現場の営業マンだけでなく、不動産業界そのものの課題解決を目指す、次世代不動産コミュニケーションSaaS『プロポクラウド』を提供する株式会社Housmart(ハウスマート)。急速に増加するニーズに対応するため人手確保が急務でしたが、SOKUDANの活用によりわずか1週間という短期間で当初の目標を実現されたそうです。今回は、プロダクト部門のデザイナー、エンジニア複業人材採用を目的にSOKUDANを取り入れた当時の課題や背景、そして導入後の効果について、取締役の鈴木 隆士(すずき りゅうじ)さんにお話を伺いました。不動産業界の課題をSaaS型サービスで一掃!── まず、貴社の事業内容を教えてください。(鈴木さん)私たちHousmartは2014年に設立、不動産関連の事業を展開しており、現在『プロポクラウド』というSaaS型の営業支援システムを運営するスタートアップ企業です。このサービスは、不動産仲介営業に特化した自動追客・自動物件提案システムで、従来時間のかかるお客様へのご提案を自動で行うことができます。それによって、営業マンの本質的な業務にかける時間を守るお手伝を実現しています。というのも、不動産業界はアナログな業界といわれ、あらゆる場面でITが当たり前となった現在でもFAXやチラシなどの紙媒体を使っていたり、メールではなく電話のやりとりも多かったりします。お客様への提案は特に効率化が難しく、お客様の希望に合う物件をご提案するのに、1件あたり大体20分ほどかかっているのが現状です。1組の物件購入希望のお客様が検討に要する期間は平均6ヶ月以上、さらに長引くと1年以上かかってしまう場合も半数近く起こっています。しかし、不動産業界全体の意識も徐々に変化しており、このままではいけないという思いが強くなってきています。コロナウイルスの影響もあり、テクノロジーをもっと活用しようという流れになっており、首都圏の中堅不動産仲介会社様を中心にご活用いただいています。今後は、首都圏だけでなく全国展開を視野に入れて、業界全体に浸透させるために奮闘しています。高精度の物件データベースをはじめ、お客様にぴったりの物件を提案するレコメンドロジックなど元々は、自社で使用するために開発されたものでしたが、不動産業界の課題を解決できるのではないか?と2年前にプロポクラウドを商品化しました。リリース当初と比べ、競合他社も少しずつではありますが、増えはじめています。── 変革期を迎えつつある不動産業界で、時代も味方につけていらっしゃるのですね!現在はどのような組織体制をとっていらっしゃいますか?(鈴木さん)大きく分けてビジネスサイド、プロダクトサイドの2つがあります。ビジネスサイドは、マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの4セクションで、正社員のみが在籍しています。プロダクトサイドは、エンジニアとデザイナー合わせて14名、内訳としては正社員7名、常駐フリーランスの7名です。私は主にコーポレート部門にいて、必要なところに適宜サポートに入っています。複業OKの自社社内にすでにSOKUDANユーザーが!鈴木さん「ビジネスサイドからのクリエイティブな内容の依頼が増えてきたこともあり、外部のプロフェッショナルな方にお願いできる部分があるのでは、と考え複業を求めている人材を探していました。」── SOKUDANを利用される前に感じていたリソース課題があれば教えてください。(鈴木さん)当時、在籍デザイナーは3名、うち1名は産休中だったため、実質2名で運営していました。ちょうどセールスのメンバーが増えてきたタイミングだったということもあり、「販促用に新しい資料を作りたい」、「セミナー用のバナーを作ってほしい」といった社内からのクリエイティブな要望が増えていました。弊社のデザイナーはいわゆるクリエイティブな業務よりも、プロダクトマネジメント、企画の業務を主にやっていたため、業務のボリューム的にも人員的にも、外部のプロフェッショナルな方にお手伝いしてもらうのはどうかなと考えていました。── 正社員ではなく、フリーランス人材の活用を検討された理由は何でしょうか?依頼したいクリエイティブな案件が常にあるわけではなく発注のペースに波があるため、正社員よりはフリーランスの方に入っていただく方が合っていたからです。今日明日のうちに緊急で仕上げてほしいものではなく、2週間でほしいといったイメージの案件なので、社内で抱えるよりも外部の方にお願いした方が効率的だなと思いまして。── たくさんあるフリーランス人材マッチングサービスの中で、今回SOKUDANを選ばれた理由を教えてください。(鈴木さん)それまで別の人材マッチングサービスを使っていましたが、エントリーはあるものの、未経験者が多くてスキルがマッチしなかったり、お互いの条件が合わずでなかなかマッチできていない状況でした。SOKUDANは、複業・業務委託で働きたい方で、実務経験が豊富な人材が登録しているという点で、まず条件にあてはまりました。また、SOKUDANの料金形態が魅力的だったのも大きな要因ですね。他のサービスでは、採用が成立すると数十万かかる料金システムがほとんど。スポットでお願いしたい人材の採用に、数十万はコストがかかりすぎますからね。一方、SOKUDANは稼働に支払うスタイル(プランによる)。複業人材の採用にも、弊社のフリーランスの方への発注方法にも合っているなと思いました。ちなみに弊社は複業OKなのですが、弊社のデザイナーのが求職者側としてSOKUDANを利用しており、こんなサービスがあると紹介してくれたんです。実際の登録者からの話を聞いて、じゃあ使ってみよう!と利用を開始することになりました。── SOKUDANを利用してくださっているスタッフさんがいるのですね!たしかに2〜3ヶ月で契約終了する場合を考えると、料金システムは重要ですよね。外部のプロフェッショナルとの協働は貴重な体験鈴木さん「フリーランス人材にジョインしていただくことは技術面のみならず、考え方やこれまでの経験において刺激になりいい効果がありました。」── SOKUDAN経由でデザイナーとエンジニアを採用されたと伺いました。採用までの流れを教えてください。(鈴木さん)ありがたいことに、どちらの職種に関しても求人掲載から採用まで1週間弱で完結しました。特にデザイナーは、25名の方からエントリーをいただいて良い意味で驚きましたね。選考の流れとしては、ポートフォリオで過去の制作実績やこれまでどんな領域で経験されてきたかを拝見して、現場のデザイナーに面談してもらうことにしました。たくさんの応募がありましたが、1名面談してすぐにその方に採用を決めたんですよ。エンジニアも2名の方とマッチして、採用が決まった翌週にはさっそく稼働してくれて助かっています。普段の正社員の採用では私が中心となって、各部門のマネージャーと要件を細かくすり合わせながら採用を行なっています。しかし複業に関しては現場のメンバーと合うかという面を大切にしたかったので、応募者の選定から面談まで全てを現場のスタッフにお願いしました。選定の基準としては、オンライン上のやりとりが主になるため、素早い反応、対応ができる方かどうかを重視しています。また働き方の部分で、常にお願いできる案件があるわけではなく依頼ベースになる点は大丈夫かなど、採用後にミスマッチが起きないよう互いに確認するようにもしましたね。これらに加え、ユーザーの姿を考えながらより良いものを作れる人材だと判断した方にジョインしていただきました。── 募集開始から1週間弱で、スピード決定だったんですね!採用された方々には、どのような業務をお願いしているのですか?(鈴木さん)デザイナーのAさんには、間に他のスタッフを通さず、直接ビジネスサイドとやりとりしてもらいながら、不動産仲介会社様にメールマーケの方法などの情報提供をするユーザー向けEブックの作成をお願いしています。ビジネスサイドから上がってきた要望に対して、そのまま指示通りに作成するのではなく、デザイナーの視点で提案し、より良い物を作ってくださる方ですね。エンジニアのお二人は、緊急性の高くない案件をお願いして、主に土日を使って作業をしてもらっています。これまでのご経験に合わせて、適材適所にアサインするように心がけていますよ。── SOKUDANをご利用いただく中で、特によかった点はありましたか?先ほどの通り、募集開始からすぐに求職者から反応があり、たった2日でエントリーが集まったのはやはりよかったですね。また、SOKUDANの方が求人の立ち上げから採用決定まで、とても丁寧にサポートしてくださったのは非常にありがたかったです。求人票の作成から、応募が殺到した時には、応募者の対応まで手伝ってくださり、ここまで手厚くサポートしていただけるとは嬉しい想定外でした。おかげで運用不可になることもなく、全くストレスを感じることなくスムーズに採用決定することができました。また、たくさんの応募があったため、ポートフォリオやこれまでの制作実績、実力などを事前に見ることができたし、弊社の目標に対して、一緒に取り組んでくれる方かどうか、きちんと見定めることができたと、面談を行ったデザイナーが話してくれました。外部から来てくれた異なる経験や考え方を持ったプロフェッショナルな人材と仕事ができるのは、弊社のメンバーにとって刺激になり、人手が助かる以上の効果を得ることができました。業務委託だから、と線を引かず同じ目線で鈴木さん「お互いが気持ちよく関係を構築していくために、情報の共有は手間を惜しまずやっていくべきではないでしょうか」── SOKUDANの利用を検討されている企業の参考に、選考の際の工夫についてお聞かせください。(鈴木さん)工夫というほどのことでもないのですが、スキルが合っているか、スムーズに連絡が取れるかといった基本的な部分は見るようにしました。それに加えて、現場のメンバーとやっていけるか、カルチャーフィットの面ももちろん重要ですね。また、選考のスピード感も意識しています。新しくエントリーがあった時はすぐアクションを起こすことができるようにしています。SOKUDAN経由で応募があった際には、通知が来たらすぐメンバーにポートフォリオを確認してもらいたいので、メールをスラックに転送しています。テンポよく選考が進めば、応募者からもポジティブなイメージを持っていただけるのではないかなと思います。ジョインしてくれた後は、無理のないスケジュールでお願いすることはもちろん、業務中のチャットでちょっと絵文字を使ってフレンドリーにすることを心がけています。小さなことではありますが、お互いに気持ちよく関係を構築していくためには必要だと考えています。また、手間を惜しまず情報共有していき、なぜこの業務をやるのか背景も伝えていくと仕事の質が変わってくると思います。こちらの情報をオープンにしていくことで、ポイントで入ってくれる複業人材も、安心して仕事ができるのではないでしょうか。正社員と線を引かず、弊社の業務を一緒にやってくれる仲間として受け入れるようにしています。── 最後に、今後SOKUDANに期待することがあれば教えてください。(鈴木さん)現状、不満はありません。登録者数も十分あり、色んな背景をお持ちの方からエントリーをいただいたこともあって、刺激にもなりましたね。運営サポートもきめ細かいですし、料金についても満足しています。世の中全体の話になりますが、今後今よりももっと色んな職種でSOKUDANを利用する企業やフリーランス人材が増えていくといいな、と思っています。【会社概要】会社名:株式会社Housmart創業 :2014年URL :https://housmart.co.jp/事業 :不動産仲介向け営業支援SaaS「プロポクラウド」の運営など不動産テック関連事業を展開