「インターネットを通じて、生活者、メディア、広告主、関わるすべての人が豊かになる世界を目指します」というミッションのもと、3つの事業を展開するGMOアドマーケティング株式会社。東証一部上場のGMOインターネットグループとして、主に広告商品の開発・販売を行っています。インターネットが誕生してから四半世紀以上。インターネットが生活の必需品となった昨今、広告の価値は日毎に高まっています。そんな現代において、適切な⼈に、適切なタイミングで広告を届けるテクノロジーとサービスの追究を目指しているのが、GMOアドマーケティング株式会社です。今回は、同社の広告事業本部 アドプラットフォーム部 部長、田口雅光(たぐち まさみつ)さんに、SOKUDANを取り入れたきっかけや背景、副業人材の活用ポイントについてお話をお伺いしました。広告主と生活者をつなぐ広告事業を中心に事業を展開── まず、貴社の事業内容について教えてください。弊社の企業理念は、“アイディアとテクノロジーで広告の新しい価値をつくろう”です。事業は大きく3つ、①アドテクノロジー事業、②エリア広告事業、③メディアセールス事業 を展開しています。まずアドテクノロジー事業では、“嫌われない広告だけの世界へ”をモットーに、必要としている人に必要な情報を伝えるため、自社テクノロジーを利用した広告配信を行っています。次にエリア広告事業では、位置情報データと広告配信ノウハウを組み合わせ、新たなターゲティング広告として、ユーザーの状況に合わせた広告配信を行なっています。最後にメディアセールス事業は、インターネットが普及し始めた頃から長年行なっている事業です。媒体の価値・可能性を最大限に引き出し、広告主と生活者をつなぐプランニングを行っています。私の役割は、アドテクノロジー事業の中にある広告代理店向けアドプラットフォームの事業責任者です。インターネット広告の世界は、あらゆる領域がとてつもない速さで進化し続けています。当社は変化の激しい世界でも「広告=コンテンツで世界を変える」という想いはそのままに、生活者、メディア、広告主の三方が幸せになるコンテンツを追求し続けています。── 貴社の組織体制や普段の仕事の進め方についてお聞かせください。GMOアドマーケティング全体で、100名ほどのメンバーが所属しています。職種の構成比率で言うと7:3で7割が事業側、3割がエンジニアですね。自社でプラットフォームを開発しているので、他のネット広告企業に比べてエンジニアの数は多いと思います。そのうち、私が管轄している部署の人数は20名ほどです。サービスの性能をエンジニアと一緒に改善する業務や売り方の開発など、セールスのサポートを行うディレクターが5名、導入後の管理画面の初期設定や入稿など、受注してから配信までのサポートオペレーターが社員で2名プラス派遣の方がいます。そして最後に広告運用担当者が業務委託の方を含め10名ほどです。現在、基本的に水曜日は全員リモートで在宅勤務を行い、その他の週4で出社対応しています。ただこれも臨機応変に対応を変えています。GMO全体でコロナに対して独自の警戒レベルを5段階で設定しており、コロナの状況によって変更する体制をとっています。── 独自の警戒レベルを設定されているんですか!時代の流れだとリモートワークを推奨されているのかと思ったのですが、そういうわけではないんですね。GMOインターネットグループの代表である熊谷が「メンバー間のリアルコミュニケーションを重要視している」ということもあり、感染リスクが低い状況下においては基本的には予防措置を徹底した上で出社を推奨しています。またGMOグループでは福利厚生の一環として、オフィスの社食を無料で提供しているんです。朝はパンのビュッフェ、昼や栄養士が考えた毎日異なる定食メニュー、夜は残業している人が使える無料の自動販売機があったり。本格的なカフェメニューが無料で楽しめるコーナーもあり、会社の方が居心地がよい社員も多くいます(笑)ちなみに警戒レベルがマックスだったときは完全在宅勤務になったんですが、在宅のほうが食費が多くかかってしまって大変という若手メンバーもいました。「刀の柄を握るビジネスを」の教えに従って立ち上がった新規プロジェクト── 拝見させていただきましたが、レストランのような本当にすばらしい社食で……。確かに出社したくなりますね!入社希望者が後をたたないと思うのですが、採用に関して何か課題があったのでしょうか。今後ビジネスを展開させていく上で、今まで広告代理店側にお願いしていた、“効果の出るラインディングページの作成”についてのノウハウを自社でも貯めていきたいと思ったのがきっかけです。熊谷がよく「戦をするときに、刀の柄を持つか?刃を持つか?」という言葉を口にするのですが、ビジネスという戦では柄を持つ方が有利だという意味です。ビジネスを自分たちで切り開いていくためには、刀の刃を握らないといけないようなビジネスではなく、しっかりと柄を握りなさい、ということを伝えています。今まで広告配信のプラットフォームを提供している中で、広告代理店が用意したランディングページをそのまま入稿して配信するのが弊社の役割でした。広告配信が自分たちの役割ではあるものの、効果の出るランディングページを自分たちで作れるようになった方が、結果的にクライアントの顧客満足度を上げられ、売り上げにつながるのではないかと。それが、私達にとって刀の柄を持つビジネスだと考えたのです。その経緯があり、自社で効果の出るラインディングページの作成ができるようとクリエイティブコンサルティングプロジェクトという新規プロジェクトが立ち上がりました。まず、自分たちだけでチャレンジをしてみたのですが、他の業務との兼務で時間の捻出が難しかったのもあり、仕組み作りから効果を出すまで、どうしてもうまく進めることができませんでした。そこで、外注を検討することにしたのです。外注するにあたり、どういうツールやサービスがあるのか全てリスト化し、複数の副業人材の紹介会社と商談、比較検討しました。最終的に、SOKUDANともう1社の導入を決めました。── そのような経緯があったんですね!多数の副業人材の紹介会社からお話を聞かれた中でSOKUDANに決めた理由はなんだったんでしょうか?SOKUDANはオンラインで候補者の情報が全て見られますし、通常の紹介会社と違って候補者が能動的に応募してくださる仕組みも良いなと思いました。送られてくる頻度とシステムの使い勝手がとても良かったんです。実際、現時点で募集した2つの求人に対して合計約40名の応募をいただいています。掲載してまだ日も浅いのに、これだけの応募があるのはすばらしいと思います。また、募集にあたりアピールポイントなど色々とアドバイスいただけたことも非常に感謝しています。こちらから募集内容を提出して終わりではなく、採用コンサルまでもしていただきとても助かりました。約40名の応募者の中でも光っていたアフィリエイト記事の執筆経験者── その中で現在、SOKUDANを通じて2名マッチングされたとのことですが、どのような業務を担当されているのでしょうか?広告配信にあたり、アフェリエイト記事の作成・展開をお願いしています。ライティングいただいたものを社内でチェックした後、広告主様にも確認いただき、必要に応じてリライトを行うという流れです。見てくれている層はどこなのか、表示されているページを最後まで見てもらえているか、途中で離脱してしまっているところはどこなのか、よく読まれている部分はどこなのかなど、ライティングいただいた記事の反応を見て、細かな確認、チューニングが必要な業務です。採用させていただいたお二人のうち、お一人の方が最近働き始めてもらったところで、もうお一人はこれから業務に入っていただく予定です。── 採用にあたり、重視されたポイントがあったら教えて下さい。採用させてもらったお二人は、元々フリーランスライターの方でした。webライティングやコンテンツライティングも含めて、さまざまなジャンルのプロモーションで経験がある方で、且つ獲得を目的としたアフェリエイト記事でも実績がある方です。応募いただいた約40名の方の中でも、SEO記事のライティング経験がある方は多かったのですが、アフェリエイト記事の経験がある方はなかなかいらっしゃらなかったんです。弊社の業務内容としてSEOはあまり重要ではなく、記事内で商品をいかに魅力的に伝え態度変容を起こさせるかのほうがはるかに重要なんです。今出ている広告はランディングページなどで間にストーリー性のある記事を挟んで配信しているものが多く、現在の広告の流行やポイントを抑えて書ける方を探していました。普段どのようにリサーチをしているのかなど情報収集の方法を聞きながら、ポートフォリオを確認し面談を行いました。また、一緒に働く上でコミュニケーションが一番大切だと思っています。副業の方とはテキストコミュニケーションがメインになるので、採用に至るまでのメールのやりとりの中でテキストコミュニケーション力はチェックしていました。── 貴社が求める人材とマッチングできてよかったです。今回、経験のあるプロ人材を採用してよかったなと感じた点はありますか?ジョインいただいたばかりで、広告運用と数値の振り返りはこれからになりますが、ライティングを専門にされている方だけあって、自社で書いていた時よりも記事が完成するまでのスピードは格段に早くなったと感じています。面談の時点で納品までに必要な時間を質問した時に「2〜3日あればできます」とのお返事で、もちろんそのときの空き状況にもよるとは思うのですが想定よりも早くてビックリしました。正しい業務の細分化と言語化がパフォーマンスを最大化させる── SOKUDANを使って価値を感じていただけたポイントがあれば教えてください。メッセージ機能がとても使いやすかったです。SOKUDANの応募者の方はお返事がとても早くて、こちらの返信が遅くなることもあるくらいでした。意欲も感じることができ、とても便利な機能でしたね。また、すごくありがたかったのは、SOKUDAN側で応募者のスクリーニングをしてメモを残してくれたことです。初めは全て自分で見ていたのですが、新プロジェクトだったこともあり、どのような視点で選考を進めていけばいいのかが手探りの状況でした。SOKUDAN側で、応募者が求人に対してマッチしているかを事前にジャッジくださったのは心強かったですし、誰を採用するのか基準を決めていく上で不安だった部分が解消されました。── 喜んでいただけてよかったです!貴社の中で副業人材を活用しているポイントや、工夫があれば教えてください。副業人材を募集する前段階、事前準備のところで、何をお願いするのかを明確にすることが重要だと思います。我々も、そのために普段の業務の棚卸しをしましたからね。普段の業務のどこを切り出してお願いしたいのか、業務委託の内容がブレるとお互いに不幸です。しっかりと型を作った上で募集をした方が、マッチ率が上がると思います。自分たちのパフォーマンスを最大化させるためには、正しく業務を細分化して、言語化することが大切です。ですが通常業務をこなしながらの棚卸しはなかなか手を付けにくいところでもあるので、今まで後回しにしてしまいました。今回の副業人材活用をきっかけに、業務内容の明確化を行うことができたことは良かったですね。【会社概要】会社名:GMOアドマーケティング株式会社設立 : 1999年 ※事業継承元のGMOアドパートナーズ(株)URL :https://www.gmo-am.jp/ https://wantedly.com/projects/325067事業 :アドテクノロジー事業 エリア広告事業 メディアセールス事業