人サイトで広報人材を募集している企業をリサーチし、アプローチリストを作成しましょう。電話やメールでアポがとれたら、企業の課題をヒアリング・分析し、その解決に向けてできることをアピールします。一度のコンタクトで終わらせず、定期的にフォローアップを行い、関係構築を目指すことで案件獲得の確率が上がるでしょう。まとめ:広報担当者からフリーランスへの道広報は企業や組織のイメージ管理と情報発信する仕事で、フリーランスとしても案件を獲得することが可能です。会社員との違いを理解したうえで、フリーランスとして柔軟な働き方を実現し、さまざまな業界での経験を積むことができます。フリーランスの広報として成功するためには、広報のプロフェッショナルとしてのスキルやコミュニケーション力などが必要です。これらのスキルを磨くことで、フリーランスとしての価値を高めることができるでしょう。案件獲得方法は、マッチングサービスの利用や知人や友人からの紹介、直接の営業活動が有効です。積極的なアプローチと自身のスキル・経験を適切にアピールすることが、成功への鍵となるでしょう。