「株式会社SHIFT AI」は「日本をAI先進国に」をミッションに掲げ、人々のAI活用を後押しする事業を展開しています。同社では、新規事業の立ち上げにコミットするクリエイティブディレクターと、AI領域のコンテンツ作成に従事するライターの採用を実現しました。業務委託人材の採用に利用したのは「SOKUDAN(ソクダン)」というフリーランス・副業のプロ人材と企業を結びつけるマッチングサービス。今回は、CHRO(最高人事責任者)である橋本佳介さんに、SOKUDANを利用して感じたメリットをお伺いしました。また、同社が求めている人物像や採用活動において工夫していることもお話しいただきました。── 株式会社SHIFT AIの事業内容について教えてください。(橋本さん)弊社は、個人や企業に対してAIの積極的な活用を促進するための事業を展開しています。主軸の事業は3つあり、1つ目はメディア事業。ChatGPTの活用事例や話題の生成AIサービスなど、より多くの人にAIについて知ってもらうための情報発信をしています。発信媒体の現在の中心は、オウンドメディアとSNSです。2つ目はコミュニティ事業。個人向けの国内最大級のAIコミュニティ「SHIFT AI」を運営しており、会員数は15,000人を突破しています。AIコミュニティに入会していただくと、AIの基礎知識や実務で使うためのスキルを多角的に学べます。3つ目は、法人向けの事業です。具体的には、AI初心者から実務経験者までを広くカバーしたeラーニングの提供や、各企業様向けに内容をカスタマイズしたAIの研修カリキュラム等を提供しています。採用課題は新規事業の立ち上げの人材不足。── 人材採用において、抱えている課題はありますか?(橋本さん)現在弊社は正社員、業務委託含めて70種類以上のポジションを募集しており、マッチする人材を早急に確保することが求められています。特に、現在立ち上げを準備している新規事業のポジションにおいて、人手が足りない状況です。ありがたいことに、現在弊社は既存事業の売上が大変伸びていて、その売上の一部を新規事業に投資していくことを決めています。そこで、事業の戦略立案からマネジメントまでを一貫して担ってくれる事業開発の人材をはじめ、新規事業にコミットしてくれるメンバーを広く募集しているんです。── 数あるプラットフォームの中からSOKUDANを導入してくださったきっかけを教えてください。弊社のCEOの木内は、以前にIT教育事業を運営する「株式会社SAMURAI」を立ち上げています。その会社でもSOKUDANを利用しており、人材採用実績がとても良かったため、SHIFT AIでもぜひ使おうと導入を決めました。SOKUDANの強みは「CSチームの細やかなサポートとレスポンスの速さ」── SOKUDANを活用してみて、いかがでしたか?(橋本さん)SOKUDANは、CS(カスタマーサクセス)チームのサポート体制が非常に優れていると感じます。候補者のスクリーニングはじめ本当に細かいところまでサポートしてくださいました。また、こちらからの相談にも積極的に乗ってくださるので助かっています。例えば、特定のスキルを持った人材がSOKUDANにいるかと聞いた時に、すぐレスポンスしていただけてありがたかったです。あとは、費用対効果の高さも実感しています。他社のプラットフォームやダイレクトリクルーティングサービスと比べてみて、CSの方々のサポートが付いていることを踏まえると、大変良心的な価格帯だと感じます。採用においてスキル以外に重視するのは「人間的魅力」── ご満足いただけて何よりです!業務委託人材の採用にあたって重視していることを教えてください。(橋本さん)現在は即戦力となる人材の採用を前提としているので、もちろん第一に重視しているのはスキルです。スキルが弊社の求める基準や条件に見合っているかは、必ずチェックしています。そのうえでもうひとつ大切にしているのは、応募者の方の「人間的魅力」。これは私個人の意見ではなく、会社全体で大事にしようという方針を決めています。── 「人間的魅力」とは、具体的にどういった魅力を持った方を指すのでしょうか?(橋本さん)なかなか一言で伝えるのは難しいのですが、すごくわかりやすくお伝えすると「一緒に気持ちよく働けそう!」と感じた方です。採用時の面接では、言葉の端々や態度、無意識に出てしまう行動から、その方の人となりを見極めるようにしてます。例えば、今一緒に働いている管理部門の方は、仕事が忙しい中でもオフィスの守衛さんにきちんと挨拶したり、共有部の給湯室のシンクを使った後、自分が汚したわけではなくても、必ず綺麗に片付けたりしてくれています。そういった周囲への気配りも、一緒に働きたいと思う人柄の表れだと感じています。弊社はAIをビジネスにしている会社なので、外からはどうしても無機質なイメージを持たれがちです。だからこそ、中で働いてくれるメンバーの温度感や人柄も重視しながら採用活動をしています。── 貴社の求める人物像がよくわかりました。今回SOKUDAN経由で採用された2名のプロ人材の職種や現在の業務内容、採用の決め手を教えていただけますか?(橋本さん)1人は、新規事業の企画立案や制作物の進行管理、品質管理を担当するクリエイティブディレクターの方です。即戦力として活躍していただけるレベルのスキルに加えて、前職でAI関連の事業に携わっていた経験もお持ちです。さらにご自身でも会社を立ち上げていて、非常にバイタリティのある方だなと。事業拡大を見据えている弊社のフェーズにマッチすると判断し、採用しました。もう1人は最近採用が決まった方で、AI領域のコンテンツ企画〜作成に携わるライターの方です。最初はオウンドメディアの記事の執筆をお願いして、ゆくゆくは新規事業のコンテンツ作成も任せられたらと考えています。この方もライター歴6年と、スキルは申し分ありません。ただ、AIに関する記事の執筆を手がけた経験は少ないようなので、ぜひこれから知識をインプットしていただきたいと思います。── 採用において、AIの知識はマストではないのでしょうか?(橋本さん)入社時点では、そこまで詳しくある必要はないと考えています。AIにものすごく詳しい専門家レベルの人材を探していたら、それこそ採用の間口も狭まってしまいますし。AIに興味があって、積極的に学びたいと考えてくれているのならば大歓迎です!社内にはAIの知見豊富なメンバーもいるので、一緒に協力をして業務を進めてもらえればと思っています。採用活動では応募者に合ったポジションを見極めることも大事── 人材採用において、貴社で工夫していることを教えてください。(橋本さん)まずは、応募してくださった方が弊社の情報をキャッチアップしやすいよう、事業概要や仕事内容などの関連情報は常に整理しています。あわせて、一連の採用活動にかかるリードタイムの短縮にも注力していますね。例えば、応募者へのメールのレスポンスや、採用に関わる事業部の責任者とのスケジュール調整などを迅速に行い、応募者の熱が冷めないようにしています。その他に心がけているのは、「応募者に合ったポジションを見極める」こと。その方が当初希望していたポジションではなく、別のポジションならマッチするという可能性もあります。これは、私たち採用担当者側の力量が問われる部分だと思っていますが、特に弊社の場合、70種類以上のポジションを募集しているので、一人ひとりのスキルを把握したうえで適切なポジション、もしくは今後のキャリアにプラスになりそうなポジションを提案できるようにしています。── さまざまな工夫をして、人材採用に尽力されているのですね。今後重点的に募集していきたいポジションや、人材採用において決めている方針はありますか?(橋本さん)冒頭に話した事業開発以外には、新規事業の立ち上げや既存事業のグロースに伴走してくれるマーケターにぜひ来ていただきたいです。また率直に、私の採用活動を手伝ってくれる人事のメンバーも欲しいですね。現在は、業務委託で働いてくれているメンバーの正社員化も積極的に進めているところです。SOKUDANでも、業務委託で採用した方が正社員になった事例があるようなので、引き続きCSチームの皆さんにご協力いただきながら、色々な方とのご縁を作っていきたいです。AIを使いこなせる人材を年間100万人以上輩出したい── コミュニティ「SHIFT AI」では、具体的にどのようなことを学べるのでしょうか?(橋本さん)「AIとは何か?」といった基本知識から、画像生成、議事録作成、資料要約、データ分析などのテクニックなどを学べる動画コンテンツを提供しています。実務ですぐに使えるよう、動画ではプロンプトの書き方も具体的にレクチャーしています。また、AIを利用したら、気づかないうちに著作権を侵害してしまったということがないよう、各種権利に関する注意点もコンテンツに含めています。コミュニティの会員様であれば、それらが全て学び放題です。── AIに関して様々な角度から学べるコンテンツを提供しているんですね。(橋本さん)ただ一方的にコンテンツを提供するだけではなく、インプットを実践に移せるようなサポートにも力を入れています。コミュニティ会員の皆様年代は様々ですが、ボリュームゾーンは20〜40代で、本業の業務効率化にAIを使いたい方や、AIを使ってスキマ時間に副業をしたいといった方が多い印象です。最近はコミュニティ内で知識をつけて、AIを使ったライティング、動画制作を副業にしている人や、AIの活用法をレクチャーする講師やコンサルタントとして活躍する人が増えています。AIの活用が促進できているのはもちろん、一人ひとりのキャリアの発展にも貢献できている実感があります。── 最後に、今後の展望を教えてください。(橋本さん)ミッションに掲げている「日本をAI先進国に」を実現していきたいです。日本のAIの活用率は、残念ながら世界と比較しても遅れを取っています。AIを使いこなせる人材が増えれば、業務の生産性が上がり、日本のGDP自体も向上すると考えています。具体的な数値目標は、ビジョンに示している通り「年間100万人のAI人材を生み出す」ことです。おかげさまで、コミュニティの会員数2万人に到達し法人向け研修サービスの導入社数は増えているものの、100万人にはまだまだ及びません。既存事業のさらなる発展と新規事業のリリースを目指し、人々がAIを“当たり前に”活用できる未来を描けるよう尽力していきます。【会社概要】会社名:株式会社SHIFT AI設立 :2022年3月URL :https://shift-ai.co.jp/事業 :AIメディア・コミュニティの運営、法人向けAI研修サービスの提供など