ヤラクゼンで”翻訳のすべてをスマートに” をモットーに、翻訳プラットフォーム『ヤラクゼン』の企画・開発・運用を行なっている八楽株式会社。AI翻訳から編集・共有、翻訳会社への発注までを一つにするサービス内容が好評で、今ではソニー、帝人、イオンなどの大手企業にも導入されています。対応言語は記事公開時点で27カ国超え。右肩上がりに導入社数も伸ばしている同社が採用に成功した背景には、SOKUDANの利用もひとつの要因にあったそう。そこで今回は、SOKUDANを取り入れたきっかけや実際に利用してみて感じた他社との違いなどについて、採用担当 中山真貴子(なかやま まきこ)さんとマーケティング担当 小村奈緒子(こむら なおこ)さんにお話を伺いました。難しい設定ゼロ。有料でもユーザー数を伸ばし続ける「ヤラクゼン」── まず、貴社の事業内容を教えていただけますか?(小村さん)AI自動翻訳のプラットフォーム “ヤラクゼン” の開発・運用をしています。ヤラクゼンの特色は、事前の難しい設定が必要なく、初心者の方でも直感的に使えるシンプルなUI設計です。Google翻訳・DeepL・マイクロソフト翻訳の3種類から選択できるので、用途やジャンルに応じて最適な翻訳エンジンを利用することができます。また、これら3種の翻訳エンジンに加えて、ヤラクゼンに搭載されている「フレーズ集」と「用語集」の機能を活用し、ユーザーがご自身で使いやすさを高められることも特徴です。最初はユーザーに用語の登録をしていただく必要がありますが、AIなので使えば使うほど辞書が育ち、最終的には新しく用語を登録せずとも希望通りの翻訳が出来るようになります。── どのような方が利用されているのでしょうか?(小村さん)現在、利用いただいているユーザーは主に2パターンあります。まずは、海外に輸出業務を行なっている製造メーカーです。自動車部品など自社の製品を海外に販売するにあたり、英文でのマニュアル作成や、契約書作成に利用されることが多いですね。一から作成する場合は外部の翻訳会社に依頼することが主流ですが、一部アップデートした部分の変更などに利用いただいています。ある程度型ができていてアップデートした部分のみであれば、わざわざ外に発注して3~4営業日をかけるよりもヤラクゼンで変更した方が時間を割くことなく翻訳が可能です。もう1つは、グローバル企業です。こちらの場合はユーザーの方の英語力は問題ないのですが、大量の英文ドキュメントが手元に届いた際、それにざっと目を通すには日本語のほうが良いとのことで利用したり、英語が話せるとあちこちから翻訳の作業が依頼されるので、自分の本来の業務に割く時間をキープするために利用するといった理由が主ですね。── 無料の翻訳エンジンも多くある中、有料で利用するメリットはなんでしょうか?(小村さん)Google翻訳やDeepLなどの性能が上がってきているので、無料ツールでもある程度は翻訳できます。ですが、無料ツールは自分でコピペする手間が発生してしまいます。また用語集の登録機能がないので、その業界に合った用語に訳したい場合にも自動変換が行なえません。結局、何度使っても毎回同じ言葉を修正する作業が発生してしまうんです。例えば、新商品に関する資料ではローンチは“立ち上げ”という意味で使用されることが多いのですが、Google翻訳を使うと“打ち上げ”や“発射”と訳されてしまいます。用語集の登録があれば、その業界に合った用語に自動で翻訳されるので手間を省けます。また無料翻訳ツールの一番の問題は、セキュリティが担保されていない点です。一般的な情報の翻訳であれば問題ないのですが、新商品のリリースや特許に関わるものを安易にかけてしまうと、情報漏洩のリスクがあります。お客様には重要なビジネスに関するセキュリティ文書は、ヤラクゼンのような有料ツールを使ってくださいと伝えています。── なるほど!私もニュアンスの違いには気を付けたいと思います。これまでに導入社数をどんどん伸ばしている八楽さんですが、今後の事業展望はどのようにお考えですか?(小村さん)今までは契約会社数を増やすことを目指していました。今年からは新しいテーマとして、利用ユーザー数やユーザーあたりの翻訳ワード数の増加も目標としています。現在、既に導入いただいている企業においても、ヘビーユーザーの数を増やしたいですね。テンプレートではなく希望に合わせたSOKUDANスタッフの対応── 事業展開をお教えいただきありがとうございます!そういった背景からも、現在採用を強化されているんですか?(中山さん)それもありますが、弊社は少数精鋭部隊でもあるので、常に良い方がいれば採用するというスタンスです。採用媒体も一通りは利用していますし、常に誰かしらと面談をしているような気がします(笑)。── そうだったんですね!SOKUDANの他にはどういったサービスを利用されているんですか?(中山さん)代表が良いなと思ったものはとりあえずチャレンジするところもあり、今あまり動いていないものもありますが8社以上は利用していると思います。弊社は日本人だけでなく外国人採用も行なっていますし、雇用形態も正社員、短時間正社員、業務委託、パート・アルバイト、インターンなど、様々な形で求人を出しています。── その中でSOKUDANを利用して良かった点があれば教えてください。(中山さん)SOKUDANは、とにかくスタッフの方とのやりとりがスムーズでした。他社は、かっちりしたところからベンチャー色が強いところなど、それぞれにカラーがあるのですが、SOKUDANは固すぎず、でもビジネス感もしっかりあり落ち着いていて、バランスが良いなと感じました。まるで同じ社内のメンバーかのように温かくフォローいただき、コミュニケーションも取りやすく信頼できる印象ですね。また、SOKUDANはどういう人材を求めているのかを入念にすり合わせしてくれるので、非常にありがたく感じています。業務委託は即戦力が前提ですが、弊社が求めている即戦力がどのようなものなのか言語化しにくい部分もあって、1度のやり取りではなかなか伝わりにくいんですよ。でもSOKUDANは候補者との面談が終わるたびに、ちゃんとフィードバックを確認してくれます。なので最終的に、「この人!」という方と出会え、採用に繋がったのだと思います。── ありがとうございます!中山さんご自身もフィードバックをとても丁寧にしてくださるので、その効果も大きかったと思います。(中山さん)そうですか〜!良かったです(笑)。SOKUDANさんは、候補者との面接が終わるとSlackで面接の振り返りを聞いてくれていたので、例えば「この方はビジネススキルはあるけれど、この部分は会社の雰囲気に合わないかもしれない」など、具体的に細かい部分まで伝えるように気をつけていました。お互いの認識あわせは重要だと思っていたものの、ここまで伝えて大丈夫かな?と心配だったのですが、毎回とても丁寧に対応していただきこちらこそ感謝しています。他のエージェントだと、「この条件を優先させるのであれば、別の部分の条件を変更しないと難しい」といったテンプレートのような対応をされることもありましたが、SOKUDANではきっちりこちらの希望に寄り添った対応をしてくださいました。業務委託だったからこそ“英語アレルギーがない”ことがわかった── お互いの認識の擦り合わせは大切ですよね。今回SOKUDANを利用いただき1名採用されたとのことですが、どういったポジションの募集だったのでしょうか?(中山さん)今回はマーケター部門での募集でした。元々、業務委託のスタッフ1名がいたのですが、本業が忙しくなり業務を続けることが難しくなったため、その方に代わる人を探していたんです。初めは広告運用のところで、Google広告の設定やレポーティングの業務をメインに対応できる方を探していました。── 今回の募集では、どのようなポイントを重視されましたか?(中山さん)重視した点は3つです。1つはウェブマーケティングができ、自力で運用した経験がある方です。実は、この経験がある方を見つけるのが意外に難航して……。プランニング経験がある方は多くいらっしゃったのですが、実際に手を動かせる方は少ない印象でしたね。2つ目は、ベンチャーで働いた経験がある方です。大手企業出身の方だと一部の工程のみの経験しかない方が多く、また業務内容が自分の職務内容からはみ出したときにストレスに感じたり、迷われたりする方が多い印象だったんです。なので、ベンチャーでの経験も見るようにしています。3つ目は英語にアレルギーがないことです。今回採用した方は、英語は決して得意ではないのですが、コミュニケーションスキルが高いので言語を超えて誰とでも話せる方でした。これは採用面接のときには見抜けなかった才能だったんですよね。そういった意味で、業務委託でスタートしてもらったことで英語アレルギーがないことに気づけた側面は大きいです。弊社の外国人スタッフの約6割が日本語をあまり話せないので、できるだけ英語が堪能な方であるほうが良いのですが、英語が堪能でなくても話すことにチャレンジする意欲のある方であれば問題ありません。積極的にコミュニケーションをとってくれると、お互いに良い関係性を築きやすいですしね。── 面接ではどのような部分を重視されたのでしょうか?(中山さん)学歴やスキルも見ますが、それよりも弊社のカルチャーにマッチするのか、多様な仕事にチャレンジすることを楽しめる人なのかという部分を重視しました。外国人スタッフも多くユニークな社風なので、一次面談はあえてラフに行ない弊社に入ってから一緒に成長していけるかを見ていました。「こんなラフな面接だと思わなかった」とビックリされることもあるのですが、このラフさにも対応してくださると、弊社に入ってからもフレキシブルな対応ができるかなと思っています。── 実際に採用につながった方はどのような方でしたか?(中山さん)広告運用のみならず、PRの経験がある方とご縁があり採用させていただきました!人柄も良く、仕事もできて、本当にとても良い方なんです。実はPRをできる方を1年半近く探していて、なかなか良い人が見つからなくて……PRは企業のカルチャー理解や、社内のメンバーとの円滑なコミュニケーションなど、非常に難しいポジションです。中々採用につながらず悩んでいたところ、今回思わぬ形で出会えたのは本当にラッキーでしたね。そして、なんとこの方は2月から正社員へ移行することが決定しています。元々、業務委託での契約だったのですが、本業がコロナの影響で業績が振るわなくなった中で転職活動を行なっていると伺ったので、「正社員にならない?」とお声がけをしました。正社員として来てくれると決まった時は本当に嬉しかったですよー!業務委託で実際に働いてもらってからの正社員への変更なので、ミスマッチもなくお互い良かったかなと思います。── 思わぬ形でPRポジションも見つかったのですね!今後、SOKUDANに期待していることがあれば教えて下さい。(中山さん)SOKUDANに限ったことではないのですが、バイリンガルの方の応募が増えてほしいなと思っています。読み書きができる人は多いですが、まだまだ英語を話せる方は少ない印象です。特に弊社のように外国人スタッフが多い会社では、社内でのミーティングは英語になることが多いので、応募の際に英語が話せる方や、あるいは英語を使って仕事をしたい意欲がある方が、候補者一覧からパッと見てわかると嬉しいですね。── たしかにグローバル化が進む中で、そうしたニーズは多くありそうですね。最後に、副業人材を活かすために貴社で工夫していることがあれば教えてください。(中山さん)あまり意識したことがなかったかも……。あっ、それでいうと、まさに雇用形態で区別しないことですかね。会社の社風でもあるのですが、社員もパートもアルバイトも業務委託も全く差がなく、メンバー全員フラットにコミュニケーションを取っています。雇用形態の違いって社会保険の加入未加入の違いぐらいなので(笑)。パートやアルバイトの方にも別け隔てなく同じように業務をおまかせしていますし、だからこそ正社員でなかった方が正社員になるということもよくありますね。フラットだからこそ、雇用形態にかかわらずみんな同じように真剣に仕事に向き合いますし、メンバーのモチベーションも上がるのではないでしょうか。【会社概要】会社名:八楽株式会社設立 : 2009年URL :https://www.yarakuzen.com/ 事業 :多言語コミュニケーションツールの企画・開発・運用