債権管理業務の負担をテクノロジーで軽減し、すべての人がよりよく生きる世界を築きたい。そのようなビジョンでプロダクト開発・運用事業を展開するのは、2021年創業の「Lecto株式会社」です。同社は、昨年SOKUDAN経由で累計4名のプロ人材の採用に成功。フルリモート、業務委託での雇用環境で、人材の力をフルに発揮するために心がけていることとは?セールスマネージャーの熊谷薫様、エンジニアの宮崎雄介様、業務委託として同社で採用活動に携わっている倉持理香子様にお話を聞きました。雇用形態に依存しない、新たな企業運営の在り方を、Lecto社、同社の事例から探ります。── 貴社の事業内容について、教えてください。(熊谷さん)企業の債権管理業務をサポートするDXプロダクトを提供しています。事業活動の中で発生する複雑で属人化しやすい未入金や債権管理の摩擦とコストをSaaSの力で一元管理し、督促・回収業務を自動化。お客様の工数低減を実現しています。今年で創業5期目のスタートアップですが、現在は大手企業様からも数多くお引き合いをいただき、順調に成長を重ねています。── 貴社の強みを教えてください。(熊谷さん)債権管理において、弊社のように幅広いサポートを提供している競合他社は、国内にはいないのではないかと思います。ステータス管理ツールや督促の自動化システムなど、個別の課題に特化したサービスは、他社も展開しています。しかしこれらの異なるツールを導入すると、データの連携や管理が複雑化し、かえってお客様の業務負荷が増大してしまうという課題がありました。弊社プロダクトは、債権管理業務をまるごと支援できるので、お客様の稼働効率をさらに高めることができる。そのため、弊社の事業そのものが強み、と言ってもいいのかも知れません。充実したCSサポートと高い応募率を実感。業務委託人材特化の採用媒体で負担を大幅軽減── 元々、採用活動においてどのような目標を掲げていたのでしょうか?(熊谷さん)昨年度は、10名ほどの新しいメンバーを迎えるために採用活動を行っていました。正社員も視野に入れていたのですが、弊社のバリューや企業文化にしっかりマッチングする人材を、と考えていくと、どうしても採用ハードルが高くなってしまって。現場で即戦力となってくれるプロ人材を、業務委託という形でも迎え入れようと方針を切り替えたんです。(宮崎さん)業務委託については、これまでエンジニアを中心に多く採用していましたが、セールス側での採用実績はほとんどありませんでした。元々利用していた求人媒体も正社員案件が多かったため、業務委託に特化したプラットフォームをと、SOKUDANを導入しました。── 導入いただきありがとうございます。SOKUDANのサービスを知ったきっかけは?(倉持さん)私が過去に勤めていた業務委託先で、SOKUDANを利用していたんです。いい人材とのご縁があったのはもちろん、業務委託の求人に特化していて、なおかつCSサポートも充実しているという部分がとてもよかったなと。なるべく早くいい人材に出会いたいというLectoの願いにもきっと応えてもらえるのではないかと思い、紹介させていただいたんです。── 実際にSOKUDANを利用してみて、いかがでしたか?(熊谷さん)総じて、求人への応募やリアクションがとても多いと率直に感じました。掲載して1〜2日で10名ほどからの応募があり、他媒体に比べてもすごく反応がいいと感じましたね。倉持さんから聞いていた通り、CSサポートのきめ細かさにも感動しました。弊社の求めるプロ人材像を丁寧にヒアリングしてくれ、応募者をある程度スクリーニングしたうえで推薦してくださるんです。すでに掲載している求人案件に対してもPDCAを回してくれ、採用にかける工数をかなり低減できました。非常に満足しています。業務委託でも丁寧なオンボーディングを実施することで活躍の場を整える── ご満足いただけて嬉しいです!SOKUDAN経由で採用された2名のプロ人材について、採用の決め手と現在の業務内容を教えていただけますか?(熊谷さん)SaaS関連の提案業務の経験が豊富で、即戦力としての活躍を確信できたことが決め手でした。1人は、お客様とのリモート商談から契約までの一連の流れをお任せするフィールドセールスとして、そしてもう1人は、顧客の販路拡大に向けたアポ獲得のためのインサイドセールスとして稼働してもらっています。── 働いているプロ人材の働きぶりはいかがですか?(熊谷さん)とても素晴らしいです。フィールドセールスの方に関しては、単独で商談いただいた複数案件も成約に結びついていますし、クライアントニーズへの解像度も非常に高い。提案資料を新たに作成いただいたり、商談後のフィードバックも的確で、現場からも高い評価が上がっています。インサイドセールスの方についても、期待以上の働きぶりです。関連するインサイドセールス業務の構築し直しなど、広範囲の業務をお任せしていますが、弊社社員と同じ目線で動いてくださっています。アプローチ先の選定やヒアリング項目のブラッシュアップなど深くまでメスを入れてくれ、アポ取得数も増やしているので本当に助かっています。── 外部顧客との商談ややり取りを行うポジションということで、オンボーディングのために取り組まれたことはありますか?(熊谷さん)本格的な稼働スタートの前に、2週間ほどインプットの期間を設けました。弊社のデータベースには過去の顧客との商談内容が動画やテキストベースですべて蓄積されており、これらを活用して商談の流れを体系的に学んでいただいています。バーチャルオフィスを活用し、対面と変わらない業務環境を実現── 業務委託人材にもしっかりと価値を発揮してもらえるよう、何か心がけていることはありますか? (宮崎さん)社員と同じ目線を持っていただけるように、適宜フィードバックを行ったり、全社会議にも参加してもらったりして情報をキャッチアップしてもらっています。(熊谷さん)正社員と業務委託の間に垣根は設けず、同じチームで対等に働いている意識で接するようにしています。業務の中で、何か気づいたことや改善点があれば、いつでも伝えてほしいとお伝えしているんです。実際月に2回ほど、業務委託メンバーを含めた全従業員でディスカッションの場を設けており、活発な意見交換が行われています。(倉持さん)業務内容や情報を限定せず、正社員の方と同様に扱ってくださるので、働くモチベーションにもつながりますし、会社への愛着も湧いてきます。業務の改善提案を行っても真摯に聞き入れてくださるので、とても働きやすいです。── フルリモートでの業務環境と伺いましたが、コミュニケーションにおいて気をつけていることは?(熊谷さん)バーチャルオフィスを活用して、オンラインで常にコミュニケーションが取れるよう環境を整えています。何かわからないことがあってもすぐに話しかけられるし、時間があれば他愛のない雑談もバーチャル空間で行うことができます。すぐ横で一緒に働いている感覚なので、日々の業務も滞りなく遂行できていると感じます。セールスとテックで成長を加速。プロ人材採用でさらなる飛躍へ── 事業に込められたビジョンについて、お聞かせいただけますか。(熊谷さん)プロダクトを通して目指すのは、債権者・債務者双方の体験改善を通じた、より良い世界の実現です。債権管理サポートと聞くと、債権者・企業側へのアプローチのイメージが強いかと思いますが、弊社が目指すのはさらにその先。債務者にも負荷なくお支払いいただける環境を整え、すべての人がが心地よく暮らす世界を築いていきたいのです。とあるサービスを利用していて、うっかり入金を忘れてしまい、気づいたときにはすでに未入金者として信用に傷がついてしまった、といったケースはよくあるかと思います。督促の仕方や時間帯も、年齢層や働き方などによって連絡がつきやすかったりつかなかったり。その辺りをスコアリングし分析・サポートして、債権者と債務者の体験を改善していくのが、私たちの目指す場所です。── 今後の展望と、採用への意気込みをお願いします!(宮崎さん)今後もセールス人材の採用に力を入れ、さらに販路を拡大していきたいと思っています。それに並行して、既存プロダクトのブラッシュアップや新サービスの開発など、テック面でも磨きをかけていきたい。これまではセールスメインで求人掲載させていただきましたが、今後はSOKUDAN経由でエンジニアのプロ人材もどんどん採用していきたいですね。【会社概要】会社名:Lecto株式会社設立 :2021年1月URL :https://lecto.co.jp/事業 :Fintech関連事業