2024年最新のフリーランス・副業の「Springエンジニアの調査レポート」を発表します。約5,000件のSOKUDANに掲載されている実際のフリーランス・副業案件(一部抜粋)から作成しました。■調査サマリー・Springエンジニアの平均年収1,213万円・平均年収ランキング4位・フルリモート案件が100%超・週3日以下の案件が44%超調査対象SOKUDAN( https://sokudan.work/ )に掲載された求人案件(一部抜粋)の単価と稼働時間から平均時給を計算し、その平均時給から1日8時間、月21日稼働で想定月収と想定年収を試算しました。・対象期間2019年7月1月ー2024年1月2日・対象案件数 2,289件 ※一部抜粋※本データ引用の際のお願いメディア掲載の際に出典先を掲載する場合は、下記を追加いただくようお願いします。出典:SOKUDAN Magazine ( https://magazine.sokudan.work )Springの平均年収平均年収1,213万円(フレームワーク年収ランキング4位)平均中央値年収1,213万円(4位)1,050万円月収101万円88万円時給6,015円5,208円Springフレームワークは、開発者にとって魅力的な収入を提供しています。平均年収は1,212万円で、これは言語年収ランキングで4位に位置する高水準です。時給は6,015円となっており、年間換算で上記の年収に一致します。Springは、React(1,327万円)、Ruby on Rails(1,288万円)、Node.js(1,240万円)に次ぐ高収入のフレームワークです。Vue.js(1,035万円)やNext.js(1,026万円)など、他の人気フレームワークと比較しても優位な立場にあります。このデータは、Springの需要の高さと、それに関連するスキルの価値を反映しています。Java開発の主力フレームワークであるSpringは、エンタープライズ開発において重要な役割を果たしており、そのことが高い報酬に繋がっていると考えられます。開発者にとって、Springのスキルを習得することは、キャリアアップや収入増加の有効な戦略となる可能性があります。Springの案件数案件数(案件比率)2.1% (案件数ランキング9位)Springフレームワークは、案件比率では2.1%と比較的低く、ランキングでは9位に位置しています。しかし、月収は101万円と比較的高水準を維持しています。この状況は、Springの需要が特定の分野や大規模プロジェクトに集中している可能性を示唆しています。案件数は少ないものの、高度な専門性や経験が求められる案件が多いと考えられます。Springは主に企業の基幹システムや大規模Webアプリケーションの開発で重宝されています。金融機関、大手企業、政府機関などが、セキュリティと安定性を重視するプロジェクトでSpringを採用することが多いです。例えば、銀行のオンラインバンキングシステム、保険会社の契約管理システム、大手小売業のEコマースプラットフォームなどがSpringの典型的な使用例です。これらのプロジェクトは規模が大きく、長期的な保守や拡張性が求められます。Springの開発者には、Java言語の深い理解に加え、Spring Security、Spring Data、Spring Cloudなどの関連技術の習熟が求められます。また、マイクロサービスアーキテクチャやクラウドネイティブ開発の知識も重要です。このような高度な要件があるため、Spring案件は数は少ないものの、経験豊富な開発者に高い報酬を提供する傾向があります。大規模プロジェクトでは、Springの専門家が重要な役割を果たすため、その価値が認められているのです。Springの稼働日数週4~5日: 55.6%週2~3日: 44.4%Springフレームワーク案件の稼働日数データは興味深い傾向を示しています。週4〜5日の案件が55.6%を占める一方で、週2〜3日の案件も44.4%と高い割合を示しています。特筆すべきは、週3日以下の案件が全体の44.4%を占めていることです。これは、Spring開発者の多くが柔軟な勤務形態や部分的なリモートワークの機会を得ている可能性を示唆しています。この傾向は、高度な専門性を持つSpring開発者がワークライフバランスを重視しつつ、複数のプロジェクトに関与できる環境にあることを反映しているかもしれません。また、企業側も熟練したSpring開発者を柔軟な形で起用する傾向があると考えられます。Springのリモート可否フルリモート(在宅OK): 100%Springフレームワーク案件では、フルリモート(在宅OK)の割合が100%という注目すべき結果が出ています。この完全なリモートワーク対応は、Spring開発者に高い柔軟性を提供しています。先ほどの稼働日数データと合わせて考えると、週3日以下の案件が44.4%を占めていることから、多くのSpring開発者が柔軟な勤務形態を享受できる環境にあると言えます。これは、高度な専門性を持つ開発者がワークライフバランスを重視しつつ、効率的に複数のプロジェクトに携わることを可能にしています。フルリモートと週3日以下の勤務を組み合わせることで、Spring開発者は地理的制約を受けずに働き、自己啓発や他のプロジェクトへの参加など、キャリア発展の機会を最大化できる可能性があります。Spring案件の多い業界その他IT関連: 88.89%その他人材サービス: 11.11%Spring案件の多い業界について、以下にまとめました。1. 金融サービス業銀行、保険会社、証券会社などでは、セキュリティと安定性が重視されるため、Springが頻繁に採用されています。オンラインバンキング、取引システム、リスク管理システムなどの開発に使用されます。2. 小売・Eコマース大規模なオンラインショッピングプラットフォームや在庫管理システムの構築にSpringが活用されています。3. 製造業生産管理システム、サプライチェーン管理、品質管理システムなどの企業向けアプリケーション開発にSpringが用いられています。4. 医療・ヘルスケア:電子カルテシステム、医療情報管理システム、保険請求システムなどの開発にSpringが採用されています。5. 政府・公共サービス大規模な行政システムや市民向けサービスのプラットフォーム開発にSpringが使用されています。6. 通信業顧客管理システム(CRM)や請求システムなど、大量のデータを扱う基幹システムの開発にSpringが選ばれています。これらの業界では、高度なセキュリティ、スケーラビリティ、および長期的な保守性が求められるため、Springの強みが活かされています。Spring案件の職種バックエンドエンジニア: 100%Spring案件の職種データは明確な傾向を示しており、100%がバックエンドエンジニアの職種となっています。この結果は、Springフレームワークがサーバーサイド開発に特化した技術であることを如実に反映しています。バックエンドエンジニアとしてのSpring開発者は、データベース設計、API開発、ビジネスロジックの実装など、アプリケーションの中核を担う重要な役割を果たしています。この専門性の高さが、先述の高い報酬水準にも繋がっていると考えられます。Springの案件がバックエンド開発に集中していることは、フロントエンド技術(React、Vue.jsなど)との明確な役割分担を示唆しており、大規模で複雑なシステム開発におけるSpringの重要性を裏付けています。Springの特徴Springは、Java開発の定番フレームワークとして広く認知されています。その主な特徴は以下の通りです。依存性注入(DI):コンポーネント間の結合度を低く保ち、モジュール性と再利用性を高めます。アスペクト指向プログラミング(AOP):横断的関心事を分離し、コードの重複を減らします。豊富なエコシステム:Spring Boot, Spring Security, Spring Data などの関連プロジェクトが充実しており、様々な開発ニーズに対応します。柔軟性:様々なアプリケーションタイプに対応し、小規模から大規模まで幅広いプロジェクトで使用できます。テスト容易性:DIの特性を活かし、ユニットテストやインテグレーションテストが書きやすい設計になっています。セキュリティ:Spring Securityを通じて、堅牢な認証・認可機能を提供します。データアクセス:JDBCやORMとの統合が容易で、データベース操作を簡素化します。トランザクション管理:宣言的なトランザクション管理を提供し、データの整合性を保ちやすくします。WebアプリケーションサポートOSS:MVC、RESTful Webサービス、WebSocketなど、多様なWeb技術をサポートしています。これらの特徴により、Springは企業の基幹システムや大規模Webアプリケーションの開発に適しており、高い信頼性と保守性を実現します。Springの仕組みSpringフレームワークの中核となる仕組みは、以下のように説明できます。IoC(Inversion of Control)コンテナ: Springの心臓部であり、オブジェクトの生成、設定、管理を行います。開発者はオブジェクト間の依存関係を定義し、コンテナがそれに基づいてオブジェクトを生成・管理します。依存性注入(DI): IoC の具体的な実装方法で、クラス間の依存関係をコンテナが解決します。これにより、コードの結合度を下げ、テスト容易性と保守性を向上させます。アスペクト指向プログラミング(AOP): ロギング、トランザクション管理、セキュリティなどの横断的関心事を、ビジネスロジックから分離して実装することを可能にします。設定管理: XML、アノテーション、Javaコードベースの設定方法を提供し、アプリケーションの振る舞いを柔軟に制御できます。データアクセス抽象化: JDBCやORMフレームワークとの統合を簡素化し、データベース操作を統一的に扱えるようにします。トランザクション管理: 宣言的なトランザクション管理を提供し、複雑なトランザクション制御を簡潔に記述できます。MVC フレームワーク: Webアプリケーション開発のための構造化されたアプローチを提供し、ビジネスロジックとプレゼンテーション層の分離を促進します。セキュリティフレームワーク: Spring Securityを通じて、認証・認可機能を柔軟に実装できます。これらの仕組みが有機的に結合し、堅牢で拡張性の高いアプリケーション開発を可能にしています。SpringでできることSpringフレームワークは多様な機能を提供し、幅広い開発ニーズに対応できます。主な機能と用途は以下の通りです。エンタープライズアプリケーション開発:大規模な業務システムの構築マイクロサービスアーキテクチャの実装分散システムの開発Webアプリケーション開発:RESTful APIの構築MVC パターンを用いたWebサイトの開発WebSocketを使用したリアルタイムアプリケーションの作成データアクセス:リレーショナルデータベースとの連携NoSQLデータベースの利用ORM(Object-Relational Mapping)の実装セキュリティ実装:ユーザー認証・認可システムの構築セキュアなセッション管理クロスサイトスクリプティング(XSS)対策バッチ処理:定期的なデータ処理ジョブの実装大量データの効率的な処理クラウドネイティブアプリケーション:クラウドプラットフォームとの統合コンテナ化されたアプリケーションの開発テスト駆動開発(TDD):ユニットテストの容易な実装インテグレーションテストのサポートアスペクト指向プログラミング:ログ記録、パフォーマンス監視などの横断的関心事の実装これらの機能により、Springは企業の基幹システムから小規模なWebサービスまで、幅広いアプリケーション開発に活用されています。Springで作れるものSpringフレームワークを使用して、以下のような多様なアプリケーションやシステムを構築することができます。【企業向け基幹システム】販売管理システム人事管理システム在庫管理システム顧客関係管理(CRM)システム【金融サービスアプリケーション】オンラインバンキングシステム取引管理システムリスク分析ツール保険請求処理システム【Eコマースプラットフォーム】オンラインショッピングサイト決済システム商品管理システムレコメンデーションエンジン【医療情報システム】電子カルテシステム病院管理システム医療機器データ管理システム【政府・公共サービス】市民ポータルサイト税務管理システム公共交通情報システム【IoTプラットフォーム】センサーデータ収集・分析システムスマートホーム制御システム産業用モニタリングシステム【コンテンツ管理システム(CMS)】ブログプラットフォームドキュメント管理システムデジタルアセット管理システム【マイクロサービス】分散システムのコンポーネントAPIゲートウェイサービスディスカバリーシステムこれらは一例であり、Springの柔軟性と拡張性を活かすことで、さまざまな業界や用途に適したアプリケーションを開発することができます。Springの市場価値Springフレームワークの市場価値は、その広範な採用率と高い需要に反映されています。先ほどのデータによると、Springの平均年収は1,212万円で、言語年収ランキングで4位に位置しています。この高水準の年収は、Springの専門知識が市場で高く評価されていることを示しています。具体的には高給与:Spring開発者の平均月収は101万円と、他の多くのフレームワークよりも高い水準にあります。専門性の評価:案件比率は2.1%と比較的低いものの、高い年収を維持していることから、Spring開発者の専門性が高く評価されていることがわかります。大規模プロジェクトでの需要:企業の基幹システムや金融機関のミッションクリティカルなシステムでよく使用されるため、経験豊富なSpring開発者への需要が高くなっています。継続的な学習の価値:Spring ecosystemの進化に伴い、最新の知識とスキルを持つ開発者の価値が高まっています。グローバルな需要:Springは世界中で使用されており、国際的なキャリア機会も豊富です。このように、Springの市場価値は高く、キャリア発展の観点からも魅力的な選択肢となっています。Springの将来性Springフレームワークの将来性は非常に明るいと評価されており、これは開発者の年収にも反映されています。現在の平均年収1,212万円という高水準は、今後も維持または上昇する可能性が高いと考えられます。Springの将来性を支える要因は以下の通りです。クラウドネイティブ開発への適応Spring Cloudの発展により、マイクロサービスアーキテクチャやクラウドネイティブアプリケーションの開発がさらに容易になっています。この傾向は今後も続くと予想され、Spring開発者の需要を押し上げる要因となるでしょう。継続的な進化Spring自体が常に進化し、新しい技術トレンドに迅速に対応しています。これにより、フレームワークの寿命が延び、長期的な市場価値を維持しています。エンタープライズ市場での強固な地位大企業や金融機関での採用率が高く、これらの分野での需要は今後も安定的に推移すると予想されます。この安定性が、高い年収水準の維持につながると考えられます。IoTやAIとの統合SpringはIoTプラットフォームやAIアプリケーションの開発にも適応しており、これらの成長分野での需要増加が見込まれます。グローバル市場での需要Springの国際的な人気は高く、グローバルな開発プロジェクトでの採用が増えています。これにより、Spring開発者の年収上昇の可能性が高まっています。継続的な学習の重要性Springの進化に伴い、最新のスキルを持つ開発者の価値が高まっています。継続的な学習を行う開発者は、より高い年収を期待できるでしょう。これらの要因から、Springフレームワークの将来性は明るく、Spring開発者の市場価値と年収は今後も堅調に推移すると予想されます。継続的なスキルアップを行うことで、さらなる年収の上昇も期待できるでしょう。■SOKUDANのフリーランス調査記事(ランキング・レポート)SOKUDANでは、毎月フリーランスに関する調査記事をランキング・レポート記事として投稿しています。<「データでみる」フリーランス・副業の記事一覧>【2024最新】エンジニア言語の年収ランキング|フリーランス副業編2024年|求人数が多い「プログラミング言語」ランキング2024年|年収が高い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)2024年|案件が多い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)【2024最新】フリーランスエンジニア6職種の平均年収ランキング【2024最新】平均年収905万|バックエンドエンジニア フリーランス調査【2024年】Javaエンジニア平均年収、案件数|フリーランス副業調査 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