株式会社THE MOLTSは、「Result Driven.」を掲げ、デジタルマーケティングを通してクライアントの成果創出を支援しています。同社はSOKUDANを利用して、AIなどの先端技術に精通したデジタル人材や、分析〜施策の提案まで任せられるハイスキルなデータアナリストを採用しました。今回は、同社の取締役であり採用責任者である海老澤 里沙さんと、採用担当の木谷 菜々緒さんに、SOKUDANを導入した決め手や利用して良かったポイント、費用対効果の高い採用活動を行うための工夫などをお伺いしました。── 株式会社THE MOLTSの事業内容について教えてください。(海老澤さん)弊社は、デジタルマーケティング事業を主軸としている会社です。企業様のマーケティング戦略の立案から施策実行、改善までを一貫して担っています。具体的には、インバウンドマーケティングやBtoBマーケティング、デジタル広告の運用、データ測定・分析などのさまざまな施策を通して、企業様の成果創出を支援しています。「THE MOLTS」は2023年9月のタイミングで設立された新たな子会社です。社内の体制を一新するために、これまで親会社である「株式会社MOLTS」がメインで行っていたデジタルマーケティング事業を「THE MOLTS」へシフトしました。── 貴社の組織体制と、海老澤さん、木谷さんが担当している役回りを教えてください。(海老澤さん)弊社はホールディングスの体制をとっており、MOLTSグループとして「THE MOLTS」を含む9つの子会社が存在します。各グループ会社に、施策を主導する経験豊富なメンバー「プロフェッショナル」を含む正社員が30名ほど在籍。業務委託人材はまだ仕事をしたことがない候補者も合わせて400名ほどいます。業務委託の方には、プロジェクトの状況にあわせてスポットで稼働いただいています。私は、入社当初からバックオフィス全般を担当していますが加えて、2022年から正社員・業務委託の採用活動にも関わり始めました。昨年9月のタイミングで採用チームを組み、現在はインタビューに同席している木谷と、業務委託メンバーの計3名で採用活動を行っています。SOKUDANの「スピード採用」と「希少人材のデータベース」に魅力を感じた── 貴社が抱えていた人的課題についてお伺いしたいです。(海老澤さん)以前は5、6年ほど別の採用媒体を主軸に利用していたのですが、使っていくうちに2点の課題が見えてきました。1点目は、長年そのプラットフォームを使い続けたので、弊社が良いと思う人材にはすでにアプローチが済んでしまい、データベースが枯渇してきたこと。2点目は、その媒体にいるユーザーのレスポンスのスピード感と、私たちが採用に求めるスピード感が異なるため、思うような採用活動がしづらくなったことです。そこで、他の媒体を探そうと考えました。── 数ある媒体の中からSOKUDANを選んでいただいた決め手を教えてください。(海老澤さん)スピード感を持って業務委託人材を採用でき、かつ正社員のマッチング・採用も見込める媒体を探していて、ヒットしたのがSOKUDANでした。実際にSOKUDANのデータベースを見させていただいて、私たちが求めるような「希少人材」が多いと感じたのが決め手です。── 「希少人材」とは貴社にとってどのような人材を指すのでしょうか(海老澤さん)高度なスキルや、特定領域での経験があるような市場価値の高い人材を求めていました。たとえば、AIなどの最先端技術に知見が深いデジタル人材や、データの分析だけでなく、結果になぞらえてクライアントに施策の提案ができるデータアナリストです。他の媒体ではなかなか見つけられませんでしたが、SOKUDANのプラットフォームでまさにそういった人材と巡り合い、2名採用につなげられました。貴重な人材を採用できる費用対効果の高さが魅力── 貴社が求める人材のマッチングをサポートできて光栄です。改めて、SOKUDANを活用してよかった点を教えてください。(海老澤さん)まず挙げられるのは、費用対効果の高さです。先ほど話したような「希少人材」を、エージェントほど高くはないコストで採用できる点に大きな魅力を感じました。また、SOKUDANを使うユーザーのアクティブ率が高く、弊社の求人にフットワーク軽く応募いただけたこともありがたいです。おかげで面談を設ける機会を増やすことができて、マッチする人材を獲得する可能性を広げられました。CS担当の方にも、新規の応募者をアラートしてくれたり、見送り対応をしてくれたりなど細やかなサポートをいただきました。こちら側の工数を削減できて大変助かりましたね。複業人材の活用において心がけていることは「リソースの確保」── 今回SOKUDAN経由でプロ人材2名の採用が実現しました。採用フローと面談の方法について具体的にお伺いしたいです。(海老澤さん)まず一次面談はカジュアル面談としており、必ず私が担当しています。カジュアル面談では、ご自身の強みや、どういうキャリアを歩んでいきたいかなどをヒアリングし、その後組織説明やカルチャーなどを30分間という短い時間の中で情報交換しています。話の中から特定のスキルセットを持っているか、カルチャーが合いそうかを見極め、弊社にマッチしそうと判断したら次の選考に進んでもらいます。次のフローでは、各事業領域の責任者や子会社の役員など適材適所に合わせたメンバーが、主にスキル面やパフォーマンス面で適任な人材かを判断していきます。一つの領域でスキルがマッチしなさそうな場合は、別の領域を担当する責任者を紹介することも。その方がどこにフィットするかを見極めるために複数回面談を行うケースもあります。── そのようにして採用した複業人材とのコミュニケーションや、活用にあたって心がけていることはありますか?(海老澤さん)普段は複業人材・正社員ともにフルリモートで働いているメンバーが多く、SlackやZoomを使ってやり取りをしています。弊社はコロナ前から「生産性の高い場所で業務を推進すれば良い」という方針を定めていることから在宅勤務者が多いためオンラインでコミュニケーションを取るカルチャーが自然と根付いています。活用において心がけていることは「複業人材のリソースの確保」です。他の仕事と並行して働いている業務委託の方が多いため、弊社の業務にいつ・どれだけ時間を割けるかを逐一カレンダーで共有してもらっています。稼働が可能な時間にミーティングをセットするなど工夫して、他の仕事のご迷惑にならないよう配慮しています。ダイレクトリクルーティングで月1名以上をコンスタントに採用── 貴社で、費用対効果の高い採用活動を行うために工夫していることはありますか?(海老澤さん)SOKUDAN以外は成果報酬型のプラットフォームやエージェントを使わず、ダイレクトリクルーティング中心で採用活動を行っています。具体的には「X」「Facebook」「LinkedIn」で候補者に直接メッセージを送ってアプローチしています。ダイレクトリクルーティングをメインにしている理由は2つあります。1つは、なかなか弊社へ自主的に応募してくれる人材が少ないからです。知名度の問題もありますし、プロフェッショナルが多く集まる組織であるため「敷居が高そう」という印象を持たれているのかもしれません。そのため、自然とスキルセットやパフォーマンスが見合っていそうな人材へアプローチを行うスタンスが中心になりました。もう1つは、コストパフォーマンス面です。せっかく費用をかけて人材を採用してもすぐ離職となり、採用コストの回収ができないケースがありました。なるべくそういった事態が起こらないよう、カルチャーフィットやマインドセットが組織に合っているかを適切に判断し双方にとって不幸が起こらない状況を作ること、そして一人あたりの獲得単価を抑えつつ、候補者と私たちが納得できるような採用活動を行っています。── ダイレクトリクルーティングでは、候補者にどのようなアプローチを行っているのでしょうか?(木谷さん)まずはSNSで連絡してみて、反応がなかったら別のSNSでもコンタクトを取っています。あわせて、通りいっぺんのメッセージを送るのではなく、その方を評価している理由や一緒に働きたい想いを伝えます。「今は転職意欲がありません」と断られたとしても、半年後に「その後いかがですか?」とフォローのメッセージを入れることもあります。相手に「THE MOLTSで働いたらどんな活躍ができるか」を少しでも考えていただけるよう、断られても諦めない気持ちでアプローチしています。── 地道な取り組みを続けてらっしゃるのですね。ダイレクトリクルーティングによってどのような成果が上がっていますか?(海老澤さん)一般的なダイレクトリクルーティングの返信率が10%前後と言われているなかで、弊社の場合は返信率30%〜40%をマークできています。採用実績も増えてきて、現在は月平均で1名前後を獲得できている状況です。過去には転職意欲がない方でも、丁寧にコミュニケーションを取ってアプローチしたところ、一年越しに採用が叶ったケースもありました。諦めなければ、どこかのタイミングでご縁がつながっていくことを実感しています。── 今後SOKUDANで獲得していきたい人材の展望はありますか?(海老澤さん)引き続き、なかなか巡り合うことができない「希少人材」の獲得を視野に入れていきたいです。今考えているのは、マーケティングの上流工程を推進できる人材の採用です。具体的には事業計画を立てられて、計画を着実に遂行する人材を適切に配置できる、タレントマネジメントのような働きができる人を求めています。このような上流工程を担うのは、事業の責任者や企業の役員ポジションを経験している人でないと難しいでしょう。採用難易度は高いですが、SOKUDANにはそういった人材を採用できるポテンシャルがあると感じているので、引き続き利用していきたいです。「成果にコミット」を徹底するからこそ顧客の信頼が得られる── 2023年9月に子会社「THE MOLTS」を新設し、体制を一新した経緯について改めて教えてください。(海老澤さん)もともと私たちは、2016年に立ち上げた会社「MOLTS」で、デジタルマーケティング事業を行ってきました。採用活動も、即戦力として動ける人や、独立を検討しているような、いわゆる「プロフェッショナル」と呼ばれる人材に絞って行っていました。しかし、そういった人材だけを厳選して採用するのはハードルが高く難しいものです。一方、現在弊社には年間500件以上の相談が寄せられていますが、リソースの関係で残念ながらすべての案件にお応えできていません。そこで、より多くの企業様を支援したい、支援の幅を広げていきたい思いから、今後はプロフェッショナル人材の採用だけでなく、成長が期待できる人材の採用、育成も重視する方針を定めました。そして、さらに大きなチームとしてプロジェクトを推進できる体制を整えることも前提にした「THE MOLTS」を新設しました。── 年間500件以上もの相談とは、かなりインパクトの大きい数字です。数あるデジタルマーケティング会社から、貴社が選ばれている理由はどこにあるとお考えですか?(海老澤さん)創業時から一貫して掲げている価値観「Result Driven.」を徹底し、成果を創出することにこだわっているからだと考えています。私たちにとっての「デジタルマーケティング」あくまでも手段であり、売上や利益の拡大など、組織に対して定量的な数字のインパクトを与え、事業成長に貢献することだと考えています。そのため、冒頭に話したインバウンドマーケティングや広告運用はあくまでも「手段」です。最適な戦略・施策・体制を駆使して、どれだけの成果を挙げられるかを重視しています。それは成果を出して初めてお客様からの信頼を得られて、次につながっていくと捉えているからです。── 貴社の「成果にコミットする」考え方が、多くのお客様を惹きつけているのですね。最後に、今後の展望を教えてください。(海老澤さん)会社を100人規模に拡大したい、売上を何億にしたいといった定量的な目標は掲げていませんが、今後はさらに社会に大きく貢献できるような仕事ができればと思っています。たとえば「今まで知られていなかったプロダクトが、日本中で使われるようになるための支援」ができれば、その会社だけでなく業界全体にも大きなインパクトを与えられるでしょう。そんなプロジェクトに関わることで、確かな成果を残せるよう邁進していきたいと考えています。【会社概要】会社名:株式会社THE MOLTS設立:2023年9月URL:https://moltsinc.co.jp/事業:デジタルマーケティング事業など