画像生成AIツールって何ができるの?おすすめの画像生成AIツールが知りたい!ChatGPTをはじめAIツールに注目が集まるなか、画像生成AIツールも進化を遂げています。今回は、画像生成AIツールの驚くべき機能や活用事例などを総まとめにしました!もちろん、おすすめのツールも有料版・無料版・スマホ用とジャンルに分けて、ご紹介します。ぜひ、画像生成AIツールを使いこなして、趣味や仕事に役立ててください!画像生成AIツールとは?画像生成AIツールは、人工知能技術を使って新しい画像やアートワークを作り出すことができるツールのことを指します。ユーザーは特定の指示やキーワードを入力することで、望む種類の画像を生成することができます。人工知能は、既存のデータを基にして新しい画像を生み出すので、無限のバリエーションが期待できます。AI(人口知能)と画像生成技術の進化ここ数年で大きな進化を遂げたAI技術ですが、画像生成においても初期は、シンプルなパターンやテクスチャを生成することしかできませんでした。しかし、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の登場によって、画像の認識や分類が高精度に行えるようになりました。さらに、Generative Adversarial Networks (GANs) の登場で写真のようにリアルな画像やアートワークが生成可能となりました。現在では、画像生成技術はゲーム、映画、デジタルアートなど、さまざまな分野での応用が進められています。また、画像生成だけでなく、音声、テキスト、動画など、他のメディアとの統合も進んでいます。画像生成AIツールの主な機能画像生成AIツールには、さまざまな機能があります。ユーザーが指定したテーマやキーワードに基づいて新しい画像を生成することはもちろん、既存の画像の品質を向上させる、または特定のフォーマットや解像度に変換することも可能です。面白い機能としては、ユーザーの指示に従って、顔やキャラクターの画像を生成し、特定の属性(髪の色、表情など)を指定することができます。生成した画像から、短いアニメーションや動画クリップの生成も可能なツールもあります。最新の画像生成AIツールのなかには、2Dの画像から3Dのモデルを生成したり、直接3Dの形状やテクスチャを生成するツールも存在します。リアルタイムでの画像生成機能を持つツールも増えてきており、ゲームやVR/ARアプリケーションでの利用が進んでいます。他の画像ツールとの違い画像生成AIツールと画像編集ソフトとの違いは、完全に新しい内容やデザインを生み出すことができるかという点です。画像編集ソフトは、既存の画像を元にユーザー(編集者)が手動で操作します。ユーザーの特定のスキルや経験が求められるでしょう。画像生成AIツールでは、特定の指示やキーワードを入力するだけで、ゼロから複雑な画像を生成することができます。画像生成AIツールとクリエイティブツールとの違いは、使用シーンの幅にあります。クリエイティブツールは、より広範なカテゴリに属し、画像編集、ビデオ編集、音楽制作、グラフィックデザイン、3Dモデリングなど、多様な作業をサポートするソフトウェアやハードウェアを指します。そのため、画像生成AIツールもクリエイティブツールの中に含まれます。画像生成AIツールは、クリエイティブツールの中でも、AI技術を活用した高度な生成機能が中心と考えるとよいでしょう。【有料】おすすめの画像生成AIツール4選画像生成AIツールには、有料のものと無料のものがあります。ここでは、機能が充実していたり、クオリティの高い画像生成に特化した有料のツールをご紹介します。DreamStudio「DreamStudio」は、Stability AI社が開発・運営する「Stable Diffusion」のオープンβ版の画像生成AIツールです。画像のスタイルの選択に加え、生成して欲しくないイメージをネガティブプロンプトとして入力したり、解像度やサンプリング回数など細かい設定が可能です。アカウント作成:必要料金:新規アカウント作成で25クレジット(約125枚分)付与され、以降は課金性(10ドル=1,000クレジット)表示:英語プロンプト入力:日本語可能https://beta.dreamstudio.ai/generateDALL·E 2(ダリ ツー)「DALL·E 2(ダリ ツー)」は、AI研究を進めるアメリカの組織OpenAIによって、2022年4月にリリースされた画像生成AIツールです。複雑なプロンプトを入力してもクリエイティブな画像を生成してくれ、生成した画像を合成したり、さまざまなパターンを提案してくれたりします。アカウント作成:必要料金:新規アカウント作成で50クレジット付与され、毎月15クレジット付与 追加クレジットは課金性(15ドル=115クレジット)表示:英語プロンプト入力:日本語可能(英語の方が制度が高い)https://openai.com/dall-e-2Shutterstock(シャッターストック)「Shutterstock(シャッターストック)」は、画像のフリー素材サイトの一つ。先に紹介したOpenAIのDALL·E 2と提携を組んでいます。画像のフリー素材サイトなので、さまざまなテンプレートや素材を利用でき、商用利用も可能です。アカウント作成:必要料金:10枚まで無料(期限は1ヶ月)以降は、月額プランや年額プランで料金が異なる表示:英語プロンプト入力:日本語可能(英語の方が制度が高い)https://www.shutterstock.com/ja/Midjourney「Midjourney」は、2022年7月から提供されているAI画像生成ツールで、Discord上のbotとして機能していることが特徴です。Discord上のユーザー間で画像生成を共有することもできます。アップデートにより画像生成のクオリティの高さが圧倒的です。アカウント作成:Discordのアカウントが必要料金:25枚まで無料。以降は、月額プランや年額プランで料金が異なる表示:英語プロンプト入力:英語https://www.midjourney.com/home/?callbackUrl=%2Fapp%2F【無料】おすすめの画像生成AIツール6選なんか面白そうだから、とりあえず無料の画像生成AIツールを試してみたい!という方におすすめのツールをご紹介します。グレードアップして有料に切り替えることができるものもあるので、トライアルとするのによいでしょう。Stable Diffusion先に紹介した「Stable Diffusion」です。よりシームレスなUIになり、生成された画像を作成および編集するための使いやすいツールです。複数の機能拡張プラグインの追加も検討されており、ますます便利になるでしょう。アカウント作成:Hugging Face、Dream Studio、Mageを活用料金:無料表示:英語プロンプト入力:日本語可能(英語の方が制度が高い)Adobe Firefly「Adobe Firefly」は、Adobe製品に新しく搭載された画像生成AIツールです。プロンプトを入力すると、誰もが自分のアイデアをイメージ通りに表現できます。PhotoshopにもAdobe Fireflyの画像生成技術が導入されているので、クリエイターの業務アシスタントとして活躍しています。Adobe内の画像を元にAIが画像生成しているので、生成される画像の来歴の透明性が担保されており、著作権を気にせず、商用利用が可能です。アカウント作成:Adobeアカウントが必要料金:Beta版は無料(Adobe製品の利用は有料)表示:日本語プロンプト入力:英語https://www.adobe.com/jp/sensei/generative-ai/firefly.htmlBing Image Creator「Bing Image Creator」は、Microsoft社が提供している画像生成AIツールです。先に紹介したOpenAIのDALL·E 2を使用しており、プロンプトを入れると指示にあった画像を4枚作成できます。個人利用であればダウンロードや共有が可能ですが、商用の利用はできません。アカウント作成:Microsoftアカウントが必要料金:無料表示:日本語プロンプト入力:日本語可能(英語の方が制度が高い)https://www.bing.com/createCraiyon(クレヨン)Craiyonは、かつて「DALL・E mini」という名前でHugging Face上のページから利用できるものでした。アカウント作成が不要で料金も無料、プロンプトを入力すると9枚の画像を生成してくれます。画像の生成に時間がかかる点と有料サブスクリプションに登録しないと商用利用にライセンス明記が必要です。アカウント作成:不要料金:無料表示:英語プロンプト入力:日本語可能(英語の方が制度が高い)https://www.craiyon.com/Visual ChatGPT「Visual ChatGPT」は、ChatGPTのAPIが公開されたことによりChatGPTを利用して、画像を対話的に生成したり説明させたりできるツールです。githubのページ、あるいはhuggingfaceから利用できます。アカウント作成:利用元に依存料金:無料(商用利用にコストがかかる場合がある)表示:英語プロンプト入力:日本語可能(英語の方が制度が高い)github:https://github.com/microsoft/TaskMatrixhuggingface:https://huggingface.co/spaces/microsoft/visual_chatgptCanva AI(Text to image)「Canva AI(Text to image)」は、イラスト作成ツールCanvaに搭載された画像生成AIツールです。テキストの入力によって画像を生成してくれ、スタイルを指定することでタッチや雰囲気を変えることも可能です。スタイルのバリエーションが豊富で、作成した画像をCanva上で編集したり、SNSにアップしたりできます。アカウント作成:Canvaアカウントが必要料金:無料(1日100枚まで)表示:日本語プロンプト入力:日本語可能(英語の方が制度が高い)https://www.canva.com/ja_jp/ai-image-generator/【スマホ版】おすすめの画像生成AIツール6選スマホでも使える画像生成AIツールも増えています。手軽に使えるメリットがありますが、容量をとることに注意しつつ、いろんな画像を作ってみてください!Dream by WOMB(ドリーム バイ ウォンボ/WOMBO Dream)AIが絵を描いてくれるアプリ「Dream by WOMBO(ドリーム バイ ウォンボ)」は、生成したい画像やアートのテーマとなるキーワードを入れて、アートスタイルを入力するだけで、簡単にAIが画像を生成してくれます。料金:無料(印刷時に料金が発生)表示:英語プロンプト入力:日本語可能(英語の方が制度が高い)インストールはこちらAIイラスト AnimeJourney(AIイラスト Plus)「AIイラスト AnimeJourney」は、テーマを入力してイラストのテイストを指定すれば、画像を生成してくれます。2次元のキャラクターの作成クオリティが非常に高く、イラスト感の強さやオリジナル度なども選ぶことができます。料金:無料表示:日本語プロンプト入力:日本語現在、アプリが非公開になっているようです。AIピカソ「AIピカソ」は、AI機能を用いたお絵描きアプリと言われています。フリー素材で有名な「いらすとや」とコラボしており、さまざまなテイストのイラストを楽しむことができます。無料で無制限で利用できますが、広告が出てきたり機能に制限があります。日本語のプロンプトでも生成可能ですが、Stable Diffusionを使用したサービスなので、英語プロンプトの方が制度が高いです。料金:無料表示:日本語プロンプト入力:日本語(英語の方が制度が高い)インストールはこちらWonder「Wonder」は、キーワードを入力するだけでデジタルアートを生成してくれるAIツールです。スタイルを指定して生成する画像の雰囲気を変えるだけでなく、イメージ画像を設定することで、より理想の画像を生成することが可能です。料金:無料(有料版あり)表示:日本語プロンプト入力:日本語starrai Create AI Art「starrai Create AI Art」は、100万件ダウンロードを突破しており世界規模で利用者の多い、画像生成AIツールです。キーワードの入力のみでも画像の生成ができますが、画風の設定において他のユーザーがどのような設定でどのような画像を生成しているか、みることができます。料金:無料(有料版あり)表示:英語プロンプト入力:英語インストールはこちらMeitu(メイツ)「Meitu(メイツ)」は、カメラ加工アプリでAIによる画像生成や編集機能が搭載されています。〇〇風という加工によってSNS映えする画像を生成できたり、自分の写真を元に似顔絵を生成してくれたりします。アプリ内のAIイラストメーカーから無料で利用できますが、有料では使える機能が増えます。料金:無料(有料版あり)表示:日本語プロンプト入力:日本語インストールはこちらAIイラストくん「AIイラストくん」が、LINEでAIイラストを生成できるツールです。LINEアカウントを持っていれば1日3回まで無料で利用できます。利用規約の範囲で作成した画像の商用利用もでき、ビジネスへのきっかけにもなるでしょう。料金:無料(有料版あり)表示:日本語プロンプト入力:日本語インストールはこちら画像生成AIツールの活用事例画像生成AIツールは個人の利用だけでなく、ビジネスシーンでも活用されています。実際にAIが生成した画像が活用されている事例をご紹介します。「宇宙兄弟15 周年」を記念して画像生成AIを活用したコラボアートを発売世界的に有名なグラフィックアーティストMASAYA ICHI(マサヤ ・イチ)さんが、宇宙兄弟連載15周年を記念して、特別な限定版コレクションを発表しました。画像生成AI を研究しグラフィック技術との融合の先端をいくMASAYA ICHIAIさん、宇宙兄弟とのコラボは2回目です。限定66枚・応募抽選での販売になり、価格は154,000円とのこと。繊細な技術に画像生成AIのテクノロジーが合わさることによって、その情景が見事に再現されています。アーティストのコラボレーションによる、オリジナルアート作品の生成にもAI技術が進出しています。参考:公式サイトマーケティングとプロモーション「ナイキ×ティファニー」2023年1月30日に大手スニーカーメーカーのナイキと、アクセサリーブランドのティファニーは、コラボレーションしたシューズとアクセサリーを発表しました。コラボシューズの宣伝をティファニー公式のインスタグラムで公開した際に、AIで生成した独自デザインを利用。既存の情報・画像・映像などをデジタル加工して新たな価値を創作する「Mashup(マッシュアップ)」により、多くの反響を得ました。商品広告のためのクリエイティブや、ソーシャルメディアキャンペーンの強化に活用されています。AIが生成したという話題性やクオリティの高さが注目を集めているといえるでしょう。参考:ティファニー公式インスタグラム「LAIV」誕生:AIとメタバースが織りなす新時代のバーチャルライブDentsu Lab Tokyoと株式会社stuは、新世代のエンターテインメントを目指し、画像生成AIを駆使したユーザー参加型バーチャルライブツール「LAIV」を開発しました。このツールを使えば、メタバース空間でライブを観賞しながら、ユーザーは自らの感性で画像を生成し、ライブの雰囲気を盛り上げることができます。初回の試験運用では、VSingerのhaju:harmonicsさんが協力し、参加者がリアルタイムでAI生成画像を通じてライブ演出を共創。一例として、「haju」という指示で銀髪の女性といった特定の画像が生成され、ライブの中核となる演出が行われました。この新しい形のエンターテインメントは、アーティストとファンがより緊密に連動し、共にクリエイティブな空間を築く未来を予感させるものです。バーチャルライブの未来に、画像生成AIが大きな役割を果たすことは間違いないでしょう。参考:プレスリリース画像生成AIツールの選び方画像生成AIツールにもさまざまな特徴や機能、料金のものがあり、数も増えているので、どれがいいのか迷うこともあるでしょう。ここでは、画像生成AIツールの選び方をご紹介します。利用目的の特定個人で使用するのか、プロフェッショナルの方が仕事で使用するのか、目的によって必要な機能から選ぶとよいでしょう。特にプロの方が利用する場合は、機能は十分に満たせているかトライアルをしたり、商用利用ができるのか利用規約を確認したりしましょう。利用料金とコストパフォーマンス画像生成AIツールには、無料ツールと有料ツールがありますが、料金に対してコストパフォーマンスがあっているか、は重要です。無料だけど商用利用ができない、画像の生成に時間がかかる、広告がたくさん出てくる、ということも多いです。ライセンスやサブスクリプションなど、契約形態によってコストパフォーマンスが悪く感じられる内容もあるので注意しましょう。コミュニティやサポートの充実度特に有料の画像生成AIツールには、オンラインフォーラムやQ&Aがあるものもあります。チュートリアルやガイドが提供されていれば、使用する中で不明点がすぐに解決できます。ツールを使いこなす上で、コミュニティやサポートが充実しているか、はツール選びの観点のひとつです。画像生成AIツールにデザイナーの仕事は奪われるのか?画像生成AIツールの出現と普及により、デザイナーの仕事の風景は確実に変わるでしょう。しかし、「奪われる」という表現は一面的すぎるかもしれません。画像生成AIツールは、一部の繰り返しや単純なタスクを自動化し、デザイナーがより高度なクリエイティブ作業に集中できるようにします。例えば、初期のコンセプトスケッチやテンプレートの生成などを行ってくれます。しかし、AIには人間の感性や情熱、文化的背景やストーリーテリングの能力は持ち合わせていません。これらはデザイナーの個人的なタッチとして、重要な価値を持ち続けるでしょう。一部の基本的なデザインニーズはAIによってカバーされるようになるかもしれませんが、これによりデザイナーはより複雑で高度なプロジェクトや新しい分野へと進出するチャンスが生まれるかもしれません。画像生成AIツールの未来展望画像生成AIツールの未来は、技術の進化に伴い広がる新たな可能性に満ちています。3Dモデリングの分野では、より高解像度でリアルな3Dモデルの生成が期待され、アニメーションや動画生成においても、手間をかけずに高品質なコンテンツを生成する能力が増強されるでしょう。しかしながら、ディープフェイク技術の進化はエシカルな問題を引き起こしています。情報の信頼性や透明性が危ぶまれる中、正確な情報提供とディープフェイクの識別技術の開発が急務となっています。この技術との向き合い方は、教育や啓発活動が鍵となるでしょう。教育の分野においては、AIツールは革命をもたらす可能性があります。教材のビジュアルエイド作成や、学習をサポートするビジュアルツールの生成によって、教育体験はより魅力的で効果的なものとなるでしょう。最終的に、画像生成AIツールの未来は、技術的進歩とそれに伴う社会的・倫理的課題のバランスを取りながら進化していくことが予想されます。まとめプロンプトを入力するだけで画像を生成してくれる「画像生成AIツール」には、さまざまな種類があり、機能も進化を遂げています。個人の利用だけでなく、ビジネスでの利用が進んでおり、社会や経済に大きな影響も与えています。画像生成AIツールによって、デザイナーの仕事が奪われるとは言い切れません。しかし、仕事の仕方や求められるスキルは変化するでしょう。また、AIが生成した画像のデータの利用方法や誤解や欺瞞の防止など、明確にすべき課題があります。