2024年最新のフリーランス・副業の「Kotlinエンジニアの調査レポート」を発表します。約5,000件のSOKUDANに掲載されている実際のフリーランス・副業案件(一部抜粋)から作成しました。■調査サマリー・Kotlinエンジニアの平均年収1,308万円・平均年収ランキング2位・週3日以下の案件が約50%・フルリモート案件が91%超Kotlinの平均年収平均年収1,308万円(言語年収ランキング2位)平均中央値年収1,308万円(2位)1,450万円月収109万円120万円時給6,489円7,188円Kotlinは言語年収ランキングの2位を誇り、平均年収は1,308万円に上ります。中央値年収もそれを上回る1,450万円となっています。月収では平均で109万円、中央値は120万円と、非常に高水準にあります。時給でみても、平均6,489円、中央値7,188円と高給となっており、Kotlinが開発者にとって魅力的な言語であることがうかがえます。Kotlinの案件数案件数(案件比率)3.8% (案件数ランキング9位)Kotlinの案件数は全体の3.8%を占めており、案件数ランキングでは9位に位置しています。Kotlinの案件数自体はそれほど多くはありませんが、近年Androidアプリ開発を中心に需要が高まっており、今後さらに案件数が増えていく可能性があります。Kotlinは比較的新しい言語ですが、Javaとのシームレスなやりとりができるというメリットもあり、Javaの代替選択肢として注目を集めています。Kotlinの習得は、特にモバイルアプリ開発の分野で就業機会を広げる上で有利に働くでしょう。Kotlinの稼働日数週2~3日: 48.57%週4~5日: 42.86%週1日: 8.57%この結果から、Kotlinの開発者の大半は週4〜5日の稼働が多く、全体の42.86%を占めています。また、週2〜3日の稼働も48.57%と高い割合となっています。一方で、週1日の稼働は8.57%と少数派です。このデータから、Kotlinの開発者は、週4〜5日のフルタイムに近い稼働か、週2〜3日のパートタイムでの案件が中心となる傾向があります。Kotlinのスキルを身につけることで、安定的な就業機会を得られる可能性が高いと考えられます。Kotlinのリモート可否フルリモート(在宅OK): 91.43%リモート(一部)可: 8.57%Kotlinを用いた案件では、91.43%がフルリモートワーク(在宅OK)に対応しており、残りの8.57%も一部リモートワークが可能です。つまり、ほぼ全てのKotlin案件でリモートワークが実現可能であり、開発者は場所に縛られずに柔軟な働き方ができます。このことから、Kotlinを使用した開発はリモートワークに非常に適しており、多くの企業がリモートワークを積極的に取り入れていることがわかります。Kotlinの開発者は、自宅やカフェなどの好きな場所で仕事ができる環境が整っており、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。Kotlin案件の多い業界その他IT関連: 34.29%その他人材サービス(SES含む): 14.29%スポーツテック: 8.57%EC・メディア: 8.57%マッチング: 8.57%人材サービス: 8.57%Kotlinを用いた案件が多い業界を見ると、その他IT関連が34.29%と最も高い割合を占めています。これは、KotlinがさまざまなIT分野で広く活用されていることを示唆しています。次いで、その他人材サービス(SES含む)が14.29%で続いています。ただし、その他人材サービスのほとんどがSESであることから、実際にはSES企業からの案件が多いと考えられます。SES企業は、クライアントのニーズに合わせて柔軟に開発言語を選択するため、Kotlinを採用するケースが増えていることが予想されます。スポーツテック、EC・メディア、マッチング、人材サービスがそれぞれ8.57%の割合を占めています。これらの業界では、ユーザーとのインタラクションが重要であり、Kotlinを用いたモバイルアプリ開発が活発に行われていると推測できます。特にスポーツテックやマッチングといった分野では、ユーザー体験の向上が重要視されるため、Kotlinの持つ機能性や開発効率の高さが評価されているのかもしれません。以上のデータから、Kotlinは SES企業を中心に、モバイルアプリ開発を必要とする幅広い業界で活用されていることがわかります。Kotlinの汎用性と、Android開発に適した特性が、多様な業界での採用につながっているといえるでしょう。Kotlin案件の職種iOS/Androidエンジニア: 80%バックエンドエンジニア: 20%Kotlinを用いた案件の職種割合を見ると、iOS/Androidエンジニアが80%と圧倒的に高い割合を占めています。これは、KotlinがAndroidアプリ開発に適した言語であり、Javaからの移行がスムーズであることや、簡潔で読みやすいコードを書けることが評価されているためでしょう。Kotlinの導入により、Androidアプリ開発の生産性が向上し、より質の高いアプリケーションを効率的に開発できるようになっています。一方、バックエンドエンジニアが20%を占めています。これは、KotlinがサーバーサイドプログラミングにおいてもJavaの代替言語として使用されていることを示しています。KotlinはJavaとの相互運用性が高く、既存のJavaプロジェクトにもスムーズに導入できます。また、Kotlinの null安全性やデータクラスなどの機能により、バックエンド開発の生産性と保守性が向上すると期待されています。以上のデータから、KotlinはAndroidアプリ開発を中心に、バックエンド開発でも活用されている言語であることがわかります。Kotlinの持つ言語的特性と、Javaとの親和性の高さが、幅広い職種で採用される理由となっているのでしょう。Kotlinの特徴Kotlinは、JetBrainsが開発したモダンなプログラミング言語です。Javaとの100%の相互運用性を持ち、Javaの欠点を改善することを目的としています。Kotlinは、null安全性、データクラス、拡張関数、高階関数、コルーチンなどの機能を提供し、よりシンプルで安全なコードを書くことができます。また、Kotlinは関数型プログラミングと手続き型プログラミングのハイブリッドアプローチを採用しており、開発者は柔軟にコーディングスタイルを選択できます。Androidアプリ開発においては、Google公式言語としてサポートされており、Android Studioとのシームレスな統合が可能です。さらに、KotlinはJavaScript(Kotlin/JS)やネイティブコード(Kotlin/Native)にもコンパイルできるマルチプラットフォーム対応言語です。簡潔で読みやすい文法、優れた言語機能、Javaとの親和性の高さから、Kotlinは急速に普及が進んでいます。KotlinでできることKotlinは多様な用途に適用可能な汎用プログラミング言語です。主にAndroidアプリ開発に使用されますが、それ以外にもサーバーサイド開発、Webフロントエンド開発、デスクトップアプリ開発、組み込みシステム開発など、幅広い分野で活用できます。Androidアプリ開発では、Javaの代替言語としてKotlinが広く採用されています。Kotlinの簡潔で安全な文法により、生産性の向上とコードの品質改善が期待できます。また、Kotlinの互換性の高さから、既存のJavaプロジェクトにも段階的に導入することが可能です。サーバーサイド開発においては、KotlinはSpring、Ktor、Javalinなどのフレームワークとともに使用されます。Kotlinの null安全性やデータクラスなどの機能により、堅牢で保守性の高いバックエンドシステムを構築できます。Kotlin/JSを使用することで、KotlinをWebフロントエンド開発に活用することもできます。Kotlinの持つ言語機能を生かしつつ、JavaScriptのエコシステムを活用できるため、効率的で安全なフロントエンド開発が可能となります。さらに、Kotlin/Nativeを使用すれば、KotlinをiOSやデスクトップアプリ開発、組み込みシステム開発にも適用できます。Kotlinの持つクロスプラットフォーム開発の利点を活かし、複数のプラットフォームで動作するアプリケーションを開発することができます。Kotlinで作れるものKotlinを使用すると、さまざまなアプリケーションやシステムを開発することができます。AndroidアプリKotlinは、Androidアプリ開発のための第一言語として広く使用されています。Androidの公式IDE「Android Studio」も、Kotlinをネイティブにサポートしています。Kotlinを使用することで、生産性が向上し、よりクリーンで安全なコードを書くことができます。WebアプリケーションKotlinは、サーバーサイドWebアプリケーション開発にも適しています。Ktor、Spring Boot、Javalinなどの人気フレームワークとシームレスに統合でき、スケーラブルでパフォーマンスの高いWebアプリケーションを構築できます。iOSアプリKotlin/Nativeを使用すると、KotlinでiOSアプリを開発することができます。Kotlinの言語機能を活用しながら、ネイティブパフォーマンスを発揮するiOSアプリを作成できます。デスクトップアプリKotlin/JVMまたはKotlin/Nativeを使用して、デスクトップアプリケーションを開発できます。JavaFXやTornadoFXなどのGUIフレームワークと組み合わせることで、クロスプラットフォームのデスクトップアプリを作成できます。コマンドラインツールKotlinを使用して、コマンドラインで動作するユーティリティやツールを開発することができます。Kotlinの簡潔な文法とパワフルな言語機能により、効率的でメンテナンス性の高いツールを作成できます。ゲーム開発KotlinはUnityやLibGDXなどのゲームエンジンとの統合が可能です。Kotlinの言語機能を活用して、ゲームロジックを記述し、プラットフォームに依存しないゲーム開発を行うことができます。これらは一例ですが、Kotlinの汎用性と柔軟性により、さまざまな種類のソフトウェアを開発することが可能です。Kotlinの持つ言語機能とマルチプラットフォーム対応により、開発者は効率的かつ高品質なアプリケーションを構築できるのです。KotlinのフレームワークKotlinには、さまざまな用途に適したフレームワークが用意されています。Android開発フレームワークAndroid Jetpack:Googleが提供する一連のライブラリ、ツール、ガイドラインの集合体であり、Kotlinを使用したAndroidアプリ開発を支援します。Anko:Kotlinの文法を活用し、Androidアプリ開発を簡素化するためのライブラリです。サーバーサイド開発フレームワークKtor:JetBrainsが開発した、Kotlinを使用したWebアプリケーション開発のためのフレームワークです。軽量で柔軟性が高く、高パフォーマンスなサーバーサイドアプリケーションを構築できます。Spring Boot:Javaの人気フレームワークSpringのKotlin版です。Kotlinの言語機能を活用しながら、エンタープライズレベルのアプリケーションを開発できます。Javalin:KotlinとJavaの両方で使用できる、シンプルで軽量なWebフレームワークです。最小限の設定で、RESTful APIやWebアプリケーションを構築できます。フロントエンド開発フレームワークKotlin/JS:KotlinをJavaScriptにトランスパイルし、フロントエンド開発を可能にします。React、Angular、Vueなどの人気フレームワークと統合することができます。KVision:Kotlin/JSをベースとした、Webフロントエンド開発のためのフレームワークです。シングルページアプリケーション(SPA)の構築に適しています。マルチプラットフォーム開発フレームワークKotlin Multiplatform Mobile(KMM):Android、iOS、Webなどのマルチプラットフォームアプリケーションを開発するためのフレームワークです。共通のビジネスロジックをKotlinで記述し、プラットフォーム固有の部分はそれぞれのネイティブコードで実装できます。これらのフレームワークを活用することで、Kotlinの持つ言語機能を最大限に活用しつつ、効率的で高品質なアプリケーションを開発することができます。Kotlinのエコシステムは日々進化しており、新しいフレームワークやライブラリが登場し続けています。Kotlin将来性Kotlinは、その優れた言語設計と実用性から、将来性の高いプログラミング言語として注目を集めています。まず、Kotlinは現在Androidアプリ開発における公式言語の1つとして広く採用されており、今後もその地位を維持・強化していくと予想されます。Androidのエコシステムにおいて、KotlinはJavaを補完・代替する存在として欠かせない言語になっています。また、Kotlinはサーバーサイド開発やWebフロントエンド開発、マルチプラットフォーム開発などの分野でも活用が広がっています。Kotlinの持つ言語機能やツールのエコシステムが成熟するにつれて、これらの分野でのKotlinの採用はさらに加速すると考えられます。さらに、Kotlinはコミュニティ主導で活発に開発が進められており、新しい言語機能や改善が継続的に追加されています。Kotlinの開発チームは開発者のフィードバックに耳を傾け、言語の進化に反映させています。このようなコミュニティ主導の開発スタイルは、Kotlinの長期的な発展と安定性を支える重要な要素です。加えて、Kotlinはビッグデータ処理、機械学習、ブロックチェーンなどの新しい技術分野でも注目を集めています。Kotlinの簡潔で読みやすい文法、null安全性、関数型プログラミングのサポートなどの特徴は、これらの分野での開発にも適しています。以上のように、Kotlinは現在のAndroidアプリ開発における重要性だけでなく、他の分野での活用の広がりと、コミュニティ主導の継続的な進化により、長期的な将来性を持っているといえます。Kotlinは、モダンなプログラミング言語として、今後も開発者から選ばれ続けると予想されます。■SOKUDANのフリーランス調査記事(ランキング・レポート)SOKUDANでは、毎月フリーランスに関する調査記事をランキング・レポート記事として投稿しています。【2024最新】エンジニア言語の年収ランキング|フリーランス副業編2024年|求人数が多い「プログラミング言語」ランキング2024年|年収が高い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)2024年|案件が多い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)【2024最新】フリーランスエンジニア6職種の平均年収ランキング【2024最新】平均年収905万|バックエンドエンジニア フリーランス調査【2024最新】フリーランス・副業の平均年収ランキング(職種別)最新ランキングやレポートを見逃したくない方は、PRTIMESやTwitterのフォローがおすすめです。X(旧Twitter)https://twitter.com/sokudan_work『SOKUDAN(ソクダン)』とは https://sokudan.work/business/転職マーケットにいない即戦力人材を最短1日で見つけることができる、最速の複業マッチングプラットフォームです。20代後半〜40代前半のIT領域に強いエンジニア、マーケター、セールス、BizDev、UI・UXデザイナーの5職種を中心に、最近ではコーポレート人材なども増えております。また、スタートアップや上場企業との取引も増え、正社員で即戦力人材を採用したくても「採用するまで何か月も時間を要する」「スカウトメールの反応率が下がってきている」といったお悩みを持つ採用担当者様の課題解決のためのサービスを提供しております。▶最新の導入事例はこちら:https://magazine.sokudan.work/category/case