2016年に創業し、現在は「人の”時間”を創る。働き方と人生を変える」をビジョンに掲げ、複数のSaaSを連携できるツール『Anyflow』を提供しているAnyflow株式会社。今回、エンジニア人材の拡充を目的として、SOKUDANを取り入れた当時の背景や課題をはじめ、SOKUDAN導入後の効果について代表取締役CEOの坂本蓮(さかもと れん)さんにお話を伺いました。SaaS市場の波が止まらない昨今。2020年さらに注目を浴びている 「iPaaS (アイパース)」領域で急成長中の「Anyflow」── まず、貴社の事業内容を教えてください。私たちは今年4期目を迎えたスタートアップで、社名と同じ「Anyflow」というクラウドネイティブ型のiPaaS(integration Platform-as-a-Service)を開発し、企業にサービス提供しています。「iPaaS」というとあまり耳慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に言うとSalesforceやSlack、Chatwork、Zzoomなど複数のSaaSを連携することで、企業内での業務を自動化、効率化することができるプロダクトです。昨今のリモートワークの広がりに比例して、これまで紙で管理されていた契約書が電子化されたり、会議がオンラインで運営されるようになったりと、SaaSを活用される企業が増えてきました。その一方で、複数のSaaSサービスで利用している企業は、各SaaS同士のデータを移管することの手間や、連携する際の開発コストが膨大にかかるなど、様々な問題が生じてきました。そうした状況の中で、複数のSaaSを連携することで業務を効率化したいというニーズが多くの企業で広がっており、Anyflowの売上も順調に伸びています。── まさに時代も味方につけて伸びていらっしゃる事業なのですね。スタートアップということですが、今はどのような組織体制をとっていらっしゃるのですか?社員と業務委託をあわせて、現在約20名のメンバーが在籍しています。お客様に直接対峙するセールスチームと、プロダクトの開発にたずさわるエンジニアチームに分かれていて、人員数はそれぞれ半数ずつという構成ですね。私は経営者であると同時にプロダクトオーナーという立場でもあって、お客様の声を直接ヒアリングした上でエンジニアチームと一緒に開発を推進する「橋渡し」的な役割を担っています。ハイレベルな人材と多く、早く出会える期待があった坂本さん「オファーを出してもなかなか決まらない即戦力のエンジニア採用。事業成長スピードにあわせて採用スピードをも上げたかった。」── SOKUDANをはじめてご利用いただいたのは2020年1月でした。その頃のご状況をお聞かせください。大型の資金調達に成功して、これから事業を拡大していこうと意気込んでいた時期でした。事業拡大のネックになっていたのがエンジニア人員の不足だったので採用は急務だったのですが、一方で求めていた要件レベルは高く、さらにエンジニア職種は売り手市場ということもあり、採用には頭を悩ませていました。── 当時設定されていた人材要件を伺いましたが、「サーバーサイドでシニアクラスを務めたことがあり、プログラミング言語Pythonの使用経験に加えて、ウェブアプリの業務もひととおり経験していて・・・」と、確かに採用難易度は高い層ですよね。そのようなご状況で正社員ではなく、フリーランス人材の採用を検討された理由は何でしょうか?最大の理由は、オファーを出して業務を開始いただくまでがスピーディーだからです。正社員での就業を求める場合ですと、面接時も現職にて正社員でお仕事をされている場合が多いのですが、たとえこちらが迅速にオファーを出しても、退職交渉などどうしてもご入社いただくまで時間がかかってしまいます。一方でフリーランス人材の採用はそういった準備期間がなく、求めている要件を満たす方とすぐにご一緒できる可能性が高まるのではないかと考えたのです。── たくさんあるフリーランス人材の採用サービスの中で、今回SOKUDANを選ばれた理由もお聞かせください。SOKUDANは、未経験者ではなく、実務レベルの数年経験がある人材をスピーディーに獲得できる点と、私たちスタートアップが利用しやすい「サブスクリプション型の料金体系」だった点が魅力的でした。私たちスタートアップの場合は、まだ採用にそれほど大きな金額はかけられませんから、成果報酬型で一人決定するたびに高額のイニシャルコストが発生するサービスの利用は現実的ではありません。その点、SOKUDANであれば、費用を抑えつつ、短時間で魅力的な人材にたくさん会えるのではないかという期待がありました。プロジェクトだけでなく、組織もレベルが上がった坂本さん「ただ業務をスムーズに遂行するだけではなく、開発ルールの構築やチームビルディングまで提案。そして助言だけでなく一緒になって創ってくれる。いまはチームをリードしてくれる存在です」── 実際にSOKUDAN経由で2名のエンジニアの方を採用されたと伺いました。どのような方を採用されたのか教えてください。2020年1月、SOKUDANを利用開始してすぐにAさん、5月にBさんを採用しました。お二人ともサーバーサイドのエンジニア歴が長い方です。Aさんを採用したのは募集を出してすぐ、なんと9日後でした。Aさんは、Pythonの使用歴が5年で、楽天やZOZOなど大規模なウェブサービスの開発経験をお持ちの経験豊富な方です。プロジェクト遂行能力がとても高く、既存メンバーと円滑にコミュニケーションをとりながら開発をリードしてくださいました。BさんもPythonの使用歴が長い方で、業務のキャッチアップが非常に早かったですね。責任感が強くて、私が慌ただしくしているときも状況を見て自分ができることを探してくださったりと、ずいぶん助けていただきました。── Aさんは募集開始から採用まで9日間のスピード決定だったんですね!お二人にはどのような業務を依頼されたのですか?Aさんには週5日で基盤部分の開発を、Bさんには週1~3日でユーザーの方々の目に触れるアプリケーションの開発をお願いしました。── お二人を採用されたことで得られた成果についてお聞かせください。お二人には想定以上の活躍をしていただきました!お二人に加わっていただいたことで、プロダクトとしての質が格段に向上したのは間違いありません。例えばAさんに加わっていただいたことで、より多くのお客様に使っていただけるような基盤の仕様になり、プロダクトの利便性はずいぶん上がりました。また、Bさんにおいてはいくつかのアプリケーションの改修や開発を主導いただき、ユーザーへのインパクトという点で非常に貢献していただきました。それらは、お二人ともスキルはもちろん、会社へのロイヤリティをとても高く発揮できるパーソナリティも起因しているように感じます。定められた範囲を超えて、組織や事業の成長にコミットしようという意欲を強く感じましたし、事業を一緒に作り上げるパートナーとして十分に寄与いただいたと思っています。特に、豊富なご経験をお持ちのAさんには、開発ルールやフレームワークの整備、チームビルディングなど、様々な面で助言もいただき、組織としても一段レベルが上がった実感があります。── お二人とも素晴らしいご縁でしたね!スカウトに時間をかけず、”個”を見る時間をたくさん取れた坂本さん「求人を掲載するだけで、ハイスキル層から多くの応募が来ました。スカウトを大量に送らなくてよい。採用工数を減らせられるのは本当にありがたいです。」── SOKUDANの利用を検討されている企業の参考に、選考の際の工夫についてもお聞かせください。ありがたいことに、募集を出してすぐ多くの応募をいただきました。ただ、応募者全員にお会いするのは時間的に難しいので、まずはスキル審査のため、全員にコード試験(自社が使っているコードを提示した上でキャッチアップできるポテンシャルはあるか等を測定するテスト)を受けていただき、そのスコアを拝見して面接する方を選定する流れをとりました。また、コロナウイルス感染拡大による影響で対面での面接ができなくなってからは、パーソナリティとカルチャーフィットを診断するためにリファレンスチェック(応募者が過去に一緒に働いていた方を対象に勤務態度などをヒアリングするテスト)も実施しました。リファレンスチェックの項目の中では、特に、「周囲の人と意見がぶつかったときにどのように行動をする方なのか」を重視しました。私たちのようなスタートアップで少人数の組織の場合は、1人が周囲に及ぼす影響がとても大きいんですよね。だからこそ、業務委託とはいえ、スキルだけでなく、パーソナリティやカルチャーフィットの相性にもこだわって選考することが大切だと思います。── SOKUDANをご利用いただく中で、特によかった点はありましたか?SOKUDANは、運用工数があまりかからなかったのがありがたかったですね。利用企業側で登録者1人ひとりにスカウトのためのダイレクトメールを打たなければ募集が来ないサービスも多いですが、そうなると非常に手間がかかるんですよね。その点、SOKUDANの場合は、ダイレクトメールを打たずとも優秀な方々から一定数の応募をいただけたのが特によかったと思っています。業務委託だからこその関わり方に気を配るべき坂本さん「フリーランスの方に高い成果を上げてもらうためにはー相互に理解し合いながら、お互い動きやすい環境を創っていくということが大切ではないでしょうか」── 最後に、フリーランス人材を活かすために意識されていることがあれば教えてください。フリーランスの方により高い成果を上げていただくために意識していることは2つあります。まずは、依頼業務を明確にすること。「何を目的に、どんなミッションをお願いしたいか」は最初に明確にお伝えした方がお互い動きやすいですし、パフォーマンスを上げていただくには必須のプロセスだと思います。もうひとつは、フリーランスの方からご相談をいただいたときに、私の方で留めないことを意識しています。正社員の場合ですと意思決定の権限が本人に委譲されているケースもありますが、フリーランスの方の場合は決定権が社員の方にあるケースが多いと思います。フリーランスの方からご相談をいただいた場合に、私がいつまでもお待たせしてしまうとその分だけ作業が止まってしまいます。そのようなことはないよう、投げられたボールは早く打ち返すといいますか、スピード感を持ったコミュニケーションを日頃から心がけていますね。【会社概要】会社名:Anyflow株式会社設立 :2016年URL :https://anyflow.co.jp/事業 :Anyflowの企画・開発・運営・販売