合同会社DMM.comは、16領域にわたって60種類以上の事業を展開し、ビジネスの裾野を広げ続けています。2021年からは、法人や個人事業主向けにビジネス用の住所を提供する「バーチャルオフィス事業」を手がけています。同社はバーチャルオフィス事業強化のため、LPの改善を任せられるマーケティング人材をSOKUDAN経由で採用しました。今回の記事では、同事業の植田大輝さんに、SOKUDANを導入した背景や、複業人材の効果的な活用方法などを伺いました。── 合同会社DMM.comのバーチャルオフィス事業について教えてください。(植田さん)弊社は「領域とわず、何でもやる」として、現在16領域60事業以上を展開しています。そのうちの1つが、法人や個人事業主向けにビジネス用の住所を提供する「DMMバーチャルオフィス」です。ご契約いただくと、都内の銀座や渋谷をはじめ、横浜、大阪、名古屋、福岡エリアの一等地にあるオフィスビルの住所を、月額660円(税込)から利用できます。会員様は、法人登記や、ECサイトに必要な特定商取引法の表記に、契約した住所を使用できます。物理的なオフィススペースを借りなくてもビジネス用の住所を持てるため、ランニングコストを削減できるのがメリットです。──植田さんの役回りと、 バーチャルオフィス事業の体制を教えてください。(植田さん)私はバーチャルオフィス事業に所属し、マーケティングや営業、外部企業との連携など、事業を推進するための業務全般を担っています。ほかには、全国の契約オフィスビルに配属された従業員が、会員様や来訪者様の受付や、会員様あてに届く郵便物の管理などを行っています。事業に深くコミットしてくれるマーケティング人材が欲しい── 貴社が人材を募集しようと思った背景を教えてください。(植田さん)バーチャルオフィス事業強化のために、「LPを改善できる人材を募集しよう」と考えたのが背景です。現在インターネット上に掲載しているLPのCVR(コンバージョン率)が低く、会員数の増加につながっていないことを課題に思っていました。その原因を追求するために、100名以上の会員様へ「DMMのバーチャルオフィスのどんな点が良いか」をヒアリングしてみました。すると、お客様が評価してくださるポイントが、今のLPで訴求しているポイントとズレがあることがわかったのです。このズレを解消すべく、訴求やレイアウト含めて、LPを改善できるスキルを持つ人材を採用する方針を定めました。── 社内に、LPの改善を任せられる人材はいなかったのでしょうか?(植田さん)弊社が非常に多くの事業を展開している関係で、社内にマーケティング部はありますが、各事業部専属のマーケターは在籍していません。通常は、事業部で発生するプロジェクトごとに、マーケティング部からマーケターをアサインしています。したがって、社内のマーケターはさまざまな事業に関わってはいるものの、バーチャルオフィス事業に関する深い知見を持っているわけではないんです。社内のマーケターに、LPの改善目的や背景を一から共有して、足並みをそろえていくには時間がかかります。そこで、バーチャルオフィス事業にコミットしてくれるプロのマーケティング人材を採用したほうが、LPの改善サイクルを速く回せそうだと判断しました。良心的な価格設定と採用まわりのサポートが決め手に── SOKUDANを知ったきっかけを教えてください。(植田さん)前職から複業系プラットフォームには関わり、SOKUDANさんについて知っておりました。そこで他にも計3社を比較検討することに。優秀な人材が採用できるか、費用対効果が高いかなどの観点を踏まえて、最も適したプラットフォームを選ぼうと考えました。── 複数のプラットフォームの中から、SOKUDANを選んでいただいた理由はなんでしょうか?(植田さん)1つは他社と比べて、コストパフォーマンスが優れていた点です。SOKUDANは良心的な価格設定で取り組みやすいサービスだと感じました。また、他社で紹介された人材よりも、SOKUDANの人材のほうが、こちらの求める条件を満たしていたことも決め手になりました。── フィードバックをありがとうございます!貴社のお役に立てて何よりです。(植田さん)あとは、SOKUDANのCS担当の方が採用まわりの業務をサポートしてくれたことも感謝しています。応募者のスクリーニングや面談の日程調整などを率先して行ってくれましたし、こちらが忘れかけていたタスクのリマインドをしてくれたこともあります。細やかな配慮が、ありがたかったです。広告代理店、事業会社双方の視点を持つマーケターを採用── 今回の貴社の募集には、30名以上の応募があったと聞いています。採用のフローと、多くの応募者からお一人を選んだ決め手を教えてください。(植田さん)今回採用したKさんには、過去の実績を提出してもらい、私ともう一人の責任者で面談を実施しました。まずは実績から、こちらが求めるレベルのLPの改善スキルを持っていると判断できました。面談を通して、こちらが細かい指示を出さなくても主体的に動いてくれる姿勢が見られたことも、決め手になりましたね。── 現在Kさんに任せている業務や、植田さんとの連携体制について教えてください。(植田さん)主に行ってもらっている業務は、LPのワイヤーフレームの設計です。LPを形にする社内のデザイナーやコーダーのディレクションもお任せしています。また、Kさんには週1〜2回ほど本社に来てもらい、私とLPの進捗状況をディスカッションする機会を設けています。毎週改善ポイントの認識合わせをしながら、LPをブラッシュアップするサイクルを繰り返しています。── Kさんの働きぶりはいかがですか?(植田さん)まだ稼働して1ヶ月ほどですが、こちらの予想以上に主体的に動いてくれています。ジョイン直後からバーチャルオフィスに関連することを調べて、事業を理解したうえで仕事に臨んでくれていて。私も「もうそこまで知っているの?」と驚いたくらいです。また、一緒に働いてみて、Kさんは「Web広告代理店のマーケター」と「事業会社のマーケター」両方の素養がある希少な人材であることを実感しています。── 両方の素養があるとは、具体的にどういうことでしょうか?(植田さん)私の見解ですが、Web広告代理店出身のマーケターは「LPのどの部分を変えればCVRを上げられるか」など、数値の改善に強みを持っている人が多いと思います。一方事業会社出身のマーケターは、「自社事業の価値をどう訴求していくか」の視点が優れていると感じます。Kさんはそのどちらかに特化したわけではなく、両方の視点を持ちながらバランス良く業務を進めてくれるんです。そんなKさんが手を加えたLPが完成したらどんな成果が上がるのか、非常に楽しみにしています。あえて仕事と関係のない話をして複業人材との距離を縮める── SOKUDAN経由で採用したプロ人材が、ご活躍されているようで何よりです。複業人材との普段のコミュニケーションで、植田さんが意識していることはありますか?(植田さん)Kさんとのコミュニケーションの取り方で話すと、仕事の話はもちろんですが、あえて「仕事と関係のない話」をすることも意識しています。── 関係のない話とは、具体的にどんな会話ですか?(植田さん)本当にたわいもない日常会話です。業務委託の方は、社員と契約形態が違うがゆえ、意見を言うのをためらったり、一線を置いたりする人も少なくないはずです。こちらから働きかけなければいつの間にか溝ができて、コミュニケーション不足になり、お互いのパフォーマンスに影響が出てしまうでしょう。ほんのささいな会話には、心理的安全性を高める効果があると思っていて。少し意識するだけで相手との距離が縮まりますし、向こうから色々な意見を出してくれるきっかけを作れると感じています。Kさんとはまだ一緒に仕事をして1ヶ月ほどですが、お互いに思ったことをフラットに言い合える、良い関係性が築けています。今後の展望:バーチャルオフィス会員数日本一を目指す── 改めて、DMMバーチャルオフィスならではの特色を教えてください。(植田さん)特色の1つ目は、冒頭にもお話した通り月額660円から利用できることです。この価格は業界最安水準で、DMMが一番最初に打ち出しました。2つ目は、地場の不動産会社と連携しながら一等地のオフィスビルを厳選していることです。ビルの外観・内装が綺麗か、エリアの中でもどの地名のブランド価値が高いか、などの観点でこだわって選んでいます。3つ目は、どのオフィスにも弊社の従業員が総合受付として常駐していることです。受付が無人のオフィスに比べて、会員様や来訪者様をスムーズにご案内できます。また、従業員がいることで会員様あての郵便物もすぐに受け取れて、即時転送、あるいは処分できます。なお、郵便物が届いたら、会員様のLINEに通知が行く設定になっているのも便利なポイントです。── どのようなお客様が利用していますか?また、お客様が貴社のバーチャルオフィス事業に価値を感じているポイントを教えてください。(植田さん)マイクロ法人を設立しているお客様が約7割、個人事業主のお客様が3割くらいです。お客様が従事する職種で多いのは、コンサルタントやマーケター、エンジニア、ECサイト運営などです。いずれも、物理的なスペースを必要としないお客様に多くご利用いただいています。価値を感じていただけているポイントは、「一等地の住所を最安水準で即日利用できること」や「大手企業DMMが運営している安心感」を評価してくださる傾向にあります。── 最後に、バーチャルオフィス事業の今後の展望をお聞かせください。(植田さん)日本一会員数の多いバーチャルオフィスを目指したいです。日本で法人が立ち上がる件数は、およそ16万件と言われています。大きなマーケットの中で、シェア一位を獲りにいきたいです。そのためには、LPのブラッシュアップはもちろん、サービス自体の改良も欠かせないと思っています。今後はバーチャルオフィスの枠組みを超えて、事業を営むお客様が必要とするサービスをセットで展開することも視野に入れています。もともと私は、前職で副業マッチングプラットフォーム事業に携わり、副業人材やフリーランス、マイクロ法人経営者に適した仕事の引き合わせに力を注いできました。今度はその方々がより働きやすくなる環境作りを支援したいと思い、弊社にジョインしています。会員数日本一の目標を実現させて、多くの起業家が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう支援していきたいです。【会社概要】 会社名:合同会社DMM.com 設立 :1999年11月 会社HP:https://dmm-corp.com/ 「DMMバーチャルオフィス」事業:バーチャルオフィスの運営、付加サービスの提供 サービスURL:https://virtualoffice.dmm.com/