レンタルサービスやプライベートブランド商品の販売など複数の事業を展開し、フランチャイズ店も次々と出店する「MINIMA株式会社」。四国の香川県でたった15坪の家具店からスタートし、現在は2028年のIPOを目指しています。急速に事業を拡大させていく中で必要だったという技術系PM(プロジェクトマネジャー)人材を、SOKUDANの活用でどのように獲得することができたのか。MINIMA株式会社で代表取締役/CEOを務める山本 嘉徳さんに伺いました。── まずは、貴社(MINIMA株式会社)の事業内容について教えてください。(山本さん)MINIMA株式会社は、国内にある家具メーカーから約10万点の商品を瞬時に区分し、3D画像に落とし込んで、お客様に家具のコーディネートをご提案することができるサービスを提供しています。ほか、家具・家電のレンタル、買い取りや修理なども一気通貫で行っているのが大きな特徴です。通常、家具は小売り売買だけのイメージがあるかと思いますが、MINIMA株式会社はレンタル、フランチャイズ、プライベートブランドなどが今の収益の柱となっています。また家具店は、たくさんの在庫を広い面積に置き、多くのスタッフを採用して大量に販売するというビジネスモデルが通常ですが、私たちはその真逆です。少人数・省スペースで、従業員が10名以下の300坪以内の店舗となっています。現在、全国に8店舗を構え、鹿児島、福岡、大分、香川、広島、愛知、東京、山梨で実店舗も運営しています。技術系PM(プロジェクトマネジャー)人材の採用に苦戦。半年間、さまざまな手段で探し続けていた── 今回SOKUDANを活用された背景についてお伺いできたらと思います。現在事業を拡大されている中で、どのような人的課題があったのでしょうか。(山本さん)実はCTO候補として、技術系PM(プロジェクトマネジャー)人材を探していましたが、全く見つからず苦戦していました。わざわざCTO協会に出向いて「どこにCTO候補はいるのでしょうか?」と聞きに行ったくらいでした。半年ほど前からシステムエンジニアやPM人材を探すために他社の人材採用サービスも使っていたのですが、思ったような結果がなかなか出ていませんでした。「理想の技術系PM人材がフリーランスマッチングサービスSOKUDANにいた」── 半年間、採用に苦戦していた中、SOKUDANを利用して一ヶ月足らずで技術系PM人材を採用することができたそうですね。SOKUDANを利用したきっかけは何だったのでしょうか?(山本さん)技術系PM人材の採用に苦戦していた中、たまたまSOKUDANのサービスを見つけて、利用を始めてみたという背景がありました。実は、SOKUDANについて詳しく存じ上げていなかったので、そこまで期待値は高くなかったのが正直なところでした。ただ実際にSOKUDANを使用してみて、開始1週間くらいで10人ほどのマッチング希望者から情報が寄せられました。候補者との面談もスムーズに進めることができ、期待以上の結果に非常に感謝しております。──SOKUDANと他社のマッチングサービスの違いはどんなところにあると感じましたか。SOKUDANのマッチングプラットフォームにいる人材の質が、他社のサービスとの一番の違いかなと思います。SOKUDANのデータベースの中で、自分たちが描いている理想の技術系PM人材と出会うことができました。また、フリーランスや副業(複業)人材のマッチングに特化されているという点も他社との大きな違いだなと感じました。他社ですと、契約社員や正社員雇用のマッチングがメインかと思うのですが、それに比べてSOKUDANは、フリーランスや業務委託、副業(複業)の人材などが中心であり、珍しいと思います。採用リソース不足でもスピード採用!SOKUDANの手厚いサポートに感謝── その他にSOKUDANを利用して、よかったと感じる点はありますか?候補者を集める際、SOKUDANの担当者の方に様々なサポートをしていただき、大変助かりました。採用の担当者がアメリカのシアトルに在住しているため、候補者の方と連携しにくいという課題がありました。例えば、複数の候補者との面談の日時調整を、SOKUDANが間に入ってやり取りしてもらえて、非常に便利でした。我々のような採用リソースの少ないスタートアップの企業としては、SOKUDANを活用することによって、採用の工数や期間を削減することができます。実際に、採用募集開始からオンボーディングまで一ヶ月くらいで済んでしまったことも、ものすごいスピード感だったと思っています。── ありがとうございます。 ちなみにSOKUDANで採用された方は現在どのような仕事をされていますか。(山本さん)SOKUDAN経由で、2名をPM人材として採用させていただき、うち一人は主に組織の仕組み作りや色々な戦略を描いてもらっています。もう一人は、システムのバグの修正や機能の追加、ロードマップにある統合システムの開発に向けて準備を進めてもらっています。ジョインしてから日数はあまり経っていないので、まだ会社の業務内容についてインプットしているような状況ではありますが、先日は初めて2人が高松の本社にも挨拶に来てくれて、私も実際に採用された方々と話をしました。しっかり成果にコミットしてくれそうな方々だなと手応えを感じましたね。── 早速ご活躍されているようで何よりです。なお、MINIMA株式会社での複業人材の活用法などがあれば伺えますか。(山本さん)正社員、副業(複業)、フリーランスなど雇用形態に関わらず、目的など目指すものを同じ意識にしていくことが大事かなと思っています。人材の活用においては、信じたゴールを共有し、そこに向かって成果を出すということが大切です。特に今は、2028年までのIPOを目標に掲げて資金調達などに動いています。上場という目標に関しては、自分が仕事で成果を上げてきた証を第三者に分かりやすく示すことができるため、MINIIMA株式会社で働く人々の次のキャリアにも生かしてもらえると感じています。「社員に箔をつけてあげたい」という思いもあって、我々は上場を目指しています。── では今後の展望を聞かせてください。(山本さん)現在は家具と家電だけとなっているレンタル事業を、楽器やキャンプ用品・美容グッズなど、ありとあらゆるものを自社のプラットフォームに入れてレンタルしていけるようにしていきたいです。また、さらにフランチャイズ店が現在は8店舗ですが、50店舗に増やしていくことを目標にしています。それが達成できた暁には、レンタル品を学生の方々に無償で提供していくようなこともやっていきたいと思っていますし、モノが効率良く循環するためのシステム構築、組織の内製化など、自分たちが出来ることをどんどん増やしていきたいと思っています。〜創業秘話〜「営業先での出会いがきっかけとなった別業界からの起業」──山本さんはMINIMA株式会社の創業者でもあると思いますが、創業秘話についてもお伺いしたいです。起業前も家具業界で働かれていらっしゃったのですか?(山本さん)いいえ、違うんです。2007年、私が25歳の時に創業していますが、実は元々は徳島の新聞社で働いていました。記者として新聞社に入社したものの広告の部門に異動となり、そこで家具店の担当となったのが起業のきっかけです。担当だった家具店が「閉店セール」をすると言うので、「閉店しちゃうんですか?」と聞いたところ、店主から「お前は業界のことを何も分かっていないな」と言われてしまいました。その後、「クリアランスセール」や「在庫一掃セール」などもその家具店では行われており、なんと数えてみると1年間で9ヶ月もセール期間だったことが分かりました。そんな状況を目の当たりにして、「どのようにしてこの業界は成り立っているのだろう?」と興味が湧いてきたのが始まりです。以前から将来的には起業をしたいと思っていたのですが、新規参入があまり無く衣食住に関わる分野粗利益率が高い…そんな業界を書き出していったところ、たまたまインテリア業界が良いかもしれないと感じたことも起業の理由でした。3DのCGを使って家具を家の中にコーディネートしてから、販売するビジネス── とても興味深い起業のきっかけです。そこから現在のMINIMA株式会社のビジネスモデルになった経緯はなんでしょうか。(山本さん)通常、家具はバラバラで購入することが多いかと思いますが、最終的に家の中に配置してみたら「何か違ったな」と感じるお客様が多いということを前々から聞いていました。そこで考えたのが、3DのCGを使って家具を家の中にコーディネートして配置したイメージ図をお見せしながら、一人のお客様に対して家具やインテリアをまとめて販売しようというコンセプトでした。3Dを使ったサービスを始めてみると、年間1,000件くらいのコーディネートをして販売することができるようになってきたのです。次は販管費を抑える対策としてプライベートブランドとして、海外から木の板を輸入して、自社で加工などをして販売したり、全国の家具店に卸したりする事業もスタートさせました。すると、他社の家具店の経営事情やお財布事情もより分かるようになってきたのです。家具業界の市場の温度感さえ掴めたら、市場を拡大させることは早いと思っていました。「サブスクが流行する前からレンタル事業に着目」そして、次なる流れとして「もう家具は要らない」という時代になることはずっと前から分かっていたので、サブスクリプションという言葉が広まる前からレンタル事業を開始しました。特に私たちの特徴としては、中古品をレンタル出来る点です。独自のレンタルのプラットフォームが構築されているので、ブランド家具から国内の大手家具メーカーの物まで何でもレンタルすることが可能なほか、レンタルの配送エリアに関しても、最近全国一円全て対応できるようになりました。なお家具レンタルに関して、よくお客様が不安に思う4つのポイントがあります。買った方が良いのではないだろうか好きなものを選ぶことができないのではないだろうか格好悪い家具しかないのではないだろうか契約が面倒ではないだろうかこの4点ですが、それらを弊社が早期に解決できていることが強みとなっています。実際にレンタルで選ぶことが出来る商品は1万5千点。しかも新品や新品同様の品もあり、レンタルの延長や解約も楽にできます。価格も手頃であることから、ファミリーや単身者・学生のほか、モデルルームや住宅展示場、スタートアップ企業のオフィス家具としてレンタルしてくださっているケースも多いんですよ。ただ学生に対しては、金銭面で苦労している子たちを助けたいという思いから家具レンタルを無償で提供するなど、レンタル事業で得た利益を還元したいと思っています。また、人口の減少にも関わらずモノが増えていく中で、モノをどうやって循環し、処理をしていくのかという点を解決することにも大きな関心を持っています。【会社概要】会社名:MINIMA株式会社設立 :2007年9月URL :http://www.kaguya.co.jp/事業 :家具・家電レンタルサービス