2024年最新のフリーランス・副業の「Javaエンジニアの調査レポート」を発表します。約5,000件のSOKUDANに掲載されている実際のフリーランス・副業案件(一部抜粋)から作成しました。■調査サマリー・Javaエンジニアの平均年収946万円・案件数ランキング6位・週3日以下の案件が23%超・フルリモート案件が73%超調査対象SOKUDAN( https://sokudan.work/ )に掲載された求人案件(一部抜粋)の単価と稼働時間から平均時給を計算し、その平均時給から1日8時間、月21日稼働で想定月収と想定年収を試算しました。・対象期間2019年7月1月ー2024年1月2日・対象案件数 2,289件 ※一部抜粋※本データ引用の際のお願いメディア掲載の際に出典先を掲載する場合は、下記を追加いただくようお願いします。出典:SOKUDAN Magazine ( https://magazine.sokudan.work )Javaの平均年収平均年収946万円(言語年収ランキング11位)平均中央値年収946万円(11位)875万円月収78万円73万円時給4,694円4,340円Javaは言語年収ランキングで11位に位置し、平均年収は946万円です。これはGoやKotlinなどの上位言語と比べると低めですが、依然として高給の部類に入ります。月収では平均78万円、時給は4,694円となっています。JavaはPHPやC#よりも高い収入を得られる言語ですが、上位のPythonやTypeScriptには及びません。しかし、JavaはIT業界で広く使用されている言語であり、安定した需要があると言えるでしょう。Javaの案件数案件数(案件比率)8.9% (案件数ランキング6位)Javaの案件数は全体の6.2%を占めており、案件数ランキングでは7位に位置しています。多様な分野でJavaが利用されるなど、需要が高い言語といえます。開発者にとってJavaは就業機会に恵まれた選択肢の1つと言えるでしょう。Javaの稼働日数週4~5日: 76.8%週2~3日: 19.5%週1日: 3.7%Javaエンジニアの勤務形態は、大きく2つのパターンに分かれています。週4〜5日のフルタイムに近い勤務が76.8%を占め、主流となっています。一方で、週3日以下の勤務形態を選択しているエンジニアも23.2%存在し、約4人に1人がより柔軟な働き方を実践していることがわかります。この二極化は、Java開発業界において従来型の勤務形態と新しい働き方が共存している状況を反映しています。特に週2〜3日勤務が19.5%を占めており、短時間勤務のニーズが無視できない規模で存在していることを示しています。Javaのリモート可否フルリモート(在宅OK): 73.2%リモート(一部)可: 15.9%リモート不可: 11%Javaエンジニアの勤務形態において、リモートワークが高い割合で受け入れられています。全体の73.2%がフルリモート(完全在宅)可能であり、さらに15.9%が部分的なリモートワークを許可しています。これらを合わせると、実に89.1%の案件でなんらかの形でリモートワークが可能となっています。一方、リモート不可の案件は11%にとどまっており、Java開発においてリモートワークが標準的な選択肢となっていることが明確に示されています。この傾向は、柔軟な働き方を求める現代のエンジニアのニーズに合致していると言えるでしょう。Java案件の多い業界その他IT関連: 32.93%システムインテグレータ: 14.63%その他人材サービス: 10.98%人材紹介・派遣: 7.32%コンサルティング: 4.88%Java案件の分布を分析すると、IT関連業界が最も高い割合を占め、全体の32.93%に達しています。注目すべきは、人材サービス関連(システムインテグレータ、その他人材サービス、人材紹介・派遣を含む)が合計で32.93%を占め、IT関連業界と同等の割合となっている点です。これは、事業会社での直接雇用ではなく、人材サービスを介した案件が多いことを示しています。このような構造のメリットとしては、エンジニアにとって多様なプロジェクトや業界を経験できる機会が増えることが挙げられます。また、スキルに応じた柔軟な案件選択が可能になります。一方でデメリットとしては、特定の事業や製品に深く関わりにくい点や、長期的なキャリア形成において直接雇用と比べて安定性が低くなる可能性があります。Java案件の職種バックエンドエンジニア: 68.29%iOS/Androidエンジニア: 13.41%フロントエンドエンジニア: 12.2%プロジェクトマネージャー: 3.66%Java案件の職種分布は、バックエンドエンジニアが全体の68.29%を占め、最も需要があります。バックエンドエンジニアは、データベースの管理やサーバーサイドのロジック設計など、システムの根幹を支える役割を果たしているため、この高い需要が反映されています。続いて、iOS/Androidエンジニアが13.41%、フロントエンドエンジニアが12.2%となっており、モバイルアプリ開発やユーザーインターフェースの構築が重要視されています。プロジェクトマネージャーは3.66%と比較的少ない割合ですが、プロジェクトの成功に不可欠な役割を担っています。このデータから、Javaに関するプロジェクトではバックエンドエンジニアの需要が圧倒的に高いことがわかります。これは、エンタープライズシステムや大規模なウェブアプリケーションの構築が主な使用目的であるためです。Javaの特徴Javaは、1995年にSun Microsystems(現Oracle)によって開発された汎用プログラミング言語です。その最大の特徴は「Write Once, Run Anywhere」(一度書けば、どこでも動く)という思想にあります。Java仮想マシン(JVM)上で動作するため、異なるプラットフォームでも同じコードが実行可能です。オブジェクト指向言語として設計されており、コードの再利用性や保守性が高いのも特徴です。また、ガベージコレクション機能によりメモリ管理が自動化されており、開発者の負担を軽減します。さらに、強力な型チェック機能や例外処理機構を備えており、安全性の高いプログラミングが可能です。豊富なライブラリとフレームワークが用意されているため、大規模な企業システムから小規模なアプリケーションまで、幅広い開発に対応できます。セキュリティ面でも優れており、企業システムやAndroidアプリ開発など、信頼性が求められる分野で広く採用されています。JavaでできることJavaは汎用性の高い言語であり、その適用範囲は非常に広範です。主な用途として以下が挙げられます。エンタープライズアプリケーション開発大規模な業務システムやWebアプリケーションの構築に適しています。Spring FrameworkやJakarta EEを使用することで、堅牢なバックエンド系システムを効率的に開発できます。Androidアプリケーション開発GoogleのAndroid OSの公式開発言語として、スマートフォンやタブレット向けアプリケーションの開発に広く使用されています。デスクトップアプリケーション開発JavaFXやSwingを使用して、クロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションを作成できます。ウェブサービス開発RESTful APIやSOAPベースのウェブサービスの構築が可能です。ビッグデータ処理HadoopやApache Sparkなど、大規模データ処理フレームワークの多くがJavaベースで構築されています。組み込みシステム開発IoTデバイスや組み込みシステムのプログラミングにも利用されています。このように、Javaは幅広い分野で活用されており、多様なニーズに対応できる柔軟性を持っています。Javaで作れるものJavaの汎用性を活かして、様々なソフトウェアやシステムを構築することができます。主な例として【Webアプリケーション】Eコマースサイト企業の業務管理システムSNSプラットフォーム【モバイルアプリケーション】Androidスマートフォン向けアプリタブレット用ビジネスアプリケーション【デスクトップアプリケーション】文書作成ソフト画像編集ツールデータ分析ソフトウェア【サーバーサイドシステム】バックエンドAPIデータベース管理システム認証・認可システム【組み込みシステム】IoTデバイスのファームウェア家電製品の制御ソフトウェア【ゲーム】モバイルゲームブラウザゲーム【科学技術計算ソフトウェア】シミュレーションツール数値解析プログラムこれらは一例であり、Javaの柔軟性と豊富なライブラリを活用することで、さらに多様なソフトウェアやシステムを開発することが可能です。JavaのフレームワークJavaには数多くのフレームワークが存在し、開発効率の向上や標準化に貢献しています。主要なフレームワークには以下のようなものがあります。Spring Framework最も人気の高いフレームワークの一つで、依存性注入やAOP(アスペクト指向プログラミング)などの機能を提供し、エンタープライズアプリケーション開発を支援します。Jakarta EE(旧Java EE)エンタープライズ向けJavaアプリケーションの開発に使用される標準仕様です。Hibernateオブジェクト/リレーショナルマッピング(ORM)ツールで、データベース操作を簡略化します。Apache StrutsWebアプリケーションのMVCアーキテクチャを実装するためのフレームワークです。Play Framework高生産性と高パフォーマンスを両立したWebアプリケーションフレームワークです。Vaadinリッチなユーザーインターフェースを持つWebアプリケーションの開発に適しています。Android SDKAndroidアプリケーション開発のための公式フレームワークです。これらのフレームワークを使用することで、開発者は基盤となる機能に集中せず、ビジネスロジックの実装に注力できます。また、標準化されたアーキテクチャを採用することで、保守性や拡張性の高いアプリケーションを構築することが可能になります。Java将来性Javaは長年にわたり企業システムの中核を担ってきた言語であり、その将来性は依然として高いと評価されています。特に以下の点から、Javaの需要は今後も継続すると予想されます。既存システムの保守・拡張多くの企業が既にJavaベースのシステムを運用しており、これらの保守や拡張に関する需要は継続します。クラウドネイティブ開発への適応Spring BootやMicronautなどのフレームワークにより、Javaはクラウドネイティブ開発にも適応しています。ビッグデータ・AI分野での活用HadoopやApache Sparkなど、ビッグデータ処理フレームワークでJavaが広く使用されています。モバイル開発での地位Androidアプリケーションのメイン言語としての地位を維持しています。年収面では、Javaエンジニアの需要の高さを反映して、比較的高水準を維持しています。前述のデータによると、Java開発者の平均年収は946万円となっており、IT業界の中でも高い水準にあります。特に経験を積んだシニアエンジニアや、クラウド技術やAIなどの先端技術とJavaを組み合わせたスキルを持つエンジニアの年収は、さらに高くなる傾向にあります。このように、Javaは技術の進化に合わせて常に更新され、新しい分野にも適応しているため、将来的にも重要な言語としての地位を維持し、高い年収を期待できる言語の一つであると言えるでしょう。■SOKUDANのフリーランス調査記事(ランキング・レポート)SOKUDANでは、毎月フリーランスに関する調査記事をランキング・レポート記事として投稿しています。<「データでみる」フリーランス・副業の記事一覧>【2024最新】エンジニア言語の年収ランキング|フリーランス副業編2024年|求人数が多い「プログラミング言語」ランキング2024年|年収が高い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)2024年|案件が多い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)【2024最新】フリーランスエンジニア6職種の平均年収ランキング【2024最新】平均年収905万|バックエンドエンジニア フリーランス調査【2024最新】フリーランス・副業の平均年収ランキング(職種別)最新ランキングやレポートを見逃したくない方は、PRTIMESやTwitterのフォローがおすすめです。X(旧Twitter)https://twitter.com/sokudan_work『SOKUDAN(ソクダン)』とは 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