大企業がスタートアップ企業と組むための案件管理システムの提供や、コンサルティング支援など、昨今注目されている業界でビジネスを展開している株式会社InnoScouter(イノスカウター)。事業成長のスピードは凄まじく、立ち上げから1年半も経たないうちに複数の大企業との成約を実現させる業界でも注目の企業です。この12月にはM&Aを通じてさらに提供できるサービスの幅を広げ、順調にビシネスを拡大させています。今回は、そんな今後の活躍が期待される同社代表の川島 健(かわしま たける)さんに、SOKUDANを利用したきっかけや背景、実際に利用いただいた感想についてお話を伺いました。大企業がスタートアップ企業と組むための案件管理システム、InnoScouter── まず、貴社の事業内容を教えてください。“組織から「できない」をなくす” をミッションに掲げ、スタートアップ連携管理クラウド『InnoScouter』の提供やスタートアップスカウティング支援を展開しています。%3Cdiv%20class%3D%22iframely-embed%22%3E%3Cdiv%20class%3D%22iframely-responsive%22%20style%3D%22height%3A%20140px%3B%20padding-bottom%3A%200%3B%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Fwww.innoscouter.com%2F%22%20data-iframely-url%3D%22%2F%2Fiframely.net%2FlPq2T54%3Fcard%3Dsmall%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cscript%20async%3D%22%22%20src%3D%22%2F%2Fiframely.net%2Fembed.js%22%3E%3C%2Fscript%3Eスタートアップ連携管理クラウド『InnoScouter』は、大企業がスタートアップ企業と組むための案件管理システムです。大企業が持つ課題にありがちなのは、社内のそれぞれの部署が得た活動情報を集約して管理するシステムを持っていないという点。その背景にはそもそも社内で活発に情報共有がされていなかったり、情報共有がなされていたとしてもエクセルを使いファイルごとにパラパラ共有されていたりと、情報の一括管理が難しくなっている場合が多々あるんですよね。そのため、別の部署の人間がそれぞれで同じ企業にアプローチをしてしまったり、似た提案をしてしまうというミスが起こってしまっているのが現状です。弊社のサービスを使えば、そうした課題は解決します。社内で共通して使えるシステムを導入することで得た情報を分かりやすく管理し、業務効率化を図りながら広く情報を周知することが可能になります。実際に複数の大企業に導入いただいており、今後さらに拡大をはかるべく事業を推進していく予定です。── InnoScouterを起業されたきっかけはなんだったんでしょうか?まず自分で0=>1の事業開発をやってみたかったという部分が大きいです。合わせて、起業前に4〜5年在籍していた株式会社ゼロワンブースターで、オープンイノベーションや大企業の新規事業開発支援を担当していたことも大きな理由のひとつですね。これから起業される方や新たな事業を始める方へ僭越ながらご助言させて頂いていたのですが、自分が経験していないことを相手に伝えているということに少し引っかかる部分があり悩んでいました。それであれば「自分で起業をして実際に経験してみよう!」と思い、実現したという感じですね。── まさに有言実行!すばらしいきっかけですね。スタートアップ連携管理クラウドは、どういう経緯で思いついたんですか?大企業の新規事業開発は難しいトピックだと思います。日本だとコンサル系の企業などが大きく関わっているところが多いと思うのですが、どうしてもコンサル系の会社だと業務プロセスなど細かいところまで入り込むことが難しいのと、「変革だ」といって新しいものを取り入れたとしてもうまく定着せず、すぐに元に戻ってしまうということが“あるある”なんです。大企業が新規事業の意思決定をし、企業価値をあげていくには、システム的な“しくみ”を取り入れることが大切だと思っています。グローバル規模で見ると、イノベーション管理ソフトソフトウェアは2,000億を超える規模のマーケットなんですが、日本では、まだその分野で活躍している会社がいないのが現状です。それであれば、大企業をターゲットとしたシステムの要素を取り入れつつ新規事業開発分野をメインで行っている事業を自分でやってみようと思いました。── “自分で体験したことを伝えられるように”との思いのもと起業を決められたんですね。会社はいつ頃立ち上げられたのでしょうか?会社の立ち上げが2020年の7月なんですが、ちょうどコロナが流行ったタイミングでした。もちろん予想していなかったです。同年の3月に前職を退職して、起業準備を行っていた時にコロナで状況が大きく変わってしまって。エンジニアやチームメンバーなど、一緒にチームを組むメンバーを探すのにとても苦労しました。実際に会ってということが難しくなったので、オンラインで人脈を広げることに注力し、そこで出会ったエンジニアの方と一緒に会社を立ち上げたんです。前職でオープンイノベーションや大企業の新規事業開発支援を経験してきた中で、自分で言うのもなんですが事業ドメインの知識はあるほうかなと思っていて。そして、今までの経験の中でさまざまな大企業が持つ業務プロセスの課題もある程度見てきていたので、ニッチではあるのですが、その部分を活かした活動をしています。この12月にリリースになったばかりですが、現在M&Aを通じて、前職で働いていた株式会社ゼロワンブースターの100%子会社として業務を行っています。もともと前職でお世話になっていたので、社内やそこで働いているスタッフの方を知っていたことも大きいのですが、マーケットやターゲットとしている顧客層、ビジョンがほぼ一致していたところが一番の決め手です。退職してからも業務委託契約と言う形で業務に関わらせてもらっていた中で、「せっかくなら一緒にやらないか」とお声がけいただいたことは本当にありがたかったです。当初は起業から約1年半というところでそこまで時間が経っていないのもあり、もう少し自社だけで活動しようかなと悩んだ部分もありました。ですが、一緒に業務を行った方がグループとしてより顧客に対して複数の視点から価値あるサービスを提供できるようになると思い、子会社になることを決めました。事業拡大の時期で、人材確保のために副業採用に悩んでいた時に出会ったSOKUDAN── この1年半ほどで会社として、早いスピードで色々と変化されているんですね。今回、何がきっかけでSOKUDANを利用いただくようになったのでしょうか?代表の田根さんと、どこかのカジュアルミーティング知り合ったのがきっかけだったと思います(笑)。今年の秋口からSOKUDANを利用させていただいています。SOKUDANを知った時期がちょうど何社か導入実績が積み上がってきたタイミングで、ベータ版から有償版へ変更して事業拡大を図ろうとしていたんですよね。開発リソースも増やしていくと同時に、お客様の期待値に答えていくために機能改善も活発に行っていこうと。当時フルコミットで業務に当たっているエンジニアは0人という状態で、週末稼働で動いてもらっている方が3名という結構ギリギリの体制でした。この体制のままだと日々の進捗が進まないので、フルコミットで最低でも1名、副業の方も増やしていきたいと思っていました。採用活動を短期で行うことはなかなか難しいので、時間軸を考えるとまずは副業の人材からと探し始めるのが効率的かなと。初めは人脈ベースで、知り合いや紹介を受けたりして面談を行ったのですが、副業だとどうしても働き始めたい時期のタイミングや希望日数の合う・合わないがあるので、マッチする人が中々いなかったんですよね。そもそも人脈ベースだと、応募の総数自体が少ないという課題も有りました。そんな具合に、ちょうどどうやって副業人材を見つけるか悩んでいたタイミングでSOKUDANに出会えたのは本当に運命でした。事業領域に特徴があるからこそスキル以上に重要視した、“事業への関心度”の高さ── 採用の際に、その方に決めたポイントはなんでしたか?面談は私とCTOの2名で行いました。エンジニアとしてのスキルセットはCTOに見てもらって、私の方ではコミュニケーションがちゃんと取れるのか、真摯に業務に携わってくれそうかという部分を見させてもらいました。最終的にもっとも重視したのは、事業への関心度の高さですね。事業への関心が薄いと、業務を進める上で段々としんどくなってモチベーションが下がってしまったり、短期で辞めてしまう可能性もあると思っています。特に弊社のサービスがニッチな分野かつ、普段の生活の中であまり出会わない領域なので、ここに関心を持つというのは意外に難しいところだと思うんですよ。そういうところにも「面白そう」だとか「知らなかったけど、興味を持ちました」など、前向きに受け取ってもらっているかというところは重点的に確認していたポイントですね。採用した3名のうち、2名は普段は大企業で働いていて弊社が初めての副業という方です。もう1名は元々フリーランスの方で、3名とも年代的にも若めの層です。副業人材を採用する上で、経験が浅い方を採用することは珍しいかも知れないですが、先程もお伝えしたように弊社にはスキル以上に大切にした部分があったので。もちろんスキルセットも大事なのですが、今回は中長期で働いてくれそうで、弊社とマッチする人柄を重視しました。実際に入ってくれたメンバーは、チャレンジ精神があり、これからもっと新しいことをやっていきたいという思いを持った方達ばかりです。CTOの大西が“人を育てたいタイプ”の人間ということも重なって、今回採用させていただいた方とのご縁に繋がったのではないでしょうか。次回の採用では、この道十数年というキャリアを持った方にも入っていただけるといいなと考えています。大企業で働いているエンジニアだからこそ分かる開発時の視点を知れたことは想定外のメリット── スキル重視で副業人材を探している会社が多い中で、“育てたい”との思いのもと人材を探されたのは素敵ですね。採用された3名は、どのような業務に携わっていらっしゃるんですか?3名とも異なる業務に携わってもらっています。定期的な1on1を行いながら、フロントエンド、サーバーサイドでのコーディングや技術調査など、その方にあった内容で対応いただいています。特に副業が初めての2名は大企業に所属されているので、普段の業務とスタートアップ企業の業務とでは、業務内容が大きく異なる部分があると思うのですが、楽しんで業務を進めていただいている印象です。また、一緒に働いてから気づいた想定外のメリットがあるのですが、大企業で働いているエンジニアを採用したことで、大企業で働いているからこそ分かる視点を得られたのは大きかったですね。大企業は開発の際にどこに重視しているのかといったサービスへの目線があり、これから事業を拡大していこうという中で非常に参考になります。困ったときにSOKUDANに相談すると、驚くくらい丁寧に対応してくれる── スキルセットを重視して採用されている企業が多いですが、企業規模によっての経験も重要なのですね。。こちらも勉強になりました!では最後に、SOKUDANに今後期待していることがあれば教えてください。実際に利用させてもらって満足度が高いので、どうお答えすればいいのか迷うのが率直な意見です。困ったことがあったときに相談すると、「ここまでサポートしてもらえるの!?」と驚くくらい、丁寧に対応いただいています。その中で何かプラスであればと考えたのですが、今回採用させていただいた2名が初めての副業の方だったので、確定申告の方法など副業ならではのサポートがあるといいなと思いました。そこのアシストがあると、副業を始めようか悩んでいる方も一歩前に進むことができ、より副業人材が充足すると思います!【会社概要】会社名: 株式会社InnoScouter 創業 : 2020年URL :https://www.innoscouter.com/事業 :スタートアップ連携管理クラウドInnoScouterの提供 スタートアップスカウティング支援 新規事業コンサルティング