恋活・婚活のマッチングアプリにおいて、面倒なメッセージのやり取りを省き、デート直結型のマッチングサービスを提供する「Dine(ダイン)」。タグラインに「出会いの、最短距離。」を掲げ、ユーザー同士の初デートをアレンジし、“会うことを重視”したマッチングアプリとして定評があります。そんなDineをグロースさせ、多くのユーザーに使ってもらうサービスにするために、「20代に刺さるクリエイティブ制作」が求められていました。そこでフリーランスや複業人材のマッチングサービスであるSOKUDANを活用し、広告クリエイティブ制作のディレクターを採用。広告効果やチームのモチベーション向上に寄与することができました。株式会社Mrk & Co CEO 上條 景介さんに、SOKUDANを導入いただいた背景や複業人材を最大限活かすために心がけていることについて伺いました。創業当初から積極的に取り組んだ複業人材の活用── まず、貴社が取り組まれている事業内容や特徴について教えてください。(CEO上條氏)2015年に会社を創業して以来、デーティングアプリのDineを開発・運営しています。マッチングアプリ市場は今も昔もレッドオーシャンで、何か特徴となるユーザー体験を作らないと淘汰されてしまう厳しい状況です。そのため、プロダクトを尖らせ、他社にはない差別化ポイントを見出す必要があったんです。そう考えたときに、他のマッチングアプリで顕在化していた「マッチングするけど、会えないも多い」という課題に着目しました。男女の出会いを標準化し、マッチングアプリを仕組み化するためにはどうすればいいのか。色々と試行錯誤した結果、無駄なメッセージのやり取りはショートカットできるUI、ユーザーが選んだレストランで会う縛りを設け、「まず会いたい派の人」が使ってるアプリだよねという空気感を浸透させ、日程調整と店予約もスムーズにするなどのアイデアを実装していきました。人の魅力はリアルに会わないとわからないもので、「デートに行くこと」を主眼にしたプロダクトを開発しようと思ったのが、Dineの生まれたきっかけになっています。そこからプロダクトファーストを主軸に、マーケティングの力でサービスをグロースさせてきました。また、Dineの特徴である食事デートにふさわしいレストランの選定も、初めは運営側で一つひとつお店を開拓していきました。福岡進出のため、初期メンバーでエリアの飲食店を100店舗/日ドアノックしていったのは懐かしいです。Dineに掲載された飲食店は、マッチングした男女が利用する機会の促進につながり、送客効果を得られることから、次第に引き合いを多くいただくようになりました。現在では、おかげさまで毎月15,000人以上、Dine経由での食事デートを創出することができていて、男女の出会いをサポートするアプリへと着実に成長を遂げています。── 組織体制についてはどのようなものでしょうか。(CEO上條氏)我々は創業当初から、複業人材を主体とした少数精鋭のチームづくりを意識してきました。今でも役員2名と正社員1名以外はすべて副業や兼業、フリーランスで関わる業務委託のプロ人材が活躍しています。なぜ、このような組織編成を行っているかというと、「複業人材には柔軟に動けて、優秀な人材が多い」と感じていたからです。その頃はちょうど働き方改革が注目され始めたときでしたが、競争の激しい市場において、意思決定の早さやPDCAを高速で回すことは必要不可欠だなと。それに対応するためには、正社員で雇用するよりも柔軟性の高い複業人材の方がマッチすると思っていました。なので、当時から複業人材を意識的に採用してきたんです。今ではマーケティング、開発チーム含めると、約30人の複業人材が属するチームになっています。比較検討の段階では「一緒に伴走してくれる」のが決め手に── SOKUDANの導入を検討された際には、どのような人的課題を持たれていたのでしょうか?(CMO菊岡氏)SOKUDANを導入したのが2023年1月頃になるのですが、ちょうどその頃はデジタルマーケティングのクリエイティブ制作をディレクションできるできる若手人材が欲しい時期でした。Dineのクリエイティブ周りは、クリエイティブ責任者1人で見ていたんですが、全体のクオリティコントロールやブランド管理などを兼任していたこともあり、キャパオーバーの状態に陥っていました。そのため、デジタル広告のバナーや動画広告におけるクリエイティブの企画から制作、運用までの実務ができる若手クリエイターが急務だったんですよ。若手にこだわったのは「チームの若返り」が必要だったから。主要なマネジャークラスは30代のメンバーが多く、20代前半のマッチングアプリ事情についていけなくなってきている感じを受けていたんです。Dineのユーザー層に刺さるデジタル広告のトンマナや訴求効果を鑑みると、若手の採用が必要不可欠な状態でした。このような背景もあり、若手クリエイターの採用を考えるようになりました。ただ、一貫してクリエイティブを見られるハイスペックな若手人材は希少で、普通に採用活動していても出会えないと思っていたので、複業人材を獲得できるサービスとして理解のあったSOKUDANにお声がけさせていただいたという経緯になっています。── SOKUDANを選んだ決め手は何ですか。(CMO菊岡氏)フリーランスを採用できるプラットフォームはたくさんありますが、その中でもSOKUDANは「一緒に伴走してくれる」という事前の期待感がありました。SOKUDANのカスタマーサポートが、導入企業の採用ニーズに応じたレールを敷いてくれ、SOKUDANをどのように使いこなせば、要望に合致する人材を獲得できるかというのを指南してくれるのは、とても魅力的でした。ジョブディスクリプション(求人内容)の添削、求人の打ち出し方、スカウト送付の仕方など、きめ細やかなアドバイスをいただけたのはもちろん、SOKUDAN側から個別に採用要件とマッチしそうな候補者をピックアップし、個別アプローチいただいたのも大変助かりましたね。そのおかげで、若手の動画広告クリエイターという希少な人材を獲得することができました。「数字を動かせる若手クリエイター」がチームの雰囲気を変えた── 人材採用で意識したことについて教えてください。(CEO上條氏)人材の選定で重視したのは、下記の5つのポイントです。フルコミットできるマインドを持った若手クリエイターとしての素地がある該当ジャンルについての向上意欲を持っているキャリアプランと仕事内容が噛み合うかチームとのバランスとりわけ、求職者に対しては「何か野望は持っていますか?」と質問するようにしています。どういう未来を描いていて、仕事に求めることや、プライベートでもいいので明確な将来像を持っているかどうかも、採用する上では重要な要素としてみていました。このような採用で抑えるべきポイントを整理し、あとはカスタマーサポートの方と適宜すり合わせをして解像度を高めていくことも留意しました。── 若手のクリエイター人材を採用したことで、どのような成果につながりましたか。 (CEO上條氏)業務が逼迫していたクリエイティブ・リードに代わって、Dineのデジタルマーケティングにおけるクリエイティブの企画、制作から実運用まで担っていただき、業務の役割分担を適正化することができました。また、副次的な効果として、クリエイティブチームの勢いやモチベーションの向上にもつながったんです。24歳の女性の若手クリエイターを採用したんですが、クリエイティブの視点も従前と比べて若返ったというか、Dineのコアユーザーに対して響くようなクリエイティブのバリエーションが広がりました。動画広告の制作本数も増やすことができ、一定の広告効果も得ることができています。「数字を動かせるクリエイターになりたい」というキャリアの目標をお持ちの方だったんですが、早速成果につながっているのを見ると、今後の活躍がかなり期待できる人材だと思っています。複業人材のキャリアの方向性を一緒に考えるスタンスが大事── 複業人材を上手く活用するために工夫されていること、普段のコミュニケーションで注意していることがあればお聞きしたいです。(CMO菊岡氏)先ほども触れましたが、業務委託やフリーランスという雇用形態に関わらず、将来の目標を一緒に考え、キャリアや業務内容の方向性を一緒に探していくという姿勢で接することです。正社員と比べて、どうしても複業人材だと関わり方が薄くなりがちで、「業務を与える雇用者側」と「業務を遂行する労働者側」というセパレートな関係性になってしまう。どちらもフラットにコミュニケーションができるような組織環境を整え、オンライン・オフラインで交流が図れる場を作るのも肝になるでしょう。加えて、「会社として常に新しいチャレンジをする」というマインドを持つことも大事だと考えています。概して、複業人材の方はアンテナの感度が高く、テクノロジーの進化やビジネストレンド、時代の潮目などに敏感です。もし、今の仕事が変化のない単調なものだと飽きられてしまい、会社から離れてしまう場合もあるでしょう。そうならないためにも、複業人材のモチベーションになるような新しい挑戦に取り組むことです。注意したいのは会社側から業務を押し付けすぎないこと。弊社では、複業人材の活躍の場を広げつつ、スキルの伸びしろも見つけてあげるのを心がけています。極力、「やってほしいこと」ではなく「事業の抱える課題」を示し、できるだけ風呂敷を広げてもらい、解決策を出してもらうようにしています。「出会いの、最短距離。」を追求し、新しいプロダクト開発もやっていきたい── 複業人材との接し方、モチベーションの保ち方はとても参考になる内容でした。それでは最後に今後の展望について教えてください!(Mrk & Co社)マッチングアプリを使って恋活・婚活を行うのは、もはや当たり前の社会になってきていますが、だからこそ市場はさらにレッドオーシャン化が進むと捉えています。Dineは面倒なメッセージなしでデートに行ける、すぐ会えるのが強みとなっていますが、マッチングアプリに求められるニーズは変わっていくものなので、今後もユーザーの意見や要望をもとにさらなるサービスの改善や新規プロダクトの開発も行っていきたいと思っています。「オンラインスナック」では、ユーザーがアプリ内で仮想のスナックを持つことができ、オンライン上で交流が可能になっています。もともとは、オンラインデートを余儀なくされたコロナ禍でも、男女の出会いを応援するというところから開発したものですが、新たな出会いの手段としての可能性も感じていて、引き続きブラッシュアップしていく予定です。また「Dine Tonight」は、その日にデートしたい、今夜一緒に食事へ行く相手を見つけたいというユーザーの要望に応えるために開発したものです。リリース間近の「&リーグ(アンドリーグ)」というサービスも、事前登録受付中(2023/07/14時点)です。「&リーグ」は、飲食店でのグループデートをマッチングします。私たちは、このグループデートのことを、あなたにとって良い出会いを勝ち取る場所として「試合」と呼んでいます。合コンという言葉は死語扱いされていますが、複数人同士でワイワイするのはやっぱり楽しいですよね。コロナも明けて、新たな出会いと、ハツラツとした時間を欲してる方は、ぜひ使ってみてください!&リーグhttps://andleague.app/登録はコチラからhttps://apps.apple.com/JP/app/id6449698090【会社概要】会社名:株式会社Mrk & Co設立 : 2015年7月URL :https://dine.app/事業 :マッチング後のデートの日程調整・飲食店予約を代行してくれるマッチングサービス等