質の高いICT教育で「世界平和の実現」を目指しサービス提供をしている株式会社SAMURAI。今回は、急激な受講生増加に伴うエンジニア講師の確保のためにSOKUDAN(ソクダン)を取り入れた当時の課題や背景、そして導入後の効果について、取締役の小林史直(こばやし ふみなお)さんにお話を伺いました。1on1のオーダーメイドカリキュラム、挫折率8%のプログラミングスクール── 質の高いICT教育で市場を席巻している株式会社SAMURAIですが、事業内容について詳しく教えていただけますか。(小林さん)弊社のメインの事業はオンラインプログラミング教育で、売上の90%以上を占めています。その他は、卒業生の人材紹介や企業に対して法人の研修、自社ブログの広告収入などですね。ミッションに掲げている"世界平和"は、ちょっと大げさに感じられるかもしれませんが、端的に言うとSDGsに則った事業展開をしていこうということです。SDGsの17のグローバル目標のうち特に5つを中心に取り組み、ICT技術を皆様に提供して貧困を失くし、生産的で働きがいのある雇用を生み出すことで世界平和に寄与していきたいと考えています。特に弊社のメイン事業である、『SAMURAI ENGINEER』というプログラミングスクールでは、オンラインで1人の先生が卒業までマンツーマンかつオーダーメイドカリキュラムを組むという、他社にはないサービス展開をしています。生徒さんが学びたい、こういうエンジニアになりたいという希望に応じたカリキュラムを一人ひとりに作り、それに沿って教えていくというスタイルですね。他のサービスでは、コース内容は決まっているので個別にカスタマイズすることはできません。でも弊社の「SAMURAI ENGINEER」なら、例えば『こういうアプリを作りたい』となったら、その目標達成できるようなカリキュラムを作成し、指導ができるというのが強みです。またマンツーマンで教えているので、生徒の挫折率の低さも特徴として挙げられます。社内調査では、挫折率は8%という結果が出ていますね。プログラミングは挫折しやすいので、それを防ぐためにきちんと講師が伴走しているんですよ。── 般的なスクールサービスでは、どれくらいの挫折率なのでしょうか。(小林さん)一般的には、プログラミング学習の挫折率は90%以上と言われています。弊社は初めから『挫折しない』という点を重要視してきました。プログラミング学習は、どうやっても孤独になりがちです。孤独だから挫折する、それならその孤独をなくすために先生に教えてもらう――そうやって試行錯誤を繰り返し、現在のオンリーワンのプログラミングスクールができあがっていきました。エンジニア人材の需要と、巣ごもり学習で副業やパラレルワークの世界観が合致── 他には、どのような事業を展開されていますか。(小林さん)プログラミングスクールの卒業生を含めたエンジニアの人材紹介事業も行なっています。ここ最近ではSESや事業会社も含めて、未経験でもいいからとエンジニアの需要が非常に高まっていますし、受講生の増加に伴いどんどん転職率も上がっていくだろうと予見できます。このコロナ禍で巣ごもりの中で何か学びたいという人が増えていて、弊社のプログラミングスクールも急激に生徒数も増加しています。エンジニアの需要と供給がどちらも非常に高まっているので、人材紹介事業も今後ますます伸びていくのではないでしょうか。急務だった講師の確保。プロ人材の充実と手厚いサポートが魅力── 今回SOKUDANのサービスを導入しようと思ったきっかけを教えて下さい。(小林さん)プログラミングスクールの受講生がこの1年で非常に増えてきたため、エンジニア講師の確保が急務でした。人にプログラミングを教えられる=エンジニア経験者ということですが、エンジニアの数自体は未経験者を含めれば確かに増えていますが、やはりそれなりの経験を有したエンジニアの確保は簡単ではありません。複数の求人サービスを使っていた中で良い人材の確保に限界を感じ、どうしようかと新たな手法を検討している中で、フリーランスや副業のエンジニアが多く登録していると聞いたSOKUDANを知って利用してみようかなと思いました。── 検討した結果、SOKUDANご利用の決め手になったポイントを教えていただけますか?(小林さん)新しいサービスだけど新しすぎなくて、登録者さんも徐々に増えてきたという導入時の状況が共感できました。そして1番の決め手は何より、『サポートの手厚さ』です。弊社の採用活動に、SOKUDANのサポートの方がどっぷり入って支援してくれて。『こういう文章を出した方が伝わりやすいですよ』であったり、『こっちの求人の訴求をした方がより魅力が伝わるんじゃないですか』だったり、本当に細かいところまでサポートしてくださったのはありがたかったです。一般的な採用媒体のサービスだと、『ここにプラットフォームがあるので自由に使ってください』なんて、自由という名の丸投げで渡されたりするんですが、こちらとしては戸惑いの方が大きいですよね。使い方を覚えるだけでリソースが取られたり、だんだん面倒になって2〜3か月放置してしまうこともあったり…(笑)その点SOKUDANは、使い方の説明はもちろん、どう活用したらより良い人材に出会えるかというところまでしっかり伴走してくれるので、かゆいところに手が届くサービスだなと感じました。登録者との相性の良さ、そして立ち上がりの速さで予定を大幅に上回る採用を実現── ありがとうございます!実際にはどれくらい採用することができましたか?(小林さん)そうですね、SOKUDANを利用して“半年で49名”のエンジニア講師の採用と、予定を大幅に上回る結果になりました!SOKUDANは新規登録者もどんどん入ってくるので、いまだに月3人以上採用できていますし、そこが新しいサービスだけど新しすぎないSOKUDANならではのポイントだと感じています。── 採用予定を大幅に上回る採用ができたということで、採用成功のポイントは小林さんの中でどう捉えていますか?(小林さん)SOKUDANを副業探しのプラットフォームとして使っている方が多かったので、弊社との相性の良さはありましたね。あとは、登録者の層が厚かったことと、SOKUDANを利用することによって僕らの立ち上がりまでの期間が速くなったのも成功につながりました。もともと弊社のエンジニア講師は、フリーランスとか副業の方をむしろ採用したいという思いもありました。受講生の多くが働きながら学ばれる方だったので、レッスンの多くが平日夜間や土日の日中帯に集中していたんです。その時間帯にレッスンできる方ってフリーランサーや副業エンジニアの方になるので、その点もSOKUDANの登録者の方との相性がすごく良かったですね。68名ものプロ人材の活躍が、会社のノウハウ蓄積にもつながった── 人材を採用した後の成果についてお聞きしたいのですが、実際に採用した方々は具体的にどのように活躍していますか?(小林さん)よい人材がたくさんいらっしゃるということで、結局SOKUDANでエンジニア講師以外の職種も採用して、トータルで68名採用に至りました。特にエンジニア講師の方には1人あたり複数の受講生を受け持っていただけるため、相当のキャパシティが増えたという事実は、それだけでも十分に貢献していただいていると捉えています。レッスン自体も好評で、受講生も着々と増えているので、それも成果かなと思いますよ。エンジニア講師以外の職種では、コンサルタントや営業的なポジションと、採用アシスタントに入っていただいています。現在、弊社サービスへの問い合わせが非常に増えていまして、社員だけでは人数的に対応が難しくなってきたんです。そこで業務を細分化し、1次的な無料体験レッスンへの紹介を業務委託のコンサルタントにやっていただいて、見込みがある方は社員にリストアップしてもらって決めてもらうという流れで行なったんです。おかげで対応できる数が上がり、予約枠も増えたので売上にも繋がってます。また2名の採用アシスタントの方が大変優秀で、弊社の採用のノウハウや行動量がかなり増えました。その道のプロに手伝ってもらっている、という感じがすごく良いですね。質の高い人材確保には、「社員でないと」という固定概念を捨てる── もともとSOKUDANご利用のきっかけはエンジニア講師確保だったと思うのですが、他の職種でも活用してみようと思ったのは、どんなきっかけがあるんでしょうか?(小林さん)『社員じゃないとダメなのか?』と考えた時に、いや業務委託でも全く問題ないなという結論に至ったんです。多分他社さんでも、ステレオタイプで『社員じゃないとダメだ』とおっしゃる方も多いと思います。ですがこれからのご時世、業務内容によっては夜間とか土日に副業の業務委託の方にお願いして、それを月曜日や次の日にフィードバックするみたいなやり方でも回る業務って沢山あると思っています。もともと会社としてもバイアスがないので、その価値観に上手いこと合致していました。── それでは、SOKUDAN利用前の人的課題の解決に加えて新たな発見もあったということでしょうか。(小林さん)そうですね、思ったよりプロフェッショナルというか。エンジニア講師はそもそもインストラクトが出来なければいけないので一定のレベル以上のプロなんですけど、そういう方がこの短期間で49名採用できたというのはすごいことだと思います。営業部門には営業の、採用部門には採用の専門の方が来ていますしね。単純に副業探しをしているという媒体で探してしまうと、一個人のようなレベル感の人もやはり一定数いる。そんな中、SOKUDANさんはプロフェッショナルな方が多いなという印象で、そこは非常に良かったなという印象ですね。── ありがとうございます。それでは、導入時より想定していた以上の成果があるとすれば…?(小林さん)思っていた以上に人の質が良いことですね。少し宣伝ぽく思われれるかもしれませんが(笑)。でも、本当に実感していますよ。きちんと選考して「社員と同じレベルで一緒に働けるか」を見極めることが大事── SOKUDANを利用したい企業や採用担当者に向けて、アドバイスや選考する際の工夫、注視したことがあれば教えていただけますか?(小林さん)業務委託とは言え、一緒に事業をやっていくパートナーであることにはかわりありません。弊社は履歴書や職務経歴書のご提出を義務付けて、面談も最低1回、営業の方達は2回させていただいた上で契約を結んでいます。やはり正社員と変わらず、きちんと選考して見極めることが一番大切なんじゃないでしょうか。お互いに信頼関係がないと、よい仕事はできないですしね。その中でも注視したポイントとしては、社員と同じレベルで一緒に働ける人なのか、社員と同じ目線で仕事のことを考えてくれるかどうかを見るようにしています。── 今回このサービスを活用いただくにあたって、価値を感じている部分があれば教えてください。(小林さん)やはり、これだけの人数――68名もの業務委託の方にご協力いただける媒体ってそんなにないんじゃないかと思うんですよね。そういった方たちと出会えたというか、関係を作れたのが一番の価値だと感じますね。この68名の方とは一般的な採用媒体では絶対に出会えなかったと思うので、そこのブランクが埋まったのは大きいと思いますね。ゴールを明確にして、それに対する最短のリソースをどう考えられるかがカギ── 最後に、業務委託人材をより上手く活用するために心掛けていることがあったら、教えて下さい。(小林さん)自社でやっている業務のゴールを明確にしつつ、業務を分解して考えた時に、それは社員でないとダメなのか、業務委託やコンサルを使うのか…など、ゴールに対して最短のリソースをどう考えられるかではないかと思います。例えばスカウトの送付やターゲットリストの作成、これは業務委託で出来ますとか。これが営業マン採用の分類だったら『営業マンは大事だから社員に任せた方がいいだろう!』という話になりがちなんですけど、営業の採用も一緒で、こことここの業務はSOKUDANの業務委託の方でも任せられるんじゃない?といった具合ですかね。業務をできるだけ細分化することで、部分的に業務委託の方に任せられる仕事って実はたくさんあると思うんですよね。そのときに大切なのは、『ゴールを明確』にすること。ゴールさえ明確になっていれば、業務を分解してれは業務委託に任せようか、それはコンサルに頼んだほうがよいか、と最適な手段を考えやすくなるし、意思決定がブレることもないと思っています。【会社概要】会社名:株式会社SAMURAI設立 :2015年URL :https://corp.sejuku.net/事業 :「ICT教育で世界平和を実現する」をミッションの下、プログラミング学習サービス事業を中心に、人材紹介事業など展開