フリーランスは、どこでも好きな場所から働ける点が大きなメリットです。フリーランスであれば、住み慣れた地元へUターンして働くことも可能です。地方で働くフリーランスのメリットやデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?これから地方移住を目指すフリーランスの方や、会社員からフリーランスへ転身し、違う地域で暮らしたいという方に、地方移住のリアルをお伝えします。地方でフリーランス案件を獲得する方法も解説しているので、参考にしてみてください。地方でフリーランスが働くメリットフリーランスは、自分の好きな時間や好きな場所で働けるのが魅力です。中でも地方で生活するフリーランスには地方だからこそ得られるメリットがあります。この記事で地方とは、三大都市圏と呼ばれる以下の都道府県をのぞいたエリア、もしくは国外を指します。東京圏:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県名古屋圏:岐阜県、愛知県、三重県大阪圏:京都府、大阪府、兵庫県、奈良県※参考 国土交通省自分の好きな場所で働くことができる地方に住むフリーランスは、自分の好きな場所で働くことができる点が最大のメリットです。住み慣れた地元に戻って生活ができたり、自然豊かな土地で子育てなどと両立しながら働くことができます。今までに行ったことがないけれど、ずっと住んでみたかった土地で、新たな生活を始めることも可能です。都会の喧騒から抜け出して、気分転換になったり、ストレスの少ない生活が実現できるかもしれません。生活費を下げることができる地方は、都心部と比べると家賃や物価が下がるので、生活費が下げられる点も大きなメリットの1つです。フリーランスは、案件の単価や稼働時間次第で毎月の収入が変わってくる働き方で、会社員と比べると経済的に不安定です。都心で働いているときよりも、家賃などの固定費が下がるのはフリーランスにとって安心でしょう。新しいクライアントや人とのつながりができる地方に移住すると、その地域の地元のクライアントとの出会いがあったり、地域のコミュニティに参加する機会があったりと、都心に住んでいるよりも、人間関係が密になる場合があります。フリーランスの案件獲得のきっかけの多くは「知人や友人からの紹介」で、「人脈」が大切になってきます。地方に移住することで、より一層人との繋がりが仕事に活きてくるでしょう。人生における視野が広がる今までとは違った環境に住むことで、都会では経験できないことや常識とされていることとの違いを感じることもあるでしょう。その地域独自の文化や宗教、生活慣習の違いなどもあるかもしれません。フリーランス活動を地方で行うことで、自分の価値観や視野を広げられるようないろんな人生観・仕事観に触れることができます。地方でフリーランスが働くデメリット地方に移住してフリーランスとして働くメリットはたくさんありますが、同時にデメリットも存在します。地方に移住した後で、「こんなはずじゃなかった.....」とならないように事前に確認しておきましょう。スキルを活かせる仕事が少ない場合があるフリーランスとして地方で働く場合、選択肢としては、フルリモートの案件を獲得する移住先の仕事を獲得するの2つが考えられます。しかし、地方は首都圏と比べると案件数が少なかったり、自分のスキルがマッチする案件が見つかりづらかったりします。単価や報酬が低い可能性がある首都圏で働くフリーランスが請ける案件と比べると、地方在住のフリーランスが請ける案件の方が単価が低い可能性があります。高単価の案件を発注する企業は本社を都心に構えていることが多く、フリーランスに出社を求めるクライアントであれば、都心に住んでいるフリーランスから採用するでしょう。地方に住みながら、高単価案件や条件のよい案件を獲得するには、より一層の努力が必要になります。住んだ地方の環境が合わない可能性がある移住先の気候や文化、生活スタイルなどにフィットできないと、地方でのフリーランス生活も辛いものになってしまうかもしれません。地方に移住したことによって、交通の便が悪くなり、家で過ごす時間が増えたり、休日の過ごし方が変わったりすることで、都心で生活しているときのような刺激を感じられない人もいるでしょう。事前に、移住した際の生活イメージや過ごし方をリサーチしておいた方がいいでしょう。仕事や人脈が広がらない可能性がある移住する地域によっては、フリーランスの人材活用に消極的だったり、そもそも人同士の交流が少なかったりして、フリーランスが人脈を広げるチャンスがない可能性もあります。フリーランスとしての活躍の機会を求めて地方に移住する場合には、その地域でできる仕事やリモートでできる案件の目処が立ってから移住した方が安全でしょう。地方フリーランスの案件獲得方法地方でフリーランス活動をするときの案件獲得方法を解説します。都心部で案件を探すのとは一味違った工夫が必要になるので、参考にしてみてください。フリーランス向けマッチングサービスでフルリモート案件を探す「フリーランス白書2023調査」によると、「友人や知人からの紹介」以外の方法で案件を探す場合は「マッチングサービスを利用する」人が多いとされています。フリーランス向けマッチングサービスを活用して、地方に住んでいてもフルリモートで参画できる案件を探して、応募するとよいでしょう。例えば、SOKUDAN(ソクダン)では、リモート勤務が可能な案件が豊富に紹介されているので、フリーランスが地方移住後も働ける案件が見つかるはずです。▼SOKUDANのフリーランス向けフルリモート案件一覧▼関連記事:【体験談あり】フルリモートでフリーランスとして働くメリット・デメリット!地方企業のフリーランス案件を探して応募する地方にある企業の案件を扱っているサイトやサービスで地方案件を探す方法もあります。例えば、PEBANK(ピーイーバンク)は、地方に住むフリーランスのIT人材が応募できる案件が多く掲載されています。または、転職サイトなどで、自分が移住する地域に条件を絞って、企業に直接問い合わせたりする方法もおすすめです。正社員ではなく、業務委託(フリーランス)でも応募可能な企業があれば、問い合わせてみるとよいでしょう。知人やコミュニティで紹介してもらうフリーランスが仕事を獲得したいときにやはり重要になってくるのが「人脈」です。地方に移住してフリーランスになる場合も同様で、住みたい地方の友人やコミュニティのツテで、自分がフリーランスで仕事を探していることを相談してみるとよいでしょう。▼関連記事:フリーランスの仕事の探し方11選!初心者向けの基本編から上級編まで解説フリーランスに人気の地方ランキングフリーランスに人気の地方をランキングで紹介します。SOKUDANに登録しているフリーランスの居住地(47都道府県と海外)のデータを元にしています。(2024年3月時点)1位:福岡県(2.89%)福岡県は、「物価や家賃の安さ」「交通の利便性」「フリーランスが多い(特にIT関連)」という、フリーランスにとって嬉しい条件が揃った地方のエリアです。九州のフリーランス案件が福岡に集中していることもあり、九州のなかでも福岡にいれば案件獲得がしやすいでしょう。2位:北海道(2.08%)北海道は、都心と比べて家賃が格段に安く、同じ値段でも数倍広い家に住むことができます。住環境が整うのでフリーランスの人は仕事に集中しやすくなるでしょう。冬は極寒ですが、夏は本州と比べて過ごしやすい気候なので、暑さが苦手な人におすすめです。3位:海外(1.25%)どの国に住むかにもよって、フリーランス生活の快適度や案件獲得の難易度は変わってきますが、海外から働くフリーランスも増えています。インターネット環境さえ整っていれば、日本のクライアントとリモートで仕事することは充分可能です。▼参考記事:海外で活躍するフリーランスのリアル。案件獲得・ビザ・税金の手続きを解説4位:静岡県(1.25%)静岡県は、都心部までのアクセスのよさが最大の魅力です。稀に出社が必要な案件にも応募が可能なので、フリーランスとして案件獲得できる可能性が高まります。「豊かな自然」と「温暖な気候」、加えて「都心部までのアクセスのよさ」を兼ね備えているので、都心と地方のハイブリッドなフリーランス生活が実現可能です。5位:広島県(1.00%)中国・四国地方で最も仕事が多く集まるのが広島県です。交通網が発達しており、広島市内でフリーランスとして生活するには困らないでしょう。尾道や瀬戸内などの観光スポットも充実しているため、広島以外の地域から移住してくるフリーランスの人は休日の楽しみも満載です。まとめ地方で働くフリーランスは、地方ならではの生活や環境の中でのびのびと働けたり、充実した休日を過ごせるでしょう。どこでも好きな場所で働くことができるフリーランスならではのよさを味わうために、地方でも働ける案件を獲得することが重要です。hatr