「PRONI株式会社」は「受発注を変革するインフラを創る」をビションに掲げ、発注企業と受注企業の適切なマッチングを行うプラットフォーム「PRONIアイミツ」を展開しています。同社は昨年、採用チャネルの拡大、幅広い人材の採用を目的としてダイレクトリクルーティングを強化する方針を打ち出し、SOKUDAN経由で専任のプロ人材を採用しました。今回は、HR部採用人事チームの氏家 めぐみさんに、SOKUDANを導入した経緯や採用したプロ人材が上げている成果、複業人材を活用するための工夫などを伺いました。── PRONI株式会社の事業内容について教えてください。(氏家さん)弊社は、BtoB向けの受発注プラットフォーム「PRONIアイミツ」を運営しています。企業が発注先を探す際、比較サイトから情報を得たり、資料請求をして比較したりとなかなか工数がかかります。さらに、その中からどの企業に発注すべきかを判断するのは容易なことではありません。「PRONIアイミツ」は、10年以上の運営実績と累計30万件以上の受発注マッチングデータをもとに、発注企業と受注企業の最適なマッチングを提供するサービスです。完全データマッチングではなく、コンシェルジュが直接お話を伺いサポートすることで、「人とIT」による最適な受発注体験を提供しています。弊社は、昨年9月にリブランディングを実施しました。創業者のビジョンから生まれた「プロに出会う。プロになる。」というタグラインを軸に、社名を「株式会社ユニラボ」から「PRONI株式会社」へ、サービス名も「アイミツ」から「PRONIアイミツ」へ変更しました。── 貴社の組織体制と、氏家さんが担当している役回りを教えてください。(氏家さん)現在230名ほどが在籍しており、発注企業の支援をするコンシェルジュ、受注企業の支援をするパートナーサクセス、新規獲得を目指すセールス、サービス・プラットフォームを磨いていく企画職や技術職、会社の基盤をつくるコーポレートと様々なメンバーで構成されています。私は採用人事チームにて、採用全体の戦略立案や管理、労務との連携や制度評価といった人事領域に携わっています。ダイレクトリクルーティングの経験豊富な業務委託のプロ人材を採用したい── 貴社が抱えていた人的課題についてお伺いしたいです。(氏家さん)弊社はこれまで、採用のほとんどを人材エージェントさんに頼ってきました。優秀な方を採用できる一方、チャネルの少なさや採用コストに大きな課題を感じていました。そこで、採用チャネル拡大の一つとして、ダイレクトリクルーティングの強化と採用割合の拡大を目標としました。しかし、十分なノウハウがない状態で一から取り組むにはかなりの業務不可がかかります。現メンバーの業務にプラスアルファで遂行するのでは、中途半端なものになるという懸念がありました。── そこで、ダイレクトリクルーティングを専門で担ってくれる業務委託の人材を探すことにしたのでしょうか?(氏家さん)その通りです。採用期限が迫っている中でもありましたので、ここは「プロのお力を借りよう」と決めました。今回、業務委託人材の募集としたのは、複数の企業で採用支援をされている方の方が、業界や職種においてダイレクトリクルーティングの知見や経験が豊富だと考えたからです。依頼業務も限定的ですし、フルタイム稼働でなくてもよいと考えていたため、業務委託での採用が適していると判断しました。「成果報酬型」の料金プランが魅力。応募者のスキルから人材の質の高さを実感── SOKUDANを活用しようと決めた経緯について教えてください。(氏家さん)実は前職でもSOKUDANさんのお世話になっていたんです。私自身、ユーザーとして利用していたこともあります。SOKUDANのサービス画面の見やすさ、使いやすさを知ってたので、導入に迷いはありませんでした。上長提案でも、自身の実体験を交えて話をし、すぐに承認がおりました。── 以前からSOKUDANをご活用いただき、本当にありがとうございます。改めて、今回SOKUDANを活用してよかったことを教えてください。(氏家さん)一番に、SOKUDANに登録されている人材の質の高さです。今回はダイレクトリクルーティングに強みのある方という限定的な募集でしたので、応募が来るのか正直不安でした。ですが、いざ蓋を開けてみると、想像以上に多くの方にご応募いただいており大変驚きました。そのほとんどが経験豊富な方で、求める要件にマッチしている方ばかりでした。また、担当の方には求人作成から候補者対応と全般的にサポートいただき、求人原稿に入れるべきキーワードのアドバイスなどもいただくなど、とても勉強になりました。料金プランについても利用しやすい価格帯で用意いただき、円滑に始めることができました。プロ人材の活躍により、ダイレクトリクルーティングの基盤が整い始めた── 今回の人材の採用にあたって重視されていた点を教えてください。(氏家さん)ご知見やご経験といったスキル観点はもちろんあるのですが、加えて事業に魅力を感じていただけるか、そして、最も重視しているのが「まっすぐ」な方であるかです。「まっすぐ」は弊社が大切にするバリューでして、ともに働く仲間に対し誠実に意見を交わすことができるか、成すべきことに対し真摯に向き合っていただけるかを面談での判断軸にしていました。これまでのご経験やエピソードを伺い、仲間としてご活躍いただけるかをイメージしました。── 「まっすぐ」を体現していたのが、今回採用した方だったんですね。(氏家さん)そうなんです。面談の中で、Aさんの「まっすぐ」なお人柄に魅力を感じ、採用に至りました。複数のベンチャー企業で採用支援のご経験があり、ぜひお任せしたいと思いました。── Aさんに任せている業務や、働きぶりについて教えてください。(氏家さん)昨年12月からご参画いただき、フルリモートで週5日、1日6時間ほど稼働いただいています。主な業務は、ダイレクトリクルーティング業務全般と、一部日程調整等オペレーションもお願いしています。Aさんは一連の業務を円滑に遂行するだけでなく、スカウト文のテストや媒体効果など積極的な提案もしていただいており大変助かっています。先日は、Aさんが主体的に6P分析(自社や自社サービスについて6つの角度で分析する手法)を実施してくれ、分析結果をもとに、候補者に伝えるべき自社の魅力も改めて言語化してくれました。自社の魅力は社内にいるとなかなか気づきにくいので、とても勉強になりました。── ご活躍されていますね。ダイレクトリクルーティングをプロ人材に任せることで上がった成果はありますか?(氏家さん)メインで利用しているダイレクトリクルーティングサービスでは、スカウト開封率が7割を超えました。返信率が10%近く出ている職種もあります。面談、面接に進んでいる方もいらっしゃり、おかげさまでダイレクトリクルーティング強化の基盤が整ってきています。複業人材の活用のコツは、オンボーディングと日々のコミュニケーション── 複業人材を活用する上で、工夫していることはありますか?(氏家さん)まずは組織体制や業務フローに慣れてもらえるよう、オンボーディングは時間をかけて丁寧に行うようにしました。Aさんには稼働開始と合わせて、弊社の事業や私たちチームについて紹介した資料(Notionで作成)をお渡ししました。一読いただき、少しでも弊社への理解を深めてほしいという思いで作成しました。また、稼働から一週間くらいは日々オンラインMTGで業務説明をしたり、一緒にやってみながらつまずきポイントを共有したりしました。現在は、週に一度定例MTGを設けています。Aさんから業務進捗を伝えてもらい、こちらからは社内の動きなどを共有しています。普段のやり取りはテキストコミュニケーションがほとんどなので、できるだけ小まめに丁寧に連絡を取ることを意識しています。── 手厚いオンボーディングと日々の丁寧なコミュニケーションで、複業人材が力を発揮しやすい環境を整えているのですね。今後の人材採用目標はありますか?(氏家さん)まずは、ダイレクトリクルーティングで採用実績をつくることです。Aさんにはセールス、コーポレート、デザイナーへのアプローチをお任せしてきましたが、今後は他職種へも範囲を広げてご活躍いただければと考えています。今後の展望:リブランディングにより、受発注を変革するインフラになれるように── BtoB受発注プラットフォーム「PRONIアイミツ」は、累計どれくらいのユーザーに利用されているのですか?また、最近のユーザーの傾向について教えてください。(氏家さん)サービス開始から昨年でちょうど10周年となり、これまで30万件以上の受発注のマッチング支援を行ってきました。支援している事業カテゴリは「ホームページ制作」「営業代行」「コンサルティング」など100種以上に上ります。発注企業(カスタマー)と受注企業(パートナー)、多くの企業とご縁を得られたからこそだと思っています。最近では、上記カテゴリに加えて会計システムや勤怠システムといったSaaS型のシステム導入を検討される企業が増えており、弊社も注力しているカテゴリです。── 冒頭でお話ししていたリブランディングの経緯を教えていただけますか。(氏家さん)おかげさまで、「PRONIアイミツ」は多くの企業に利用いただいてきました。しかし、「受発注を変革するインフラを創る」というビジョンの実現に近づくためには、当社サービスを第一に思い浮かべていただく状態をつくり、永続的に支持されるサービスになる必要があります。リブランディングは、その土台づくりと捉えています。単なる社名とサービス名の統一ではなく、私たちは何者なのか?を改めて言語化し、社内外に伝える必要性を感じました。サービスを磨くことはもちろん大切ですが、PRONIという企業、そしてPRONIアイミツというサービスブランドのストーリーをしっかりとお伝えしたいと思っています。コーポレート・タグラインとして策定した「プロに出会う。プロになる。」にも、私たちPRONIが考える受発注のあり方、世界観がつまっています。ちなみにですが、ロゴも一新しまして、空を飛べないはずのペンギンが大きく飛び立とうとする様子を表現しているんです。── そういった経緯があったのですね。最後に、貴社の今後の展望を教えてください。(氏家さん)「受発注を変革するインフラを創る」をビジョンに掲げ、AmazonやLINEのような、受発注になくてはならない存在となることを目指しています。登山で例えるとまだまだ1合目くらいではありますが、これから3合目、5合目、そして山頂を目指し着実に登っていきたいと思います。具体的な動きとしては、マッチング支援のカテゴリーを増やしていくことや、需要のあるSaaSの提案領域を拡大していくことを考えています。誰しもに「受発注といええばPRONIアイミツだよね」と思っていただけるインフラとなれるよう、今後もサービスのブラッシュアップを重ねていきます。【会社概要】会社名:PRONI株式会社設立:2012年10月URL:https://www.proni.co.jp/事業:BtoB向け受発注プラットフォーム「PRONIアイミツ」の運営