2009年に創業し、幅広いジャンルのECサイトを展開する株式会社シー・コネクト。スピード重視の意思決定で、アジアを代表する総合ECカンパニーを目指しています。今回、同社代表取締役の嶽本 泰伸(たけもと やすのぶ)さんに、SOKUDANを取り入れた背景や課題、導入後の効果についてお話を伺いました。急拡大中のeコマース市場。この市場で幅広く事業を展開する株式会社シー・コネクト── まず、貴社の事業内容を教えてください。eコマースを主軸に現在、グループ企業含め5事業を展開しています。中でもインクトナーカートリッジなどプリンターの消耗品を販売している『インク革命』は、メーカーが消費者に直接小売りできる自社ブランドサイトとしてユーザー数も伸びています。これは、インターネットの普及により流通業者が間に入る価値がなくなり、オンラインショッピングはメーカー小売りが主流となっているのが背景です。また、法人向けには『プリント革命』という複合機の貸し出しサービスも同時に行っています。インクやトナーといった消耗品の販売のみに注力してしまうと、プリンターの買い替えや他社への乗り換えなどで顧客を喪失してしまう可能性が常にあります。そうなるとイチから営業をしていかなければならず、そこにリソースを取られてしまいますからね。複合機を貸し出し、プリンターの消耗品は使い放題というサービスで解約率を下げる工夫をしているんです。他にも、オーガニックコットンを100%使用した女性用生理用品の通販サイト『nunona』の運営も行っています。ナプキンに使用する生地から選定、使い勝手にもこだわり抜いた製品を販売してるんですが、この製品は弊社社員の声から生まれた事業で、環境にも女性の身体にも優しく、SDGsへの取り組みが意識され始めた昨今、大変話題になっている事業です。── どういったきっかけで、インクと生理用品という全く異なるジャンルで事業をされているのですか?私自身、昔から事業をやりたい、いろんなことをやりたいと思っていました。20代後半で独立を視野に入れた時、実に様々なビジネスモデルを考えたんですが、最終的に事業計画を5つに絞り込みました。当時、お金も時間もなく、さらに結婚して子供が産まれたばかりだったため、利益が出るまでのスピードと自分のリソースだけでできることにこだわったんです。自身の強みが出せて、将来の成長性もあるところで思いついたのが『インク革命』でした。プリンターを使う人はパソコンを使う、パソコンを使う人はインターネットにつながっている。eコマースにインクは向いているんだと確信しました。また私は以前、中国に住んでいたことがあるのですが、中国ではCISS(連続インク供給システム)が主流でした。インクカートリッジを何度も交換するよりコストパフォーマンスに優れているためです。一方、日本では少量で高額なインクカートリッジが主流。主流でありながら、コストや量、交換の頻度に不満を感じている人は非常に多かったんですよ。こうした不満があるところには必ずニーズがあり、これは事業を立ち上げる際のヒントになります。当社が目指すのは、アジアを代表する総合ECカンパニーです。同じeコマースの軸の中でも、商品が異なればターゲットや製造方法もそれぞれ違ってきますからね。一見、遠回りに見えますが、物流・物販・システム、ECの色んな領域の中で総合的に事業提供していく会社になり、そこもうまく活かせれられる強い会社になりたいと思っています。── 様々なジャンルで事業をされているのは先を見据えているからこその戦略なのですね!そんな貴社では、どのような組織体制で事業を展開されているのですか?現在は全体で60名程度、そのうち自社採用の正社員は40名前後、全体の3分の1が業務委託や副業人材の方に入っていただいています。業務委託や副業でお願いしている方のことを弊社では「パートナーさん」と呼んでいます。また、全社的に決まった体制はとっておらず、それぞれの事業に合わせて組織を編成していますね。例えば、インク革命だとWEBディレクター、オペレーションメンバー、マーケター、エンジニア。プリント革命は営業の部分が大事になってくる事業なので、WEBだけで完結しないため別途セールスチームを設けています。事業ごとにその事業をより良くしていく、伸ばしていくためにはどういう体制が必要になるか、そこに焦点を当てて組織体制を決めています。採用に関しても、事業ごとに今どんな課題があって、どういう役割でどんな人が必要か分析しながら進めていきます。最終的には、代表である私が会社にマッチするかという点も含めて判断しています。── 嶽本さんの判断のスピード感には、目を見張るものがありますよね。そうですね。私には、代表たるもの意思決定に余計な時間をかけるな、というポリシーがあります。意思決定者は、意思決定までのスピードがとにかく大切だと思っていますから。例えば、7割くらいの確度でうまくいくと感じたら、即座にやると決めます。だって、7割の成功率のことを1週間に2回挑戦できるなら、両方失敗する可能性はたった9%。つまり、91%の確率でどちらかは成功できる訳です。それを調査だの何だのに2週間も1ヶ月もかけるのは、それこそ時間も労力ももったいない。eコマース市場は競合他社も多いですし、流れが早いのでスピード感は非常に重要視しています。コロナ以前から副業解禁、それがきっかけで副業人材を活用する側に嶽本さん「個々人の成長のためにも副業を活用しない手はない。」── SOKUDANをご利用された背景、導入を検討した頃のご状況をお聞かせください。そもそもは、コロナ流行前に働き方の柔軟性を意識して弊社で副業を解禁したのが始まりです。きっかけは、専門分野で活躍する優秀な人ほど同じ場所で同じことをやっていると飽きてしまう傾向にあると思ったからですね。専門性が高ければ高いほど会社を辞めてしまうリスクも高いですし、社内で専門分野のプロフェッショナルを育てることは膨大な時間とコストがかかるので、副業を解禁することで社外で知識を得たり技術を磨く機会が増え、自社の仕事も飽きずにやってもらえるかなと(笑)この予感は的中して、副業で場所を変えて新しくチャレンジしたり専門分野をさらに掘り下げてやっていったりという社員が増えたように思います。副業っていいよな〜という思いが強くなり、弊社でも副業人材を受け入れて活用するのはどうだろうかと意識が向いたことがSOKUDAN導入につながった感じですね。── 正社員ではなく、フリーランス・副業人材の採用を検討された理由は何でしょうか?継続して運用を任せることのできるスペシャリストを求めていたからです。正社員をプロに育て上げるには、教育に時間がかかり事業の成長スピードを停滞させます。また弊社の事業の特性上、各プロジェクトによって特性や適正、ターゲットのへのアプローチ方法が異なり、それぞれの専門家を育てるのは難しいんです。例えば、ひとくちにデザイナーといっても、WEBデザイナー、LPデザイナー、コーディングやUIUXの設計ができる人、分析・解析ができる人……と、このように専門領域が細分化される職種に関して、それぞれのプロを自社で育てていくのは非効率的です。そこで業務を細分化し、コア人材は正社員、弱点となる部分はその分野のプロフェッショナルであるパートナーさんにお願いするのが弊社の事業にはあっていると判断しました。── たくさんあるフリーランス人材の採用サービスの中で、SOKUDANを選ばれた理由もお聞かせください。こういった採用サービスでは、派遣型・業務委託型で人材を紹介してくれるものが多い中、直接契約前提でパートナーさんを探せるサービスは本当に少なく、SOKUDANのようなサービスをずっと探していました。また、登録しているユーザーの多さ、レスポンスが一番良さが決め手となり、SOKUDANを選びました。4ヶ月探していたEC運用のプロ人材。SOKUDAN導入後、3週間でマッチ嶽本さん「週12時間の稼働時間にも関わらず、求めていることをちゃんとやり切ってくれる。現場のスタッフからも、とても助かっていると高評価です」── SOKUDAN経由でECサイト運用のプロフェッショナルを採用されたと伺いました。どのような方を採用されたのか教えてください。他の人材マッチングサービスで4ヶ月ほどずっと探していたのですが、全然みつからなくて苦労していました。それがSOKUDANを使った途端、求人掲載から3週間でマッチングしたので本当に驚きました。SOKUDAN経由で採用したのはマーケットプレイスのプロ人材です。自社サイトではなく、Amazonや楽天などで自社製品を販売する際には、どういう広告がいいか、設定はどうするか、検索対策はどのようにすればいいかなどのマーケットプレイスのノウハウ・特性理解が必要で、大変重要になってきます。その仕組みを理解している方で、nunonaのECサイト運用をお任せしています。大変優秀な方で、主体的に働いてくれるので非常に助けられています。週12時間の稼働時間ですが、理解力のある方なので求めていることをきちんとやり切ってくれて、現場のスタッフからの評価も非常に高いです。私が当初想定していた以上に自走してくれて、当事者意識を高くもって業務に取り組んでくれる副業人材の方とマッチングできたのは想定外の成果でしたね。ミッションやビジョンに共感してくれて同じ思いでコミットしてくれる方であれば、雇用形態は関係ないんだと改めて実感しました。── 素晴らしいご縁でしたね!SOKUDANからの候補者を選考した際に重視したこと、選考において工夫されたことがあれば教えてください。求人掲載時に、求人要件を明確にしてそこに適合するスキルをお持ちかどうかをしっかり見させていただきました。SOKUDAN導入当初はポテンシャルの要素が多かったのですが、プロ人材の採用なので、ポテンシャルよりもスキル面が合致するかどうかを重視しましたね。── 課題解決への即時性を求めるからこその、スキル重視ということですね。SOKUDANをご活用いただくにあたり、価値を感じているポイントはありますか?SOKUDANは、事業に必要な即戦力の人材を早期に採用でき、しかも直接契約できる、今まであるようでなかったサービスです。副業系サービスはたくさんありますが、ほとんどは手数料ベース。中には一定の手数料で採用し放題のものもいくつかありますが、なかなか採用したい人材とマッチできないこともあります。コスパの面を考えるとSOKUDANは一定以上コミットしてくれる人材を採用する必要がありますが、直接契約ができる前提で人材を探せるサービスは他にないので、これからも利用すると思います。入口は副業だけど、ゆくゆくは正社員前提であったり、『半正社員』のような一定時間弊社にコミットしてくれる人材を探すにはぴったりのサービスではないでしょうか。── ありがとうございます!副業人材をより上手く活用するために心がけていることがあれば、教えてください。その仕事を全うするための最良な体制の構築と、目的、KPIと役割を明確にすることは常に意識しています。副業に限った話ではないですが、そこがブレているとどんなに優秀な方も活かせないので、短い時間で成果を出してもらうためにこの部分はとても重要だと考えています。そういったことを大事にしながら、人材の採用はこれからも強化していきたいと思います。【会社概要】会社名:株式会社シー・コネクト設立 :2009年URL :https://c-connect.co.jp/事業 :オリジナル商品等の製造・販売、OEM生産商品等の輸入・販売、ECサイト運営、Web・システム開発など複数の事業展開