Webサイトの見た目やレイアウトを決めるCSS。近年、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の普及により、CSSの需要は高まっています。そのため、CSSを身につけてフリーランスとして活躍することも可能です。この記事では、フリーランスのCSSエンジニア(Webコーダー)の仕事内容や具体的な案件単価、年収、案件獲得のノウハウを深掘りします。フリーランスとして成功するためには、技術だけでなく、市場の需要や仕事の流れを理解することが不可欠です。▼関連記事:フリーランスエンジニアになるには?必要なスキルやメリット・デメリット▼SOKUDANのフリーランス・副業向けCSS案件一覧CSSエンジニア(Webコーダー)はフリーランスに向いているのか?Webサイトの見た目を決めるCSSは、近年、WebサイトのUI/UXの重要性が増す中、需要も高まっています。CSSエンジニア(Webコーダー)がフリーランスに向いているのかについて、市場での位置づけや需要、特徴、開発できるものなどを踏まえて解説します。CSSの市場での位置づけと需要CSS(Cascading Style Sheets)は、Webサイトの見た目やレイアウトを決定づける重要な言語です。HTMLで構築された骨組みに対し、CSSは文字の色やサイズ、要素の配置といった視覚的なスタイルを細かく調整し、サイトの全体的なデザインを形作ります。以下の要因により、CSSはWebサイトの開発においてますます重要な技術となっており、その需要は今後も引き続き高まると予想されます。フリーランスのCSSエンジニアにとって、これは大きなチャンスでしょう。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の普及 モバイル端末の使用が増えるにつれて、異なる画面サイズや解像度に対応するレスポンシブデザインが重要になってきました。CSSは、これらの多様なデバイスに対応するフレキシブルなレイアウトを実現するための鍵となります。高解像度ディスプレイの普及高解像度ディスプレイでは、より鮮明で詳細なビジュアルが求められます。CSSは、画像やテキストの鮮明さを保ちながら、高解像度ディスプレイに適したレイアウトを提供するために不可欠です。ユーザーエクスペリエンス(UX)の重要性の高まり現代のWebサイトでは、単に情報を提供するだけでなく、ユーザーに快適で視覚的に魅力的な体験を提供することが求められています。CSSは、ユーザーインターフェースの改善、インタラクティブな要素の実装、読みやすいテキストレイアウトなど、ユーザー体験を豊かにするために重要な役割を果たします。CSSの特徴CSSはWebデザインにおいて中心的な役割を果たす言語で、以下のような特徴を持っています。記述のシンプルさとわかりやすさ CSSは直感的な構文を持ち、HTML要素のスタイリングを明確に記述できます。例えば、色やフォント、マージンなどのプロパティは、その名前から機能が直感的に理解できるように設計されています。これにより、初心者でも基本的なWebページのスタイリングを迅速に学習し、適用することが可能です。高い拡張性CSSは、その基本的な機能を超えて、さまざまな高度なデザイン要素を実装することができます。CSSプリプロセッサー(例:Sass, LESS)を使用することで、変数、ネスト、ミックスインなどの機能を利用し、より効率的で管理しやすいスタイルシートを作成することができます。セマンティックな記述の可能性CSSを使用すると、コンテンツの意味(セマンティクス)を損なうことなく、視覚的なスタイルを適用することができます。これは、検索エンジン最適化(SEO)において重要であり、Webサイトのアクセシビリティを向上させるのにも役立ちます。CSSで開発できるものCSSは、Webサイトの見た目やレイアウトを定義するだけでなく、以下のような多様な用途に使用される汎用性の高い言語です。レスポンシブデザインのWebサイト CSSメディアクエリを使用して、異なる画面サイズやデバイスに適応するフレキシブルなデザインを作成できます。これにより、ユーザーがどのデバイスを使用していても、一貫したユーザーエクスペリエンスを提供できます。アニメーションやエフェクト CSS3には、トランジションやアニメーションなどの機能が含まれており、Webページに動的な要素を追加することができます。これにより、ユーザーの注意を引くインタラクティブな体験を作り出すことが可能です。インタラクティブなWebサイトホバーエフェクトやドロップダウンメニューなど、ユーザーのアクションに反応するインタラクティブな要素をCSSを使って実装できます。電子書籍 CSSは、電子書籍のフォーマットにおいても使用され、テキストのレイアウトやフォントスタイルを定義します。モバイルアプリのUI Web技術を使用するモバイルアプリケーション(例:React Native、Cordova)では、CSSを用いてユーザーインターフェースをスタイリングします。これらの特徴と用途により、CSSはWeb開発の分野で非常に重要な言語であり、フリーランスエンジニアもさまざまな案件で活躍できるでしょう。CSSエンジニア(Webコーダー)フリーランスの年収・単価フリーランスのCSSのみの平均年収のデータはありませんが、フリーランス向けマッチングサービスSOKUDANの調査データによると、CSSを必要とするような職種の平均年収は以下の通りです。フロントエンドエンジニアのフリーランスの平均年収:約870万円Webデザイナーのフリーランスの平均年収:約700万円案件単価は、案件の規模や難易度によっても異なり、大規模案件や難易度の高い案件は年収アップも期待できます。CSSだけでなくHTMLやJavaScriptなどのフロントエンドの技術を身につけていれば、より高単価の案件を獲得しやすくなるでしょう。コーダーの正社員の平均年収:約494万円2024年1月時点で求人ボックスに掲載されているコーダーの正社員求人の平均年収は、約448.8万円です。これは、一般的な給与所得者の平均年収461万円と比較して少し低い水準です。▼関連記事:【2024最新】フリーランス・副業の平均年収ランキング(職種別)▼参考:求人ボックス給料ナビ:コーダーの仕事の年収・時給・給料▼参考:国税庁:1 平均給与CSSエンジニア(Webコーダー)のフリーランスの案件数2025年2月時点で、フリーランスマッチングサービス「SOKUDAN」で掲載されているCSSの案件数は、HTMLと同等でJava、JavaScriptのような知名度の高い言語より少ないです。フリーランスエンジニア向けのエージェント「レバテックフリーランンス」に掲載されているCSSの案件数は78件で、HTMLの案件数は80件、Javaの案件数は269件、JavaScriptの案件数は194件です。CSSの案件内容としては、Webサイト制作の案件が多く、フロントエンドエンジニアやWebデザイナー、Webコーダーの職種で募集があります。▼関連記事:フロントエンドエンジニアとは?技術の基礎から最前線の動向まで徹底解説CSSエンジニア(Webコーダー)のフリーランス案件の実例実際のCSSエンジニアのフリーランスの案件には、さまざまな業界や職種のものがあります。CSS以外にも求められるスキルや経験があり、案件の単価や稼働時間にも幅があるため、参考にしてみてください。CSSフリーランスの案件①【フルリモ】ShopifyのECサイト構築事業でHTML/CSSエンジニア募集!<職種>フロントエンドエンジニア<稼働時間>週3日以上(平日日中をメイン稼働できる方 ※一部土日も稼働可)<報酬>・時給:2,500~6,000円(応相談)・プロジェクト単位での契約も可能<エリア>フルリモート(必要に応じて出社いただけると尚可)<業務内容>弊社は、事業のIT化・効率化を図り、お客様のECビジネスの可能性を最大化することをミッションに、国内外で事業展開している企業です。主にShopifyを使ったECサイトの構築、運営代行に加え、スマレジとShopifyの在庫連携を可能にする自社プロダクト開発などを展開しております。今回、多くの企業様からの引き合い数が増加しており、ShopifyでのECサイト新規構築をフロントエンドエンジニアとして参画いただける方を募集いたします!- Shopifyの有料テンプレートのカスタマイズ/レイアウト調整- Shopifyの無料テンプレートを使ったほぼスクラッチでのサイト構築- ShopifyアプリをはじめとするShopifyのカスタマイズ/機能拡張・運用- フロントエンド、バックエンド、インフラと横断的な設計 開発- 企画、マーケティング、Web制作チームの技術サポート- プロジェクトのタスクマネージメント- ERP、POS、WMS等各種サービスとShopify連携のフロントの制作・運用- Shopify開発関連のメソドロジー/フレームワーク 設計/構築▼開発環境フロントエンドReact , TypeScript , ES , SCSS , HTML5バックエンドRuby on RailsデータベースMySQL , RedisインフラHeroku , AWSその他GraphQL , WebAPI , Sentry使用ツールGit、Docker、Chatwork、Notion、SentryHeroku、ngrok、Shopify App CLI、Shopify Theme Kit<必須条件>・HTML , CSSの実務経験2年以上・Shopify の構築経験(クライアントワーク)2件以上・ECサイトのコーディング経験・LPページの構築経験・ユーザー目線での高いデザイン再現能力とコーディングスピードに自信がある方<歓迎条件>・Liquidによる構築経験・Reactの実務経験・Ruby , Ruby on Rails , SCSSの実務経験・GitHubによるバージョン管理・ディレクション経験・構築における提案能力・フルスクラッチでのページ制作・ゼロからのJS構築能力・Web APIの知識・エンジニアチームのマネージメント経験・コードのレビュー業務経験・ネイティブアプリ、バックエンド関連の開発経験▼案件詳細:【フルリモ】ShopifyのECサイト構築事業でHTML/CSSエンジニア募集!CSSフリーランスの案件②【フルリモ/週3~5日/月~85万】フリマサービスのUIデザイナー<職種>フロントエンドエンジニアデザイナーWEBディレクター<稼働時間> 9:00 ~ 17:30(月~金で週3~5日)<報酬>月額:60万円~ 85万円 (1人月フル稼働時)※金額はあくまでも目安です。ご経験やスキルに応じて調整いたします。<エリア>東京都世田谷区(二子玉川駅)※リモート中心(打ち合わせなどでの出社は発生)<業務内容>大手EC企業が展開するフリマサービスのUIデザイン業務です。累計ダウンロード数は3500万を超えるフリマアプリのプロダクトデザインを担当していただきます。アプリ開発チームでは「ユーザーファースト」を重要な価値観として掲げています。サービスを通じたユーザーの体験に責任を持ち、デザインを通じて価値を形にしていくことにやりがいと責任を感じられる方を求めています。また、志向によりデザイン組織のマネージャーとしてメンバーの育成や、プロジェクトマネジメントにも携わっていただけます。・アプリの情報設計(Web、App)・Figmaを使用したUIデザイン、プロトタイプ制作・デザインシステムの設計/アップデート・関係者(プロデューサー、エンジニア、ビジネスサイド、CS)と協業しながらの要件定義〜リリース<必須条件>・UIデザインの実務経験(3年以上)・UIツール(Figma、Sketch、XDなど)の利用経験・デザインシステム制作・運用経験・HTML、CSSの基礎知識<歓迎条件>・デザインチームのマネジメント経験、もしくはリードデザインの経験・ユーザーリサーチの知識、経験・インタラクション、ビジュアルデザインの知識、経験▼案件詳細:【フルリモ/週3~5日/月~85万】フリマサービスのUIデザイナーCSSエンジニア(Webコーダー)フリーランスの将来性総合的に判断すると、CSSエンジニアのフリーランスの将来性は、明るいと考えられます。Webサイトは、企業や個人のビジネスや活動を広めるための重要なツールとして、今後も需要は絶えないと予想されます。そのため、Webサイト制作に必要なCSSエンジニアのフリーランスの需要もなくならないでしょう。ノーコード開発の普及によって、Webサイトを作成できる人は増えると考えられますが、高度なWebサイトやアプリを作成するには、依然としてHTMLやCSSなどのプログラミングスキルが必要になります。 ノーコード開発とは、プログラミングの知識やスキルがなくても、Webサイトやアプリを作成できるツールやサービスです。一方で生成系AIの台頭により、AIがプログラミングをしたり、ChatGPTが人間の仕事を奪うということも起こっています。以下の記事も参考に、人間だからこそできる価値ある仕事について再考するきっかけにしてみてください。▼関連記事:AIがプログラミングをやる時代!奪われるエンジニアの仕事や必要なスキル ▼関連記事:ChatGPTによってなくなる仕事6選!AIの影響を受けにくい仕事も解説CSSエンジニアがフリーランスとして案件を獲得する方法CSSエンジニア(Webコーダー)がフリーランスとして案件を獲得して成功するためには、フリーランス向けのマッチングサービスやエージェントの活用が重要です。また、スキルシートやポートフォリオの更新をしたり、人脈を増やすためにイベントやコミュニティに参加することもおすすめです。フリーランスマッチングサービスの活用フリーランス向けのCSS案件が掲載されているサイトや、CSS案件を紹介してくれるエージェントサービスがあります。フリーランスマッチングサービスは、さまざまな業界やプロジェクトの案件があるため、CSSエンジニアは自分の技術を多様な現場で応用し、新しい技術を学ぶ機会を得ることができます。CSSの言語に絞って案件を検索することもできますし、フロントエンドエンジニアやWebコーダー、Webデザイナーなど自分の職種で選ぶのもよいでしょう。以下の記事も参考にして、自分に合ったマッチングサービスを活用してみてください。▼関連記事:フリーランスエンジニア向け案件サイト10選!案件獲得のコツも紹介▼関連記事:エンジニア特化!フリーランスエージェント11選を徹底比較ポートフォリオやスキルシートの作成・更新ポートフォリオは、CSSエンジニアがこれまでに取り組んだプロジェクトや業務を視覚的に示すことができます。クライアントとなる企業は、具体的なプロジェクトや実績を通じて、エンジニアの能力を判断します。自分の魅力をアピールできるポートフォリオやスキルシートを作成することで、案件獲得の可能性が高まるでしょう。また、ポートフォリオやスキルシートを定期的に更新することで、キャリアの成長と学習の進展を示すことができます。これは、継続的なプロフェッショナルとしての成長を示す証拠となり、自分のモチベーションにもつながります。人脈やフリーランスコミュニティの活用IT業界のイベントやフリーランスのコミュニティに参加し、人脈を広げることも重要です。「イベントで名刺を交換した人から案件の相談を受けた」「コミュニティで知り合った人から協業の誘いを受けた」というエンジニアも少なくありません。フリーランスコミュニティは、最新の業界動向、ツール、技術、ベストプラクティスに関する情報を共有するための重要なリソースです。強固な人脈やコミュニティのメンバーは、特にフリーランスの世界では重要で、多くの仕事は個人のネットワークを通じて得られます。まとめフリーランスとしてCSSエンジニアとして活躍するためには、基本的なCSSの知識とスキルはもちろん、レスポンシブデザインやアニメーションなど、最新の技術やトレンドを積極的に学んでいくことが大切です。CSSを必要とするようなフリーランスの職種では、フロントエンドエンジニアの平均年収は約870万円、Webデザイナーの平均年収は約700万円です。CSS以外にもフレームワークやHTML、JavaScriptなどの知識やスキルを身につけることで、案件の単価も上げやすくなります。フリーランス向けのエージェントやクラウドソーシングサイトを活用したり、ポートフォリオを作成して自分のスキルや実績をアピールしたりして、積極的に案件獲得に取り組みましょう。フリーランス・副業向けマッチングサービス「SOKUSAN」では、CSS関連のフリーランス案件を掲載しており、あなたに合った案件を見つけることができます。▼SOKUDANのフリーランス・副業向けCSS案件一覧