最近では、ChatGPTやGoogle Bardをはじめとする生成AIが台頭し、ビジネスだけでなく日常生活に登場する機会も増えました。ビジネスにおいてAIを活用することで、業務の効率化や生産性の向上につながるなど、さまざまなメリットがあります。この記事では、AIの具体的なメリットや業務やビジネスへの活用方法や注意点を解説していきます。これから自分もAIを使いこなしていきたいと考えているビジネスパーソン必見の内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。▼関連記事:AIを活用して副業で稼ぐことは可能!AI×副業の事例5選AI(人工知能)とは?AIとは、Artificial Intelligenceの略称で、人工的に作られた知能を意味します。AIは人間のように感じたり、理解したり、考えたりすることができ、高度なデータ処理や分析、問題解決をコンピュータで自動的に行います。AIはさまざまな分野で利用されており、自動運転車、ロボット、医療診断、金融取引、カスタマーサービス、製造、ゲーム開発などに応用されています。AI(人工知能)がもたらすメリットAIは、人間の仕事を助けてくれる便利なツールや技術として活用されています。AIを上手に使いこなせれば、業務の効率化や人件費の削減に貢献できるでしょう。AIにはどのようなメリットがあるのか具体的にみていきましょう。業務効率化による生産性の向上AIを仕事に取り入れることで、業務を効率的に行う手助けとなり、作業時間が減ったり、無駄な工程を無くしたりすることができます。AIへの指示出しを工夫することで、さらに作業が円滑に進むでしょう。従来は人間だけが行っていた業務も、AIを用いることで生産性を向上することができます。作業を代替して人手不足を解消AIは、従来人間が行っていた単純作業を代替することが可能です。例えば、AIはチャット形式のオペレーター機能であったり、翻訳をしたりすることができます。人間が行っていたオペレーターのポジションや、翻訳家や通訳家が人である必要がなくなっています。人手不足の業界ではAIを活用することで、人手不足の解消につながるでしょう。マニュアルがあって規則的な作業が多い事務やライターなどもAIにとって替わられる可能性があります。▼関連記事:ChatGPTによってなくなる仕事6選!AIの影響を受けにくい仕事も解説人的リソースの有効活用単純作業やオペレーション業務をAIに任せることで、「人間にしかできない業務」に集中することができます。新しいものを生み出すような発想力が問われる業務や、人間の感情に寄り添った対応が必要な業務は人間に割り振り、その他の単純作業はAIが行う、という分業をすることで人的リソースの有効活用になります。人件費の削減人的リソースを有効に活用できることで、無駄な人件費や採用費、教育費などが不要になり、人件費の削減になることもAIのメリットです。AIは、人間からの指示を瞬時に理解して作業を行うことができるため、教育に時間やコストがかかりません。人間のように肉体的な疲労などもないので、365日24時間稼働することができ、人件費がかからずに作業ができる優れものです。人件費に多くのコストを費やしているビジネスであれば、AIを活用することで大幅なコストカットになるでしょう。ミスや事故の防止や安全性の向上AIは、膨大な量の過去のデータを分析して学習するため、ミスやエラーの予測や検知を行うことも可能です。AIを活用することでミスを防ぎ、業務が円滑に行えるようになります。1つのミスが重大な事故につながるような場面でも、AIが事前に事故の検知をすることで、安全性が向上します。専門分野への応用データ分析や画像認識、市場予測など、AIのさまざまな機能を活かして、専門分野へと応用が可能です。具体的には、製造業における検品作業や農業における、いわゆる「スマート農業」と呼ばれるAIを活用したIoT(Internet of Things)などです。そのほかにも、ドローンや医薬品、防犯関連など、AIが人間に替わって行うことで、効率化されたり安全に運用できたりする分野は多くあります。業務におけるAIのメリットの活用事例ビジネスパーソンやフリーランスが、業務効率化や仕事の精度アップのために、日々の業務に活かせるAIの活用事例を紹介します。リサーチや要約リサーチや要約業務にAIを活用することができます。知りたい情報をAIがリサーチして、内容を要約してくれたり、引用された文章を入力すると参照元のURLなども教えてくれます。調査業務や資料作成の前段階、コンテンツ制作などに役立てることができるでしょう。企画のアイデア出しや壁打ちAIに企画出しをしてもらったり、アイデアの壁打ち相手になってもらうこともできます。企画の内容やターゲット層や収益モデルなど、企画に必要な情報を送ると、AIが第3者の立場からアドバイスをくれます。AIツールとして代表的なChatGPTを利用した具体的な事例をこちらの記事で紹介しています。▼関連記事:ChatGPTの活用事例11選!フリーランス・副業で業務効率化の味方に 文章作成・資料作成AIにメールの文章を作ってもらったり、資料を作成してもらうことも可能です。メールを送る際のたたき台をAIに用意してもらったり、簡単なプログラミングコードの生成を行ったりすることもできます。文章作成に特化したAIツールとして、おすすめのものをこちらの記事で紹介しています。▼関連記事:文章作成AIツールのおすすめ13選!SEOでの注意点や活用のコツ画像生成・デザイン作成近年のAIは文章だけでなく、画像生成も可能になっています。ユーザーが指定したテーマやキーワードに基づいて新しい画像をAIが生成します。AIツールを使用することで、「完全に新しい内容やデザイン」を生み出すことができるので、業務において新しい画像を使用したい時に活躍するでしょう。▼関連記事:画像生成AIツールがすごい!機能・費用・便利な使い方の総まとめ翻訳・通訳AIは翻訳や通訳業務でも力を発揮します。海外の論文や資料を見る場合に瞬時に日本語に翻訳してくれたり、海外とやりとりをする際に現地の言葉を通訳してくれたりします。翻訳できる言語は数10カ国語に渡ります。ビジネスにおけるAIのメリットの活用事例世の中のさまざまな場面で役に立っているAIの技術。実際にビジネスでAIを活用した事例を紹介します。医療現場AIの画像認識や数値分析の機能を活用して、病気の早期発見に役立てることが可能です。膨大なデータを処理できるAIを用いれば、過去のデータから患者の検査結果を正確に導き出すことができます。実際に、乳房X線画像(マンモグラフィ)や肺CTスキャンなどをAIが解析して、がんの兆候を検出することに成功しています。最終的な診断には医師の判断が重要ですが、医師の意思決定を補完する助手としてAIは今後も活躍を広げていくでしょう。小売業在庫管理や発注業務などにAIを活用することができます。在庫状況のモニタリングや売れ行きの予測などをAIが行うことで、在庫のロスや人件費の削減に繋がります。大手コンビニのセブンイレブンでは、AI分野において三井物産と共同でシステムを開発し、店舗顧客の需要を予測、発注業務の効率化、在庫管理の精度をあげることに成功しています。農業農薬散布や温度のコントロールをAIを用いて行うことで、従来よりも人件費をかけずに農作物を育てることが可能です。土壌の欠陥や栄養不足の特定、収穫物の状態のチェックなども行えるので効率的な農業が行えます。人手不足や後継者不足によって衰退が懸念される農業の分野で、AIが活用されることで課題解決につながるかもしれません。AI(人工知能)がもたらすデメリットと注意点AIは日々の業務やビジネスに役立つ優れた発明品ですが、利用する際は注意点やデメリットも留意する必要があります。人の仕事が奪われる・雇用の減少AIが普及することで、今まで人間が行っていた仕事が奪われ、雇用の機会が減っていきます。人間のように体力の消耗がないAIであれば24時間働き続けることができ、ヒューマンエラーも起こりません。世の中の仕事がAIに取って替わられると、人間が稼いでいける場所が失われていく可能性もあるでしょう。情報漏洩・セキュリティリスクAIを活用することにより、サイバー攻撃などによって、情報漏洩が起きたり、セキュリティ関連のリスクに晒される可能性がある点はデメリットです。人間が物理的に個人情報や機密情報を扱うのとは違い、AIはインターネット上の情報を処理したり、サーバーなどを介して処理を行うため、より厳重なセキュリティ対策が必要になります。責任の所在が不明確・法整備が追いついていないAIを活用することで、責任の所在が不明確になる可能性があります。また、技術の進歩に法整備が追いついていかないという現状もあるでしょう。何かトラブルや事件が起こった際に、AIに原因があった場合、AIの開発者が責任を問われるのか、それともAIの使用者なのか、など今までには起こり得なかった状況がありえます。導入コストや運用費・維持費AIを活用することで、人件費の削減や業務効率化に繋がりますが、導入するまでのコストやAIを運用・維持する費用がかかってきます。AIを導入するメリットの方が大きければ問題ないですが、初期投資として元手がないとそもそも取り入れることが難しい場合もあるでしょう。リスクマネジメントやAI人材の必要性AIは便利なツールではあるものの、出力されたデータの信憑性が低かったり、著作権を侵害しているケースがあったりと、完璧なアウトプットだけが出てくるわけではありません。最終的な確認や判断は人間が行う必要があるでしょう。また、AIの特性やデメリットを理解したAIを扱える人材の必要性も高まっています。まとめAIを活用することで、日常の業務が効率的になるだけではなく、ビジネスの発案にも役立てることができます。AIにはたくさんのメリットがあるので、AIの活用方法は人間の発想次第で無限に広がっていきます。人間とAIが共存できる社会を目指して、上手に業務やビジネスに活用していきましょう!