「ソーシャルエコノミーでワクワクした未来を創る。」をミッションに、ソーシャルメディアを中心としたマーケティング事業を行なう株式会社トライバルメディアハウス。SOKUDANを利用し、プロ人材・複業人材の採用を成功させた背景や導入時の課題について、マーケティングデザイン事業本部マネージャーの小蔵 正樹(おぐら まさき)さんにお話を伺いました。SNSを用いたマーケティング支援でフォローアップやリスクヘッジまで幅広く対応── まず、貴社の事業内容について教えてください。(小蔵さん)私たちトライバルメディアハウスは、ソーシャルメディアを中心としたマーケティング支援を行なっている会社で、今年で15年目を迎えます。会社が立ち上がった頃は、TwitterやFacebookなどのSNSが海外で流行し、日本にも上陸してきたタイミングでした。現在、弊社はプロダクトとソリューション提案の専門チームがあり、クライアントの円滑なソーシャルメディア運用をサポートしています。プロダクト事業では、SNSへの投稿を管理し投稿ミスや炎上を防ぐためのワークフローを仕組み化している「Engage Manager(エンゲージマネージャー)」、国内最大級のデータベースを持ちSNS上の口コミを分析する「Boom Research(ブームリサーチ)」、情報共有ツールの「welog(ウィーログ)」の3つを主軸に展開中です。── 企業にとって重要なマーケティングツールのひとつとなったソーシャルメディアに関する包括的な支援をされているのですね。小蔵さんはその中でどのような役割を担っているのですか?(小蔵さん)私はマーケティングデザイン事業本部という部署で、ソリューション側の事業を担当しています。2022年から今の事業本部体制になったので、私は事業本部長のサポート役という立ち位置です。事業本部としては、取引先企業様のTwitter、Instagram、Facebookなどのアカウントの戦略を立てて、運用を一緒にやらせていただいておりますし、キャンペーンやプロモーションの企画・制作なども行なっています。部署の人数は大体60名くらいですね。── 60名もいらっしゃる大きな部署をマネジメントされているのですね!貴社全体の組織体制についても教えていただけますか?(小蔵さん)私が所属しているソリューション側では、マーケティングデザイン事業本部とモダンエイジ事業本部で構成されています。モダンエイジ事業本部は、ライブや映画、音楽などのエンターテイメントに関わる企業様を中心にお付き合いさせていただいています。マーケティングデザイン事業本部に60名、モダンエイジ事業本部に20名程度のスタッフが在籍しています。また、プロダクトデザイン事業本部には10名ほどが所属。その他、プロダクトを作っているトライバルメディアハウステクノロジーラボという会社がベトナムにあり、ベトナム人エンジニアが30〜40名ほど在籍しています。さらに、経理や人事などの管理部門への所属が20名程度ですかね。国内だけで見ると、業務委託の方も含めて全体で120名程度の組織です。繁忙・閑散期の波が大きい経営体。リソースを超える時期の人員確保が課題── 今回、SOKUDANのサービスをご利用いただくにあたり、導入検討時にあった課題やお悩みなどがあればお聞かせください。(小蔵さん)労働集約型のビジネス形態であるため、どうしてもスタッフ数=売上という構図になってしまいます。コンサルやプランナーがそれぞれ受けられる案件数には限界がありますからね。そして弊社の主なクライアントである広告業界は、12月と3月に大きな案件が集中するという業界特性があるんです。閑散期、繁忙期がどうしても発生してしまう中で、安定した人員の確保が最も大きな課題でした。繁忙期にリソースを超える売上が発生した時、外部のパートナーの方にご協力いただく方法が1番いいのではと思ったことが、SOKUDANに相談したきっかけですね。弊社はもともとライターやデザイナーといった職種の方を正社員としては社内に抱えていません。社内スタッフのほとんどはプロデューサー・ディレクター・コンサルタント・プランナーで、戦略作りなどの上流工程の業務がメインです。そのため、実務を行なう人員については繁忙期に合わせてリソースをアサインするというスタイルがハマり、SOKUDANの利用に繋がっていますね。業務委託ながら複数案件を任せられる頼もしいプロ人材とマッチング── SOKUDANを利用して複数の方を採用されたと伺いました。採用された方々の業務内容について教えて下さい。SOKUDAN経由で4人の方とマッチング、ジョインいただきました。一人目の方は新卒入社したイベント系制作会社でゴリゴリ働いた後、お友達と法人を立ち上げて独立された方で、ソーシャルメディアの企画周りをお願いしています。投稿文作成などクリエイティブな部分をお任せしていて、斬新でユニークな企画を出してくださる方です。複数の案件をお願いでき、とても頼もしいです。 二人目の方にも企画をお願いしているのですが、その方は画像制作会社様のディレクションを担っていただいています。彼が作った企画がOKであれば、デザインを作成し文章と一緒にクライアントに提出という流れですね。彼は大学休学中の学生なのですが、フリーランスとしてSNSでさまざま案件を受けているおもしろい経歴をお持ちの方なんです。 三人目の方は、パートナー企業様のInstagram案件のディレクションに入っていただいている女性です。ハワイ在住なので、ずっとリモートで働いていただいています。ベンチャー企業で自社メディア・自社ブランドを運営し、複数のソーシャルメディアの立ち上げをご自身でされた経験をお持ちで、非常にパワフルな方です。この方はすでに1年以上継続してお仕事をお願いしています。 最後の方は、広告運用をお任せしています。現在はフリーランスとして活動されていて、フリーになる前から広告運用されていた女性です。このように、長い方では1年くらい継続して業務をお願いしていますし、複数の案件をお願いしている方もいます。皆さんにはだいたい月20〜30時間ほど稼働していただいていますね。── なかなか個性溢れる方々ですね!プロ人材、複業人材を採用したことで役に立っていることはありますか?(小蔵さん)皆さん長期で稼働してくれていて、案件自体の安定感があるのでとても助かっていますね。中でも先ほど紹介したお友達と独立された方は、既存スタッフとはまた違う企画の発想がありますね!なので、他のスタッフの刺激になっていると感じています。 それから広告運用をお任せしている方はジョインしてまだ2〜3ヶ月ですが、テキパキ動いてくださっています。広告はどうしても数をこなしてなんぼの世界なので、手数が多くなりがちです。しかしその方が入ってくださったおかげで、他スタッフの手が空き、仕組みづくりや売上をより伸ばしていくための別の動きへ注力できています。「このピースがほしい」ではなく、「どこにはまるか」の視点で選考する── SOKUDAN経由の候補者を選考した際に重視したことや選考において工夫されていることがあれば、教えてください。(小蔵さん)業務委託に関わらずですが、レスポンスのテンポや気持ちよく会話できるかという点はもちろん重視していますね。中途採用も業務委託も即戦力前提ではありますが、私たちの業務にジョインした時、はまるかどうかという視点で選考させていただいています。履歴書だけではわからないスキルをお持ちだと思っているので、実際に話してみて、「この案件で活躍していただけそうだな」「このスキルはこの部分で活かせそう」など、具体的にイメージ設定するような感じですかね。「このピースがほしい」というように、特定のスキルを持っている人材を探そうとするととなかなか求める人材にマッチしにくいですが、お持ちのスキルや経験が弊社のどこにあてはまるかという視点で人材を探すと、本当にいろいろ方と出会うことができる。だから多彩なスキルを持った方を多く採用できているのではないかと思います。── なるほど!採用はどうしても足りないスキルや経験を求めて選考しがちですが、「どこにはまるか」で見ていくと幅が広がりますね!では、複業人材をより上手く活用するために普段から心がけていることはありますか?(小蔵さん)現在、全体の1〜2割くらいが業務委託やパートナーの方なのですが、受け入れる側のスキルもないと上手くマネジメントできないですし、その結果業務がスムーズに回らなくなると感じています。弊社の仕事の意義をきちんと背景から伝えたうえで業務を依頼することが重要で、そこが伝わらないとその方のポテンシャルを十分に引き出せないと思うんです。一部分だけではなくて、背景も含めて業務全体を理解して取り組んでいただきたいと考えています。なので、最初は周りのスタッフがしっかりサポートできる案件に入ってもらうようにしています。複業人材に何を・どのようにお願いするかを精査して依頼する。取引先ごとに案件への考え方・スタイル・ノウハウがあるので、そこを早めに学んでいただけるように心がけています。 【会社概要】会社名:株式会社トライバルメディアハウス設立 : 2007年URL :https://www.tribalmedia.co.jp/事業 :デジタルマーケティング事業