Webマーケターのキャリアを考えるとき、どんな企業に勤めて、どんな仕事で、どんなスキルを発揮していくかがポイントになるでしょう。Webマーケティングは広告、SEO、SNSなど専門分野が多く、奥も深いため、その道を極めるには時間がかかることもあります。キャリアは仕事内容だけでなく、年収や人間関係、プライベートとのバランスも重要なポイントです。この記事では、Webマーケターとして働いているが、今後のキャリアに悩んでいる人フリーランスのWebマーケターで、今後どんな案件を獲得しようか悩んでいる人これからWebマーケターを目指そうと思っている人そんなWebマーケターのキャリアについて悩みを持つ方に向けて、Webマーケターのキャリアパスの例を紹介しています。未経験からWebマーケターのキャリアを目指す方法もまとめているので、参考にしてみてください。▼SOKUDANのフリーランス・副業向けWebマーケティング案件一覧▼関連記事:フリーランスマーケターとは?必要なスキルや案件の探し方などをご紹介! Webマーケターのキャリアの考え方は2パターンWebマーケターのキャリアパスについて考えるとき、主に2つのパターンがあります。Webマーケティングのスペシャリストコースとゼネラリストコースを解説するので、自分の得意とする分野や希望とするキャリアに合わせて将来像を考えていきましょう。Webマーケティングのスペシャリストコース1つ目のキャリアパスは、Webマーケティングの専門分野を極めるスペシャリストコースの道です。職人気質でWebマーケティングの専門知識や特定のスキルを深めていきたい人や、実際に自分で手を動かして作業することが好きな人に向いているでしょう。専門性の高いWebマーケティングの知識や経験があれば、広告代理店や事業会社のWebマーケティングのポジションなど、転職先には困らないでしょう。一方で、Webマーケティングのプレーヤーとしてスペシャリストのキャリアパスを歩む場合、マネジメントの経験が薄くなることもあるでしょう。組織の中での昇格や昇給を狙う場合には不利になる可能性があります。WebマーケティングのゼネラリストコースWebマーケティングとひと口にいっても、実際の業務内容は多岐にわたります。上述したWebマーケティングのスペシャリストコースの場合は広告、SEO、SNS、CRM、メールマーケティングなどのさまざまな業務の一部分において専門性を持つWebマーケターを想定しています。一方で、Webマーケティングのゼネラリストコースの場合は、これらの全てのWebマーケティングの知識やスキルを満遍なく持っていることが求められます。サービスや商品の全体の戦略を考えたり、企画を提案したりする上流部分を担当します。CMO(チーフマーケティングオフィサー:最高マーケティング責任者)と呼ばれる、スペシャリストマーケターを統括するポジションもあります。WebマーケタースペシャリストのキャリアパスWebマーケティングにはさまざまな業務があり、それぞれの専門分野での仕事内容や必要なスキル、ステップアップの方法は異なります。Webマーケターのキャリアについて、一部を紹介していきます。Web広告マーケターのキャリアWebマーケタースペシャリストのキャリアパスの中で代表的なものの1つが、Web広告運用(オンライン広告運用)です。Web広告の中にも以下のような種類があります。ディスプレイ広告Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告のことを指します。リスティング広告GoogleやYahoo! JAPANといった検索エンジンで検索されたキーワードを元に、検索結果に掲載される文章形式の広告を指します。SNS広告Instagram、TikTok、YouTube、XなどのSNSに掲載する広告を指します。純広告金額が決まっているメディアの広告枠を買い取り、一定期間広告を配信する広告形態のことを指します。 アフィリエイト広告ブログやWebサイトなどに広告主が自身の媒体に広告を掲載し、その広告がクリックされた際に、成果報酬が発生する仕組みを指します。上記は一例で、Webマーケティングの世界では日々新しい媒体やツールが生み出されています。その中でも、Web広告マーケターのスキルとして重要なものは「ディスプレイ広告・リスティング広告」です。まずはこの2つの手法の広告を運用することができれば、広告Webマーケタースペシャリストとしてのキャリアパスが広がるでしょう。▼関連記事:Web広告のフリーランスの案件獲得方法!年収のリアルや必要なスキルSEOマーケターのキャリアSEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」のことを指し、検索エンジンに自社のWebサイトや商品ページなどを上位表示させることで集客につなげる方法です。狙ったキーワードでの検索順位が上がれば、それだけ多くの人に情報が届き、売り上げアップにもつながります。検索順位がどのように上がっていくかは、Googleのアルゴリズムによるところもあり、成果を出すためには日々改善を加える必要があります。ほとんどの企業はWebサイトを持っており、SEOの知識やスキルが必要不可欠です。SEOマーケターとしてスペシャリストのキャリアを積んでいけば、Webマーケターとしての仕事の幅も広がっていくでしょう。▼関連記事:SEOコンサルのフリーランスの仕事や年収のリアル!案件獲得のコツSNSマーケターのキャリアSNSマーケティングは、SNS(InstagramやXなどのソーシャルネットワーキングサービス)を利用して、ブランドの認知度を高めたり、ユーザーと直接やりとりをしたりすることで販売促進を行うマーケティング手法で、近年企業も力を入れている分野です。SNSマーケティングにもSNS広告やSNS運用、インフルエンサーマーケティングなど細かい分野があります。SNSは非常に変化やスピードが早く、トレンドをキャッチすることやセンスも求められます。今後も需要が高まることが予想されるため、SNSマーケターのスペシャリストの道は明るいでしょう。▼関連記事:SNSマーケティングは副業に最適!働き方・収入アップのコツを解説その他のWebマーケティングの専門分野上述した3つのキャリア以外にも、細分化するとWebマーケティングにはさまざまな専門分野があります。メールマーケティングユーザーのアクションや温度感に合わせて配信されるステップメールの配信設定や構築を行います。メールの文章を作成したり、配信結果の分析も行います。マーケティングオートメーション(MA)Webマーケティングにおいて発生する作業の一部を自動化する業務です。Marketo(マルケト)やSalesforce(セールスフォース)などのMAツールを使用する場合が多いです。カスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)顧客の情報を管理し、売り上げや利益、企業価値を上げたり、顧客関係維持に役立てる業務です。KARTE(カルテ)やORACLE(オラクル)などのツールを使用する場合があります。BtoBマーケティングマーケティングの対象が企業や団体となるのがBtoBマーケティングです。toCのマーケティングと比べて、購買までの期間が長期化しやすいため、顧客(企業や団体)との信頼関係構築のための施策を行います。コンテンツマーケティング自社のメディアでコンテンツを発信したり、SNSでファンを作ったりするマーケティング手法です。主に見込み顧客を増やしたり、ロイヤルカスタマーの醸成に貢献します。動画マーケティング動画を通じてサービスや商品、自社のコンテンツなどを発信し、集客や購買につなげるマーケティング手法です。 会社員でWebマーケティングを担当する場合、上記のいずれかのマーケティングに特化して働く場合もあれば、いくつかのマーケティングを複数担当する場合もあります。自分がスペシャリストといえる分野が複数あると、企業やクライアントからの需要も高まるでしょう。WebマーケターゼネラリストのキャリアパスWebマーケターのゼネラリストとしてキャリアを歩む場合、以下のような流れが想定されます。まずはWebマーケティングの専門分野における知識や経験を身につけるWebマーケティングのゼネラリストは、Webマーケティングのスペシャリストのように、実際に自分で手を動かせるレベルにまで極める必要はありません。しかし、Webマーケティングのスペシャリストを束ねたり、指示したりする立場なので、ある一定以上の知識や経験が必要になってきます。まずは、Webマーケティングに関する知識や経験を一通り身につけましょう。マネジメントやディレクションのスキルを磨くジェネラリストとしてのキャリアパスを歩む場合、マーケティング部門以外にもエンジニアやデザイナーなど他の部門を巻き込んでプロジェクトを進める場面もあるでしょう。人をまとめるマネジメントスキルや、円滑に業務が進むように指示するディレクション能力が重要です。まずは、リーダーの役職についたり、プロジェクトの責任者を経験したりしましょう。経営視点やビジネスの視点を学ぶWebマーケターとして、ゼネラリストのキャリアパスを歩む場合、企画や戦略を行うため経営視点やビジネス的な観点も必要です。経営者やクライアントの責任者と一緒に仕事をすることが多いため、豊富な経験が武器になるでしょう。CMOのような肩書きを持つWebマーケターもいます。さまざまな業界や分野での経験があるWebマーケターであれば、経営サイドにも関わりながら活躍していけるでしょう。【雇用形態別】WebマーケターのキャリアパスWebマーケターのキャリアパスを雇用形態別にみていきましょう。それぞれの働き方にメリット・デメリットがあります。自分のライフプランに合ったWebマーケターの働き方とはどのようなものか、考えるきっかけにしてください。会社員として昇格・昇給していくWebマーケターのキャリアパスの1つ目としては、会社員として昇格・昇給していく道です。1番王道で安定したキャリアパスでしょう。組織への帰属意識を持ってチームで仕事を進めるのが好きな人や、安定した給与や業務内容で着実にステップアップしたい人におすすめです。企業に属してWebマーケティングに携わる場合、意思決定や意見がしやすかったり、会社のお金でマーケティングツールに触れたりするメリットがあります。マネジメントに興味がある人にとっては、プロジェクトマネジメントだけでなく、部署のマネジメントのキャリアパスも描きやすいでしょう。副業をしてスキルや収入を伸ばしていく会社員として働きながら、副業でWebマーケティングの案件を請けるというキャリアパスもあります。本業がWebマーケティングではなかったとしても、独学やスクールで学ぶなどの方法で、副業からWebマーケティングのスキルや経験を伸ばしていくことが可能です。未経験からWebマーケティング職で転職をするよりも、まずは自分の適性や興味を確かめるという意味でも、副業から始めるのはよい方法です。本業にプラスして、副業収入も見込めるという点で経済的にもメリットのあるキャリアパスです。▼関連記事:Webマーケティングの副業の案件獲得方法!稼ぐコツや始め方も解説フリーランスとして独立する最近では、会社員として経験を積んだ後は、Webマーケターとして独立し、フリーランスに転身する人も増えています。自由な働き方を求めていたり、個人で働く方が向いている人におすすめです。まずは副業でWebマーケティングの案件を請けてみて、自分1人でも案件に対応できると思った人はフリーランスに挑戦してみるのもよいでしょう。案件の獲得方法やフリーランスになるにあたって必要なスキルなどはこちらの記事で詳しく解説しています。▼関連記事:フリーランスWebマーケターとは?必要なスキルや案件の探し方などをご紹介! 起業するWebマーケターが自身で会社を立ち上げるというキャリアパスもあります。Webマーケティングの知識を活かしたWebマーケティングの支援サービスやコンサルティングの会社を経営しているWebマーケターも多いです。もしくは、何かしらのサービスや事業を自身で作るのもありでしょう。Webマーケティングの知識は会社経営やサービス・商品開発にも活かされる部分があるので、Webマーケターのキャリアパスの1つとして起業という道もあることを念頭に入れておきましょう。未経験からWebマーケターを目指す方法未経験からでもWebマーケターを目指すことは可能です。未経験の人がWebマーケティング職に挑戦してみたい!と思ったら、以下のような方法で経験を積んでいくことができるので参考にしてみてください。スクールに通ったり、独学で勉強をする未経験からWebマーケターを目指す場合、まずは基本的なWebマーケティングの知識やスキルを身につける必要があります。未経験でも応募可能なWebマーケティングの求人はありますが、採用確率を高めるには事前に知識やスキルがあった方がよいです。Webマーケティングのスクールで学んだり、本やYouTubeなどで独学する方法があります。未経験可の求人に応募して転職する企業のWebマーケティングの求人に応募して転職することで、Webマーケティングへのキャリアパスを歩むことも可能です。Webマーケティング未経験の人を採用している企業もあります。転職サイトや転職エージェントなどでWebマーケティング職に応募してみましょう。面接の際には、Webマーケティングに興味をもった理由や経緯を説明できるとよいでしょう。同じ業界であったり、営業の経験や数字を扱う仕事の経験があると、評価に繋がりやすかったりします。Webマーケティングの部署異動を希望する社内にWebマーケティングに携われる部署があれば、部署異動の希望を出して、社内異動するという手もあります。転職をするよりもリスクが低く、Webマーケティングに挑戦することができます。異動できるかどうかは会社の判断やタイミングによるところがありますが、可能な人はまずはこの手段を講じてみるのがおすすめです。初心者向けの案件で副業を始めるWebマーケティングの副業案件に挑戦してみるのもよいでしょう。案件によっては、Webマーケティングの経験がない人でも、応募可能なものもあります。副業で、自分のWebマーケティングへの適性や興味の度合いを見極めながらWebマーケティングに取り組むことができます。副業収入も得られるので、経済的なメリットもあるでしょう。以下の記事では、副業で案件を探したい人におすすめのサービスやサイトを紹介しています。▼関連記事:【厳選】副業マッチングサービス・サイトのおすすめ30選を紹介 まとめWebマーケターのキャリアパスには、スペシャリストの道とゼネラリストの道があります。Webマーケティングには広告やSEO、SNSをはじめ専門分野が多岐にわたります。会社員としてはもちろん、副業やフリーランス、起業など働き方によってもキャリアの可能性は無限です。これからのキャリアパスに悩んでいる人や、これからWebマーケターを目指す方はこの記事を参考に、キャリアの選択肢を広げてみてください。フリーランスのWebマーケターとして活躍する人も増えているので、案件のマッチングサービスなどを活用して探してみるのもおすすめです。▼SOKUDANのフリーランス・副業向けWebマーケティング案件▼関連記事:フリーランスマーケターにおすすめの案件サイト12選!利用者の声も掲載