フリーランスとして活動する中で、「もっと専門性をアピールしたい」「新しい分野に挑戦したい」と考えることはありませんか?そのようなときに、資格は強みを証明する大きな武器になります。ただし、目的を持たずに選ぶのではなく、実務に活かしやすい資格を選ぶことが大切です。この記事では、フリーランスにおすすめの資格を職種別に紹介します。また、資格を取得する際の経費計上のルールや、注意点なども詳しく解説します。働き方や目標にぴったり合う資格を、一緒に探していきましょう。フリーランスに資格は必要?資格なしでも活躍できる?フリーランスは、資格がなくても活躍できる職種が多くあります。特に、エンジニアやWebデザイナー、ライターなどのIT系やクリエイティブ分野では、実務経験やスキルが重視されるため、資格の有無に関係なく仕事を獲得できます。しかし、未経験の場合や、新しい分野に挑戦したいときには、資格がスキルの証明として役立つこともあります。基本的な知識を示せる資格があると、最初の一歩を踏み出しやすくなり、自信にもつながります。また、企業との長期契約や高単価の案件を目指す場合には、資格が交渉の後押しになることもあります。自分の働き方や目標に合わせて、資格をうまく活用することが大切です。フリーランスエンジニアにおすすめの資格8選エンジニアはスキルで評価されやすい職種ですが、基礎知識や実務力を体系的に身につけている証明として資格が役立つ場面もあります。特にキャリアの初期や、新しい領域に挑戦する際に、資格の活用は効果的です。ここでは、フリーランスエンジニアにおすすめの資格を8つ厳選して紹介します。基本情報技術者試験基本情報技術者試験は、経済産業省が実施している情報処理技術者試験の1つです。国家資格でもあり、IT業界で働くうえで欠かせない基本知識を網羅的に学べます。試験は、科目Aと科目Bの2つがあり、プログラミングの基本からネットワーク、セキュリティ、データベース、アルゴリズム、さらにはIT業界の法律やマネジメントの基礎まで幅広く出題されます。独学でも合格を目指しやすく、これからエンジニアとしてキャリアを築きたい人や、未経験からフリーランスを目指す人にとって、最初の一歩としておすすめです。運営元独立行政法人情報処理推進機構(IPA)難易度★☆☆合格基準科目A・Bともに600点以上(1,000点満点)合格率30〜45%程度受験費用7,500円応用情報技術者試験応用情報技術者試験は、基礎知識に加えて応用力や問題解決力も求められる中級レベルの国家資格です。IT活用の戦略立案やシステムの企画、設計・開発・運用などに関して、実践的な知識や技術、経営的視点が問われます。クライアントの課題を技術でどう解決するかという視点が身につくため、より複雑な案件にも対応しやすくなります。午後試験は記述式のため、ある程度の文章力や理解力も必要です。難易度は上がりますが、その分「業務の幅を広げたい」「中長期の高単価案件に関わりたい」と考えている人にとって、取得を目指す価値は十分あります。運営元独立行政法人情報処理推進機構(IPA)難易度★★☆合格基準午前・午後ともに60点以上(100点満点)合格率20〜30%程度受験費用7,500円ネットワークスペシャリスト試験ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク設計や構築、運用の専門知識を問う国家資格です。設計から運用・保守、セキュリティ、法規まで幅広い知識と、論理的な記述力・問題解決力が求められます。試験は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの4つに分かれています。特に午後の試験は、記述式で難易度も高いため、独学よりも講座や参考書を活用した体系的な学習が効果的です。取得できれば、即戦力として活躍できる印象を与えられるため、高単価案件にもつながりやすくなります。運営元独立行政法人情報処理推進機構(IPA)難易度★★☆合格基準午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ全ての科目において60点以上(100点満点)合格率15%程度受験費用7,500円AWS認定資格AWS認定資格は、AWS(Amazon Web Services)が提供するクラウドサービスの知識やスキルを証明する専門資格です。AWSは世界最大級のクラウドプラットフォームのため、資格が取得できればグローバルで通用するスキルを証明できます。試験は、2025年時点で「Foundational(基礎)」「Associate(アソシエイト)」「Professional(プロフェッショナル)」「Specialty(スペシャリティ)」の4つのレベルに分かれており、以下の12種類が展開されています。レベル資格名概要FoundationalCloud Practitioner(クラウドプラクティショナー)AWSクラウドの基本概念、主要サービス、セキュリティ系などクラウドの全体像を問う入門資格AI Practitioner(AIプラクティショナー)AI、機械学習、生成AIの基礎知識やユースケース、AWS上でのAI活用の基本を問う資格AssociateSysOps Administrator (SysOpsアドミニストレーター)AWS環境の運用・管理・モニタリング・自動化など、運用管理者向けの実践的スキルを問う資格Developer (デベロッパー)AWSサービスを活用したアプリケーション開発やデプロイ、トラブルシューティングなどの知識を問う資格Solutions Architect(ソリューションアーキテクト)AWS上でのシステム設計・構築の基本スキルを問う資格Data Engineer(データエンジニア)データパイプラインの設計・構築・管理、データ分析基盤の運用などのスキルを問う資格Machine Learning Engineer (マシンラーニングエンジニア)機械学習モデルの構築・運用・デプロイ、MLOpsなどの実践力を問う資格ProfessionalSolutions Architect(ソリューションアーキテクト)大規模・複雑なAWSアーキテクチャ設計、移行、最適化など、設計リーダー向けの高度なスキルを問う資格DevOps Engineer(DevOpsエンジニア)DevOps自動化、CI/CDパイプライン設計、監視、運用最適化などDevOpsの専門知識を問う資格SpecialtyAdvanced Networking(アドバンスドネットワーキング)複雑なネットワーク設計・実装・運用、ハイブリッド接続、セキュリティなどネットワークの専門知識を問う資格Machine Learningr (マシンラーニング)機械学習の構築、AWS上でのMLワークロード設計・運用・実装などML分野の高度な専門知識を問う資格Security(セキュリティ)AWS環境のセキュリティ設計・運用・監査、データ保護、インシデント対応など、セキュリティ分野の専門スキルを問う資格試験はオンラインで受験可能です。対策教材も豊富なので、計画的に学習すれば独学でも十分合格を目指せるでしょう。運営元Amazon Web Services, Inc.難易度★★☆合格基準・Foundational:700点以上・Associate:720点以上・Professional/Specialty:750点以上※いずれも1,000点満点合格率非公開受験費用・Foundational:15,000円・Associate:20,000円・Professional/Specialty:40,000円Linux技術者認定(LinuC)Linux技術者認定(LinuC:リナック)は、サーバー運用やシステム開発に欠かせない「Linux」のスキルを証明できる民間資格です。特にインフラ系のエンジニアや、クラウド環境での作業を行う人にとって、業務に直結する知識を学べる点が大きな魅力です。LinuCは、レベル1からシステムアーキテクトまでの4段階があります。レベル1ではLinuxの基本操作やシェル、ユーザー管理、ファイルシステムの理解など、初級〜中級の技術が問われます。システムアーキテクトでは、オンプレミスやクラウド、物理、仮想化などの多様な環境での大規模システムの設計・構築・運用に必要なスキルが問われます。試験範囲が実務に即しているため、資格取得そのものが仕事の幅を広げる勉強になるでしょう。運営元特定非営利活動法人エルピーアイジャパン難易度★★☆合格基準正解率:65〜75%程度合格率非公開受験費用16,500円※システムアーキテクトのみ27,500円システムアーキテクト試験システムアーキテクト試験は、システム全体の構想設計から実装までを担う上級エンジニア向けの国家資格です。試験では、システム要件の定義や開発プロセスの管理、セキュリティや信頼性の確保など、システムの上流工程に関する知識が幅広く問われます。午後Ⅱでは論述問題も出題されるため、実務経験や考え方を言語化できる力も必要です。難易度は高いものの、「技術者として次のステージに進みたい」「単価の高い案件を受けたい」と考えている人には、挑戦する価値のある資格といえるでしょう。運営元独立行政法人情報処理推進機構(IPA)難易度★★★合格基準・午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ:60点以上(100点満点)・午後Ⅱ:ランクA〜DのうちAのみ合格合格率15%程度受験費用7,500円データベーススペシャリスト試験データベーススペシャリスト試験は、企業で扱う大量のデータを安全かつ効率的に管理・運用する力を証明できる国家資格です。試験では、データベース設計やSQLの高度な操作、トランザクション処理、要件定義、パフォーマンス管理、障害対応など、実務に即した内容が出題されます。データベースの知識は、Web・業務系システムで幅広く求められるため、取得しておくと汎用性が非常に高くなります。データベース構築やチューニングの知識をアピールできれば、より専門的な高単価案件への参画も可能でしょう。運営元独立行政法人情報処理推進機構(IPA)難易度★★★合格基準午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ全ての科目において60点以上(100点満点)合格率15%程度受験費用7,500円ITストラテジスト試験ITストラテジスト試験は、ITを活用した事業戦略の立案や提案、推進を担う高度IT人材を対象とした、最上級レベルの国家資格です。技術よりも、戦略的思考力やビジネス視点が問われる点が大きな特徴です。試験では、ITによってビジネスの課題をどう解決するか、どのように収益モデルを作るかといった、より経営に近いレベルでの思考が求められます。フリーランスとして顧客提案や上流工程に関わる仕事をしたい人には、非常に有効なアピール材料になるでしょう。午後Ⅱでは、実務経験や知識をもとに2,000〜3,000字の論文を書く必要があり、単なる知識だけでなく論理的な説明力も求められます。運営元独立行政法人情報処理推進機構(IPA)難易度★★★合格基準・午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ:60点以上(100点満点)・午後Ⅱ:ランクA〜DのうちAのみ合格合格率15%程度受験費用7,500円▼関連記事:ITエンジニア必見!おすすめのIT資格26選をジャンル別に徹底解説フリーランスWebマーケターにおすすめの資格5選Webマーケターは成果が重視される分野ですが、知識の幅広さや分析力を証明できる資格は信頼を得る材料になります。資格を取得することで、クライアントへの提案などでも説得力を持たせやすくなります。ここでは、フリーランスWebマーケターにおすすめの資格を5つ紹介します。Googleアナリティクス認定資格Googleアナリティクス認定資格は、Googleが公式に提供する「Googleアナリティクス4(GA4)」の運用スキルを証明する資格です。試験では、GA4の基本的な使い方から、イベントやコンバージョンの設定、ユーザー属性の分析方法、レポートの作成など、実務に即した内容が幅広く問われます。マーケティング初心者でも、Googleが提供する無料の公式学習プログラムを活用すれば、基礎からしっかり学べます。試験はオンラインで受験可能で、無料で何度でもチャレンジできます。運営元Google難易度★☆☆合格基準正解率:約80%以上合格率非公開受験費用無料マーケティング・ビジネス実務検定マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングの基礎から戦略レベルまでを段階的に学べる資格です。C級・B級・A級の3段階に分かれています。C級はマーケティング未経験者でも取り組みやすく、4Pやブランディング、市場分析といった基礎概念を中心に出題されます。B級は中級者向けで、実務に即した市場分析や課題解決能力が求められます。A級は上級者向けで、経営戦略にまで踏み込んだ内容になります。C級であれば独学でも対応可能です。将来的に経営戦略レベルまでスキルアップしたい人は、一歩ずつステップアップを目指しましょう。運営元国際実務マーケティング協会難易度★☆☆〜★★★合格基準・C級:200点満点の80%(160点)を基準として、試験委員長が定める点・B級:300点満点の70%(210点)を基準として、試験委員長が定める点・A級:2科目合計点(300点)の各回、試験委員長が定める点合格率非公開受験費用・C級:6,270円・B級:7,480円・A級:12,760円ウェブ解析士ウェブ解析士は、WebサイトやSNS、広告運用などに関するデータを読み解き、改善提案を行う力を問う民間資格です。試験では、アクセス解析の基礎やWeb広告、SEO、SNS活用といった幅広い分野が問われます。講座受講が必須で、実務とリンクした学習が特徴です。初級の「ウェブ解析士」のほか、「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」といった上位資格もあり、段階的にスキルを高められる構成になっています。運営元一般社団法人ウェブ解析士協会難易度★☆☆合格基準正解率:約70%以上合格率80%程度受験費用17,600円※公式テキスト4,400円と認定講座の費用11,000円が別途必要統計検定統計検定は、データを読み解き、根拠のある施策を打ち出す力を身につけたいWebマーケターにおすすめの資格です。数値に基づく意思決定が求められる現場で、統計の基本を理解していることは大きな強みになります。検定は1〜4級まであり、4級と3級は易しいため、社会人の受験者には2級以上がおすすめです。2級では、平均や分散、標準偏差、回帰分析など、マーケティングでよく使う基本的な統計手法が出題されます。データ分析や広告効果の検証に関心がある方には特に向いています。準1級と1級は専門課程修了レベルのため、高度な統計知識がある方や実務経験が豊富な方におすすめです。運営元一般財団法人統計質保証推進協会難易度★☆☆〜★★★合格基準正解率:約60%以上合格率・2級:50%程度・準1級:35%程度・1級:20%程度受験費用【2級】一般:7,000円学割:5,000円【準1級】一般:8,000円学割:6,000円【1級】統計数理:6,000円統計応用:6,000円Webアナリスト検定Webアナリスト検定は、アクセス解析を使ってWebサイトの改善提案ができる人材を育成するための民間資格です。試験では、Webマーケティングの基本やアクセス解析の手法、サイト改善につながる分析スキルなどが出題されます。講義の受講が必須で、受講後に試験を受ける流れです。初心者でも理解しやすいカリキュラムが組まれており、基礎からしっかり学びたい人に向いています。実務的な分析思考を身につけられるため、マーケターやディレクター、営業職など、幅広い職種で活用されています。運営元一般社団法人日本Web協会難易度★☆☆合格基準正解率:約75%以上合格率80%程度受験費用17,600円※認定講座も同時に受ける場合:22,325円▼関連記事:【難易度別】Webマーケティングのおすすめ資格16選!キャリアに役立つ資格を紹介フリーランスWebデザイナーにおすすめの資格5選Webデザイナーはポートフォリオが重要視されるものの、デザイン理論やツールの習熟度を裏づける手段として資格が評価されることもあります。ここでは、フリーランスのWebデザイナーにおすすめの資格を5つ紹介します。ウェブデザイン技能検定ウェブデザイン技能検定は、Webサイト制作に必要な知識や技能を評価する、Webデザイン関連で唯一の国家資格です。HTML/CSSの知識だけでなく、著作権やアクセシビリティの考え方、法律まで幅広く問われます。試験は3級スタートで、2級、1級とステップアップできます。未経験者や初心者は、3級を目指して基礎からしっかり固めることがおすすめです。なお、2級と1級の受験には、下位級の合格が必要です。国家資格という肩書きが得られるため、案件の提案時に「きちんとスキルを持っている」と証明しやすく、未経験者にとっても大きな後押しになるでしょう。運営元NPO法人インターネットスキル認定普及協会難易度★☆☆〜★★★合格基準・学科:70点以上・実技:70点以上※いずれも100点満点合格率・3級:60〜70%程度・2級:40〜50%程度・1級:10〜20%程度受験費用【3級】学科:6,000円(23歳未満の在職者は4,000円)実技:8,000円(23歳未満の在職者以外は6,000円)【2級】学科:7,000円実技: 16,000円【1級】学科: 8,000円実技: 25,000円Webクリエイター能力認定試験Webクリエイター能力認定試験は、Webサイト制作に必要な知識とスキルを評価する民間資格です。実務で役立つコーディング力やWebデザイン力を証明できます。試験では、HTML/CSSを使って、与えられたデザインに沿ったWebページを作成する課題が出題されます。ただ知識を暗記するだけでなく、実際に手を動かして形にする力が求められます。レベルは、スタンダード(初級)とエキスパート(上級)の2つのレベルに分けられています。スタンダードは、主にHTML/CSSの基礎的なコーディング力が問われます。エキスパートは、JavaScriptの読み込みやレスポンシブWebデザイン、ユーザビリティ・アクセシビリティなど、より実践的・専門的な内容が出題されます。運営元株式会社サーティファイ難易度★☆☆〜★★☆合格基準・スタンダード:実技問題の得点率65%以上・エキスパート:知識問題と実技問題の合計得点率65%以上合格率90%程度受験費用・スタンダード:6,100円・エキスパート:7,700円HTML5プロフェッショナル認定試験HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5やCSS3、JavaScriptに関する専門知識を証明できる民間資格です。Webの見た目だけでなく、動きや機能をつけられる技術が学べます。レベル1とレベル2の2段階があり、レベル1ではHTML5・CSS3・JavaScriptの基礎、マルチデバイス対応などを測ります。レベル2になると、Webアプリケーション開発やシステム連携、マルチメディア技術など、より高度で実践的な内容が問われます。なお、レベル2の認定にはレベル1の合格が必須です。Web開発寄りの内容も多く、デザイナーがフロントエンドの基礎を身につけるためにも有効です。Web制作の幅を広げたい人や、コーディングを強みにしたい人にぴったりな資格でしょう。運営元特定非営利活動法人エルピーアイジャパン難易度★★☆〜★★★合格基準正解率:約70%以上合格率非公開受験費用16,500円Illustratorクリエイター能力認定試験Illustratorクリエイター能力認定試験は、画像編集ソフトのIllustratorを使ったデザインスキルを客観的に証明できる資格です。ロゴやバナー、チラシなど、グラフィック制作の仕事を請けたい人に向いています。レベルは、スタンダードとエキスパートの2段階あり、スタンダードでは基本操作を中心に正確かつ効率的に制作する力が問われます。エキスパートでは、より高度なレイアウトやデザインの再現力が必要です。実技試験では、実際にIllustratorを使ってDTPファイルやWebデザインパーツなどを作成するため、日常業務と同じような感覚で取り組めます。Adobe系ソフトの操作に自信をつけたい方や、グラフィック制作のポートフォリオづくりに活かしたい方におすすめです。運営元ソフトウェア活用能力認定委員会難易度★☆☆〜★★☆合格基準・スタンダード:実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70%以上・エキスパート:知識問題・実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70%以上合格率70%程度受験費用・スタンダード:7,800円・エキスパート:8,800円Photoshopクリエイター能力認定試験Photoshopクリエイター能力認定試験は、画像編集ソフトのPhotoshopを使った画像編集やコンテンツ制作のスキルを認定する民間資格です。試験は、スタンダードとエキスパートの2つのレベルがあります。スタンダードでは、操作スキルを中心に、与えられたテーマに沿った作品制作が求められます。エキスパートでは、クライアントの要望に沿える高い技術力が問われます。Illustratorとセットで取得すれば、グラフィック制作全般に対応できるスキルセットになります。Photoshopを使えると表現の幅が広がるため、デザイン初心者にもおすすめです。運営元ソフトウェア活用能力認定委員会難易度★☆☆〜★★☆合格基準・スタンダード:実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70%以上・エキスパート:知識問題・実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70%以上合格率65%程度受験費用・スタンダード:7,800円・エキスパート:8,800円▼関連記事:Webデザイナーにおすすめの資格!デザインスキルをアピールする方法フリーランスライターにおすすめの資格4選ライターは文章力だけでなく、情報の正確性や構成力、専門分野の知識が求められる職種です。資格を通じて基礎を固めたり、得意分野を明確にしたりすることで、案件獲得の後押しになります。ここでは、フリーランスのライターにおすすめの資格を4つ紹介します。WEBライティング技能検定WEBライティング技能検定は、ライティング力とWeb上での情報発信スキルを客観的に証明できる資格です。ヒューマンアカデミーの「WEBライティング講座」の受講者が対象で、ライティングの経験者であっても、講座の受講が必須となります。正確な日本語表現や著作権への理解、SEO(検索エンジン最適化)に配慮した記事作成など、実務で必要となるスキルがバランスよく問われます。検定に合格すると、クラウドソーシングサイトでおすすめ人材として紹介されるなど、仕事に直結するチャンスが広がります。文章力だけでなく、「Web上で読まれるために必要な知識」を持っていることをアピールできるため、クライアントからの信頼も得やすくなるでしょう。運営元一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会難易度★☆☆合格基準非公開合格率50%程度受験費用・講座費用:39,600円・本試験費用:6,000円FP技能検定FP技能検定(ファイナンシャルプランナー)は、お金に関する幅広い知識を身につけられる国家資格です。ライターとして資産運用や保険、税金関連の執筆をしたい人に特におすすめです。試験は、日本FP協会と一般社団法人金融財政事情研究会の2団体がそれぞれ実施しています。日本FP協会は、実生活や身近なテーマを中心に出題する一方で、一般社団法人金融財政事情研究会は金融や保険業界向けの専門的な内容が多いのが特徴です。金融にまつわるテーマを深く正確に書けるようになるため、金融メディアや保険会社からの執筆依頼が増える可能性があります。特に2級以上を取得すると、より専門的な知識を活かした高単価の案件にも対応できるようになるでしょう。運営元・日本FP協会・一般社団法人金融財政事情研究会難易度★☆☆〜★★★合格基準日本FP協会主催【2級・3級】・学科:36点以上(60点満点)・実技:60点以上(100点満点)【1級】・120点以上(200点満点)一般社団法人金融財政事情研究会主催【2級・3級】・学科:36点以上(60点満点)・実技:30点以上(50点満点)【1級】・120点以上(200点満点)合格率日本FP協会主催【3級】・学科:80〜90%・実技:80〜90%【2級】・学科:40%程度・実技:60%程度【1級】・実技:90%程度一般社団法人金融財政事情研究会主催【3級】・学科:50%程度・実技:50%程度【2級】・学科:20%程度・実技:40%程度【1級】・学科:10〜20%・実技:80〜90%受験費用【3級】・学科:4,000円・実技:4,000円【2級】・学科:5,700円・実技:6,000円【1級】・日本FP協会:20,000円・一般社団法人金融財政事情研究会 学科:8,900円・一般社団法人金融財政事情研究会 実技:28,000円 薬機法管理者資格薬機法管理者資格は、薬機法(旧薬事法)の専門知識を証明する民間資格です。薬機法とは、商品が健康や美容に与える効果について誇大表現などをしないように定めた法律です。薬機法の基本から、景品表示法や健康増進法との関係、広告表現の具体的なNG例まで学べます。薬機法に配慮した記事は、法的リスクを避けたい企業にとって大きな価値があるため、高単価案件が多い傾向にあります。特に化粧品系・医療系のメディアでは、薬機法に対応できるライターは重宝されやすく、単価交渉でも有利になります。安全で信頼性の高い記事を目指すなら、取得して損のない資格です。なお、試験を受けるためには、薬事法管理者講座を受講する必要があります。運営元薬事法ドットコム難易度★★☆合格基準非公開合格率非公開受験費用59,800円SEO検定SEO検定は、検索エンジンで記事を上位表示させるための知識を体系的に学べる資格です。SEOとは、Googleなどの検索結果で上位表示されるように記事やサイトを最適化させるための技術や考え方です。SEO検定では、検索エンジンの仕組みや効果的なキーワード選び、内部リンク設計など、実践的な知識が問われます。1級〜4級までの4段階があり、4級はSEOの基礎、3級は実務的な基礎、2級は応用、1級は戦略レベルの内容です。1級でも難易度はそれほど高くないため、SEOの実務経験が浅い人でも勉強次第で合格できる可能性があります。ライティングに加えてSEOの知識があることをアピールできれば、仕事の幅も大きく広がるでしょう。運営元一般社団法人全日本SEO協会難易度★☆☆合格基準正解率:80%以上合格率70%程度受験費用8,000円フリーランス事務職におすすめの資格4選企業や個人事業主のバックオフィス業務をサポートする事務職の仕事は、在宅で取り組みやすく、安定したニーズがあります。一方で、業務の正確さや信頼性が求められるため、スキルの証明として資格を取得しておくと安心です。ここでは、フリーランスとして事務職を行う方におすすめの資格を4つ紹介します。日商簿記検定日商簿記検定は、日本商工会議所が主催する国内最大級の簿記資格です。企業の収支や財務の流れを把握するために必要な知識が問われます。レベルは、初級から1級までの4段階です。初級は簿記の基本用語や複式簿記の仕組みが問われ、3級では仕訳や帳簿の記入など基本的な簿記の知識が問われます。2級は工業簿記も加わり難易度が上がりますが、経理・会計実務で役立つ知識が身につきます。1級は、大学・専門学校レベルで、会計学・原価計算など高度な内容が出題されます。特に、2級以上を取得できれば、高い会計知識があると評価されるため、単価アップや長期契約のきっかけにもつながるでしょう。運営元日本商工会議所難易度★☆☆〜★★★合格基準正解率:70%以上※1級は1科目ごとの得点が40%以上合格率・初級:50〜60%・3級:30〜40%・2級:15〜25%・1級:10〜20%受験費用・初級:2,200円・3級:3,300円・2級:5,500円・1級:8,800円給与計算実務能力検定給与計算実務能力検定は、企業の給与計算を正確に行うための知識とスキルを証明する民間資格です。検定は、3級から1級まであります。3級は給与計算の基礎、2級は給与計算の基礎と標準業務の知識が問われます。1級になると、イレギュラーな勤務形態や年末調整、育休・産休の計算など、より複雑な実務対応力が求められます。フリーランスで給与計算のアウトソーシング業務を受けたい方にとって、業務の正確性と信頼性をアピールできる資格です。運営元一般社団法人実務能力開発支援協会難易度★☆☆〜★★☆合格基準正解率:70%以上合格率・3級:90%程度・2級:60〜70%・1級:40〜50%受験費用・3級:10,000円・2級:8,800円・1級:11,000円マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、Microsoft Office製品の操作スキルを証明する資格です。Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの各ソフトごとに試験があります。Wordでの書類作成や、Excelでの関数やグラフ作成といった実務的なスキルが出題されるため、実践力の証明として活用されています。また、在宅ワークでクライアントとやり取りをする際、即戦力としてのアピールにもつながります。レベルは「一般」と「上級(エキスパート)」があり、自分のレベルや目指す業務内容に応じて選べます。運営元Microsoft※日本での運営は株式会社オデッセイ コミュニケーションズ難易度★☆☆〜★★☆合格基準550〜850点(1,000点満点)合格率非公開受験費用12,980円(学割:9,680円)社会保険労務士社会保険労務士は、労働・社会保険・年金などの法律知識を活かし、企業の人事・労務管理や社会保険手続きの専門家として活躍できる国家資格です。社労士資格があると、単なる事務作業にとどまらず、より専門的で責任のある業務も担えるようになります。社会保険や雇用保険、労働基準法など、働く人を守るルールに関する知識が身につくため、就業規則の作成補助や従業員の入退社に伴う手続きなど、事務職の範囲を大きく広げられます。ただし、社労士は合格率が低い難関資格です。出題範囲は広く、労働基準法や雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法など、10科目にわたる幅広い法律知識が問われるため、計画的に学習を進めることが重要です。運営元全国社会保険労務士会連合会難易度★★★合格基準・選択式試験:総合得点25点以上かつ各科目3点以上・択一式試験:総合得点44点以上かつ各科目4点以上合格率6〜7%程度受験費用15,000円▼関連記事:ビジネス・仕事に役立つ資格23選!資格取得のメリット・選ぶポイントを解説フリーランスは資格取得にかかる費用を経費にできる?現在の仕事や事業に関連している資格であれば、取得にかかった費用は経費として処理できます。「研修費」や「教育訓練費」などの勘定科目で処理することが一般的です。例えば、フリーランスで事務職をしている人が日商簿記検定を受ける場合や、Web制作をしている人がデザインに関する資格を取るケースでは、資格が仕事の延長線上にあるため、経費として認められやすくなります。また、試験対策のために購入した書籍や参考資料の費用は「新聞図書費」、試験会場に向かうために使った交通費は「旅費交通費」として計上できます。つまり、資格取得そのものにかかる費用だけでなく、周辺にかかる出費も含めて経費にできる可能性があるのです。【例外】国家資格の取得にかかる費用は経費に計上できない医師や弁護士、税理士などの国家資格は、原則として取得費用を経費にできません。経費にできない理由は、国家資格が「一身専属的」と呼ばれる性質を持っているからです。一身専属的とは、資格を取得したその人自身にのみ効力を持ち、譲渡や貸与ができない性質を指します。経費は会社や事業のために使ったお金です。しかし、医師などの国家資格は本人しか使えず、個人の利益や地位に結びつく性質が強いです。そのため、たとえ仕事に関係していても「会社や事業の財産」とはならず、「個人の資産形成の一環」とみなされてしまい、経費にはできないのです。▼関連記事:フリーランスの気になる経費事情!経費計上する時の注意点やQ&Aもフリーランスが資格を取得する際の注意点フリーランスとして活躍するために資格取得を考える人は多いですが、闇雲に資格を取るだけでは理想の働き方にはつながりません。ここでは、資格を取得する際に注意すべきポイントを解説します。資格取得をゴールにせず、スキルアップや仕事獲得にしっかり役立てるために、押さえておきたい視点を確認していきましょう。資格取得が目的化しないようにする資格取得はあくまで手段であり、ゴールではありません。資格を取ること自体が目的になってしまうと、本来のキャリアアップや仕事獲得にはつながりにくくなります。しかし、いざ勉強を始めると合格そのものが目標になりやすく、合格しても「実際にどう活かしていいか分からない」という状態になってしまうケースも少なくありません。大切なのは、「資格をどのように仕事につなげるか」をしっかりイメージしておくことです。具体的な目標設定をしながら勉強を進めると、モチベーションも維持しやすくなるうえに、学んだ知識をすぐ実践に活かせます。仕事に有効な資格を選ぶ資格を選ぶ際は、やりたい仕事や請けたい案件に直結する資格を選ぶことが重要です。「人気のある資格だから」「難しそうだから評価されそう」という理由で選ぶのではなく、「自分の仕事に必要か」「クライアントが求めているか」を基準にして選ぶことが重要です。資格の公式サイトに掲載されている活用事例や、実際に資格を持っている人の体験談を調べるのも、判断材料になるでしょう。フリーランスの資格取得に関するよくある質問資格が役立つことは分かっていても、「どんな資格がいい?」「未経験でも本当に通用する?」といった不安を持つ方は少なくありません。ここでは、資格選びのポイントや、実際にどんな資格が稼ぐ力につながるのかを紹介します。在宅フリーランスを目指す場合におすすめの資格は?在宅でフリーランスとして働きたい場合は、自宅で完結しやすい職種を選び、その分野に関連する入門的な資格から始めるのがおすすめです。特にエンジニアやデザイナー、ライターといった職種は在宅ワークとの相性がよく、案件数も比較的豊富です。未経験から始める場合には、入門的な資格に挑戦するのがおすすめです。エンジニアを目指すなら、プログラミングの基本を広く学べる「ITパスポート」や、より実践的な知識が問われる「基本情報技術者試験」からスタートするとよいでしょう。これらの資格は国家資格でありながら、未経験者でも比較的取り組みやすく、IT業界の基礎をしっかりと理解できます。ライターには特定の国家資格はありませんが、「WEBライティング技能検定」のような文章スキルを示せる民間資格を取得したうえで、特化したい業界などに合わせて、実務に近い資格に挑戦することがおすすめです。ほかの職種でも、基礎的な資格からスタートを切ったうえで、実務スキルにつなげて徐々にレベルアップしていくとよいでしょう。▼関連記事:PC1台で始められる在宅フリーランスの仕事14選!案件獲得の方法も解説【体験談あり】未経験からでもフリーランスとして稼げる資格はある?未経験からフリーランスを目指す場合でも、専門性や信頼性の高い資格を取得すれば、専門家としての道を切り開くことは十分可能です。特に国家資格の中には、実務経験がなくても受験できるものが多くあり、さらに資格取得後すぐに開業や独立を目指せる分野もあります。代表的なものとしては、公認会計士や司法書士、行政書士、中小企業診断士などがあります。これらはいずれも「士業」と呼ばれる職業で、高い専門性と信頼性が求められます。一朝一夕で取得できる資格ではありませんが、資格を取得すれば独立性が高く、安定した収入も期待できます。フリーランスにとって資格よりも大切なスキル資格取得は、案件獲得の際の優位性を高めたり、仕事の幅を広げたりするために有効な手段です。しかし、フリーランスとして活躍していくために大切なのは、資格よりも実務に本当に役立つスキルです。資格を取得していても、仕事で必要なスキルが身についていないと、フリーランスとして信頼を得て、案件を獲得していくことはできません。そのため、フリーランスとして長く安定して働くためには、ソフトスキルを磨いていくことが欠かせません。ソフトスキルとは、納期を守る力やコミュニケーション力、トラブル対応力、自己管理能力など、資格では測れない実務面の対応力を指します。知識があっても、メールの返信が遅かったり納品が雑だったりすると、継続的に仕事を受注するのは難しいでしょう。一方で、たとえ資格がなくても「やり取りが丁寧で安心感がある」「納期より早く正確に仕上げてくれる」といった評価を得られるフリーランスは、リピート案件や紹介のチャンスが増えていきます。▼関連記事:優秀なフリーランスはソフトスキルが圧倒的!スキルや収入アップの方法を解説まとめ多くのフリーランスにとって、資格は必須ではありません。資格がなくても安定して仕事を受注している人はたくさんいます。しかし、特に未経験からのスタートを目指す人にとって、資格はスキルや基礎知識の証明として有効であり、提案力や単価アップにつながる可能性もあります。また、民間資格でも一定のスキルを証明できるものは多く、仕事の受注時に自信を持てる材料になります。また、資格取得がゴールではなく、それをどう仕事に活かすかをしっかりイメージすることが重要です。知識と実務経験を重ねながら、自分らしい働き方を少しずつ形にしていきましょう。